2005年07月18日 のCoolに過ごそう

「逆と無関係」で引き付ける

コメント(0)

が今日のテーマ。「逆」「無関係」「引き付ける」という3つの単語を見て、読んでいる人は一体なんだろう?といぶかるかもしれません。 もしそうなら、実は「引き付けることにある程度成功した」と言ってもいいでしょうね。

その理由はこれから説明しますが、7月13日にここで「離れた位置から書き始める」というテーマを書きましたが「じゃあ実際にどうやって書けばいいのか?」という素朴な疑問にぶつかると思います。

 

ここで書いているルールは、すべて文字にすると「一行だけ」というシンプルさなのですが、じゃあ自分の日記を実際にどうやって変えればいいのか?

まさに「言うは易く行うは難しい」というケースですね。

 

 
そこで今日は具体例で、説明をしてみようと思います。

こういうのって、実際のサンプルを見てみないと、なかなかピンとこないものですからね。

だからといって、いきなり人の日記を勝手に引用して、いじるわけにはいきませんので、自分のをサンプルにしてみます。

 

下は「日記」をクリックすると表示されるタイトルと、本文の一部です。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

面白い日記を書く方法 その1

日記はプライベートなことを書いて記録して
おくためのものですから、人が読んで面白く
ても面白くなくても、全くかまわないわけで

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

この例では、「面白い日記を書く」というタイトルなのに、出だしは「人が読んで面白くても面白くなくても、全くかまわないわけで」という何だか相反する内容になっています。

つまりこういうことになります。

面白い日記を書く → (矛盾) ← 面白くても面白くなくても、全くかまわない

 

では次の例です。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

離れた位置から書き始める

面白い映画というのは、冒頭部分から観客を
引きずり込むチカラを持っています。結末が
想像できないような意表を衝いたストーリー

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「離れた位置から書き始める」というタイトルなのに、いきなり「面白い映画」について書かれています。

該当する日記をあらかじめ読んでいた人なら、大体どのように話を持ってゆこうとしているのかはある程度読めるかもしれませんが、初めて読んだ人は、「ん?」という感じになるでしょうね。

 

 
3つ目の例です。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

リーダーシップと傲慢

私と同じ年の米国の友人から時々メールが転
送されてくる。彼はいわゆる日本のマウンテ
ンバイクの父と呼んでもいい人物で、アメリ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

これも、「リーダーシップと傲慢」というタイトルと、「メールが送られてきた」という書き出しとは、直接関係がないように見えますね。

 

 
実際にはこういう風に比べて書き出しを決めているわけではないのですが、一応頭の中では、タイトルと書き出しが「あからさま」に一致しないようにということは、漠然と考えています。

実際にはその程度なのですが、「離れた位置から書き始める」ことで読む人を引き付けるパターンを具体的に書くと、次の二つになると思います。

 

 
タイトルと無関係な書き出し。(最初の例)

タイトルと相反するような「逆」の書き出し。(2番目と3番目の例)

 
  

ブログでは本文の一部だけが見え、「続きを読む」をクリックすることで、残りの部分を読むことができるというレイアウトが見受けられます。

こうしたケースでは、かなり有効な方法です。

ぜひいちど、ご自分の日記でやってみてください。

  

  

書く自分と書かれる自分

 

このような、タイトルと本文の関係をどのように見せるかということは、本文自体に「読ませるチカラ」があればあるほど、その効果は際立つことになります。

言い換えれば、読む人に対して自分が伝えたいことをわかりやすく説明できるかどうかという点にも関係してくるのですが、そのためには「書く自分」と「書かれる自分」を行ったり来たりする必要があります。

 

どうしてかというと「書く自分」だけの視点しかなければ、それが読まれたときに、「書かれた自分」がどのように見えているのかがわからないからです。

自分のことというのは、客観的に見ることがとても難しいものです。

ですから「書かれた自分」がどのように見えているかを、とときどきチェックしながら書く必要があるのです。
  

 


たとえば「ゴルゴ13」というスナイパーの劇画では「ゴルゴ13は第三者の目で自分を見ることができるから凄い」という設定がなされています。

つまりそれだけ、それができるようになるというのは、「凄いこと」なんだよということなのだと思いますが、確かに自分を冷静に見つめるというのは難しいことです。

ですが、書くという世界では、言葉と違って記録が残りますから「第三者の目で自分を書く」というアプローチがまだやりやすいのです。

 

そのためには「書く自分」と「書かれる自分」がきちんと分かれていないと、「書く自分」と「書かれる自分」を行ったり来たりできなくなります。

ですから「書く自分」と「書かれる自分」をはっきりと意識しながら書くというのは「書くという世界」での書き手と読み手のコミュニケーションを図るためには、忘れてはならない点だといっていいでしょう。
  

 

次は、「普通の日記を少し変える方法」です。

  

続く・・

 

 

2005年7月

« 前月 翌月 »
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

月別アーカイブ