野球シーズンも終わり、マウンテンバイクオヤジこと小野沢さんのメール内容も、イチローネタから、時事ネタに変化。
上の写真は、小野沢さんが三カメ外を出て、一カメへ移動しはじめたところのショット。
右手には500mmレンズ+カメラ、左手は300mmレンズ+カメラ、左肩には200mmレンズ+カメラ。
「けっこう重いっす。」とのことでした。
というわけで、週末にちなんで、彼の真骨頂が堪能できるメールを「お裾分け」であります。
enjoy !
大リーガーと日本人野球選手:プロ意識と国威掲揚意識の違い
日本野球のレベルはアメリカのAAA(二軍)のレベル(*1)、とコメントしたピート・ローズに反発をおぼえた人は多かったと思います。
(*3)、イチローも、何クソ!と思ったでしょう。と、同時に、イチローはメジャーのレベルを舐めてはいけない!とコメントしています。http://www.daily.co.jp/mlb/2010/10/05/0003508108.shtml
そんなことはない!WBCで日本は優勝したではないか!だから日本野球が世界一なのだ!と信じている日本人は少なくはありません。
ひとつ知るべきは、日本チームが国威をかけてイチロー他スター選手をWBCにつぎ込んだのに対し、米野球のスター選手たちはWBCでプレイしませんでした。
プレイした選手は何人かいたけれど、日本選手のように、勝たなければ!という気持ちではなくお祭り気分。
しかし、基本的には4月開幕前のWBCで怪我をすることを恐れたので参加しなかった、という方が正確なのです。
契約先はどこか?それはWBCではなく、所属先チーム。
WBCで頑張りすぎて故障したら、契約先のチームに貢献できなくなるし、仮にそうなったら、自分のキャリアーに影響が及ばされる、という自覚が強いからだと思います。
しかし、「日本の野球はAAAレベル」というピート・ローズによるコメントがあるように、
日本の野球が低くみられている!と受けとめている日本野球界は、アメリカに日本野球の強さを見せ付けてやる!という強い気持ちから最優秀選手総勢を出して最優秀選手らを送り見事優勝を果たしました。
ここで北京オリンピックでの日本の無様なプレーぶりを思いだしてください。
WBCで勝てて何故オリンピックでは勝てないの?
答えは簡単。
野球シーズン中のオリンピックには、優秀選手を出すことはできないからなのです。
抜けても困らない選手を各チームが出した。そういうことなのです。
WBCの場合、日本は大リーグ所属中の選手に参加を求め、選手たちもアメリカのチームメイトやファンに日本野球の力を示したいから参加したのです。
WBCでは、多くの選手たちが頑張りすぎたキライがありました。
結果、イチローの神経性胃潰瘍によるDL入り、でもさすがイチローです。自己管理が強く復帰しました。
松坂のWBCの年は、出ると負けの連続とDLの連続、レッドソックスに迷惑をかけっぱなし。
今季はちょこっと上向いたけれど、多失点にも関わらず打撃の強さに支えられた勝ち試合ばかり。
上原は、WBCの年はシーズン中DL入りで、やっと今年になって復帰してきました。
岩村は完全にアウト、AAAからさえ解雇される始末。
ただ一人松井がヤンキーズとの契約が大切だ!としてWBCに参加しなかった選手です。
彼の判断は正しかったのですが、WBC前年の怪我が今でもたたっていて守備は無理。
WBCで優勝!した裏にはこういうツケももらっているのです。
ところが、WBCをお祭り程度にしか受け止めていない大リーガーにWBCによる支障が出たという話はきいてません。
国威をかけてプレーしなかったアメリカでした。
国威をかけて闘ったのは日本だけではありませんでした。
やはり見せ付けてやる!意識の強い韓国もそうでした。
(*1)、 ピート・ローズ「日本の野球を悪く言うつもりはないが、基本的には(マイナーの)3Aレベルだ」と反発
http://www.sanspo.com/mlb/news/100918/mla1009181029006-n1.htm
(*2)、メジャー通算4256安打のピート・ローズ氏(69)に回数で並んだ背番号51
http://www.sanspo.com/mlb/news/100925/mla1009250504011-n1.htm
(*3)、10度目はローズと並ぶ史上最多。イチローは「ぜひ超えてあげたいと思います」
http://www.sanspo.com/mlb/news/100924/mla1009240909013-n1.htm
マリナーズの嘘と真実 デタラメ運営
今季のマリナーズ、トドノツマリ、トレード契約、再契約で連れてきた選手の殆どがプレイさえせず戦力入りさせても問題ばかり、または、力をだせずにいて挙句の果てにはパーソナリティーで問題をおこしておりました。
しかし、GMは、良い選手をつれてきたからチームの基礎は完璧だ!という雰囲気を作りあげることに成功!
それをハイプしたのがマリナーズをカバーしているアメリカのミディア。
ちなみに、日本のミディアはイチローだけしかおっかけていないので、ここでいうミディアには含めてません。
GMのジャック・ズレンジックが辣腕である!
という神話をつくりあげたものアメリカのミディア。
辣腕GMが連れてきた選手たちが揃ったからには怖いものなし!
