最近よく聴いている女性アーティスト「アンナケイ」をご紹介。
デンマークの音楽一家で生まれたアンナケイは、1981年11月9日生まれの28歳。
音楽活動のために21歳でニューヨークに渡り、ライブハウスに出演しながらDEMO楽曲を制作、2003年アポロ劇場アマチュアナイトでファイナリストとなり、そのパフォーマンスがテレビで流れたのがきっかけで一躍注目されました。
2003年のライブ Showtime at the Apollo
写真でご覧のようにかなりの美人ですが、それだけではありません。
ピアノ、ギター、ベースを弾きながら自ら歌い、作曲、プロデュースまでこなす彼女の才能を持ち合わせているのですから、天は彼女に2物どころか多すぎる才能を与えたようです。
彼女の魅力を一言であらわすならば、声の良さです。
高音から低音まですべての音域で、「魅力のない声」になるゾーンがないというのは、歌手としての資質に大きな影響を与えるのです。
このように歌手として生まれてきたかのような、彼女のイメージにあった声の質に加え、歌をこね回さないストレートさがとても魅力的です。
彼女のアルバムは3作あるのですが、一般的には、Jack Lee とのアルバム「Letter」の方が、聞き慣れた曲がある事に加え、アレンジが普通っぽいので、聴きやすいかもしれません。
今回はリー・リトナーによるプロデュースの TOUCHをご紹介。
アレンジも含めかなり凝った聴きごたえのある仕上がりですから、音の良いシステムをお持ちの方にはぜひお薦めしたいアルバムです。
01 エモーション(4::08)
02 キープ・プレイング(5:07)
03 メルト(4:43)
04 デイズ・ライク・ジス(4:29)
05 イン・ゾーズ・アイズ(4:00)
06 ソング・フォー・イダ・マリー(4:30)
07 ガーベジ・ブルーズ(3:56)
08 シュガー・ベイブ(5:26)
09 テイク・ア・スタブ(4:29)
10 チルズ(5:38)
11 タッチ(5:41)
12 インスパイアード(5:14)
13 アイ・キャン・シー(4:13)
14 ホワイト・ストライプ・バス(4:36)
リー・リトナーによるプロデューサー・ノート
私が初めてアンナケイと会ったのは2007年の「東京ジャズ・フェスティバル」でした。
その時は、彼女の音楽的なバックグラウンドなどについて話したのですが、ジャズ、ポップ、R&Bからクラシックまで、その音楽的知識の深さに驚嘆したのを憶えています。
「この年齢で、どうしてこんなにも幅広い音楽知識を持ち、異なったジャンルの音楽を理解しているのだろう」と考えを巡らしたものでした。
後に、彼女とデモ作り、曲作りを一緒に行なう中で、彼女が異なるジャンルの異なる音楽的要素を巧みに結びつけ、ユニーク、かつ、独特のスタイルに仕fげていく能力に長けていることを知りました。
私がアンナケイとの共同作業に興味を持った理由は彼女の持つ、曲作りの能力の高さでした。彼女は我々の仲間うちで言うところの「オールド・スクール」の作曲家です。
彼女のほとんどの楽曲は、所謂、伝統的なフォーマット (ヴァースがあり、Bセクションがあり、コーラスがあり、ブリッジがあって、といった) に則って作られています。
彼女の独特な歌唱スタイル、見事な編曲能力、手際のよい制作能力、に加えて、こういった伝統的な歌の構成が彼女の能力の基礎を創り上げているように思います。
また、アンナケイは驚くべき多作な書き手です。この若さで手持ち曲が既に150を数えようとしています。このアルバムを作る過程でその中から収録する楽曲を選び出すのは大いなるチャレンジでした。恐らく、3枚くらいのアルバムは簡単に録音、制作できたのではないでしょうか。
