2010年11月05日 のCoolに過ごそう

スイングスキャンで選択された、いわゆる日足を使ったハイローバンドギャッププレイ銘柄については、東京マーケットの動向を含め、こちらのページで解説をしています。

マーケット開始から5分の時点で表示された、この方法で選択された銘柄を配信するサービスで、次のようなご質問をいただきました。

詳細はこちらの資料をご覧あれ。

シグナル配信後の取引について

9時5分の紹介銘柄配信を受け取った後の取引について教えてください。

・エントリーは指値ですか。成立しない場合はどうするのですか。

・決済は後場引けですか。

・利益目標、ロスカット設定はしないのですか。

 

この「9時5分の表示銘柄」というのは「ハイローバンドギャッププレイ」の条件を満たした銘柄が表示されます。

エントリーが指値なのか成行きなのかは、銘柄、トレード手法と、保有の長さと、取引のサイズによって変わります。

成立しない場合はどうするのか?というご質問ですが、一日の値段の変化の回数や値幅を調べ、いわゆるデイトレードも可能な銘柄から候補となる銘柄を選択しています。

ですから、ほよど大きなサイズでなければ、取引が成立しないということは、ないはずです。

 

当然のことですが、取引される資金や、トレードの経験や技術によって、決済のタイミングは変わります。

決済は、最大5日間保有する、その日の大引けあたりあるいは前場の終わりで手仕舞いする、などのバリエーションがあります。

今日のように買いの場合、その値段より安い値段で買えれば有利になるわけです。

5分で表示され多銘柄を配信して、メルマガをご覧になっている方が、売買できるのがいつの時点になるのかは人それぞれ。

 

大事なことは、チャートを見て判断するということです。

利益目標やカットロスも、取引される資金や、トレードの経験や技術、決済のタイミングによって異なります。

ここですべてを書くスペースはありませんから、基本を学びたい場合は、各種トレーディングセミナーなどへ参加するなどの方法があります。

 

では11月5日(金曜日)の東京マーケットでの例で、考え方のサンプルを解説しておきます。

 

9503 関西電力    2,061 買

1105J9503-D.gif

始まった位置は2050円あたりですが、5分の時点では2061円まで上昇したため、この値段での買いの指示が出ています。

2本ある青い水平線の、上の方の青い水平線の位置が2061円です。

仮に2061円で買って、終値あたりの2041円で決済すると、20円の損となります。

ですが、デイトレードであれば、次のような方法があります。


1105J9503.gif

黄色いマークが2061円の位置です。

そこから下げはじめて、再び上昇しています。

ですから8分の時点でエントリーできれば、上げ止まったあたりで手仕舞することで12円の利益を出すことができます。

きちんとチャートを読むことができれば、勝てるチャンスは増えるということですね。

トレードはいかにロスを減らすことができるかで、トータルの成績は決まるといっても過言ではないのです。

チャートで監視をしながら、最小限のロスで済むようなトレード方法が、イントラデイの、いわゆるデイトレードなのです。

 

6301 小松製作所   2,101 買

1105J6301-D.gif

この銘柄の場合は、5分後の値段が、始まった値段とほとんど変わりませんから、終値あたりで決済すれば71円の利益となります。

デイトレードならどうなるでしょうか?

1105J6301.gif

9分か10分の時点で買い、上げ止まったあたりで売れば、14円の利益となります。

この例では、マーケットの終わりで決済した方が、大きな利益となったわけです。

ですが根性を入れて一日張り付いていれば・・ (笑)

1105J6301-2.gif

2回で64円の利益で、終値での決済での71円の利益に肉薄する結果が出せるというわけです。

  

チャートで監視をしながら、最小限のロスで済むようなトレード方法なのですが、マーケットの終わりで決済すると・・

関西電力(9503)が20円の損。小松製作所(6301)が71円の利益で、トータル51円の利益となります。

 

デイトレなら、関西電力(9503)が12円の利益で、小松製作所(6301)が64円で、合計76円の利益となります。

これはあくまでもこの日の2銘柄を比較した場合ですから、マーケットの終わりで決済した方が成績が良い場合もあります。

 

大事なことは、大きく負けないことです。

機械的にマーケットの終わりで決済すると大きく負けるケースがあるため、デイトレードの方が有利です。

ただしマーケットの日足チャートが安定したトレンドで動いているときは、機械的にマーケットの終わりで決済した方が成績は良くなります。

 

このように、チャートを読む力があれば、有利にトレードをすることができることは、お分かりいただけたと思います。

もちろん、デイトレードをするにはそれなりの勉強をする必要がありますけどね。  

オールグリーンは大事な下地

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オールグリーンでできた1分30秒をどう使うのか?

