仕事は人それぞれ。
ですがその取り組み方や、考え方でいろいろな展開が生まれ、それがやがて違う展望を見せることがあります。
今日は私が体験している現実を通して、こうしたことを考えるきっかけになればということで、題して「大きな絵」というタイトルをつけてみました。
この世界に飛び込んで以来、知らず知らずのうちに、自分だけがよい思いができればいい、言い換えれば自分さえ儲かればいい、という発想に、長い間縛られていたのでした。
2月にボトムスキャンという、スキャニングツールをリリースし、自分の中で一段落した時点で、では何を目指そうか?ということになったのですが、そこで直面したのが「孤独」。
何故トレーダーは孤独なのか?
こうしたいきさつで2月から始めたエグゼキューショナートレーニングですが、過去の記録を見ると2月4日にトレーニング開始について触れています。
これまでの実際のプロセスを見ると、ほとんどの方が5日間やあるいはもっと短期間のトレーニングをを繰り返してから、プロとしてやって行けるかどうかの決断をされるわけです。
そして踏ん切りをつけ、神戸へ引っ越して来られるのですが、大阪以外から引っ越されて来られた最初の方の引っ越しは先週の土曜日でした。
この方は既婚の方で子供さんもいらっしゃる状態で東京から引っ越されてきましたから、その決断のバックグラウンドには、少なからず失うものもあったはずです。
何かを手に入れようとすれば、何かをあきらめなければならないのが現実です。
そうした決断のあとで専業トレーダーとして連続してトレーニングへ参加され、1週間が経過したわけです。
このトレーニングでは、夜のマーケットでのトレードのあと、翌日の昼間にその検証を行い、然るべき対策を施してその日の夜に再度、その改善策でトレードをする、というプロセスを繰り返します。
これを繰り返すことでスキルと成績を上げてゆくのですが、複数銘柄の同時保有という慣れない状態でトレードをすることになります。
銘柄選択とタイミングについては、コマンダーからの指示があるとはいえ、かなりの負荷がかかるわけです。
そのため、最初は誰もが大きなロスを出し続けます。
何故なら、複数保有能力がない状態で、複数銘柄へエントリーするわけですから、大きなロスを出すのは当然です。
ですが、ここでの目的は利益を出す事ではなく、負荷を掛けることで、「早い決断とその実行」のための問題点や弱点を洗い出すことなのです。
この時点で、自分が想定したシナリオではない「ロスを出し続ける」いう事実と直面し、心理的なストレスに耐えきれず脱落する方は、意外に多いのです。
ですがここを耐え、翌日の検証と対策を施した改善策でトレードをする、というプロセスを繰り返すうちに、ある限界点を越える日がやってきます。
この期間には個人差があるのですが、それはある日突然訪れます。
このように、トレードではいわゆる Big Picture という「大きな絵」という青写真を見ながら、自分が今「どういう状態なのかを冷静に見つめる」ことができる目を養うことができるようになれるかどうかが、成否の鍵を握っているのです。
自分を磨くために何が必要で、今何をなすべきかを見抜く「目利き」になれるかどうか?
プロフェッショナルトレーダーというのは、これが非常に高いレベルで問われる職業なのです。
ですがその見返りとして、高い収入と強固な経済的基盤を生涯維持できるという、非常に魅力のある能力を身につけることができるのです。
こうしたプロセスを一人でこなすには、相当の覚悟と時間と費用が必要なことは、想像に難くありません。
これはトレードを一度でも体験された方なら、大いに納得されるはず。
エグゼキューショナートレーニングは、こうしたプロセスを、チームで達成するための居婦力なサポートとして機能するのです。
こちらで紹介した体験感想文が物語っているように、一人で耐えるには余りにも厳しいこうしたプロセスも、チームによるトレーニングと、同じ目的意識を共有する仲間がいれば、全く違ったものとなります。
何故なら「楽しさ」はストレスを大きく軽減し「孤独」から決別は、スキルを上げるためのトレーニングの継続を、苦痛ではなく、楽しみに変えてくれるからです。
こうしたメンタルな部分のサポートシステムも、トレーニングを重ねるに連れ進化しています。
さてこれからが正念場。
ということで、いよいよ連休に突入です。