Christmas Songs 1999
      
      1999年版歌手・曲名リスト
      
      01 Manhattan Transfer - Santa Claus is coming to Town 
  
      02 Celine Dion - Blue Christmas 
 
      03 Fourplay - Snowbound  
 
      04 Baby Face - It came upon a Midnight 
  
      05 Kenny G - O Christmas Tree  
 
      06 Amy Grant - Have Yourself a Merry Christmas 
  
      07 Chicago - Good Rest Ye Merry Gentlemen 
  
      08 Fourplay - SantaClaus is coming to Town 
  
      09 Celine Dion - Feliz Navidad
  
      10 Kenny G - Let it Snow, Let it Snow 
  
      11 Natalie Cole - The Christmasu Song 
  
      12 Vanessa Williams - I'll be home for Christmas 
  
      13 Fourplay  - AULD LANG SYNE 
  
      14 Amy Grant - Winter Wonderland
  
      15 Kenny G - Sleigh Ride
  
      16  Chicago - The Christmas Song 
  
      17 Baby Face - White Christmas 
  
      18 Celine Dion - Ave Maria
  
      19 Amy Grant - It's th most Wonderful Time of the year 
  
      20 Fourplay - The Christmas Song 
  
      21 Baby Face - Sleigh Ride
  
      22 Fourplay - Amazing Grace 
  
      23 Chicago - Santa Claus is coming to Town 
  
      24 Amy Grant - Baby Face - I'll be home for christmas 
  
      25 Singers Unlimited - Silent Night 
  
      
  
      
  
      
  
      
  
      
  
        
      
  
      01 Manhattan Transfer - Santa Claus is coming to Town 
  
      
  
      少しアップテンポなリズムに乗って軽快に始まるこの曲は、ジャズ・コーラスのトップグループとしてのマンハッタントランスファーの魅力が存分に味わえます。男性二人・女性二人のコーラスに続き、途中のピアノソロも秀逸。
  
      ブラスのラッパ類のリズムもシャープ。
  
      最後の楽しそうな叫び声が、いやがうえにも気分を盛り上げてくれます。
  
      
  
      02 Celine Dion - Blue  
      Christmas 
 
      
 
      しっとりとした、ミディアムスローのリズムに乗って、丁寧に歌い始めるのは歌姫セリーヌ・ディオン。伸ばす音でノンビブラートとビブラートの使い分けとか、高音の地声かウラ声かというあたりの声の使い方がうまいですね。
 
      
 
      途中からストリングスが絡み、彼女のロングトーンの美しいヴィブラートとあいまって、夢見心地の世界へと導いてくれますから、、やがてそういったことさえ忘れてしまいます。
 
      
 
      
 
      03 Snowbound - Fourplay 
 
      
 
      ギターがラリー・カールトンに変わった、フォー・プレイ。
 
      職人ドナルド・フェイゲンの名曲を、インスツルメントの職人たちが、素晴らしいサウンドに料理してくれました。イントロを聞くと、ドナルド・フェイゲン独特のサウンドとフレーズ・・特に管楽器の使い方が彼独特。
 
      
 
      ラリーのギターがいい味を出しています。リー・リトナーもよかったけど、ラリーのブルーノートの混ぜ方が絶妙。それも、ディレイをかけた、少し歪ませたノートで・・
 
      ボブジェームスが生ピアノではなく、わざわざと、いかにもエレピらしい音色で絡み付き、彼らならではのサウンドとフレーズを聞かせてくれます。
 
      バービーのドラムのスネアの音とタイミングが、いいなあ・・タメの間合いがああああ・・、失礼しました。
 
      バックのカウンターフレーズが粋です。
 
      これって昔からある音なんですがねえ・・全く・・。(笑)
 
      
 
      
 
      04 Baby Face - It came upon a  
      Midnight 
 
      
 