ここまで努力をして作り出した1分30秒の時間に何をするのか?

ここが次のステップの大事な点です。

多くの人はエントリーした足の動きを追ってしまうのです。

そして暗算でホールドしている銘柄を比べようとするわけですが、それでは勝てません。

終わったローソク足をチェックシートで採点評価することが、勝つための秘訣なのです。

 

トレードという仕事は、頭の中が欲と恐怖の板挟みになるため、トレード中は精神状態が普通ではなくなります。

そのため訓練をする必要があるのです。

 

ご無沙汰しております、馬渕先生。7月基礎を受講した**です。
 
ネットエイドでは毎日お邪魔していますが、掲示板への書き込み有難うございました。
 
先生のご指摘どうり 自分でも 「なぜ入った?」「なぜ出ない?」「なにしてた?(笑)」という執行が目立ちます
 
最近、翌日の検証でも 悲しい気持ちになることもあります(笑
 
オールグリーンにするため、フライングを切る事が・・・
 
それ自体、時間に追われるような焦りがあるのも事実です
 
しかし、始値執行技術の習得というトレーニングは初心者の私には絶対要るもので、仮免の試験と思って練習しています。
 
エントリーのルールと手仕舞いのルールが実行できないのは、色々考えた挙句、はっきりしていないのが原因だと、今週気づきました・・・・ 3ヶ月目で・・・
 
マーケットがいい時しか勝てないはずです
 
諦めずに、続けていきますのでこれからもご指導よろしくお願い致します。
 

といういうメールをいただいたのですが、自分で 「なぜ入った?」「なぜ出ない?」「なにしてた?」という執行が目立つのは訓練途中ではあたりまえで、普通の状態といっていいでしょう。

これを克服するために行うのが、オールグリーンにする練習です。

では何故なかなかオールグリーンにならないのか?

 

それはどこかほかのところを見ているからです。

これはクセなので、自分では気が付かないで行っているのです。

エントリーした後で上下に動くローソク足を見続けることになるのは、動くものに目が奪われるからで「猫じゃらし」と同じ理屈です。(笑)

ストレスなく、オールグリーンにできる状態というのは、エントリーした後で上下に動くローソク足を見続けていてはできないことなのです。

ですからまずは損益に関係なく、オールグリーンにする練習をする必要があるのです。

 

これができるようになると、次は終わったローソク足を採点します。

同色本数・ヒゲ・ギャップに加え、エントリーしてからの現在の距離です。

こうして保有している銘柄を比べ優先順位を付けるのです。

これを2分経過ごとにチェックリストへ書き込みます。

1分30秒の間に何をすべきなのかの答えはここにあります。

 

チェックリストへ書き込むときに、それぞれの項目を確認するため、ローソク足を見ることになります。

ですが、チェックリストを書き込む作業をしていれば、エントリーした後で上下に動くローソク足を見続けている時間はないはずです。

チェックリストに書き込まないでいると何をすることになるのでしょうか?

自分で気が付かないうちに、エントリーした後で上下に動くローソク足を見続けるのです。

ですから、その時の上下の動きに翻弄され、無駄な暗算を繰り返すため「なぜ入った?」「なぜ出ない?」「なにしてた?」になるというわけです。

 

髪の毛が蛇の魔女ゴーゴンをご存知でしょうか?

映画好きの方ならご存じのはず。

その目を見たものを全て石に変えてしまう、といわれた恐ろしい魔女です。

エントリーしたあとでチャートを見続けると、魔女ゴーゴンの目を見たのと、同じ状態になるのです。

つまり思考が「石」になってしまったかのように、働かなくなります。

むやみに暗算を繰り返すことで、集中力を無駄に使い、勝てない状態へ自らを追い込んでしまうのです。

 


 

 

 


 

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