Christmas Songs 2011
2011年版クリスマスソング集
VOL.1
歌手・曲名リスト
01 Perfect Christmas
4:39 S Club 7
02 Have yourself a Merry Christmas 2:37 Amy Grant
03 Angels We Have Heard On High 4:58 Vanessa Williams
04 It Came Upon A Midnight Clear 4:16 Babyface
05 Silent Night 4:49 Christina Aguilera
06 Jingle Bell Rock 4:01 Randy Travis
07 What Are You Doing New Year's Eve 4:10 Diana Krall
08 A Christmas To Remember 4:21 Amy Grant
09 The Christmas Song 4:33 Chris Botti December
10 I'll Be Home For Christmas 3:58 Babyface
11 Frosty The Snowman 3:50 Warren Hill
12 This Christmas 3:28 Gerald Albright
13 I'll Be Home For Christmas 3:35 Vanessa Williams
14 This Christmas 4:11 Gloria Estefan
15 Christmas Can't Be Very Far Away 3:15 Amy Grant
16 The Christmas Song 3:40 Chicago
17 Winter Wonderland 3:13 Babyface
18 This Christmas 4:00 Yutaka
19 Santa Baby 2:35 Madonna
各曲の詳細
01
S CLUB 7
- Perfect Christmas
「私よ、淋しいから電話したんだけど、あなたのことを・・」と、あたかも映画音楽を想わせるかのようなストリングスで始まるポップなミディアム8ビート
のラブソング。
こちらで曲を聴くことができるが、こちらはクリスマスの衣装。
こちらの方が画質はいい
メロディーはわかりや
すく、ポップスのお手本のような、フレッシュさ
もあわせ持っている。
何気ないポップな
サウンドの合間に聴こえるバッキングに耳を傾ければ、パーカッションが、3連のノリでリズムを刻むという、かなり渋いことをやっている。
コーラスの厚み
で、軽くなりがちなポップサウンドにさりげない重厚さを保たせているそのサウンドは、日本の同じような年代の歌手のアルバムでは聴くことのできない世界だ。
一曲を通して若者らしい素直なテイストを醸し出し、サビがメロディーに負けない「
心に残る」メロディーラインを持ちあわせているため、一度聴けば忘れられない曲として、心に残るのだろう。
同じメロディーラインが繰り返されると変化がなくなりがちになるわけだが、メロディーのバッキングのリズムを一瞬止める
、などとというアレンジが施されている。だが一度しかやらない「さりげなさ」がお洒落。
バッキングでもテーマのメロディーが繰り返されるが、ストリングスが奏でるリフはシンプルで美しい。
しかも歌を邪魔することがないよう、注意深く使われているのを聴くにつれ、このアルバムにチカラのあるアレンジャーが参加している
ことがわかる。
アメリカンポップス健在
なり。
そう思わせてくれるチャーミングな佳曲だ。
Hello friend, it's me again
I just called to tell you,
Even though I miss you so
I've been thinking of you
All my dreams are coming true, at last...oooh
The perfect ending to a wonderful year (oooh)
Will be to celebrate the good times with you here
Cuz I know,
For sure,
I never wanted anything more
The greatest gift that there could be
Wrapped underneath my Christmas tree
Would be the same my whole life through
I'd spend the perfect Christmas with you
Though the winter seems so long
My faith in love has kept me strong
So if I had a wish come true
I'd send the perfect Christmas with you
I can't wait
Till the day
When I finally see you
So hold on
I wont be long
Got so much to show you
All our dreams are coming true at last...ooh
So when you ask me what I mean
To me the Christmas is complete
Boy can't you see
You're the one thing missing for me
02
Amy Grant - Have Yourself a Merry
Christmas
エイミー・グラントは、素朴で飾らない表現が魅力だ。
カントリー畑出身だが、この曲を聴いている限り、そうした匂いは全く感じられない。
声の素朴な出し方と落ち着いた声の質感は、そうした「出身」によるところなのだろう。
Amy の歌の「丁寧さ」は、歌そのものに、ある種の説得力を与えている。
そして彼女の歌はとても上品なテイストを持っている。
このあたりが、カントリー畑のファンだけではなく、誰からも好かれる理由なのだろう。
このエレガントな上品さは、残念ながら日本の歌手からは感じることができない類のものなのだが、
声質とエレガントさの組み合わせが、歌を実に魅力的なものにしている。
それでいて、さらっとした風合いで歌われているのは、長いキャリアと実力に裏打ちされているからだろう。
よく聴くと、この曲は実はドラムやベースなしで演奏されている。
彼女の歌の世界に引き込まれていると、そうしたことに全く気がつかなかったのだ。
バックで彩を添えるオーケストラのサウンドがまた甘美。
ラストは、アメリカの郊外の田舎にある牧場の上に広がる澄み切った星空の下で、いっとき夢見心地にさせてくれるよう
な世界を醸し出している。
そして寒さで瞬く星空のように、余韻を残しながらで消えて行く・・
Beautiful !