で、実際に蓋をあけてみると、米食い虫の投手エリック・ビダードにいたっては、過去数年DLで、何も貢献していなかったのに、今季も再契約。
で、球場に顔をみせたのは一試合だけで、投球することもなかった。
あとは球場にもでてこなかった。
これもGMの采配。
一番打者で、三塁が得意のショーン・フィギンズを高額でひっぱってきて、二塁にもっていき、二番打者にしたのですが、これは効果の低い采配というだけでなく、守備ではエラーだらけで、打撃では併殺・封殺打だらけ。
貢献度低いままでスタメンに入れていたのですから、どういう目的でひっぱってきたのか?という疑問につながります。
この選手の身勝手が原因で監督批判が浮上したことは、何度も語られておりました。
チームの選手をまとめることができないのは、それをワカマツ監督のリーダーシップ不足に原因がある、という見方を定着させ、ワカマツが監督である!と再確認しながらも、権限さえ与えられていない単なる中間管理職の監督を後方から支援することもなく、舌の根が乾かない二日後には能力不足として解任。
ちなみに解任二日前にワカマツ監督は僕に挨拶に来てくれました。
己の去就がみえていたのでしょう。
ここにいたるまでにも、どうしようもない選手、エリックバーンズを連れてきて、四月末には放出、スクイズの何たるかを知らずに、バントをしなかったこの選手は年間11億。
レフトの守備でフェンスにあたったボールから逃げる彼の写真を、僕は撮影しています。
それにスクイズしなかった彼の顔を驚いたように見ているイチロー。
このスクイズをやらなかった二日後に、この選手は放出されました。
トレードしてもらってカブスから喜ばれたというミルトン・ブラッドレイは、ワカマツ監督の注意に腹をたてて試合放棄して帰ってしまったのですが、彼にしても7月末から故障が理由で顔もみせてない。
まだまだGMによる失策はマリナーズ内に満ちています。
ほんとうは昨年季で終わった筈の打率が二割をきったグリフィーと再契約。これが大間違い。
彼は、最初の予定とおりに、昨年季終了で引退すべきでした。
また、再契約するにも年々力量がおちているのだから契約内容をハッキリとさせるべきだった。
にもかかわらず、それをしなかったGMの責任はどこに?
2割をきっている選手をDHに使うことはできない。当然のことです。
で、ワカマツ監督もグリフィーをスタメンだけでなく、DHからも外さざるを得ませんでした。
そんなワカマツ監督に腹をたてて、監督とは口をきかなくなったスター選手のワガママ、この問題点が語られることはとうとうありませんでした。
代打が必要な時に控え室で昼寝していた。
監督がさがした時ベンチにいなかった。
それを若手の選手がミディア一紙に暴露、この選手は、一ヶ月以内に自分から辞めるか、辞めさせられるか、と突然報道されたのです。
僕は、これがGMによる仕掛けとみました。
GMもグリフィーとの再契約が間違いと悟ったからです。
で、地元に根強いファンを持つ彼を解任するわけにはいかない。
ジワジワと彼を追い込むことにしたのです。
実際に、一ヵ月後に辞めた彼、ワカマツをは言葉も交わさなくなった。
監督が追い出したのだ。
フィギンズは監督に不満タラタラだ。
そんなフィギンズが監督から守備不注意を指摘された時、監督に取っ組みかかっていった。
というダッグアウト内で不祥事があった時、GMはフィギンズに注意することもなく監督を解任したのです。
出所確認されていない情報を流し、監督を陥れるのに手をかしたのがミディア。
ワカマツ監督にグリフィーを追い込む力はないのに、彼がやった!というふうに仕上げたのはGM。
としか考えられないにもかかわらず、ここいらへんの追求をしないミディア。
何も考えないで記事を書く野球専門家たち。
ピッチャーのイアン・スネルにしてももともと問題ばかりの投手、注意されれば拗ねるスネルは出ると負け。
まだまだ力量不足の選手ばかりをつれてきて、さあ、チームの土台ができた、あとは監督に任せる!
という雰囲気をつくりあげ選手を採用した=だから勝ってあたりまえ!
という神話がミディアによるハイプにのってマリナーズの周辺で煙をあげていたのです。
それで勝てない監督は力量不足。
マリナーズ内外の野球関係者たちは、こんなデナイアルで嘘を現実と受け止めるフリをしていたように見受けられるシーズンでした。
はっきりといってマリナーズのブルペンは力量不足なのに、投手陣は良いが、バッティングが駄目、とアメリカのミディアがラジオで言っていたし、新聞にも書いていました。
これも的外れなデナイアルの延長でしかありませんでした。
ワカマツ監督をスケープ・ゴートにして責任をとらせたのは8月。
さて、監督を代えてどうなったのでしょうか?
101敗です。
負けの原因が監督にではなく、今の選手陣をそろえたGMにある!