プロデューサーとして、私はアンナケイの持つ多様性とでも言ったものにとても興味を持ちま.した。「SongforIdaMarie」「Melt」「ICanSee」とい。たバラード曲から、よりポップR&Bの影響を色濃く残す「AnnEmotion」「Take a Stab」といった曲まで、聴く人は彼女の曲に幅広い音楽からの影響を聴き取る事ができると思います。
「Keep Playing」「Garbage Blues」「Chills」といった曲は彼女の完成されたとも言える作曲スタイルを感じ.させてくれますし、それらの曲の持つ「物語性」も並みのものではありません。
.それは「Touch」のような詞がないような曲においても同様で、それは、実に「映像的な音楽」と言っても良いかも知れません。
この機会にこのアルバムに参加してくれた偉大なミュージシャンたちに感謝の気持ちを述べたいと思います。すべてのミュージシャンがアンナケイの才能とその音楽を信じ、サポートしてくれました。
クリスチャン・マクブライド、デイヴ・ウェックル、バトリース・ラシェン、ジョン・ビーズリー、ベニー・リートベルト、ウィル・ケネディ、メルヴィン・ディビス、そして、オスカー・シートン。アンナケイの音楽に魅力を感じ、全身全霊を持って、このプロジェクトに貢献してくれました。
ウィル・ダウニングは録音の数日前にアンナケイに会っただけだったのですが、一緒に歌い始めるや否や、たちまちのうちに打解け、彼女のファンになってしまったようです。
私にとっても、このプロジェクトは実に楽しいものでした。ちょっと時間がかかり過ぎたかもしれませんが(笑)、その間、彼女の音楽に飽きる事は一度もありませんでした。
その事は、恐らく、彼女が才能あるソング・ライターであり、アーティストである事の証かも知れません。
皆さんがこのアルバムを楽しんでいただける事を願っていますし、日本をはじめ、世界中のファンの方々がいつまでも彼女の音楽を聴き続けることを確信しています。
アンナケイ自身による楽曲解説
01 エモーション
バランスの良い物の見方、これは人生を生き抜く中で最も重要な要素だと思っています。全体を意識的に見るようにしないと、些細なことが大きな問題となり、しいては人々をエゴイズムにかつどん欲、無慈悲な世界へと導いてしまいます。私は日々、この日が人生最後であるかのように自分なりのベストを尽くすようにしています。何が私にとって意味のあることなのか、を問いながら。人々は時に必要以上に自分の人生を厳しい方向へ向けることもあります。また時に物事を当然であるかのように思い込んだり、あるいは喜びを喜びと感じることさえなく過ごしてしまいます。すべては相対的なもの、そして自覚こそが本質だと感じています。
02 キープ・プレイング
時に仕事への意欲が落ち込みます。壁にぶち当たり、曲を書くためのインスピレイションが湧いてこないのです。そういう時いつも自問します。この葛藤はアーティストとしてすべてを犠牲にするだけの価値はあるのかしらと。時に誰も聴いていないのにプレイしているのでは、という気分にさえなります。しかし、どんな時でも小さな事柄がムードを変えてくれます。そしていつも私はこの世で最も素晴らしくかつ目的に満ちた仕事をこなしているんだ、という気持ちに落ち着きます。たとえどんな障害にぶち当たろうと、私は魂の底からプレイし続けます。音楽に対する愛を持って。そして同じように障害を乗り越えるために私の曲を必要としている入たちのためにもプレイし続けます。
03 メルト
