多くの日本企業は上期の決算時期を9月30日に設定しているが、その前日29日に米国マーケットは最多ポイントの下げを記録したことは、皆さんの記憶に新しいはず。
大きく下げた株価は当然、決算時期に保有している証券の評価に大きな影響を与えるため、決算の数字は悪くなる。
たとえば三菱UFJは9月にモルガンの株式21%を90億ドル(約9500億円)で取得し、モルガンを持ち分法適用会社とすることに合意したということのようだが、この例でも取得後に株価は大きく下げたことになる。
私の目には外圧で買わされたというか、何らかの事情で買わざるを得なくなったとしか見えないのだが。
何故ならダウントレンド、それも絶好の空売りといういわばショートの位置でどうして買うのか?という疑惑があるわけで、ほんとこういう企業のやることは、わけがワカリマセン。
この時期にいろんな日本の企業が、ダメになってきた企業を買収しようとしているようだが、M&Aって株価が上向き始めた企業と交渉して買うというのが基本。
晩飯のおかずの買い出しじゃあないんだから、安かったからという理由で買えばどうなるかはわかりそうなものなのにね。
金融に関係している企業ほど、こうした失敗を繰り返すというのが、面白いというかナンというか・・
今回の金融不安の元となっているサブプライム問題も、もとはといえば担保も返済能力もない相手に貸したからで、いくら欲の皮が突っ張ったからって、貸し出す先を無理矢理作れば、こうなることはわかっていたはずなのにねえ。
大体において不動産なんて借金してまで買うものじゃないと思う。
2004年8月24日の日記でも書いたが、4年後の今読み返してみれば、書いた意味がより実感を持ってわかっていただけるはず。
アメリカでは借金が返せなくても家を失えばそれで責任はなくなるという仕組みもあって、余計に多くの人が嵌ってしまったわけだが・・
ここでは詳しいことは書かないけど、特に日本じゃあ家は買った瞬間に価値が半減するわけで、ダメ車を買うよりひどい状態になるというのにねえ。
多分多くの人は、高額な買い物だというだけで、正常な判断力が鈍ってしまうのだろう。
話が脱線しかけたが、まあ何をしようと、ある程度の規模の企業が自己責任でやるわけだから、余計なお世話かも知れないけど、三菱UFJって一応私の日本でのメーンバンクだからね。
という理由で、ちょっと文句を書いてみた。(笑)