わかりやすくいえば、成功した人の考え方の習慣をマネすれば、成功できる確率はアップするということになるわけだ。
「成功に近道はない」のだから、一発逆転を狙わず、コツコツと積み上げることが大事なのだが、この基本的なことを、なかなかできないのが現実。
利益を出す事ばかりを考えず、ルールを守り、判定能力を上げるための訓練をコツコツと積み上げることができるかどうかだ。
うまく行かない人ほど、利益を出す事を優先したがるもの。
そうしたショートカットはほとんどの場合、失敗すると相場は決まっているのにだ。
さらにまずいことに、その失敗は成功の原動力とはならず、そこで費やした時間やエネルギーは、無駄になってしまう。
トレーニングでは、反対サイドのローソク足が確定して表示されたら、そこで反対売買をするということを、最初の5トレードできちんと実行できるように訓練することが大事になる。
だがほとんどの人は、これが確実にできるまで続けることなく、次のステップへ移ってしまう。
できていないのにもかかわらず、「できている」と思い込み、近道を選んでしまう。
こうした事態を防ぐには、自分のトレード結果を、コマンダーが検証したチャート上に表示させてみることだ。
上のチャートの緑のゾーンはコマンダーのパフォーマンス。
一方青のゾーンはこのトレーダーがトレードした利益を示している。
このチャートを見れば、エントリーのタイミングの遅れ、見逃し、脱出位置の判定能力など、自分の問題点も含め一目瞭然。
視覚的にもわかりやすいこうしたチャートを使えば、現在の問題点を直感的に把握することができることがわかるはず。
そのためスキルアップには、たとえ一日遅れであっても構わないから、毎日この作業を繰り返すことだ。
具体的な損益は、「Real Tick 損益計算プロ」での計算結果を貼り付けるだけで十分だ。
毎日少しずつ積み上げた訓練の成果は、目には見えなくても、あなたの中で少しずつだが実を結んでいることを忘れてはならない。
正しい訓練をしていれば、表面的には失敗したかのように見えることでも、その失敗は次の成功へ繋がるための絆となるのだ。
心理的に追い込まれると、どうしても一発逆転を狙ってしまいがちだ。
そういうときは、そういう結果や心理状態になってしまった行動とプロセスを考えること。
そうして次からはそうならないように、変えることができるかどうかがポイントとなる。
何故なら行動パターンやプロセスが、結果を生み出すからだ。
プロセスやパターンを変えなければ、同じような結果が何度も繰り返されることになることを忘れてはならない。