03
Vanessa Williams - Angel We Have Heard On
High
イントロのピアノこそ「しっとり」と始まるが、聞き惚れていると、ドラムのオカズが左右に振られ、いきなり斬り込んでくる。
アップテンポに乗ったWill
Leeの切れのいいベースに乗って、バネッサが生きいきと歌いあげる。
バスドラムの音が、またいい。
よいオーディオをお持ちなら、録音のよさも楽しめるだろう。
ミュートされたかのようなベースは、低くワイドレンジ、地を這うようにサウンドを支えているが、これはシンセベースだから出せるサウンドだ。
しかもドラムのスネアのカンカンという高めのチューニング
は、低いベースサウンドのスパイスとして、よく利いている。
エフェクトのかかったギターのカッティングが、こういうサウンドでもって絡まれちゃあ、たまりません。
途中でスキャットと合わせたジョージベンソン風ギターソロも登場するが、この部分のコーラスとしてのバッキングのアレンジもなかなか新鮮だ。
ベースのランニングフレーズもカッコいいぞ。
途中で聴いたことのあるフレーズも登場。
クリスマスソング集で、こうした創造的なユーモアのセンスで織りなすアレンジから、このアルバムに掛けるスタッフの情熱を、垣間見ることができる。
Traditional
Glo-glo-glo-gloria
Angels we have heard on high
Sweetly singing o'er the plain
And the mountains in reply
Echoing their joyous strains
Glo-glo-glo-gloria, in excelsis Deo
Ooh, no, yeah yeah
Shepards, why this jubilee
Why your joyous song prolong
What the gladsome tidings be, ohh
That inspire your heavenly song
Glo-glo-glo-gloria, in excelsis Deo
Oh oh oh, ooh oh, oh yeah
Ohh, come to Bethlehem and see
Him whose birth the angels sing, oh
Come on adore on bended knee
Christ, the Lord, our new-born King
Glo-glo-glo-gloria, in excelsis Deo, oh yeah
Eric Dawkins:
On the day, that Christ was born
The angels sang such a heavenly song
In excelsis Deo, ohh
Angels we have heard on high
Angels we have heard on high
Angels we have heard on high
Angels we have heard on high
In excelsis Deo
In excelsis Deo
In excelsis Deo
04
Baby Face - It came upon a
Midnight
生ギターの奏でる伴奏から始まりベビー・フェイスの特徴のある歌声が、脳裏に焼き付くように、染み込んでくる。
とにかく彼のノドが非常に柔らかいことが、その歌の肌触りから感じとることができるだろう。
黒人なのに、さらっとした肌合いの歌声の知的な感触が、聴く者を惑わせる。
途中の転調でいきなり、リズムセクションが入ってくるが、「これってあり?」というアレンジのセンスは鳥肌もの。
しかも、めまぐるしい転調の繰り返しは、聴く者の予想を裏切った直後に、思わぬ角度から切り込んでくるから堪らない。
そして、エレピの音はあくまでもリリカル。
ベースのサウンドは豊かでワイドレンジ。
女性的とさえ思えるファルセットボイスの繊細な感触とあいまって、彼の歌の独特な肌合いにより、歌の魅力は磨かれ、独特の輝きを放っている。
彼自身が類まれなアレンジャーのため、アルバムとしても統一感を伴った一級品として仕立て上げられている。
眩暈を起こすかのような転調に翻弄されていると、クリスマスソングだということ
さえ忘れ
てしまう。
It came upon the midnight clear,
That glorious song of old,
From angels bending near the earth
To touch their harps of gold:
"Peace on the earth, good will to men,
From heaven's all-gracious King."
