Miata


過去の関連コラム集



以下は、「COOLに過ごそう」から、転載してまとめたものです。

内容は書いた当時そのままで、加筆修正はしていません。

関連した車の話題も合わせて、お楽しみください。



0826 Sat.

後姿とデザイン

人間は外見じゃない、中身だ。

でも、まず外見からだ。(笑)


クルマもまず外見です。

いくら操縦性が良くても、嫌いなカタチの車には乗りたくないのが普通です。

後世に残る名車には、やはりデザインのいいものが多い。

車のデザイナーに言わせると、デザインは文化やその国の持つ感性にも関係があるようだ。

たとえば、BMWのデザインはカリフォルニアなどの外国のスタジオではなくミュンヘンの本社スタジオですべて決定される。

現行の3シリーズは、カリフォルニアの子会社がオリジナルを手がけたが、仕上げの段階でデザイナーはドイツへ連れてゆかれ、BMWらしさを完成させたという。

エモーションを大事にするBMWらしい逸話だ。 

トレードと違って、デザインは誰にでも簡単にできるけれど、いいデザインのものを創造するのは、トレード以上に難しいのかもしれない。

いいデザインは人間の心に響き、その人間の魂を鼓舞し高揚させる働きがある。

何を隠そう私も、もとはといえば、大学で工業デザイン科に入学し、デザイナーを志したことがある。

だから、人よりか少しだけ小うるさいことを言いますが、ご容赦を。

と前フリはこれくらいにして今日は、後姿について・・

 

 

 


車というのは、後姿を見ることが多い。

車の前の部分というのは、対向車としてなら見ることが多いのだけれど、それもすれ違うまでの一瞬の間のことだ。

だから普通に走っていると、前の車の後姿を見ることになる。

この印象がいいと、その車に対してのイメージがうんとよくなる。

美しい後姿の女性を見ると、顔を見たくなる心理と同じで、後姿がいいと、「あれ?この車は何だろう?」ということになり、前に回りこんでフロントを見たくなるものだ。

だから、車のリアビューのデザインはとても大事だと思う。

なわけで、今日は写真付で後姿についての考察を!




トヨタ・アバロン

トップバッターは、アメリカで最近時々見かけるようになった、トヨタ・アバロン。日本だとプロナードと呼ぶらしい。

車自体は、雑誌などの評価を総合すると、仕様によっては出来は悪くないようだ。

大きく見せるために、わざと前後を絞らないデザインにしているようだが、デザインが古臭い。

まあ、そういう層に向けての車だから保守的?にしたのかもしれないけれど、マーケティング優先のトヨタらしい車だといえるだろう。

アメ車がみんな、ヨーロッパ志向のときに、こういう結構アメ車っぽいのを出すのはトヨタのマーケティングのうまさだろう。

前の席はベンチシートになっているが、こういうとこがトヨタのうまいというか「あざとい」ところ。

最初にこの車のフロントを駐車場で見たときは、「あれ?クラウンがどうしてアメリカで?」と勘違いしたほどで、それくらいよくも悪くもトヨタ臭いデザインだと思う。

前へ回って見たら、もっと「クラウン」だと思った。

でも、よく見るとクラウンよりデザインはいい。

パッと見は一瞬あれって思うけれど、よく見るとやっぱりダサイ。

トヨタの関係者の方、すみません。

いや待てよ。

マーケティングのトヨタだから、素晴らしいインテリアにあった外見を備えると、トヨタの独壇場になってしまうから、わざとそうしているとしたら・・

なわけないかな?(笑)





これはわからないはずです。

私も最初わからなかった。

で、アクセルを底まで踏んで近づいて見ると、ヒュンダイの車。

何となく三菱の車っぽい。

フロントも見たけれど先代のセリカを少しカッコ悪くしたようなので、写真は省略。(笑)

おまけにトレッドが狭く、ボディーのずいぶん内側にタイアがあるため、とても安定が悪そう。

日本じゃ売れないだろうなあ。

アメリカじゃ安さで、しかるべき層の人が買っているようですが、ヒュンダイ製は、ここベルビュー界隈では、あまり見かけない。

 