真実の愛を何かと比較するなんて無意味です。そういう愛を初めて経験した時、その気持ちは言葉で説明できるものではなく、また抱きしめられるものでもなく、そしてコントロールできるものでもありません読だただ「完壁なもの」としか感じられません。まさに自然の成せる業による感情なのです。しかし、それは同時にもっとも壊れやすくもありかつ自分の無力さを知ることでもあります。まるで氷が太陽に照らされ溶けて水滴となり、周囲に向かってただただきらきらと輝いているような。もしあなたがそんな気分にさせられたなら、それは愛するが故の無力感。でもその感じはかけがえのないものです。なぜなら、愛の力は自然そのものであり、だからこそ愛という物には終わりがないのです。
04 デイズ・ライク・ジス
こういう時代だからこそ、私たちは入生の楽しさをより強調すべきです。それはお金では買えません。生きている瞬問瞬間が天からの贈り物であり、誠意と尊敬と正直な心を持って他人と接すること、そのことこそが貴重です。この古典ともいえるヴァン・モリソンの曲をアルバムに取りLげた理由は、私たちが今もっとも難しい時代に遭遇していると感じたからです。この歌の歌詞が人々の希望と楽観的な考えを刺激してくれることを祈ります。私がこの歌を初めて聴いたときに感じたように。
05 イン・ゾーズ・アイズ
目を合わせれば大体その人のことがわかるものです。この曲では初めて会う入とのアイ・コンタクトについて歌っています.ほとんどの場合、初のアイ・コンタクトでその人の印象を感じとり、話し出す前にすでに「この人はこんな人」と判断しています。その出会いで感じる好意「一日ぼれ」というものは実に感情を高ぶらせてくれるもので、自分のバランスがどちらの足で支えられているものなのか、わからなくなるほどです。そういう状況に陥ったあなたはきっと平静さを失うまいとして頑張るはずです。
06 ング・フォー・イダ・マリー
Ida Marieは7歳になる私の姪っ子です。彼女は私がNYに移る直前に生まれ、この7年間離れ離れに生活をしていたわけです。でも年に2度、故郷デンマークに戻るたびに彼女の成長を見てきました。彼女を愛おしく想わない日は一口たりともありませんでした。電話、ビデオ・チャット、手紙でやり取りをしつつ、キャンディを送ったり,写真の交換をしたり。彼女は私の子供の頃を思い出させます。人前でいろんなことをやることが好きで、彼女の歌はまるでエンジェルのようです。デンマークに帰ると私は彼女をよくバイオリンのレッスンに同行し、「上手い、いいわよ」と声をかけます。きっと彼女はそのことを恥ずかしいと思っているでしょうけど。
07 ガーベジ・ブルーズ
1人の人間があなたの身も心もずたずたにする…、どんなにそのことを忘れようとしても、頭から離れることがない。忘れようと自分を多忙の中に置き、できるだけ新しい人と会おうとするのですが、やはりダメ。その人はすべてを憂欝にし、思考回路からなかなか出ていくことはない。このGabageBluesは、愛した人の代わりに新しい恋入を求めて失敗し悲嘆している、ちょっと変わった角度から自分を同情している面白い歌です。
08 シュガー・ベイブ
この曲はこのアルバムのためのプリプロダクションのさなか、リー・リトナーと一緒に作った歌です。歌詞は実際のところ少しびょうきん.な感じです。というのは、実は「suga'grape」という言葉が私のNYバンドのリハーサルの時に出来上がっていたのです。ものすごく暑い夏の口でした、サックスのジェフがマーケットからグレープを買ってきてきて、リハーサル後、ムンムンと暑いスタジオの中で食べたそのグレープがなんと美味しかったことか。で、皆で「juicysuga'grape」をネタにジョークを飛ばしあい、大笑いしたことがあったのです。その2.~3ヶ月後、リーがファンキー・グループ最高にセクシーな曲を私に聴かせてくれたのですが、その時咄嵯にこの「suga'grape」を思い出したのです。で、歌詞を作り始めたのですが、その過程がメチャメチャ楽しく、さらに今回のレコーディング・バンドで演奏した時の楽しさは格別でした。