The world in solemn stillness lay
To hear the angels sing.
Still through the cloven skies they come
With peaceful wings unfurled,
And still their heavenly music floats
O'er all the weary world;
Above its sad and lowly plains
They bend on hovering wing,
And ever o'er its Babel-sounds
The blessed angels sing.
Yet with the woes of sin and strife
The world has suffered long;
Beneath the heavenly strain have rolled
Two thousand years of wrong;
And man, at war with man, hears not
The tidings which they bring;
O hush the noise, ye men of strife,
And hear the angels sing!
O ye, beneath life's crushing load,
Whose forms are bending low,
Who toil along the climbing way
With painful steps and slow,
Look now! for glad and golden hours
Come swiftly on the wing;
O rest beside the weary road
And hear the angels sing!
For lo! the days are hastening on,
By prophets seen of old,
When with the ever-circling years
Shall come the time foretold,
When peace shall over all the earth
Its ancient splendors fling,
And the whole world give back the song
Which now the angels sing.
05
Christina Aguilera -
Silent Night
1999年のグラミー賞最優秀新人賞を獲得したクリスティーナ・アギュレラ。
ハープのアルペジオで静かに始まる Silent Night。
Silent night, Holy night
All is calm, all is bright
Round yon virgin mother and child
Holy infant, so tender and mild
Sleep in heavenly peace
Sleep in heavenly peace
Silent night, Holy night
Shepherds quake at the sight
Glories stream of Heaven afar
Heavenly host sing alleluia
Christ the Saviour is born
Christ the Saviour is born
イントロの歌声を聞いただけで、彼女が並のシンガーではないことがわかるはず。
彼女の声帯は、普通のボリュームからシャウトに至るまで、とても広いダイナミックレンジを持っている。
これくらいの歌唱力
を持つ歌手は、節回しが何故かマライアやホイットニーなどと似る傾向にあるようだ。
誰もが知っているこの
名曲を、彼女はしっとりと、そして徐々にダイナミックな色合いで彼女の色へ染め上げ、その歌声はやがてあなたを魅了し、クライマックスへと誘ってくれるはず。
06 Randy Travis - Jingle Bell Rock
いわゆるオールドスタイルのカントリーロック風でグイグイ聞かせるたいぷだが、声がとにかく渋い。
こういう雰囲気
は日本人ミュージシャンには出せない味だ。
Jingle bell, jingle bell
Jingle bell rock
Jingle bell swing
And jingle bells ring
Snowin' and blowin'
Up bushels of fun
Now the jingle hop has begun
Jingle bell, jingle bell
Jingle bell rock
Jingle bells chime in
Jingle bell time
Dancin' and prancin'
In jingle bell square
In the frosty air
What a bright time
It's the right time
To rock the night away
Jingle bell, time
Is a swell time
To go glidin' in a
one horse sleigh
Giddy-up, jingle horse
Pick up your feet
Jingle around the clock
Mix and mingle
In a jinglin' beat
That's the jingle bell rock
バックでかすかに聞こえるバックコーラスが素晴らしい。
ラグタイム風のピアノといい、よく知らないけどたぶんアメリカ南部の香り
ってこういうのだろうなあ、というような雰囲気が漂ってくるクリスマスソングだ。
最後に曲が終わってから、We
Do One More Time Guys ?
