6月7日に マンション購入意欲が改善、長谷工調査 というニュースがたまたま目に入った。
こういう時なのに何故?と少し驚いた次第。
4月には4月首都圏マンション発売は営業自粛で3割減というニュースもあったが、これは販売自粛のためだという。
人気急落でも「あえて湾岸マンション」を選ぶワケを読むと、値段が安くお買い得だからというもの。
2年半ぶりの新規販売ラッシュとなるか・2011年6月の予測という記事では・・
大規模物件を中心に、長期間“塩漬け”されていた物件が、いよいよ動き出す時期に来ているのだと言えよう。
と結んでいる。
地震も原発事故も何のその・・持家信仰はいまだ健在なのか?! と読んでみると・・
これらの記事は、どちらかといえば、提供する側の目線で書かれた記事のようだ。
人生で最も高額な買い物である家については、以前から、買えるだけのキャッシュがあれば買うのは自由だが、ローンを組んでまで買うものではない、というのが私の持論だ。
なぜなら何かが起こったときに、経済面でニッチもさっちもゆかなくなるような事態は、避けた方がいいという考えだから。
以下は過去に書いた日記。
2004年 0824 Tues.不動産はハイリスク商品
ポイントとしては・・
日本で家を買う場合、大きなリスクを抱えることになることを承知の上で買うこと。
日本では地震という独自のリスクを潜在的に持っている。
地震が来て莫大な修繕費がかかろうとも、ローンは何十年も払い続けなければならない。
冷静に考えると、アメリカの住宅より利回りが悪く、狭いうえに割高な日本の住宅のトータルでの経済性は 、ハナから追求することはできないのではないだろうか。
キャッシュで家を買える大金持ちでもない限り、日本では好きなときに好きなロケーションに住み替えることができる賃貸物件に住むに限ると思う。
こちらは、かなり長文だが、損得の計算まで含んだ考察だ。
最後にこちらは、自らの体験を織り交ぜた最も新しい日記。
大震災や原発事故が起こったあとというのは、こうしたリスクを現実的な問題として考えることができる、絶好の機会なのではないだろうか。