今日は前日に書いた日記の補足バージョン。
というわけで、雑談から始まったハナシが本格的な質疑応答モードとなってああでもない、こうでもないないと、お互いに「目から鱗」の状態が1時間以上続いたわけですが、今日はそこでの質疑応答を思い出しながらまとめてみました。
この日の結論は、ネットエイドへ参加されている多くの方は、どうやら大きな勘違いをされている方が多いのではないか、というエグゼキューショナーの意見があったからで、今日はその「衝撃のやりとり」をかなり忠実に再現してみようと思います。
トレーダー必見の日記ですぞ。(笑)
エグゼキューショナー:指示が出されてすぐにエントリーし、陰線が出ると脱出するというルールでやると、カットロスだらけになって勝てないんですが・・
私 : えっ?!
ロングの場合だと、エントリー直後、下ヒゲが伸びてプロフィットロスがマイナス150ドルを越えてしまい、カットロスしなければならないことが多い気がするのです。
それは高いところで入っているからじゃあないですか? それにそういう気がするじゃあねえ・・
えっ?!
だって指示を出してから、次のローソク足が出るまで、10秒から2分間は時間があるはずですよね。
入る位置によっては、そういうことになりますね。
銘柄名を言うというのは、その銘柄へ入ってもいいという意味であって、そこですぐに執行ボタンを押せということではないですからね。
えっ?!
だって、指示の後、たとえば5秒以内にボタンを押さなければ勝てないというのなら、トレードルームでの指示のタイミングとネットエイドで書き込まれる指示の間にはタイムラグがあるわけで、どちらかが有利でどちらかが不利だということになってしまうよね。
まあ、そういうことも言えるのではないかと・・
それはおかしいよね。ありえない。
えっ?!
具体的な例で説明してみよう。
金曜日のマーケットでの例で 下はTROWの2分足チャート。
2010-05-21 22:36:04 はっちshadow TROW
この銘柄の指示は35秒台に指示したので、書き込まれて表示されたのは36分4秒になっているわけです。
つまりこのローソク足の黄色いマークが始まった位置を見て、これはまだ入ってもよい位置だと判定したということになります。
つまり青い水平線の49.12ドルあたりなら入ってもいいということです。
じゃあストップの位置はどこでしょうか?
カットロスは幅は150ドルでこの銘柄は1000株でのトレードですから、48.97ドルがストップの位置です。
36分のローソク足の下ヒゲの先あたりになります。
下は1分足チャートです。
水平線の位置が49.12ドルつまり入ってもいいという指示を出したときの値段です。
36分4秒に書き込まれたときから1分間のローソク足が黄色いマークのローソク足です。
スマートなエグゼキューショナーなら39ドルにある細い灰色の水平線の位置 49ドル、つまりカットロスラインに近い位置で買うはずです。
チャートを見ても買えることはわかりますね。
この黄色い位置にあるローソク足が表示されている間の56秒以内であれば、指示をした49.12ドルのときよりも安く買えるチャンスはあることがわかります。
ですが37秒台になってしまってから執行ボタンを押すとどうなるでしょうか?
明確にローソク足が伸びた位置で買いのボタンを押せば、この赤いマークの位置で約定される可能性は非常に高くなります。
下のマークされているローソク足のある37分の1分間に、株価は当然上下するわけです。
最大で250ドル分下ブレが起こっていることがわかりますね。
カットロスラインは150ドルですから、あえなくカットロス。
受講者用掲示板でよく見かける、2分足の陽線の途中で出てしまっているチャートでは、こういうプロセスでのカットロスが多いのではないかと思います。
ですが、スマートなエグゼキューショナーなら下のマークの位置あたり、つまり36分台に指示が出てから56秒以内に買っているはずで、当然37分のプルバックでもカットロスになることはないわけです。
こういう事が起こるのを防ぐためにはチェックシートで必ず確認してからボタンを押すことです。
なるほど。つまり指示があった時点のローソク足の始まった位置をまず見ると言うことなのですね?
もう一例あげておきます。
下のローソク足を見てください。
2010-05-21 22:36:05 はっちshadow NTRS
指示が書き込まれた時点のローソク足の始まった位置は下のマークの位置です。
正確には、35秒台にスカイプのタイピストに銘柄の指示を出していますが、書き込まれたのは36分5秒の時点です。
つまり書き込まれてから55秒以内に青いマークのあるローソク足のあるどこかで買えるわけです。
青いマークの位置あたリで買えればナイスですけどね。
そうなれば、そのあと下ブレが起こってもマイナス150以下ですから、ホールドできるというわけです。
つまり指示が出たからといって、慌ててボタンを押す必要は全くないわけですね。
その通り!ほとんどは1分あるいは2分の間には、プルバックがあって有利な値段で買えるチャンスはあるのですから、チャートとレベル2のASK・BIDの値段を見て、できるだけ安い値段で仕込むことが大事なのです。始まった位置でエントリーできるとわかったら、あとはジックリと安く買えるチャンスを待てばいいのです。始まった位置でエントリーできるかどうかは、ネットエイドでは指示が出るわけですから、5秒もあれば確認できるはずで、あとはやることがないはず。
このことから、チェックシートでは次の2項目が必要なことがわかります。
□ローソク足の始まった値段(位置)を確認する( ドル)
□ストップをつける( ドル)
始まった位置から見て150ドル分の反対サイドあるいはストップに近い位置で買えばまず負けることはないことになりますね。
100%勝てるという保証はありませんが、過去の検証チャートを見れば、どれほどの確率かはわかるはずです。
下は検証で掲載した2分チャート・緑の四角いゾーンは指示した時点からのプロフィットゾーン
なるほど上のチャートを見ても、これより有利な位置でエントリーできるチャンスはたくさんあるということがわかりますね。
指示が出たローソク足の始まった位置を意識し、こうした点を考えてストップをつけておけば、そのストップに近い位置で買えるチャンスは少なくないのです。
緑の四角いゾーンは指示した時点出入ったと仮定してのゾーンですから、入ったであろう位置は辛めの数字を考慮しています。
じゃあ上ひげで約定してしまうというのは、誰が見ても株価が上げているときに執行ボタンを押しているからなのですね。
そのとおり。自分はそういうつもりではなくても、青いローソク足にならないと安心できないので、無意識に青いローソク足になってからボタンを押しているのです。
ローソク足の始まった位置とストップの位置を頭に入れておけば、どの程度安く買えるのかの目安になるわけだからね。
気がついていないのは本人だけ。(笑)
でも執行の値段と時間をチャートへ記入すれば、無意識に上げているときにボタンを押しているかどうかは、一目瞭然でわかるはずなのですけどね。
だから自分のトレードしたチャートをアップしなさいと煩く言ってるわけです。
必ずチェックシートで確認してからボタンを押すのは、今までの悪い習慣から決別するためで、頭の中だけで決めると、必ず今までの思考ロジックに嵌り込み、また同じ事を繰り返すだけ。
つまり負ける訓練をするのと同じなわけですから、勝てないのは当たり前田のクラッカー。
出たー!(笑)
出たね。(笑)
注)ちなみにこの質問をしているエグゼキューショナーは、初心者ではなく、2ヶ月連続で一ヶ月+1万5千ドル以上を達成しています。