トレードを続けていると、予想だにしなかった様々な自分の心理状態と遭遇することがある。
事前の思惑と違って終わってみると思わぬ結果に落胆したり、マイナスの数字にはなったとしても、意外によい手応えを感じたりと、他の人だけではなく、自分にとっても計り知れない心理状態になることがあるはずだ。
自分の内なる欲と恐怖の闘いも、ある程度の経験を積むことで、だんだん冷静に眺めることができるようになる。
これは人によって早いか遅いかの違いがあるだけで、通る道筋は同じなのだが、そこでどのように「自分の鼻先にニンジンをぶら下げることができるのか?」によって、その後に大きな影響を与えることになる。
先日ある方からこのようなメールをいただいた。
私はほぼ毎日マーケットワッチ欠かしていません。一週間に4日はログインしていると思います。成績は一時撤退ライン寸前まで行きました。しかし開き直れたのが良かったのか少しづつではありますが、上向いています。最近2ヶ月のトレードでは執行数の10%ほどが負けです。でも負けるときには勝ち幅の3倍の負け幅です。
今回のダウントレンド私はあえて取引やめていました。私の場合、欲に駆られると執行にミスが出ると考えたからです。せっかく上向いてきた(ダウントレンドの前の時期です。)自分の執行ルーチンを壊したくなかったのです。このダウントレンドで、儲けてもおそらく持ち金の50%上げられたら上出来でしょう。それは、当然魅力的です。しかしながら私の目標は、そこにとどまりません。目標金額に達するまでは仕事も続けるつもりですし、努力も怠らないつもりです。
時間かかっても良いと思っています。だから、今回安易に儲けてしまい、雑なトレードのイメージをもらいたくなかったのです。丁寧に、着実に時間はかかっても良いのだと自分に言い聞かせています。また、迷ったらご指導よろしくお願いします?出来の悪い弟子ですが、今後ともよろしくお願いします。
具体的な示唆などは含まれてはいない内容だが、多くの方にとって共感できるものではないだろうか。
トレードを通じてのある種の苦難や悩みは、毎日の生活での「それ」より、金銭面への影響がよりダイレクトでなおかつ強いという違いはあるかもしれないが、かなり似ているといっていいだろう。
人生において、誰もが遭遇する、こうしたアップダウンをどのような心持ちで乗り越えるのか?
理由はいらない。
あるときは苦笑いで、そして時にケセラセラの気分でもって、受け流すことができるようになるかどうかだ。
「波があるからこそ人生は輝くのだ」と思えるようになれば、しめたもの。
Forget about it !
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