C6についているオーディオは、お世辞にも良い音とはいえない、この車の唯一の欠点と言っていいでしょうね。
具体的に言えば、伸びのない、少し詰まった音で、音楽が好きな方なら、音量はできるだけ絞りたくなるはず。
というわけで、これだけは何とかしなければ・・と、早速手を入れてみました。
ただし、スピーカーなどのパーツは一切交換せず。
その理由はこちらをご覧あれ。
その道のプロが独自のオリジナル防振・制振材を使い、ドアが重くならないよう、いわゆるデッドニングというか補強をする、というサービスを受けたわけです。
わかりやすくいえば、ホームオーディオでのスピーカーボックスを補強したりして箱鳴りを制御しながら音作りをするのと同じ理屈ですね。
もちろん、事前にショップへ出向き、施工のデモカーでもある、軽のワンボックスカーの音を聴きました。
スピーカーや配線、ヘッドユニットなどは全くオリジナルのままで、一切手を加えず、音が変わるのか?
防振・制振材で制御しただけの音がどれほどのものなのか?を聴いてみたかったわけです。
いやあ驚きました・・
という経緯で、試聴後即予約を入れたわけですが、相談のうえ施工はフロントのドア2枚だけ。
フロントのAピラーの付け根にあるツイーター
施工後、帰り道でドライブ中、いわゆるエージングをやったわけですが、どんどん音が変わるのですねえこれが。
大音量で鳴らされることがなかったユニットですから、パワーを入れての大音量エージングは効果テキメン。
というわけで、音の変わりようを楽しみながらの帰路は、胸躍るエキサイティングな体験となったわけです。
約1ヶ月が経過した今では、すっかりエージングが進み、Bass をかなりブーストしても低域が伸びるだけで、ベースとバスドラムがカブることもなくハッキリと分離される分解能を目の当たりにすると、スピーカーや配線、ヘッドユニットなどが全くオリジナルだということが、にわかには信じがたいほど。
誰に聴かせても、ドア回りの補強だけでなしえたものとは、到底信じられないはず。
施工ををしていただいた河内氏によると、施工された80%以上の方が、ドアのデッドニングと補強だけで、満足されているとのこと。
さらに何よりも素晴らしいのは、これでボディーソニック化や、スピーカーの変更で、劇的に音がよくなるであろう楽しみが、残されているという点です。