久しぶりにシアトルの友人、小野沢さんからのメールをご紹介。
というのは先日バンクーバー・オリンピックのダウンヒル・スキーを見ていたらちょうどこのメールが送られてきたのです。
いつも彼から送られてくるタイムリーなメールを楽しんでいるのですが、私はタダ読むだけ。
返信もできず申し訳ないので、ここでちょっと罪滅ぼし。
かな?(笑)
バンクーバー・オリンピックのダウンヒル・スキーはウイスラーです。
僕は、1987年から2002年までの毎年夏、Mountainbiking誌主催のマウンテンバイク・シンポジウムに呼ばれてました。
開催地はいつもWitsler,BlackColmbのシャトー・ウイスラーに宿泊でした。http://picasaweb.google.com/SushiGrande/WhitslerMTBDownHill#
今、ダウンヒル・スキーをやってますが、僕らは同じコースをマウンテンバイクで下りました。
こんなことをやっている中で、マウンテンバイク用のサスペンション・フォークが開発されていきました。このダウンヒルは、リフト三回乗り換えて登るのですが、最後のSeventhHeavenというリフトはほぼ垂直か?と思われるほど登りでさえ危険なものです。
BlackColmbのダウンヒルだけでなく、ウイスラーで、僕らはヘリコプターにマウンテンバイクを吊るして遥か彼方まで運ばれて道なき道を7割りはバイクを担いだり、流されて遮断されたトレイルではバイクをかついでの這いつくばり僕も含めて何人かがこの崖から落ちました。
肋骨を折ったのもいたし、小指を折ったのもいました。
まるで死の行進、、昔はこんなことをやっていたのです。ウイスラーはホテルの前まで熊があらわれる土地、僕らはライトをつけて、ナイトライドにでるのですが、山の中に入ると、熊、熊、熊、、熊のオンパレードです。
こちらは10人くらいのパックでスピードをだして山路を走っているので、熊は黙ってみているだけですが、僕らは熊の真横をスレスレに走るのです。一度だけですが、夕方に、三人ほどでゴミ捨て場に降りてきました。
そうしたら、20頭ほどの熊がゴミ漁り、後ろは山道を戻るだけで、熊も多ければライオンも。
でも、20頭の熊の近くを通らなければ16キロほど先のホテルまで戻れない。
どうしようか、と、迷っていたら、熊同士の喧嘩が始まったので、そのスキに僕らは退散しました。
ウイスラーでは、観光客の多い街中に熊がでないようにゴミ捨て場を遠く離れた場所に設けているのです。水上飛行機でバイクを積んで遠くの湖におろされて、そこから延々と死の行進で戻ったこともありました。
この時は、グリズリー・ベア=灰色熊のファミリーと何度か出会いました。
でも、こちらは10人ほどのパックなので向こうが退散します。
今でこそ有名ペダル・メーカーになったSpeedPlayの社長はグリズリーの子熊に近づいて写真撮影。
母熊が怖い!これは常識です。
で、馬鹿でない僕らは母熊の様子を伺いました。
案の定、母熊は警戒態勢で今にもチャージするかの様子。
そこで残りの僕らは皆で片寄せあってかたまって熊よりも大きくみせて叫びました。
結果好し、熊家族は退散してくれました。ウイスラーのホワイト・ウォーターは三度ほどやりました。
マウンテンバイカーたちだから好むだろう、ということで、僕らが連れて行かれた場所は上級コース。
僕は何度も水中に投げ飛ばされました。
ここで危険なのは、ウエットスーツとライフジャケットで浮力がついているのですが、倒木の下に巻き込まれると、突き出た枝に引っかかってしまうことがあるのです。
初めてのときの前日にはそれで死んだ人がいました。
投げ出されて浮いていても危険です。
複合する波が次々に顔にかかってくるので水中でジャンプアップしないと呼吸ができないのです。
ただ浮いているだけでは呼吸困難か水を吸って溺れます。そんなウイスラーです。