東京証券取引所の8月の月間売買代金は3年前の3割の水準へと落ち込んでいる。
これは先進国を中心とした株式市場の低迷の影響だろう。
基本的には米国の景気減速懸念という循環的な要因だと言われているが、さらにベビーブーマー世代の退職による構造的な問題が無視できなくなってきている。
金融危機による不況のため、家計部門では資産運用に慎重となるため、リスク資産を取り崩してバランスシートの修繕を前倒ししている可能性が高いのだという。
このように基本的には株価の上昇が期待しにくい環境が今後とも経常的に続く可能性が高くなっている。
つまり、今までの常識が通用しなくてってきているのだ。
ネットエイドで毎日東京マーケットを一時間監視していると、米国ナスダックマーケットとの違いが、ますます大きくなってきているように感じる。
日本株は流動性が低く、出来高が少ないため、簡単に利益を出すことが難しくなってきているのだ。
このため、個人投資家はFXへ流れるわけだが、手数料が安いうえ、約定がしやすいという理由のためであって、簡単に儲かるわけではない。
なぜなら、複数銘柄でのリスク分散ができないため、非常にハイリスクなトレードにならざるをえないからだ。
こうした部分をきちんと管理しながら勝てるような訓練をしない限り、コンスタントに勝てるようにならないのは、どのマーケットでも同じなのだ。
ではこうした低迷する東京マーケットでは、どうしたら勝てるのだろうか?
株価が上がろうが下がろうが、そこから1時間だけのトレンドに沿ってトレードをする、ネットエイドでガイドしている今のやり方がベストだろう。
5ティック銘柄に絞り、5ティックを積み重ねて、安定した利益を出す方法だ。
だが銘柄選択ツールを使えば、時には思わぬボーナスをもらえるケースもある。
たとえば9日(木)のマーケットでのトレンドマイクロ(4704)だが、特別気配のあと、いきなり急騰。
銘柄選択ツールのボトムスキャンを使えば、こうした銘柄をしっかりとキャッチアップできる。
2010-09-09 09:33:40 hatch トレンドマイクロ(4704)
東京マーケットで1時間のうちに10万円以上を1銘柄で稼げるというケースは、まさに宝くじに当たったようなものだといっていいだろう。
ではスイングトレードでこれが獲れるのか?
下は週足チャートだが、ダウントレンドが崩壊しかかっている位置のため、これからという銘柄だといえるだろう。
下は日足チャート。
下は10分チャート。
こうして長めのトレンドのチャートを見ると、スイングトレードで、手堅く稼ぐのは、まず無理だということがわかるだろう。
チャンスは下のような、2分チャートでのデイトレーディングしかないのだ。
緑の水平線の、フィボナッチのガイドラインを越えると、見事に上昇している。
何があったのか? トレンドマイクロ(笑)
このように、突発的な動きがある場合を除いて、東京は魅力のないマーケットになってしまっている。
さらには政府の金融担当の無能さゆえ、国際競争力を回復させようという動きも見られない。
イントラデイのトレードでの最大の問題点は購買力が回復しないという点だ。
そのため大きな資金量がなければ、高いリスクのトレードにならざるをえないという現実があるわけだ。
それだけではない。
日本以外の国からの個人トレーダーが口座開設できない、昼休み、ストップ高など規制の多いルール。
株価による値刻みの違いなど、個人トレーダーが参入するにはあまりにも、わかりにくく納得できない規制ばかりなのだ。
そのため参加者が少なく、出来高が少ないため、トレードが難しくなっている。
誰が首相になろうと、変われない日本の株式市場。
どこまで落ちてゆくのだろうか?