そのため芝刈りはトラクターのようにシートに座って操縦するタイプの芝刈り機を使っていたのだが、一日2時間くらいをかけて数日がかりで、刈らなければならなかった。
日本では狭い家にしか住んだことがなかったので、広い家に住みたかったからだが、ちょっと広すぎたね。(笑)
Google Earth で見た敷地。
約2万7000坪の敷地は、わかりやすいように白っぽくしてある。
下の写真が上の地図でいうと敷地の上方のヘリに見えているお隣さん。
望遠レンズでこれだからね。(笑)
で反対側のお隣さんは、山を越えた向こう側なので見えないし、裏も山の向こう側なので見えないのだ。
写真がこれしかないのが残念。これはプリントした写真をスキャンしたもの。
ここから毎日トレードフロアへ通っていた。
湖畔沿いの道から手前は全部ウチの庭。
だから家のそばまで戻るには、この私道を車でのぼってこなければならないのだが雪が降ると登れなくなる。
前の車は娘のムスタングで後ろはカミサンのBMW325i。
ムスタングは大学の入学祝に確か6000ドルくらいで寒いときに買ってやったのだが、夏になってエアコンがついていないのが発覚し、騙されたとエライ怒られたが、気がつかなかった娘にも落ち度あり。(笑)
シアトルは夏でもそれほど暑くないから、ほとんどの家にはエアコンがついていないのだ。
だがいざ住んでみると、保守の手間が大変なので、数年間住んだ後、もう少し狭い家へ買い換えることに。
二件目の家は前の家より少し都会よりのロケーション。
我が家の前の中央分離帯の木や芝生は、市が定期的に業者に頼んで手入れをするのだが、この費用はもちろん我々住民に請求される。
各家庭に頭割りで、水道光熱費下水代と一緒に請求書が送られてくる。
この中央分離帯や木の保守のコストは、我々住民が負担する。
もちろんこれは、住むエリアによって違うから、こういう費用を払いたくなければ、手入れの要らないエリアを選んで住めばいいのだけれど、よい環境で住むにはお金がかかるということだ。
アメリカでは、あまり庭が汚いというか手入れを怠っていると、周りから苦情が来ることがあるうえ、周りの家がきれいに手入れをしているエリアだと、手入れを怠ると相対的に汚くなってきてみすぼらしく見えてくるのだ。
ガレージは車三台分。
家の価値というのは家の保守と維持がどれだけきちんとできているかということによって、変わってくるので、日ごろからの手入れが大事。
日本のように、持っているだけで地価が上がるというよりも、その家のコンディションによって値段が変わってくるからだ。
もちろん長い間持っていれば値段は上がってはくるが、あくまでも家と一体での価値であって、土地の値段の比重は少ない。
庭を刈る頻度をどうやって決めていたかというと、隣が庭をきれいに刈ったら、こっちも刈るというスケジュール。(笑)
基本的に芝刈りだけは運動がてら自分でやっていたが、樹木や細かい部分はガーデナーという、いわゆるプロに手入れをしてもらっている。
費用は、ウチの場合で一ヶ月250ドルくらい。
芝生の周りにはバークという樹皮を細かく砕いたものを、土の部分を覆うようにして、撒いておくのだが、庭が広いと、4トントラック一杯分くらいが必要になる。
右側が庭で左側の道は家の前の公道。
上の写真で見るとよく分かるが、歩道のキワまで、バークが積まれている。
2年ごとにこのバークを積み撒くのだが、費用は大体2000ドル少し。
この家は左右に庭があり、広さはハーフエーカー弱(約500坪)ほどあったので、普通より高くつくが、それでも一ヶ月に換算するとコストは80ドル見当だから、それほど高いものではない。
境界は、植木だけだからパッと見ると、どちらの庭も非常に広く見えるというメリットがあり、これもこの家を買った理由のひとつなのだけれど・・
日本の家は庭や芝がついていないか、あまりにも狭くその割に値段だけがやたら高いので、家を買う気はナッシング。(笑)
使っていたのはホンダ製の芝刈り機で、自動式なので動力で自動的に走るため、押す必要はない。
基本的に手を添えて方向をガイドするだけだ。
走行速度は3段に切り替えられるが、広い庭をグルグルと一時間以上刈って歩くのだから、結構な運動になる。
刈った芝生をさらに細かく砕いて地面に撒く仕掛けがついているので、普通の芝刈り機のように、後部に刈った芝を収納する袋がついていない。
と前フリが長くなったが、最近はよくできた芝刈りロボットが市販されているようなのだ。
ご紹介するのは、自動芝刈りロボット。
この会社は米国で最も売れているイスラエルのフレンドリー・ロボティクス製「ロボモーワー」を販売している。
ロボットとはいっても、庭の地図情報を持っているわけではないし、GPS(全地球測位システム)も使っていない。
ガイドワイヤからの距離を追跡して刈る範囲をきめるのだが、そのためには前準備が必要。
地面にガイドのための境界ワイヤを地面にクイで留めるか浅く埋めて、ロボットに芝を刈ってほしいる範囲をきめておくわけだ。
そして作業する日付と時間を入力しておく。
そうすると、電動芝刈りロボットはロボットはまずワイヤに沿って周辺から刈り込んでゆき、あとは自ら動き回って中心部分へ向かって芝を刈り、電池が切れれば勝手に充電器に戻って充電するわけだ。
伸びきった芝も刈れるほどの十分な電力を供給できるうえ、何よりも安価なため、バッテリーは普通の鉛蓄電池が使われている。
だが1回の充電で刈り取れる面積は、高性能の芝刈りロボットでも170坪ほど。
芝刈りの所要時間は2時間から3時間。
庭を行ったり来たりしながら刈り進み、その後刈り残しがないよう同じ道筋を折り返すため、しょっちゅう庭に出て働いていることになるが、人が機械を押して歩くわけではないからね。
ここで動く様子のビデオを見ることができる。
ロボットが暴走したりひっくり返るのを防止するために、脱輪センサーがついているらしく、溝や急な斜面のせいで車輪が地面に届かなくなると、光センサーが作動して自動的に止まるのだという。
芝刈りロボットはジグザグに芝を刈って行くのが特徴のようで、試作段階では人が刈るように1列ずつ前進・後退する方式だったらしいが、コンパスの性能から平行な進路を正確に取ることができず刈り残しができてしまうのだという。
そこで角度をつけて交互に刈り進み、何度か往復することで刈残しをなくしているのだ。
普通の芝刈りというのは、週末ごとに芝刈り機を押して伸びた芝を刈って葉をかき集めるのだが、ロボットはほぼ1日おきに芝を刈るのだ。
専門家によると頻繁に芝の手入れをしてわずかに伸びた葉先を刈り込むほうが芝の健康にもよいのだという。
頻繁に手入れをしても電気代は月々わずか数ドルだというが、ただ庭の隅や入り組んだ場所は人が刈らなければならないようだ。
小枝やゴミも拾っておかないと刃を傷めてしまうだろう。
プール掃除ロボットは早くから実用化され、プラスチック製の大きなカバンのようなカタチで、プールの底や壁に沿って進みながら砂や小石木の葉などを掃除する。
電源コードはつながっているが、プロペラで水を吸い込んでフィルターに通し、回転ブラシでプールの底面をゴシゴシと擦ることができ、ゴミを水圧でプールのフィルター装置に流し込むタイプもあるという。
芝刈りロボットの価格は最低で1500ドル。
高いモノで2800ドルくらい。
コスコやアマゾン、シアーズ、ターゲットなどで購入できる。