09 テイク・ア・スタブ
夢を追い続けることを恐れるな1これが私の音楽のもっとも大.事なメッセージです。この曲を書き始めたのは、ある夜のこと、私のガール・フレンドが自分の人生に落胆していた時のことでした。彼女は仕事で行き詰っていて、資金も以前のように回らなくなっていたのです。彼女にはいろんなアイディアがあったのですが、そのアイディアを前に押し進めることに躊躇せざる得ない状況でした。そして時間も切迫していたのです。私が彼女にしてやれることは、大きく息をして事の流れに自然に任せてみたら、というアドバイスでした。こんな状況の中では、自分のしたいことを大げさに考えず実行することが一番いい、と私は考えています。そうすれば何かが動き始める、と。自分が何をしたいかということに真摯になるべきだと心の底から思います。あとは実行あるのみ。
10 チルズ
この歌は今回のアルバムにおいて私の愛"に対する大宣言と言えるものです。1年以上前に書いた曲ですが、今ではNYの聴衆にもっとも愛される曲になりつつあります。少しずつではありますが、彼らの多くが曲の合間のトリッキーな合いの手にも慣れ一緒に手を打ってくれるようになりました。恋に洛ちること以上に、驚きそして興奮することはこの世に存在しません。私自身、愛に関する曲作りに飽きることはけっしてありません。
11 タッチ
リーはこの曲について「アンナケイを1人、ピアノ&ギター、そして録音機材のあるスタジオにほっておいたらどうなるか、これがその結果だ」と説明します。この`Touch"は、私が1人スタジオで、完璧な思考の流れのなかで作りあげた曲です。アルバムで聞けるテーマ部分の音はすべて書き上げたものですが、ほとんどはテーマの繰り返しと即興です。この作品は、実は幸運にもヤマハからギターをもらったことが発端でした。そのギターを鳴らしているうちにあるハーモニック・パターンを思いついたのですが、それが始まりとなったのです。後にデイヴ・ウェックルがスタジオ入りした時、即座にこの曲の気分をキャッチし、ブラッシュとハイハットによるマジックを付け加えてくれました。おかげでこの曲は、このアルバムのなかで白分白身の「サウンドトラック」になってしまいました。要するに、歌詞無しで伝える私のエモーションが見事に凝縮されたと思っています。私としては、ピアノとギターから繰り出される音ひとつひとつだけでなく、鍵盤やストリングスに触れる感触までこの曲の中に取り込みたかったのです。同じような感覚で私は人にもタッチ「触れ合い」たいのです。そうすることで、他人もけっして乱暴な形で私にタッチしようとしないでしょう、.
12 インスパイアード
コレは普通のラブ・ソングとはちょっと違います。私のヒーローたちに向けてのラブ・ソングなのです。そのヒーローたちは常にインスピレーションを投げかけ満たしてくれます。私は常にヒーローを捜し求めていて、これまでも何人も探し出し、これからも探し出すことでしょう。一緒に音楽を演奏するミュージシャン同士がお互い分かち合っているものを、外の世界の人に説明するのは大変です。それはマジックであり、言葉は要らないし、それこそそれまで存在さえ気づかなかったスピリチュアルなレベルのモノだからです。それは全宇宙の愛の関係でもあり、ミューズ神の隠された言葉でもあり、必要なものをすべてを満たしてくれるものなのです。そういう怠味でこのInspiredは、私がこれまで書いたライブ・ソングの中でもっとも深みのある曲かもしれません。
13 アイ・キャン・シー
