今週末が山場を迎えそうな気がするのは私だけでしょうか・・
ここで友人の小野沢さんからのメールを転載しておきます。
こういう見方もあるのだ、ということを知っておいて損はないはずですからね。
CNNでアンダーソン・クーパーの特別報道をやってました。
僕は、国民の信頼を失った民主党政権にとって、今回の問題は起死回生のチャンス?と思ったが、対応の悪さは、尖閣諸島と変わらない。
こんな連中に日本を任せていたら、日本はデタラメにされてしまう。
CNNのアンダーソン・クーパーの特別報道番組が、僕が一番信頼しているニュース源です。
アンダーソンの報道から、簡単に説明すると、日本政府の発表は日増しに彼(外国の報道陣)の信頼を失っています。
その理由:
発表が、一私企業(東電)の(隠し隠しで控え気味)な発表の横流しで、一貫性なく、次々に変わっていくこと。
記者会見の発表に内容が伝わってこない。
アメリカがつかんでいる状況は日本政府発表の数倍、状況は深刻になっている。
政府発表では、20-30kmの避難距離としているが、米政府は、日本滞在のアメリカ人には80kmの避難距離としている。
アメリカがつかんでいる東京の放射能量は通常の20倍だそうです。
アメリカは、雲に含まれる放射能量を調べる特別機を飛ばしています。
原子力発電大国の日本政府が、対応すべき設備やノウハウの何も持たず、私企業でしかない東電だけの対応に頼っていることが信じられない。
800人いた作業員の数を180人だかにして、50人のローテーションで交代で作業に当たらせているが、そんなことで、日増しにコントロールを失っている設備をコントロール下におくことができるのか?疑問に思っている。
更には、作業員たちは命をかけて立ち向かっている中、彼らも疲労とストレスで、これからも人為的ミスを繰り返すであろう、不安は大きい。
アメリカの森林消火作業からアメリカお関係者なら知るところだが、ヘリコプターの滞空高度60-100ヤードの高さから狭い穴の原発炉に、それも燃えている部分に水を落とし鎮火することは不可能の近い。
四機で落として一機が成功したが、この鎮火にあたっては100機分が必要である。
現在の状況を観るかぎり、指揮者のない中で、現場作業員だけが命をかけて対応しているだけ。
指揮責任者は、政府そしてその下の原子力発電所の管理機関であるべきところ、政府は一私企業に全てを委ねている。
国際原子力機関がヘルプを申し出た時、日本政府はどうも、それを断ったようだ。
日本によくある表沙汰にせず内々で処理しよう!という体質の現れ?
四号機の核燃料が完全に露出している!とアメリカ政府はつかんでいるのに、何故、日本はそれを発表しなかったのか?
何故、日本人は、その事実をアメリカ側から知らなければならないのか?
現在、進んでいるShiktaNoriyukiという政府のスポークスマンとアンダーソン・クーパーとのヤリトリ。
対応の仕方は、ビジネスでもみられるような、曖昧でウヤムヤなもので的をついた回答を得られずにいる、アンダーソンのフラストレーションがみられています。
報道はまだ続いているので、また連絡します。
全てを日本の外から観ている僕がいえることは、福島市、宮城もだが、茨城、群馬、栃木の人たちは発電所から100kmは避難すべき。
東京の人間も、いずれ経済がカナリ混乱するし、物流も悪化するだろうから、西日本方面に田舎や親戚のある人はそちらに避難すべきです。
ABCニュース
核リアクターの問題はGEの設計不備
このリアクターの売却抗議の為に三人の技術者が辞表をだしている。
http://abcnews.go.com/Blotter/fukushima-mark-nuclear-reactor-design-caused-ge-scientist/story?id=13141287
これら三人をGE Threeという
http://en.wikipedia.org/wiki/GE_Three
福島第一は過去にも事故をおこしていて、秘密裏に対応し、それで済んでいた。
今回も同様に、、と考えたのだろうか?
それとも、GEから設計不良品を買った責任を問われない為のものだったのか?
(三人の抗議の辞表時に明らかになっていた=認識をもった筈)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
参照: 過去の主なトラブル
自転車も電気製品も、安全基準に通らないものの販売はできません。
ISO(International Standards Organization)規格は、JIS(Japan Industry Standars)の国際版、それでも、アメリカで販売する電気製品などにはUL規格に通ることが前提となるのです。
アメリカで販売される電気製品には、ULのマークが裏面に刻印・またはシールが貼ってあります。
僕は、申請の経験が何度もあるのですが、UL規格に通る為には、ハンパではない数の販売前の最終製品が求められ、落下テストから、衝撃テスト、、あらゆる過酷なテストが施されるのです。
それらのテストに通って、はじめてULマークが与えられるのです。
消費者製品には、第三者機関が監視の目を光らせて安全を規する!
