21日の米国マーケットは、オープニングから4分程経過したあたりから強く上げ始め、出だしはそれほどでもなかったのですが、そのあとはちょっと意外なほどの強い展開。
そして後半は一時弱くなったのでショートという流れだったわけで、3000ドルは獲れるマーケットでした。
エグゼキューショナーの一人は+1500ドル以上、もう一人は+1100ドル以上という成績でしたが、私としては不満の残る成績なわけです。
こちらに指示を出した主な銘柄のチャートを掲載していますが、特にオープニングはすべての銘柄を掲載しています。
特にURBNはブレイクイーブンとしてありますが、これはかなり下手をした場合を想定しているため。
まともにやっていれば、必ずプラスで脱出できます。
ここでシリーズとして掲載している検証では、かなり渋めでの利益幅を想定しているのですけどね。
昨夜は翌日は休みということもあって、ネットエイドの後で、エグゼキューショナーの一人と雑談を兼ねてトレードの話をしていたのですが、実はそのときに意外な事実が判明したのです。
これは改めて別の日記で書きますが、こういう地合で、それなりの利益を獲れないのは、執行の考え方に問題があるということなのです。
エントリーでいつも私が注意している点は・・
チャートをよく見て始まった位置で判定する。
コマンダーの指示から20秒以内くらいに入れればいいわけだから慌てない。
ストップをつける。
コマンダーの指示というのは、ネットエイドではタイピストがタイプしているわけですから、書き込まれた時点ではすでに、私が指示してから5秒から10秒は経過しているのです。
それを見て、チャートに表示して執行するわけですから、さらに20秒くらいはかかるという前提です。
検証でのチャートの利益ゾーンは、指示して書き込まれた時点であろうアバウトな位置からどれくらいの値幅なのかがわかるようになっています。
具体例で説明しておきましょう。
2010-05-21 22:34:26 はっちshadow ORLY あぶない
2010-05-21 22:35:00 はっちshadow 今日は良く見ないとね
2010-05-21 22:35:09 はっちshadow ORLYあがらない
2010-05-21 22:36:07 はっちshadow ORLY
1000株で +820ドル
2010-05-21 22:34:26 はっちshadow ORLY あぶない
2010-05-21 22:35:00 はっちshadow 今日は良く見ないとね
2010-05-21 22:35:09 はっちshadow ORLYあがらない
細かい動きがわかるよう1分足で解説します。
マークのある位置あたりで最初の書き込みがされています。
最初の2本のローソク足を見ると、上のヒゲ先がレジスタンスになっています。
そして4本目では上ひげをつけたあとで下がってきているので「ORLY あぶない」と言ったわけです。
2010-05-21 22:36:07 はっちshadow ORLY
つまり35分50秒くらいの時点でボタンを押すタイミングだと言っているわけです。
34分の時点からORLYがいいと指示しているのですがそのあと30秒後に指示を出し
2010-05-21 22:35:00 はっちshadow 今日は良く見ないとね
と書いているわけです。
よく見てより有利な安い値段で買えるチャンスがあるかもしれないので、チャートとレベル2のASK・BIDの値段を見て寄り有利な値段で仕込めるかも知れないことを示唆しているのです。
チャートではこのマークあたりの位置を想定しています。
エグゼキューショナーの仕事は、できるだけ有利な位置でボタンを押して、ロングの場合はできるだけ安い値段で買うことなのです。
エントリー対象の銘柄はこちらで指示しますが、その指示が出たあと、どこでボタンを押すのかは、エグゼキューショナーへ任せているのです。
指示が出たから何秒以内にボタンを押せと指示したことは一度もありませんし、そういうことはどこにも書いていないはずです。
ASAPと書いているのは、指示から4分も5分も経過してからエントリーしているトレーダーがいるからですが、エグゼキューショナーはASAPで有利な値段を見つけ、執行するのが仕事なのです。
具体的には、この黄色いゾーンのどこかで仕込めればラッキー!くらいでエントリーすればいいのです。
このことがよく理解できれば、コマンダーが喋ったことをスカイプでタイピストが口述タイプでネットエイドへ書き込む方式でも、何も問題ないことがわかるはず。
エグゼキューショナーは、レベル2のASKとBIDの値段を見ることができるのですから、できるだけ有利な値段でエントリーする事はそれほど難しい事ではないはずなのです。
下は2分足で見たチャート。
トレーニングルームでは先日、ローソク足1本が形成される2分間の間に、15秒単位で売買を繰り返し、どういうタイミングでボタンをクリックしたらどこで約定されるかを調べたことがありますか?
と聞いたことがあるのですが、勝つためには、いろいろなことを試し、工夫をするという情熱が何よりも大事なのですが、ネットエイドの書き込みを見て、5秒以内にボタンを押す練習をするなどという訓練方法は、勝つためにはほとんど役に立たないのです。
チャートをよく見て、そのゾーンのできるだけ有利な位置で仕込む。
これがエグゼキューショナーがまず最初にやるべき仕事なのです。