とランディーが聞くと、すかさず Here we
go, we roll..
と(多分ドラマー)が返事をすると、そのあと、ドドドドとドラムが入ってゆくのだけれど、カッコよすぎるぞ。
でこうしたあとでさえ、また転調するんだなあ・・年季の入った意表の突き方には参りました。
07 What Are You Doing New
Year's Eve - Diana Krall
ミディアムスローなブラシによるリズムに乗って、繰り広げられるドライなタッチのダイアナの歌は、淡々とした表現でとてもよくマッチしている。
ちょっと凝ったホーンを中心としたアレンジのオーケストレーションが、彼女独特の世界を創りあげる大きな要素になっている。
あまり有名ではない曲だが、しっとりと落ちた美しい佳曲だ。
When the bells all ring and the
horns all blow
And the couples we know are fondly kissing.
Will I be with you or will I be among the missing?
Maybe it's much too early in the game
Ooh, but I thought I'd ask you just the same
What are you doing New Year's
New Year's eve?
Wonder whose arms will hold you good and tight
When it's exactly twelve o'clock that night
Welcoming in the New Year
New Year's eve
Maybe I'm crazy to suppose
I'd ever be the one you chose
Out of a thousand invitations
You received
Ooh, but in case I stand one little chance
Here comes the jackpot question in advance:
What are you doing New Year's
New Year's Eve?
ベルが鳴り、ホルンが吹かれ 恋人たちがキスをするとき
僕は君といっしょにいるだろうか? それともいないのだろうか?
多分こんなことを聞くのは早過ぎるのかもしれない
でも、やはり君に尋ねてみたい 大晦日や新年はどうしているの?
誰が君を抱きしめるのだろう
12時ちょうどのそのときに
新年を迎える大晦日の真夜中に
自分でもバカだなと思う
届いたたくさんの招待状の中から
君が僕を選ぶと信じてるなんて
小さなチャンスだけど 質問を書いてみよう
大晦日や新年はどうしているの?
08
Amy Grant - A Christmas to
remember
エイミー自作の曲だ。
Twinkling light
A chill is in the air
And carols everywhere
Close your eyes, It's almost there
Candles and cards
And favorite movie scene
The small of evergreen
As special as it's always been
And I have a dream or true
Maybe they will come true
生ギターのバッキングが印象的
で、彼女出身のカントリーの雰囲気が少し漂ってくるようなイントロだ。
サビのメロディーはドラマチック
。
そのため自作でありながら楽曲としての魅力は十分に備わているうえ、リリカルなテイストが少し含まれているため、それが何とも言えない魅力となっている。
カントリーフレーバーに加え、バックコーラスもしっかりとサウンドをサポートしているが、バッキングではギターの魅力も十分に伝わってくる。
繰り返されるピアノのリフがちょっとドラマチックな雰囲気を醸し出している。
彼女の歌声は、クリスマスを象徴するような歌詞とともに、初めて聴く人にも沁みわたるように響くはず。
09
Chris Botti - The
Christmas song
クリス・ボッティーの、トランペットがクールに響き、やがてストリングスと絡み合う。
中程で、少しメロディーを、ほんの一切れだけ崩す。