この曲は宗教からの引用が大きな影響を及ぼしています。入間の態度について語るとき、宗教的な神話やメッセージはおおいなる美しさを感じさせます。私はデンマークでプロテスタントとして育てられましたが、今はもうクリスチャンというこだわりに縛られることはありません。というのは、信仰を会派で縛ることに反対だからです。とはいいつつ、哲学と同様な意味において宗教には大いに惹かれるものがあります。私の祈りを必要としている人、あるいはモノがあれば、私はどんな言語であれ祈ります。ICanSeeはラブ・ソングであり、宗教とは関係ありません。でも歌詞のはじめに宗教の引用を用いました。なぜなら、愛の意味を説明するには最高の方法だと思ったからです。
14 ホワイト・ストライプ・バス
日本でツアーをしている時のことですが、クリスティーナ・アギレラも来Hツアー中でした。彼女のマネージャーから連絡があり、東京のショウに招待されたのです。その理由は、彼らが私のアルバムを聴いて会いたいと思ったらしいのです(記憶している人もいるかと思いますが、私は2006年デビュー作でアギレラの歌「TheVoiceWithin」を取り上げています)。ショウが始まる前にクルーの人たちと会い、その時見たステージ・プロダクションの大きさに圧倒されました。クルーたちは家族同様であり、おそらく私が会った家族では最大のものでした。ショウの後、ステージ裏ではすでに搬出作業が始まっており、暗い通路の向こうに黒塗りのそれもサイドに白いス1・ライブが人った大型バスが待桟していました。次の公演先へとミュージシャンやクルーたちを移動させるために横付けされていたのです。それは実に印象的でした。けっして一一箇所にとどまることのないツアー・ミュージシャンたち、いつも聴衆と向き合い、満足させることをミッションにしている彼ら、そのイメージが一一挙に膨りんだ瞬門でした。
01 エモーション (アンナケイ)
もしもあなたに残されたのが一日だけ 日延べすることもできないとしたら
あなたなら何をする 口にできる言葉はあとひとつだけ
そのときあなたなら何を言う どんな夢を見て何を成し遂げようと
何を頼りにして誰を置いていく そのときが訪れても
わたしたちは互いを悲しませるの
*
そんなことになっても わたしならきっと恋をする
それが最後の行為になるとしても 何があってもきっと恋に落ちるあなた
あなたならどんな風に生きる 何かを作ろうとするの
何を与え何を奪うの あなたが最後に選ぶのは何
何を守り何を認めるの 感謝するの
教えてそれとも後悔するの もしもあと一日しか残されていないとしても
* くりかえし
02 キープ・プレイング(アンナケイ)
今まで.一生懸命、自分に忠実に働いてきた ずっとそう努めてきた
わたしはただ この胸の中にある音楽をかたちにしたいだけ
心の傷を癒す いつだってそんな音楽を作ろうとしてきた
自分のためだけじゃない、あなたのためにも わたしはそのために生まれてきたの
だからわたしは音楽をやめない すべてを犠牲にしても
わたしは音楽を奏で続ける この思いを皆に伝えたいから
ずっと空を見上げて生きてきた 自由を選びその代償も払った
それも無駄じゃなかった そう思える人生にできたらいい
03 メルト(アンナケイ)
今夜わたしは泣いている 思い出で胸が一杯だから
わたしの人生から あなたを追い払おうとしたけれど
二人が分かち合ったもの 分かち合うことができたはずのものを
どうしても思い出してしまう 悲しいけれど気付くのが遅過ぎた
怯えているの あなたを愛し続けるこれからの毎日に
あなたへの思いを忘れるなんてできない あなたを見るたびに
わたしは立っていることさえできなくなってしまう
こんな気持ちにさせたのはあなただけ
あなたの抱擁に抗うことなんてできない
あなたは言ったわたしたちの愛は永遠だと
そうあなたは正しかった 人生の意味を知ろうとしたけれど
答えに近付けば近付くだけ認めたくなくなる
わたしの人生の意味それはあなただから
教えて!二人が築き上げたあの楽園は もう取り戻すことはできないの?