そういう方法で事故が防止される、ということです。
もちろん、国内販売のみならばJIS規格で充分。
JISってまだ存在するのだろうか?
でも、昨今は、製品がどこに流れていくかわからないので自転車部品などはISOの規格を申請します。
で、国内に建設する原子力発電ではどうなのでしょうか?
その規格を与える機関がJISであるとは思えません。
きっと、JISに相当する機関は保安院だと思うのです。
http://www.meti.go.jp/intro/data/akikou32_1j.html
しかし、設立は2001年。
福島第一の建設時には別の機関があったのでしょうか?
少なくとも、保安院には、原子力の安全、とあるので、この機関が2001年以降にはその役割を担っているのでしょう。
でも、何もなかった時代に、売り手・買い手とどこかの行政機関の間でナアナアが行われたらヒトタマリもありません。
GE Thrreeは公共機関に警告を出した!そうです。
その段階で、少なくとも政府か通産省に、危険の知識がなかったとは思えません。
として、それでGEの製品がそのままつかわれたのなら、GEを上回るリアクター知識が日本にはなかった?
東電にもGEにも責任があるが、通産省の責任は、より大きいでしょう。
CNNのアンダーソン・クーパーが、誰が、福島第一の対策責任機関なのか?
政府は、東電の発表を横流しにしているだけ、という事実に困惑してました。
僕は、何故、保安院がリーダーシップをとならいのか?
彼らが、安全の責任機関なのではないのか?
と不思議でならないのです。
現在の責任者
http://spysee.jp/%E5%AF%BA%E5%9D%82%E4%BF%A1%E6%98%AD/1006785/
高級官僚の道を歩んできただけで、どこまで核のことをわかっているのか。
国際的にはIAEA (International Atomic Energy Association)
http://www.iaea.org/
がありますが、これが安全監視団体という知識を僕は持っていません。
すると、国と国民の安全を第三者の立場で監視する機関は保安院しかないのです。
原子力発電所建設には安全が求められるわけだから、当然、唯一の機関である保安院がその役割を担っている筈。
ところが、官庁の出先機関は、殆どが天下り官僚の第二の給金泥棒場でしかないので、高額な予算をとりながらも、危機意識も低く、使命感も薄いのではないか?と思われてなりません。
僕は、GE Threeの経緯や、福島第一の過去のトラブルを知って、保安院の前身の機関があったか否かは知りませんが、なかったのなら通産省が積極的に監視行政をやっていた!とは思えないのです。
すると、原子力発電所の安全は、私企業である東電の手の内の中だけでのこと?
問題化していたGEの核リアクターを購入するにあたって、政府・行政は安全性を売り手と買い手に任せていただけなのでは?
その後、2001年に保安院ができて年間予算が376億4000万円であるにも関わらず、トラブルが起きた時だけでなく安全確保の為に毎年の検査、そして抜き打ち検査だとかやっていたのだろうか?
更には、GEThreeのことを調べたのか?
と疑ってしまうのです。
いつ襲ってくるかわからない次の関東大震災
南関直下型東大震災と命名
首都圏直下地震、東京大震災、東京直下地震とも仮名がつけられているようです。
準備がいい、というのか、何というのか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD
被害想定がされていますので、そこをご覧下さい。
今回の東日本大震災の被害に鑑みて、大きく修正される必要があると思います。
言われるまでもない!と思いますが、東京の危険度には極めて高いものがあります。
その項目には、下のように書かれています。
世界最大の再保険会社であるミュンヘン再保険は、世界主要都市の自然災害の危険度ランキングを発表した。
大規模地震が起きた場合の経済的影響度を含めた、自然災害に関するリスクが東京が710ポイントと1位になったことを明らかにしている。
2位のサンフランシスコでも167ポイントと大きな差がついた。いかに東京での震災リスクが大きいかを示している。
ちなみに、大阪は四位だが、ポイントは東京の足元にも及ばないほど低いようです。
アンダーソン・クーパーではありませんが、東電からのウケウリ政府発表で翻弄されてきた関東地方、その以北の日本人の中には頼りにならない政府とその対応に苛立ち無力感に絶望的になる人もいると思いますが、僕には、何故、原発の安全責任機関である筈の保安院の名前がでてこないのか理解できないでいます。
何の為の機関なのか、何の為の予算なのか。
静止写真には動画とは異なるメッセージが込められます。
下はニューヨーク・タイムスのカメラマンによる写真です。
一枚一枚から伝わってくるストーリーに僕と薫は涙せずに次に進むことができませんでした。
http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/12/world/asia/20110312_japan.html?ref=asia#1
おのざわ