      生ギターの伴奏でベビー・フェイスの特徴のある歌声が、脳裏に焼き付くように、染み込んでくるといえばいいでしょうか、とにかく彼のノドが非常に柔らかいことが、その歌の肌触りから感じとることができます。
 
      この人は黒人なのに、さらっとした肌合いの歌声で、とても知的な感触です。
 
      途中の転調でいきなり、リズムセクションが入ってきますが、この転調はないですよね?その後もめまぐるしい転調で、聞く人を幻惑します。
 
      
 
      眩暈がするような、その転調に翻弄されていると、女性的とさえいってもいい、繊細な感触のこだわりとあいまって、彼の歌が独特なものに仕立て上げられ、クリスマスソングだということを忘れそうになります。
 
      
 
      
 
      05 Kenny G - O Christmas Tree  
 
      
 
      この人のソプラノ・サックスはやはりいい。彼は、テナーやアルトも吹きますが、やはり、ソプラノですね・・彼は。
 
      
 
      ケニーはシアトル出身で、今娘が通っている、コーニッシュにも在籍していたそうです。
 
      ケニーは去年に引き続き、今年もクリスマスアルバムをリリース。
 
      
 
      この人の音楽は、一般の人にもとてもわかりやすいという、親しみやすさがその素晴らしさでもあり、またその特徴だと思います。ジャズのこの少し特殊ともいっていいこの楽器の音色を、ここまで広めたのですからね。
 
      大したものです
 
      
 
      
 
      06 Amy Grant - Have Yourself a Merry  
      Christmas 
 
      
 
      エイミー・グラントは、その素朴で飾らない表現がとても素敵です。
 
      それに丁寧に歌うというよさが、歌にとても説得力を与えています。
 
      それでいて、さらっとした風合いで歌うのだけれど、長いキャリアと実力に裏打ちされた、ダシがまたよく効いているのですよ。(笑) 
      このあたりが、カントリー畑だけではなく、誰からも好かれる理由だと思いますね。
      
      07 Chicago - Good Rest Ye Merry 
      Gentlemen 
      
      クリスマスソングを、いきなりこう言う風に演奏されると、言葉を失います。
      最初は、ちょっとスティング風ですが、ホーンが入ると、まさにシカゴ!
      ハードな肌合いのコーラスがまたいい。ギターの音色もらしいしね?
      キャリアの持つ魅力と個性が、ストレートに、胸に突き刺さってくるような演奏で、とてもエキサイティング。歌のエフェクトも、なかなかなことをやってます。(笑)
      
      
      08 Fourplay - SantaClaus is coming to  
      Town
 
      シャッフル気味の8ビートでラリー・カールトンのギターから始まります。
 
      ドラムの、タムの音がいい・・
 
      ボブ・ジェームスが生ピアノで入ると、4ビートになるのが、すごくお洒落ですね。そのあとシャッフル気味の4ビートに持っていって、リズムをぐいぐい引っ張ります。
 
      そうしてから、ボブのソロへと・・聞き手の心理をよく知ってますね。だから、曲がとても短く感じます。最後のリフでクリスマスらしさを出してくれます。
 
      
 
      
 
      09  Celine Dion - Feliz Navidad
 
      
 
      ラテンのリズムに乗って・・ライブでしょうね。これは珍しい。セリーヌは、どちらかというとスタジオで実力を発揮するタイプの歌手だと思っていましたが、これには意表を突かれました。
 
      ベースのラインがイカシテます。これがずいぶん効いてます。
 
      最後の方の代理コードの使い方といい、アレンジも手を抜いていませんね。(笑)
 
      
 
      
 
      10 Kenny G - Let it Snow, Let it Snow  
      
 
      
 
      ミディアム4ビートに乗って、この簡単だからこそ難しいメロディーをこれだけスウィングさせるのですから、まったく恐れ入りました。
 
      バックとのバランスが、どちらかというとケニーに寄りかかりすぎて、バックのアレンジに個性はあまりありませんが、それを補って余りある魅力が、ケニーのフレーズには秘められています。
 