アドリブソロは、生ギターでさりげなく展開されるが、少しコードを変えたハーモニーのもとでストリングスが、バックをつづれ織り、再びトランペットのソロへと戻るというシンプルな構成だ。
アドリブこそないけれど、メロディーの崩し方で、彼の実力の片鱗がうかがい知れるプレイだ。
少しもの悲しい、哀愁を帯びたサウンドは、クリスマスの酔いを一瞬の間、鎮めてくれるかのようだ。
10
Baby Face - I'll be home
for Christmas
ミディアムスローで、ベビーフェイスの歌が始まり、2コーラス目からはコーラスが加わる。
タンバリンとスネアのリムショットの音の重ね方とか、メロディーラインとコーラスとのバランスとか生ギターのソロの出し方などを聞くと、この曲をどのように聞かせているのか
?といった仕掛けがわかってくるだろう。
パッと聞くと、何の変哲もない曲のように聞こえるが、低域からの厚く分厚いコーラスが、バックのサウンドをしっかりとサポートしている。
そして高音のストリングスとの対比がまた素晴らしい。
アレンジを勉強したことがある人なら、この曲は何倍も楽しめるはず。
I'm dreamin' tonight of a place I love
Even more then I usually do
And although I know it's a long road back
I promise you
I'll be home for Christmas
You can count on me
Please have snow and mistletoe
And presents under the tree
Christmas Eve will find me
Where the love light beams
I'll be home for Christmas
If only in my dreams
Christmas Eve will find me
Where the love light beams
I'll be home for Christmas
If only in my dreams
If only in my dreams
11 Frosty The Snowman - Warren Hill
8日間で1800ドルから6000ドル が SOLD
OUT という warrenhillcruise
でその人気振りが伺える Warren Hill。
シンプルなリズムで珍しい曲に挑戦しているが、淡々とメロディを吹いた後の、ピアノもシンプルなメロディーから始まるが、後半のタメのあるフレーズを聞けば、只者ではないことがわかる
。
で、その後は Warren
Hill ソロが展開されるが、バックの掛け声がいかしてる。
実にシンプルでファンキーな演奏だ。
ここまでシンプルにして聴かせる手腕は並大抵のものではない。
わざとたどたどしい、弾き方をするピアノも、なかなかどうして、只者ではない。
あまりにも短く感じるから、もっと聴きたくなってしまう。
恐れ入谷のオンライン < 意味不明(笑)
12 This Christmas - Gerald Albright
パーカッションとフェンダーローズのリフで軽快に始まるイキのいいイントロに、ジェラルド・オルブライトのサックスが絡み、テーマが展開されるが、こういうレベルの高いフュージョンは、ホント心地よい。
8ビートに乗り適度にポップで、それでいて適度にビパップしているこの楽しさは、どうだろう。
メロディーに続き、アルトサックスとソプラノサックスで次々と繰り出されるアドリブソロは、ジャズ好きには堪らない魅力だ。
メロディーの崩し方を聴くだけで、その後のアドリブソロのの素晴らしさが窺い知れる。
高い音域の咽び泣きがセクシー!
この曲の印象的なテーマは、ホーンのハーモニーで繰り返されるが、アドリブとのバランスが見事。
途中の転調といい、アレンジャーの「作り」の上手さに脱帽。
もっとソロを聞きたくなる長さで終わってしまうのが、また憎い。
13
Vanessa Williams - I'll be home
for Christmas
バネッサ・ウイリアムスが丁寧に謳いあげるスローバラード。
イントロのソプラノサックスに続き、歌のうまさとか、そういったことを気にさせない次元での、彼女の世界が繰り広げられている。
パっと聞くとごく普通に聞こえるのだが、よく聞くと、声の芯が太く厚いことがわかるだろう。
黒人ならではの柔らかな声で、ストレートに奇をてらわずに歌っている。
彼女の歌を聞いていると、天は時々、気まぐれにニ物を与えるのだなあと思う。
ああ、人生は時に不公平!