04 デイズ・ライク・ジス(ヴァン・モリソン)
雨が止んだ時 こんな日が訪れる 誰ひとり不満を口にしない
そんなときこんな日が訪れる スイッチでも入ったみたいに
何もかもうまくいく ママが教えてくれた きっとこんな日が訪れると
心配事がなくなった時 今みたいな日がやって来る
皆が慌しさから解放されたとき 今日みたいな日がやって来る
裏切りにあっても 騙されないなら
ママが教えてくれた きっとこんな日が訪れると
答えが必要なくなったとき 今日みたいな日がやって来る
危険を冒そうとする人に出会わないとき 今日みたいな日がやって来る
もう少しで謎が解ける そんなとき
思い出さなくてはいけない 今日みたいな[もあるということを
皆が率直になり 策を弄することをやめたら
自分の快楽のために 人を利用する人がいないなら
人の生き方に 口出しする人がいないなら
忘れるわけにはいかない 今日みたいな日もあるということを
わたしの夢を 誰も踏みつけにしない
そんなときこんな日々が訪れる
皆がわたしの気持ちをわかってくれる そんなときこんな日々が訪れる
あなたがすべてを変えたなら ママが教えてくれた
きっとこんな日が訪れると
05 イン・ゾーズ・アイズ(アンナケイ)
あなたに見つめられると どうしても目を逸らしてしまう
あなたはまるで自分が王様で 私の事を自慢の王冠の様に見ている
もうあなたから離れられない 本気であなたに触れられたなら
あなたに愛されたなら どんなにしあわせに感じるだろう
*
わたしにはわかるあなたの愛は本物
きっとわたしを大切にしてくれる
嘘なんてつかない その瞳を見ればわかるの
たった今出会った人だけど 名前は訊ねなかった
まるで炎に包まれた家 どこにも逃れられない
とても切ない あなたをわたしのものにできなかったら
どうしたらいいかわからないから
* くりかえし
ずっと待っているなんて耐えられない 胸の高鳴りが抑えられない
体が宙に浮いた様な気分にさせられる わたしにはわかるあなたの愛は本物
きっとわたしを大切にしてくれる 頭がまるで働かない
あなたといると自分がちっぽけに思えてくる 胸の鼓動が激しくなっていく
教えてどうしたらいいの あなたの愛の形をみせてほしい
06 ソング・フオー・イダ・マリー(アンナケイ)
わたしがいれば 何も心配は要らない
道に迷っても きっとわたしが見つけてあげる
どんなことも初めはうまくいかないもの
少しずつ学んでいけばいい
*
あなたが必要としているなら わたしはいつだって会いに行く
怯えているときは安心させてあげる
生きるのがつらいときあなたを支えてあげる
不思議だけれど あなたの中にわたしが見える
今あなたが置かれている状況は わたしには経験済み
友だちも恋人も 現われては去ってゆくもの
だけど忘れないで
* くりかえし
トラブルを恐れてはだめ 自分を見失ってはだめ
どんな苦痛な事でも あなたを強く賢くしてくれるから
07 ガーベジ・ブルーズ(アンナケイ〉
朝起きて コーヒーをいれた
いつもなら2杯 だけど今朝は3杯も飲んでしまった
空に太陽が輝き 新しい朝が訪れても
わたしはあなたのことばかり考えていた
夕べ家に帰ったとき わたしはくたびれていた
2週間前に出会った彼と飲みに行き 度を過ごしてしまった
初めて会ったのは ダスト・シュートの前だった
あれからずっとあなたのことばかり考えている
気付いていないの 日が照っていても
空が晴れ渡っていても 世界が微笑んでいても
あなたに微笑みかけていても たとえわたしが
夢の実現に懸命になっていても あなたのことばかり考えている
今夜家に帰ってきたとき 体が言うことをきかなくて
アイスクリームを頬張り 自分を落ち着かせた
今はソファに横たわり テレビで流れるニュースを見ている
あなたのことばり考えながら あなたにだってきっとわかるはず
今環境問題が 日増しに深刻になっている
鳥でなくたって気づくはず 世界の最期の日なんて
経験したくはないけれど もしもそのときが来て
どうすることもできないなら きっとあなたのことばかり考えているでしょう
08 シュガー・ベイブ(アンナケイ&リー・リトナー)
わたしのシュガー・ベイブになって 葡萄みたいに甘い恋人
わたしのシュガー・ベイブになって お刺身にお醤油を絡めるみたいに
あなたはわたしを穏やかな気持ちで包み込む わたしは何をすればいい
どうすればあなたの気を引けるの あなたを退屈させない魅力が
