欧州の主なモーターショーというのは、3つあって、独フランクフルトショー、仏パリショーと今回開催されたジュネーブショー。
今回のジュネーブショーの規模はフランクフルト、パリと同じ欧州で最大級のショーとなるというが、今日はこちらにある記事の要約日記。
ジュネーブショーには3つの大きな流れが見られたという。
①ハイブリッド車の高級化
欧州メーカーが北米市場、中国市場、欧州市場などで販売するにはハイブリッド車は所詮プレミアムカーで主力製品にはならないと、欧州のメーカー達は「腹をくくった」ようなのだ。
トヨタの「プリウス」を筆頭としたレクサスの主力全モデルハイブリッド車構想や、ホンダのベースのガソリン車+約20万円の廉価ハイブリッド構想とは全く違うアプローチを仕掛けてきた、ということになる。
ジュネーブショーで発表されたポルシェ918スパイダーはハイブリッドのスーパースポーツ
②ワールドスモールカーの本格化
この流れは、日本車のユニクロ化現象を生み、既存の部品製造業への打撃と産業の空洞化がさらに加速するという方向へ向かうことになる。
③欧州特有の旧式自動車文化の継続
ジュネーブショーでの流れは、スポーティな小型車が数多く発表されたことからもわかるように「車本来の楽しさを求めるトレンド」という点で、これには日系メーカーも相乗りしようとしているようだ。
だが残念なことに高度成長期からバブル期、そして「失われた10年」を経た日本は「自動車文化を食い潰してしまった」感があり、この世界の最新トレンドが日本市場では通用しなくなっているようなのだ。
欧州の素直でわかりやすい、自動車メーカーと一般ユーザーの自動車への接し方を見れば見るほど、クルマ好きには日本国内自動車産業の「いびつな成長の過程」が悔やまれる、というのが今回のこの記事から伝わってくるようだ。