すでにご承知の方も多いと思いますが、日本時間の木曜日の真夜中に起きた米国マーケットでの大きな変動は誤発注が原因だったようです。
翌日にはこういう案内が、ブローカーからメールで送られてきました。
お客様へ
報道されていますように、木曜の米国株式市場は誤発注が原因となり、マーケットを大きく下落させた可能性があります。ナスダック、そしてNY証券取引所から次のような発表がありました。
「木曜の午後2時40分から3時まで(日本時間の7日午前3時40分から4時)までのトレードを無効にします。無効対象になるのは、2時40分ちょうど、またはその直前に執行された株価から60%以上離れて執行されたものだけに限られます。」
下は Emini の15分足チャートで黄色い部分が無効になった取引の時間帯。
誤発注は米国現地時間での午後2時45分頃、CMEのe-miniと呼ばれる株式先物市場で発生。
調べてみると、発注者が「16」のあとで、「M」のキーを押すべき所で「B」を押したのが原因のようです。
「M」はmillion(100万)、「B」はbillion(10億)のこと。
上はEmini の1分チャートで黄色い部分が無効になった取引の時間帯。
この売り注文で、先物市場は急落、ニューヨークの市場も連動しこの波及効果?で為替市場など他の市場でも大きな相場の変動が起きたというわけです。
こういう事が起こると、FXでスイングトレードしているにもかかわらず、ストップをつけていなかった人は口座の全額を一瞬にして失うでしょうね。
人間は基本的にミスを犯すわけです。
とくにこういう終盤に近い時間帯で起こるということは、集中力が薄れてきたときが危ないということになるわけで、まあいってみればこういうことが起こってもおかしくないわけです。
人がやることなのですからね。
私の10年の経験からもいえることなのでうが、遅い時間帯というのはこういう大きな変動が起きやすいのです。
私の推薦するトレード手法がオープニングから1時間だけのトレードに限定しているというのは、こういうリスクを避けるためでもあるわけですけどね。
マーケット開始から一時間後に、すべてポジションはクローズして、キャッシュで保有しますから、マーケットを見ていないときには、こういうしたリスクを完全に避けることができるのです。
トレードではこうしたリスク管理が非常に大事だということがよくわかる出来事でした。
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