      淡々と吹いているように聞こえますが・・
 
      
 
      
 
      11 Natalie Cole - The Christmasu Song  
      
 
      
 
      ちょっとムーディーブルース風の、オーケストラサウンドから始まるこの曲では、ナタリーのストレートな表現力に加え、途中で亡き父のナット・キング・コールのデュエットが加わるという見せ場があります。
 
      
 
      でもこれは、キーを合わせたり、デュエットのタイミングなどに加え、男女のキーの違いを考えたアレンジや録音など、かなり大変だったでしょう・・などと余計なことを考えさせてくれるような、かなり大変なミックスダウンのようです。(笑)なかなか転調も忙しい。でも仕立て上げ方がほんとにうまいです。
 
      
 
      
 
      12 Vanessa Williams - I'll be home  
      for Christmas 
 
      
 
      元、ミスアメリカだったバネッサ・ウイリアムスはとても美人。もちろん歌もうまい。で、普通なのですよ。声の芯が太いですね。厚い。
 
      黒人にしか備わらない柔らかな声で、ストレートに奇をてらわず、この曲を歌い上げています。
 
      
 
      天は時々、ニ物を与えるようです。ああ、人生は時に不公平!
 
      ソプラノサックスのソロもいいです。ハイ。
 
      
 
      
 
      13 Fourplay  - AULD LANG SYNE 
 
      
 
      日本では、この曲は「蛍の光」として有名です。私もよく学校で歌いました。
 
      
 
      このメロディーをこのようにして、COOLに決めることができるのは、やはりアレンジの力ですね。コード進行や、ベースライン、ドラムのリズムなど様々な工夫で、この曲を非凡なものにしています。
 
      
 
      珍しいオルガンのサウンドも新鮮です。
 
      ラリーのソロを聞くと、この人はホント職人だということがよくわかりますね。
 
      
 
      途中でベースのノートを動かさずに、ちょっと強引ともいえるコードをつけるところがあるのですが、このきわどさというか、そのバランスには脱帽ものです。アレンジとは何なのか?と、問いかけたくなります。
 
      
 
      アレンジが、音楽を変えてしまうことだってあるのですね。
 
      
 
      
 
      
 
       
      
 
      
 
       
 
      
 
      
 
      ここからB面です
 
      
 
      14 Amy Grant - Winter Wonderland
 
      
 
      2拍3連のアト乗りリズムで、最初のフレーズへ入るなんて、ホントお洒落ですねえ。そしてエイミーは、その声の魅力で、一気に持っていってくれます。
 
      ミディアムテンポにのせて、ぐいぐいと、それでいて淡々とスウィングしてくれています。
 
      
 
      
 
      15 Kenny G - Sleigh Ride
 
      
 
      この曲のメロディーを、このリズムに乗せるのはとても難しいのですが、さりげなく吹いていますね。
 
      
 
      でも途中から、早い4ビートになると、このソロが圧巻!!
 
      でもこれだけ、アドリブでバラシても、その「かけら」のフレーズのメロディーは信じられないほど、ナチュラルで美しく、元のメロディーの雰囲気をよく残しています。底知れぬ実力を感じます。
 
      
 
      
 
      16 The Christmas Song - Chicago 
 
      
 
      ホーンセクションの魅力が一杯です。
 
      途中のブリッジがシカゴだあーー!嬉しいですね。ここまでやってくれると。それにホーンに隠れたハモンドのB3風のサウンドも懐かしくまた、暖かい。ギターのカッティングも、ちゃんと時代の味を残してくれています。
 
      スネアのカーンという響きも、バックとよく合ってます。
 
      
 
      
 
      17 Baby Face - White Christmas 
 
      
 
      やはりコードをいろいろいじってますね。さすがベビーフェイス。
 
      ブリッジで彼の世界へきっちり引きずりこんでくれます。ちゃんとね。(笑)
 