わたしにはあると思う(だから…) わたしのシュガー・ベイブになって
完熟の季節 葡萄は熟れている
今わたしは何を言えばいいの
理屈なんてどうでもいい ミルクよりも甘い情熱を
二人は分かち合っているのだから わたしのシュガー・ベイブになって
二人の愛を育みたいのなら その胸に抱き止めてくれるだけでいい
09 テイク・ア・スタブ(アンナゲイ)
どうしてこんなにも すべてを複雑にしなければならないの
わたしたちはどんな些細なことも 議論の的にしてきた
焦ってはだめ 進むべき道を選ぶ必要なんてない
正しい道が いつだってあなたを選んでくれるから
本当に欲しいものがあるのなら 躊躇わず掴み取らなくてはだめ
その手で掴むの やりたいことがあるのなら
考えていないで とにかくやってみるの
どうして自分の決断を疑うの そんなことをしても無駄なだけ
ほかにやることがあるはず 焦ってはだめ
わからないことがあったって構わない
今はわからなくても 自ずと気付くことになるものだから
10 チルズ(アンナケイ)
打ちのめされて 誰かの支えが必要なら
わたしが傍にいてあげる 道程が遠すぎるなら
力づけてあげる あなたが恋人にしてくれるのなら
こんな気持ちは初めて あなたへの思いは日ごと深まっていく
気が付いたらあなたを愛していた 今はただいつまでもこのままでいたいと思う
鳥肌がたつほどドキドキさせられる ほかの男の人なんて目に入らない
あなたに愛されたならそれだけでいい 鳥肌がたつほどドキドキさせられる
ほかの男の人なんてhに入らない あなたを愛したい
永遠に 誰もが探し求め
自分を見失い何も見えなくなる だけどそんな経験がわたしたちを強くする
あなたは教えてくれた 人を愛し愛されることが
どれほどすてきなことか こんな気持ちは初めて
あなたへの思いは目ごと深まっていく
11 タッチ(アンナケイ) 楽器演奏のみ
12 インスパイアード(アンナケイ)
魔法なのかもしれない そうじゃないのかもしれない
まるで呪文をかけられたみたいに 自分で白分がどうにもならない
こんな気持ちになって 誰にも打ち明けられないとき
あなたならどうする わたしにはどうすることもできない
あなたへの思いは 誰にもわかってもらえないから
通りすがりの天使みたいに ようやく空に手が届いた
驚くわたしを あなたはもっと高いところまで連れて行ってくれた
まるで雨から守ってくれるみたいに あなたは終わらない愛のリフレイン
いつだってわたしの気持ちをゆり動かす どこにいてもあなたのことで頭が・一杯
様子を見ればわかってしまうの 皆気付いているの
星に火を点したのはあなた 輝きをくれたのもあなただった
川を二つに分かち わたしを通してくれたのもあなた
二つの川のあいだを わたしは踊るように抜けていった
こんな気持ちはやがて消えてしまう
そう思っていたけれど思いは日増しに募っていく
ぢ凝したロマンスその程度のつもりだった
忘れられなくなるなんて思ってもいなかった(それなのに…)
怯えることも 酷く苛立ち叫びたくなることもある
だけど今は そんな気持ちも忘れてしまう
あなたがこの手を取ってくれているから
* くりかえし
13 ホワイト・ストライプ・バス(アンナケイ)
明かりの落ちたこの場所で わたしたちはあの白い縞模様のバスを待っている
最後のひとりがステージを降り 最後のケーブルが片付けられる
そしてわたしはまた家を失い 仲間たちと一緒に旅に出る
愛と苦しみを分かち合った場所 束の間皆に感動を与えた場所を
目に入るのは埃と雪だけ 中にはそんな土地もある
わたしたちの心の叫びもただのショー そんな風に感じる人たちもいる
そしてわたしたちはまた家を失い 次の土地に向かう
わたしたちの運命が待っている場所に 束の間皆に感動を与えるために
14 アイ・キャン・シー(アンナケイ)
ひとりぽっちで過ごす夜と今夜の違いは 言葉では表現できない
だからあなたの名前のアルファベットを 一文字ずつ歌にする
あなたの心の中を覗きたいから
*
わたしの知らなかった世界 気付かずにいた現実が
あなたの瞳の向こうにはっきり見えた 人生がどんなものか
わかった気でいたけれど あなたが本当の生き方を教えてくれた
考えても無駄 流れに身を任せること
感じることだと この世界の冷たさに
Annekei "Touch" < 動画試聴できるぞ!
Annekei - Letter Sounds cute !
ちょっと長かったけど、理由は言わずもがな。