トレーニングでは、ボトムスキャンを使ってガイドをしているのですが今日はガイドの目から見たまとめ方のポイントについて。
まずドアタマでの4分時点のエントリーで負けが多い人は、6分間待ってからというのがひとつの対策です。これは毎日のトレーニングの検証をさかのぼって調べ、6分以前のトレードをすべてカットしてみればお分かりになるはず。ですが強くその方向へ動くときは、できるだけ有利な位置へ早く入った方が有利になりますから、これがまず迷うところでしょうが、素早い判断がまだできない方には、勧めたい対策です。
次のポイントは、動かない銘柄は見捨て、動いている銘柄に素早く乗り換えるということです。これがうまくできるかどうかが、成否の鍵となります。では具体的にこれらのの点について金曜日の夜の米国マーケットの例で説明しておきましょう。
6分間待てば最初の銘柄ADPのゲインはあまり変わらず。サポートあたりのできるだけ安い値段で買えればしめたもの。
2番目のQCOMは、6分間の高値は抜かなかったので見送りということになります。
ですがエントリーするのなら4本目の陽線の本体の下あたり。始値より上ならOK。
そうすればプラスで逃げることができるはず。
そして3番目のBBBYはそれほど利益が変わりません。
1000株で +220ドル
そしてQCOMに入らなければ、3番目の銘柄としてRIMMに入れますから、この日の最大ゲインの銘柄へエントリーすることができるというわけです。
上ブレがあるため、コマンダーの示から遅れてもより有利な位置でエントリーできるチャンスはあることがわかるはず。
下は上のチャートの続き
500株で +895ドル
6分間待てばリスクを下げることができることが、この日のオープニングを見てもよくお分かりいただけるはずです。
この日は見送りが8銘柄あり、ブレイクイーブンも3銘柄あったため、エントリーしても動かないものを見捨てればGMCR・TROWへスイッチできることができたのです。
500株で +400ドル
慌てないでしっかりと見てエントリーすることだ。
上ブレがあるわけだから、より有利な位置でエントリーできるチャンスは少なくないことがわかるはず。
1000株で +260ドル
後半のFFIVやBRCMも、これだけ下がっているのだから、今から入ってもダメだろう、などという勝手な推測をやめてエントリーすればしっかりと稼ぐことができるのです。
どんな銘柄にもプルバックやブレはあるのだからね。
1000株で +300ドル
1000株で +380ドル
つまりボトムスキャンのトップ5銘柄のうちのチャートのよいもの3銘柄を常にホールドすればいいのです。
もちろん銘柄は入れ替わりますから、チャートを見て動かなくなったものは見捨てることです。
ボトムスキャンのリストにある、形の良い銘柄へスイッチすることです。
入るのが遅れたからもうダメだとか、これだけ上がっているのだから、もう上がらないだろう、などといった勝手な思い込みを、ルールと混同してはなりません。
コマンダーの指示は単なるきっかけ。
チャートを見れば指示があった時点での値段と同じ位置に戻るチャンスは何度もあることがわかるはず。
訓練不足のトレーダーは必ずこの落とし穴に自ら落ち込むのです。
毎晩トレーニングをしていると、高値安値更新の銘柄に入った方が、236を抜けたばかりの銘柄を追うよりも、遥かに勝率が高いことがわかるようになってきます。
せっかくコマンダーが万全の体制で銘柄を探しているのですから、余計なことをする必要は全くないのです。
それよりも、本来の自分の仕事である「ルール通りに手仕舞いすること」に集中力を向けるべきなのです。
エグゼキューショナーの仕事は、そのゾーンにあるできるだけ有利な値段で売買して、トータルのゲインをプラスへ持って行くことが大事なのです。