と語られることがないのは何故なのでしょうね。
これはファンでさえそうコメントしていることなのです。
今後も、GMが創り上げたミディアが煽ったマリナーズをとりまく煙=デナイアルが、そのまま真実として錯覚し続けられていくことでしょう。
アジアの靴磨き
本多勝一は「中国の旅」「南京への道」などを朝日新聞の記者として連載し、それらを単行本にした人です。
当時、私は学生で、他の多くのリベラルを望む学生がそうであったように朝日新聞を信奉に近いかたちで読んでおりました。
当時の朝日はリベラルを装っていてとても知的、、反自民、反ベトナム戦争を叫ぶ知のリーダー的存在だったのです。
ですから学生受けは良かった。
その上で毛沢東様様の新聞でもありました。
読者はそれもそのまま受け売りしてました。
で、 文化大革命による旧価値観の破壊、という過激な部分を好意的に書く論調や記事なども学生は大歓迎していたのです。
そのあげくの、日本に悪があって、中国に正義がある! と決め付けた朝日の姿勢でした。
学生たちはそれもそのまま信じていたのですが、今になっておもえば、朝日は問題のなかったところに問題を創作、という結果を招いたことになります。
南京事件のことも、きちんと調べもせずに、悪は日本という思い込みで書き上げたもの。
学生たちも同じ気持ちだったので、朝日の読者は疑問ももたず信じてました。
僕の恩師が、20年ほど前に南京大学に招かれてその後、五年間、客員教授として日本文学を教えておりました。
帰国後は、南京大学名誉教授、三年ほど前に他界。
南京時代、恩師は、戦争を生き抜いた人たちとも知り合い、いろいろな話を聞き出したのです。
それを私は他界前まで教えてもらってました。
当時を知る南京市民の記憶によると、日本軍(ではなく)の兵士たちは、子供たちにも優しかった、
無抵抗な南京市民を殺戮したのは、国民党の兵士たち、恩師はそういう証言をとってます。
当時、毛沢東率いる赤軍と蒋介石率いる国民党が闘っていたが、抗日を目的として国内戦争は凍結。
しかし、共産軍のゲリラ活動への戦いはそれでやまることはなかった。
彼らは戦死した日本兵の軍服に姿をかえて、南京市民(ゲリラの可能性あり)を殺戮しつづけていた、そんな話を数人の南京市民から説明された、と言ってました。
今の中国がせっかく、朝日が与えてくれた日本への交渉カードを無効にするとは考えられません。
言論統制によって南京のお年寄りたちの声は届かないようにし、日本人が創作したままとするのは当然です。
国民党は台湾でも同様に大量虐殺をしています。
こんなことがあったので、多くの台湾人の目には、植民地支配者だった日本の方が国民党よりも台湾人にとっては良かった、という感情をいだくようになりました。
僕は台湾では台湾人友人の家に寝泊りしますが、その友人のお母さんもオバサンも日本大好き人間で、国民党批判をしても、日本の方がずっと良かった、というのです。
日本は学校や病院そして工場や鉄道を建設したが、国民党は、税金のほとんどを中国奪還!反共産軍の軍備にふりわけて台湾の社会整備には予算が少なかった。
それだけでなく、国民党支配に対抗した時、台湾人の大量虐殺をした、そういう理由があるようです。
戦争が終結して、南京で殺戮された、と、記録されている中国人の数は当時の人口より多かったそうです。
だれもハッキリとした数をつかんではおらず、沢山の人、というのを30万人も40万人も!と高ぶった感情で表現されたまま記録された、という連合軍の筆記があって、中国での悪だった日本の立場を悪くしています。
ワレワレもやりますよね。
500人くらいしかいないのに数千人きていた、、とか。
補足説明をすれば、当時の日本兵がもたされていた銃は精度がきわめて低く、的に的中することがないどころか、一発うったら、その後は使いものにならなかったと。
私は、何人かの中国からもどった元日本兵からそんな話をきかされておりました。
そんな銃しかない日本兵が何十万人もの南京市民を殺すことは不可能です。
いずれにしても、上述の朝日の連載記事によって、中国による対日交渉はとても有利になり、いつまでも、その効力を保ち続けています。
結果、日本は、ほぼ恒久的に不利な立場におかれることになり、そして多大な国家的損失をこうむることになったのです。
その上での尖閣諸島をめぐってのお粗末な外交、アメリカがカードを与えてくれたのにそれも使わずじまい。
中国に強い姿勢を見せ続けた小泉さんのような強かさを持った政治家が必要です。
交渉とは、演出、演技を含め、考えられる全てを駆使して自分の立場を強くすべきものです。
軍事力をもたない日本なのだから尚更のことそうです。
しかし、日本の政治家でそれができたのは小泉元首相だけです。
今の政権は外交能力が皆無ではありませんか?
日本の国民もバカばかりです。
平和を標榜し、軍備を否定するだけで平和が実現する!とナイーブに信じています。
それぞれの国が同じ価値観で政治をおこなっているならばともかく、日本の周辺は日本に反感を持っている国ばかり。
軍備を否定するならば、論争力、説得力、論理力、演出力を高めて外交力を上げなければならないのに、そんなことは考えてもみない。
このままでは、日本は中国の靴を舐めて磨く国になってしまいますね。