この時計はシアトルのベルビュースクエアの高級時計店?で購入。
10年以上使っているが、自動巻なので今まで一度もオーバーホールに出したことはなかった 。
銀座二丁目にある「あいあいショップ」へ持ち込むと、ショップの人はリューズを回す やいなや開口一番「ツツミ車ですね」との診断。
どのみち分解をしなければならないというので、オーバーホールも依頼。
ロレックスのこのタイプは、傷が目立ちにくいうえ、常用する時計というのはどうしても傷がつくから、研磨しても勿体ないとのアドバイスで、手を入れるのは内部だけにした。
こうした対応からもわかるように、しっかりした技術とプライドを持っていることが、ショップの人との話から伝わってくる。
自動巻タイプの時計は、最近は運動をしないという傾向に加え、座ってデスクワークばかりのため、巻きが足りず、すぐに止まることが多いのだという。
そういうときは、リューズで巻くとメカが摩耗するので、振って巻く方がいいということだった。
どうせならこの機会にと、普段使っていないこの時計も電池交換に加え、スリ傷の研磨を依頼 したが、ショップの人いわく、こういう光沢のあるタイプは「磨いてもまた傷はつきます」よという商売っ気のなさだったが・・
でもお洒落用の時計なので、細かいスリ傷が気になり、やはり研磨してもらうことに。
内部はIWCと同じメカで、とてもいい物を使っている時計だというが、汗などが内部へ侵入しやすいタイプなので、常用は避けた方がいいという。
傾向として薄型のお洒落な時計というのは、概して防水性能が悪いので、常用するのならマメにオーバーホールをしないと、内部のメカがダメになりやすいのだそうだ。
WEBサイトを見ると、修理に出していた時計が掲載されているのを発見。
http://www.iishop.co.jp/cass10.htm#Citizen%20Chronometer
ロレックス【Rolex Oyster Perpetual Date Ref.15200 Cal.3135 31jewels】
御近所、東京都内中央区からの御来社時計修理御依頼です。
「時刻合せが時々空廻り」との事でした。 機械式自動巻き時計のオーバーホール・分解掃除と勿論「ツツミ車」交換です。
ツツミ車の巨大画像を横、表、裏と三画像を掲載します。
どうも今風だと「はまってしまった」ようでして、止めろと言われも止められなくなってしまったようです。(*^_^*)
もうどうにも止まりまへん。 ある専門分野でかなりの方の御様子です。
ページの一番下のBack をどんどんクリックすると、出てくるわ出てくるわ・・
凄い量の写真だ。
時計修理業界というのは研磨や修理を手がけている職人の高齢化に伴い、廃業するところも多く、衰退一途だという。
こうして写真を使い、ネットで修理技術をアピールし、何とか頑張っているのだという。
ショップの人は、一ヶ月一万円くらいの費用で、どんどん写真をアップして宣伝できるのだからと、やる気満々だった。
時計なんていらないという人もいるだろうが、修理のため常用していた時計が腕からなくなってみると、意外と不便で、また淋しいものだ。
もう一つ2針の超薄型ロレックスを持っているのだが、これは見るからに汗に弱そうなので、結局修理で戻ってくるまで、携帯を取り出して時間を見ていた。
だが、イチイチ携帯を取り出して見るというのは、腕時計に慣れていると、結構面倒なものだ。
正確な時間を知るだけなら、日本製の電波時計が最適なのかもしれない。
だが、年中目にする腕時計が気に入ったデザインで、修理に出したロレックス程度の実用性があれば、時計を見るたびに「いいもの」を持つ喜びを味わうことができる。
毎日何度も味わえるこうした贅沢はまさに、プライスレス。
人生を豊かに感じさせてくれるからね。