トレーディングでは思い込み、勘違いによって、間違った認識をするケースが意外と多いのです。
昨夜もネットエイドでの質疑応答で怪しいご質問があったので、今日は改めて念押しをしておきます。
きっかけは「チェックシートをつけていると脱出の始値判断が遅れてしまう」 > 「だから記入ができない」 というご質問があったからです。
ボタンをクリックするのは、次のローソク足が始まったときです。
ですが脱出の判断は、その始まった足の位置で判断するのではないのです。
そして、保有している銘柄同士を比べるのだということを忘れてはなりません。
大事なことは、現在動いているローソク足ではなく、その前の確定したローソク足までを見て、あらかじめ決めておくということなのです。
では実例を挙げて説明しておきましょう。
7日の米国ナスダックマーケットのオープニングではこの2銘柄にエントリーしたはずです。
2本のローソク足が確定して、次のローソク足が動いているときでも、見て判断するのは、上のチャートの部分だけなのです。
TROWはこの次のローソク足のアタマで、ギャップアップしても、ギャップダウンしても、脱出しなければならないのです。
これがあらかじめ決めたルールで、アクションを起こすと言うことなのです。
実際に動いているマーケットでも、ワンクリックシミュレーションと全く同じチャートが見えている状態で、判断してアクションを起こさなければなりません。
7日に2000ドル獲れなかったのは、チャートを見ていたからです。
自分では気がつかないうちに、無意識に眺めているのです。
ですから、訓練では意図してチャートを見ない練習をすることです。
チャートを見なければ、チェックシートへ記入できないなどという小学生のような言い訳はナシです。(笑)
チャートを見るのは、チェックシートへ記入するためです。
すでに確定したローソク足のヒゲ、同色本数を比較するためだけに見るのです。
ですから現在動いている、ローソク足を見るのではないのです。
今動いているローソク氏を見て、動いたからと言って、今はアクションは起こせないのです。
アクションを起こせるのは、次のローソク足が始まってから10秒間ほどの間だけなのですから。
基本はタブビューの数字で判断すること。
この数字がマイナス150ドル以上になっているのに、持ち続けた人は、チェックシートへ記入していないことを、証明付きで宣言しているのと同じ事なのです。
1トレードで200ドル以上のマイナスを出すのは、恥ずかしいことなのだということを、自覚すべきなのではないでしょうか。
この数字がマイナスになっている銘柄は、最優先で手仕舞いする可能性が限りなく高いのですからね。