昨夜の米国ナスダックマーケットで最も注目を集めたのはFSLRだろう。
何故なら、始まる前の株価チェックでは、23ポイント以上という大きなギャップダウンだったからだ。
下はそのFSLRの日足チャートだ。
130ドル台の銘柄で23ポイントというと、株価の17%以上が一夜にして下落したわけだ。
前日の陽線を見て買っていた人にとっては、まさに青天の霹靂で、かなり大きなダメージを負ったはずだ。
100株ホールドでも2300ドル以上のロスだ。
前日が陽線であっても、この銘柄は20MAより下に位置している。
つまりダウントレンド銘柄なのだから、絶対に買ってホールドをしてはいけないわけだ。
このようにトレンドに従わない者は、高い授業料を払うハメになるという絶好の見本だと言っていいだろう。
だがトレンドを読める者にとっては。絶好のカモといえるだろう。
この日もエグゼキューショナー養成トレーニングだったわけだが、マーケットが始まる前に、この銘柄は絶対に下がるから、おいしいカモだということを説明した。
案の定始まると、カットロスで買い戻しの動きが起きたあと、117.64ドルの+0.236のフィボナッチリトレースメントラインが抵抗線となって跳ね返り始めた。
エントリーポイントの目安は長い陽線のあとの陰線が出始めた位置だ。
2009-02-25 23:35:12 はっちshadow ここで、落ちてきたらショート狙うのはおもしろい
この陰線を確認したら次の陰線のアタマがエントリーポイントとなる。
つまりショートサイドのガット・ボトムプレイというわけだ。
上のチャートに表示したように、もしさらに上に持ち上げられたら+0.236のフィボナッチリトレースメントラインがカットロスポイントとなる。
つまりここがカットロスライン。
もしここまでプルバックして、カットロスとなると-150ドルのロスを取って逃げるわけだ。
2009-02-25 23:42:53 はっちshadow FSLR
2009-02-25 23:44:46 はっちshadow FSLR マイナス236をきったらこっちのものだ
2009-02-25 23:45:07 はっちshadow 236きってくると大きくさげるでしょう FSLR
2009-02-25 23:45:16 はっちshadow FSLR きってきそうだ
2009-02-25 23:45:29 はっちshadow セミナールームは歓声あがってます
100株でまず-0.236までで、+2.2ポイント +220ドル
本格的にトレーニングを始めて4週目に入ったトレーダーの成長が伺えるのは、この位置でさらに同じポジションでショートをしたという点だ。
2009-02-25 23:45:07 はっちshadow 236きってくると大きくさげるでしょう FSLR
-236切ったのでさらに100株をショート +300ドル
先の100株は+530ドル
トータルで +830ドル
彼はアドバンスプレイでもあるこのプレイは知らない。
だが私の言葉を信じることで、自らの判断を下し、さらに300ドルを勝ち取ったのだ。
この時点で彼は、ある一点をブレイクスルーしたといえるだろう。
下はその事が伺える彼の日記だ。
執行人心構え
あなたは他人を信じぬく事ができますか?
この問いに対してどのような答えを用意できるか?そして、用意した答えをどこまで実践する事ができるか?答えを言うのは誰にでもできるが、実際にそれを実践するとなると容易なことではないということぐらいは誰にでも想像がつくだろう。
私は現在、私のトレードの師と共にトレードの分業プロジェクトを進めている。師が指示をだし私はそれに従い執行をするという傍から見れば簡単な作業だ。そんな、誰が見ても簡単そうな作業なのだが、これを実際にやってみると途轍もないストレスを感じるのだ。どのようなストレスかと言うと、自分のトレードができないというストレスだ。
師はマーケットを10年以上も生き残り続けたプロ中のプロ。そんな人が指示を出すのだから簡単に勝てるでしょ?と思うだろうが事実はそうではない。コマンダーがプロ中のプロであっても、執行をする人間が同じレベルの人間でなければ利益を出せないのである。何故このような結果になるのかと言うと、指示通りに入っても、脱出はこちらが全て判断をしなくてはならないからだ。つまり、執行するものにもチャートを見る力が求められると言うことである。
コマンダーと執行をする人間にトレードスキルの乖離があると、コマンダーが望む結果と現実の結果は大きな隔たりが生じる。そして、執行をする人間からすれば、自分のトレードでできないから結果が出ないと考えてしまうものだ。この結果の違いこそが互いの信頼関係を築くための試練になる。
ここで最初の質問が出てくるわけなのだが、自分以外の人間の言う事を信じぬく事ができるか?と言うわけである。口で言うのは誰でもできる。そんなの簡単だ・・・と。だけど実際に勝てなかったとき、多くの人間は『自分の考えた方法でやってみないか?』と思うのではないだろうか。トレーダーにとって、自分の方法を捨て去り、相手の方法でやるということは、自分の命を相手に預ける行為に等しい。
自分に問いかけてみて欲しい。『師に自分の全てを預ける事ができるのか?』と。簡単にこの答えは出てこないはずだ。言うとおりにさえすれば儲かるとか生半可な気持ちで取り組むと痛い目に遭うのは間違いないが、それでも尚、師の指示通りに執行を行うかどうかは、執行をする人間の信じる力に全ては委ねられる。ここまでくると、トレード技術云々と言うよりも人間性が求められるのではないかと私は思う。
自分を相手に預けるという事は自分を殺すという風にも判断できるが、私は師に融合するという風に意識をしている。自分を殺してトレードをしていると必ず自分のトレードをしたくなり、やってしまう。しかし、融合することを心がける事で不思議と自分のトレードをしたいという衝動が消えてなくなるのだ・・・。信じるという力には不思議な何かがある。執行人は信じる力を持っている必要があると思うのだけど、世の中の穢れを知った大人が、人を信じぬくという障壁を打ち壊すには多大なる苦労を要するだろう。しかし、その力を知ったとき暗闇に光が差し込んできたような感動を覚える。