      
 
      途中のフレーズが女性に持てそうなラインを描いています。(爆)
 
      
 
      最後は例のパターンで存分に聞かせてくれます。
 
      この人はそのうえアレンジ力もあるし、恐るべきは、その洗練されたセンスです。
 
      
 
      
 
      18 Celine Dion - Ave Maria
 
      
 
      ギター一本で、この清楚な曲を、セリーヌの声とテクニックで真っ直ぐに歌い上げて始まります。途中のハモリも美しい・・
 
      
 
      リズム隊が入ってきても、彼女の歌は決して負けていません。
 
      これだけダイナミックにクレッシェンドで歌える、というのもこの人の凄さです。一曲の終わりに来て、音楽を最後にこれだけ厚くできるというのも、超一流が持つ輝きの一つなのでしょう。
 
      
 
      
 
      19 Amy Grant - It's th most Wonderful Time of the year 
 
      
 
      アメリカらしい曲です。アメリカのクリスマスの、「あのきらびやかさ」を知っている人にも、エイミーはちゃんと彼女なりの解釈で、その世界を見せ、そして、伝えてくれているようです。
 
      
 
      
 
      20 Fourplay - The Christmas Song 
 
      
 
      歌入りですが、ベースのネーザンではありません。
 
      バックは、凝ってますねえ。でもぼやっと聞いていると普通にしか聞こえないという、そういう凝り方です。(笑)
 
      途中で、ジョージ・ベンソン風にやってるのがネーザンですね。(笑)
 
      でもこれが、Fourplay だとはねえ。そうは思えないのがミソ?
 
      徹底して誰もソロを弾かないから、ちょっとわかりません。(笑)
 
      
 
      
 
      21 Baby Face - Sleigh Ride
 
      
 
      この人も、声が厚いから、淡々と歌っても説得力がある。
 
      クリスマスソングでも、こういうリズムを使うと難しい曲となりますが・・
 
      最後の方は早めの4ビートにしたり、元のリズムへ戻したり、やってくれます。そして最後にも4ビートを混ぜたりで、最後のコードも凝ってます。(笑)
 
      
 
      
 
      22 Fourplay - Amazing Grace 
 
      
 
      ラリーがギターで、このメロディーへ挑戦しています。
 
      アレンジがいい。途中のボブのナマピアノもといい。
 
      ベースが、かなりなことをやってるなと思ってたらベースでのソロへ突入。
 
      ここでもラリーはブルーノートっぽい表現を混ぜます。こうなるとこのあたりは、コード進行だけが元曲の雰囲気を残すだけで、別の曲のようです。
 
      
 
      
 
      23 Chicago - Santa Claus is coming to Town 
 
      
 
      ホーンとハモンドの織り成すシカゴサウンドは、とてもゴージャス!
 
      ちゃんとシカゴのホーンサウンドになってるのはさすが!
 
      コーラスも、厚くていいしシャウトもしてるし、パーティーだぜ!!!
 
      と、つい興奮してしまいました。(爆)
 
      
 
      
 
      24 Amy Grant - Baby Face - I'll be home for christmas 
 
      
 
      ちょっと、デーブ・グルーシン風のイントロでスローなバラードが始まります。
 
      映画音楽風というか・・
 
      ちょっとセクシーなトーンが、エイミーの声に隠れていたように思ったのは、私だけでしょうか?
 
      
 
      うーん。クリスマスです・・・・
 
      
 
      
 
      25 Singers Unlimited - Silent Night 
 
      
 
      テープによっては、ダビングの具合でこの曲が入っていないものも発生したようです。(笑)
 
      最後を飾るにふさわしい、荘厳さを伝えてくれるような、アカペラのコーラスだけの、この曲は、もう10年以上聞いています。
 
      コーラスの魅力を、聞くたびに全く色褪せることなく、伝えてくれます。
 
      
 
      Christmas Songs 1999