年度末と新年に相当する4月は、移動、つまり引っ越しのシーズンだ。
また春に向かってのシーズンのため、事がうまく運べば、花見を織り交ぜて祝杯を挙げることもできるという一石二鳥を狙うことだって可能になる。
だが引っ越しというのは、実に悩ましいイベントであるのも事実なのだ。
私の引っ越し履歴はかなり多い方だろう。
思いつくままにざっと書き上げてみると・・
20-30才代 > 大阪豊中・杉並・四谷・青山・札幌・渋谷・大阪江坂
40才台 > 大阪緑地公園・シアトルホテル・ダウンタウン・レッドモンド湖畔・ベルビュー
50才台から > 代々木・築地・銀座・新神戸
家はアメリカで一軒家を2回売買したが、それ以外はすべて貸家あるいはアパート・マンションだ。
アメリカではホテル住まいの経験もある。
以前から日記に書いているが、現在の結論は家は賃借物件に限るということ。
キャッシュで買えるのなら家を買うのも悪くはないが、ローンで買うのは時間と労力の無駄だと思う。
トータルコストはどちらも同じようなものだとしても、最も違うのは自由度だ。
と書くと一軒家を買えば好きなレイアウトにできると考えがちだが、その後の老朽化のコストを考えると、そのメリットは10万円くらいの宝くじに当たった程度のラッキーさでしかないのだ。
自分の人間関係や、気分、仕事、世の中の動きにあわせて、住むところを自由に選択できるというメリットは想像以上に大きく、あなたの人生に影響を与えるのだ。
人間は環境に左右される生き物なのだから当然のこと。
だからこそ住むところいうのは大事なのだ。
引っ越しできる身軽さというのは、モノに縛られないライフスタイルがあってこそだから、環境順応能力や、行動力、柔軟性、経済力など様々なバランスを示すバロメータでもあるのだ。
ここ一年で父は20年住んでいた一軒家を売り、41階の高層マンションを買って4ヶ月住み、現在は私の住んでいる賃貸マンションに引っ越してきた。
そして現在は、89年の人生で最も幸せな毎日を過ごしている。
これはひとえに、私のライフスタイルの影響に加え、本人の考え方の変革が成せる結果なのだ。
というわけで、シリーズとして「幸せな引っ越しのための考察」をお届けする予定。
乞うご期待。
なので次回に続きます。^^;