Ed
Calls
によるソプラノサックスのソロがいい。
ケニーG とは、違った持ち味で楽しませてくれる。
少し抑揚を押さえ気味のプレイは、この曲と彼女の歌の魅力を一層際立たせているようだ。
こういうプレーヤーが存在するという層の厚さが、アメリカ音楽の魅力ではないだろうか。
14
Gloria Estefan - This Christmas
ドラムのスネアがカーンという響きの高めのチューニング。
このサウンド・・一瞬誰かと思うが、何とグロリア・エステファン。
この人のクセが実にこの曲とよく合っているのだ。
かといって、あまりラテンという感じはしないのがまたいい。
高いところの少し苦しそう
で、それでいて切なそうな響きが素敵だ。
バックコーラスもそつなくきちんと仕事をしている。
エレキギターのソロは、泣き気味のプレイ。
後半から子供たちのコーラスが入り、そしてグロリアのアドリブっぽいフレーズが絡んでゆく・・
15
Amy Grant - Christmas
Can't be very Far Away
窓には素敵なものが見えるわ
この汚い街もすぐに新しい雪に覆われるのね
ブーツを履いて外に出ましょうね
だって、クリスマスはそう遠くないはずだから
と始まるこの曲では、歌詞の素晴らしさを堪能することができる。
Little bits of heaven
Floating gently by the window
Soon this dirty city will be
Covered with a new snow
Let's put on our winter boots
Go outside and play
Christmas can't be very far away
Weather girl says "bundle up"
It's gonna be a cold one
I'll put on my wooly hat
You'll wear your dad's old Stetson
Pretty lights are everywhere
Shining night and day
Christmas can't be very far away
Let's take a walk downtown and
Go dream shopping in the mall
The kids can do the Santa thing
Photographs and all
We'll get the biggest tree this year
And trim it to the top
And spend a whole lot more
Than what we've got
But so what
Come next spring
I know we will be
Ready for the sunshine
Right now throwin' snowballs
At each other's such a fun time
Kids will think we're crazy
For a while and that's okay
Christmas can't be very far away
Christmas can't be very far away
この曲は、Amy Grant の新しいアルバムクリスマスアルバム、A
Christmas
to remember
に収められている最初の曲だ。
決して有名な曲ではないけれど、しみじみとしたクリスマスの情景を、彼女独特のやさしさにくるんで歌いあげている。
こういう隠れた名曲?をアルバムの最初に持ってくるというセンスが、素敵だ。
弦のアレンジは、Patrick
Williams。
バッキングの演奏は、比較的シンプルにまとめられ、歌を引き立てるよう
に少し押さえたアレンジが施されている。
エイミーはクリスマスアルバムを3枚リリースしているのだが、このアルバムには、いわゆる有名な曲は入っていないけれど、素晴らしい佳曲ばかり。
そういうテイストを探している方にはぴったりのアルバム
ではないだろうか。
YouTube
16 Chicago - The Christmas Song
ホーンセクションの魅力が満載の一曲。途中のブリッジがシカゴだあーー!
嬉しいなあ。ここまでやってくれると。
ホーンに隠れたハモンドのB3風のレズリー早回しの合いの手の、パーカッションのようなバッキングサウンドが懐かしくそして暖かい。
ドラムのスネアの音が、いかにもロックらしく、ワイルドに雰囲気を盛り上げてくれる。
ギターのカッティングも、あの時代を彷彿とさせてくれるサウンドに彩りを添えている。
サビから登場する何気ない普通のタンバリンがとても効果的。
途中のホーンの展開は、まさにシカゴ全盛期の「あのノリ」が再現されている。
スネアのカーンという響きも、バックとよく合っている。
いやあ、さっぱりしたなあ。
17
Baby Face - Winter Wonderland
WOO!という叫び声から始まるが、育ちの良さを感じさせるフレーバーにノリのよさ
が加わるクリスマスの楽しい気分を、大幅にアップしてくれる曲だ。
彼の持つ声の太さと柔らかさに加え、アレンジも超一流ときている。
ファルセットと生声の連携が堪らない魅力だ。
Sleigh bells ring
Are you listening
In the lane
Snow is glistening
A beautiful sight
We're happy tonight
Walking in a winter wonderland
Gone away is the bluebird
Here to stay is a new bird
He sings a love song
As we go along
Walking in a winter wonderland
In the meadow we can build a snowman
Then pretend he is Parson Brown
He'll say: Are you married?
We'll say: No man
But you can do the job
When you're in town
Later on
We'll conspire
As we dream by the fire
To face unafraid
The plans that we've made
Walking in a winter wonderland
Winter wonderland
In the meadow we can build a snowman
And pretend that he's a circus clown
We'll have lots of fun with mister snowman
Until the other kiddies knock him down
When it snows
Ain't it thrilling
Though your nose gets a chilling
We'll frolic and play
The Eskimo way
Walking in a winter wonderland
Yeah we're walking in a winter
Yeah we're walking in a winter
We're walking in a winter wonderland
Wonderland
Winter wonderland
途中で4ビート寄りのリズムに乗ってピアノソロが入り、歌へと繋がれてゆく。
ストリングスなしで、ドラムも軽いミディアムテンポでノリを重視したアレンジが施されている。
ストリングスはちょっと控えめ。
ベースの二泊三連気味のフレーズも乱入し、そこでは16分の速いフレーズもちりばめられている。
しかしこのサウンドのゴージャスさはどうだろう。
高品質なオーディオシステムをお持ちの方は、音の素晴らしさでも圧倒されるはず。
18 Yutaka Yokokura - This Christmas
このアーティストは日本人。
デイブ・グルーシンのGRPレーベルからリリースされている。
琴の音を生かしたすばらしいアレンジだ。
間奏も琴! だが素晴らしいのは、妙な異国情緒風にならずに、クリスマスの雰囲気をとてもよく出しているという点だ。
歌もちょっと投げやり風なんだけれど、ストレートというかバランスが絶妙で、日本人だとか何人だとかとか、そういうことを考えさせないサウンドは見事。
よく聴くと琴の音が結構入っているのだが、シンセとうまく溶け合って、あまり気にならない。
こういう手があるんだなあ。
この歌手、ほとんどの日本人は知らないだろう。
Very Special Christmas for Me... Will be
と繰り返しながらフェードアウト。
19
Madonna - Santa Baby
サンタさん今夜は早目に煙突から暖炉へ降りて来てね・・ウッフン
私の靴下には小切手も忘れずに入れておいてね・・
ツリーの飾りつけはティファニーで・・
なんてノリのこの曲は、マドンナしか歌えないよなあ・・と思わせる個性の塊りが宿っている。
思わずニヤリと笑ってしまうような、歌詞の連続ワザ。
written by J. Javits and P. Springer originally sung by Ertha Kitt
Santa baby, slip a sable under the tree, for me
I've been an awful good girl
Santa baby, and hurry down the chimney tonight
Santa baby, an out-of-space convertible too, light blue
I'll wait up for you dear
Santa baby, and hurry down the chimney tonight
Think of all the fun I've missed
Think of all the fellas that I haven't kissed
Next year I could be oh so good
If you'd check off my Christmas list
Boo doo bee doo
Santa honey, I wanna yacht and really that's
Not a lot
I've been an angel all year
Santa baby, and hurry down the chimney tonight
Santa cutie, there's one thing I really do need, the deed
To a platinum mine
Santa cutie, and hurry down the chimney tonight
Santa baby, I'm filling my stocking with a duplex, and checks
Sign your 'X' on the line
Santa baby, and hurry down the chimney tonight
Come and trim my Christmas tree
With some decorations bought at Tiffany's
I really do believe in you
Let's see if you believe in me
Boo doo bee doo
Santa baby, forgot to mention one little thing, a ring
I don't mean a phone
Santa baby, and hurry down the chimney tonight
Hurry down the chimney tonight
Hurry down the chimney tonight
4ビートで、ドラムはブラシ。
伴奏はまともなのだが、マドンナの少し音をはずしたようなキュートでセクシーな歌をにやけながら聴いていると、あっという間に終わってしまう。
とにかく楽しい曲だ。
VOL2
Christmas Songs
2011