これは今のモデルの前のカムリ

写真で見ると、マフラーのパイプの取り回しの具合で、パイプの一部が車の下に飛び出しているのがわかる。

トヨタの車は、この後ろや下回りの処理が全体的に下手だと思う。

日産の方が、まだましかな。

アメリカの高級ブランド、レクサスLS400、つまり日本でいうところのセルシオだが、これは最高級モデルなので排気口が2本出ている。

しかしせっかくこうした演出をしているにもかかわらず、後ろ姿がダサイ。

下回りが見えている。

セクシーなランジェリーが見えているというのじゃなく、デカパンをはいているのがわかるというか、まあそういう感じで、あまり見たくないものが見えているのですね。

これには驚きました。

せっかくのデュアルマフラーの効果もこれではブチこわしだと思いますが・・

 

新型のカムリでもまだ、マフラーのパイプが車の下に飛び出している。

空気抵抗の面から考えても、車体の下はできるだけフラットにするというのが最近の常識なのにねえ。

私のミアータなんて、93年モデルだけれど、すでに底は結構フラットでありました。

トヨタは、こういうところでコストを下げているのか?



これはゴルフだけれど、きれいに処理してある。上のカムリの写真と比べると、車体の下がフラットなのがよくわかる。

初代のゴルフが前を走っているときに見たら、すでに、こうした処理はきちんとしてあったので、これにはビックリ。

さすが、ドイツ車。

メルセデスやBMWをよく見ると、完全に隠れてはいないのだけれど、見えることを前提として処理をしてあるというのがわかる。

もちろん値段が高くなると、確実にこうしたところの処理がよくできている。

レクサスも、本当の高級車を目指すのなら、こういうところの手抜きはいけません。

たとえば、ドイツ車の高級車種は排気口の口を地面へ、つまり下へ向けてあるのだが、こうしたところを手を抜かず、きちんと考えてあると、値段が少々高くても納得できるというものだ。

 



Zoom

助手席の方の頭も光っているけど、マフラーの胴も光っている。

ズームで見るとよくわかるが、ここまで見えたら、クロームメッキをするなどして、逆に堂々と外へ出し見せるというのも手だと思う。

コストの関係で無理かな?



Zoom

これは、私のミアータですが、リアスカートがついているから、下回りは全く見えません。

ほんの少しのことなんですがね。

 


旧型





新型


ミアータは、フロントの空気取り入れ口のデザインが変更されたようです。

マツダのアイデンティティー?として、空気取り入れ口のデザインがマツダ全車統一されたらしい。

別に空気取り入れ口のデザインを同じにしなくても、個性は出せるだろうし、第一ミアータがマツダの車だってことはみんな知っている。

空気取り入れ口を、口のように見たてると何となくユーモラス。

サイドや後ろの造形が少しマッチョな雰囲気なのに・・

まあ、口のカタチは本社命令?だろうから、そういう事情なら形状は仕方ないけど、漫画チックなユーモラスさではなく、精悍な雰囲気に仕上げてほしかったな。


内装などは良くなっているのだし、Z3やボクスターにはない「軽さ」という味があるのだから、それにふさわしいオリジナリティーのあるマイナーチェンジをして欲しいですね。

日本が誇る、世界に名を残す名車なのですから。

 


0820 Sun.

快音マフラー

古いマフラーの穴が少しずつ大きくなってきていた矢先、オーダーしていたマフラーがようやく入荷。

エグゾーストと言わないと通じないけどね。

実は、最初にオーダーしたワタナベのマフラーは、納期が1ヶ月以上かかるかもしれないという。

アメリカというのは、日本の社会から比べると「こういう類」のことは、相対的に何でも時間のかかる国だ。

ヒジョーにのんびりしている。

欲しいものがあるのに、在庫がないというケースでは、アメリカの「のんびり体質」が裏目に出て、ほとんどの日本人にとっては、発狂しそうになるほどイライラすることがある。

モノによっては、3週間待ちが、もう2週間ぐらい伸びるのはヘッチャラな国である。

住んでいると、まあ慣れるけどね。(笑)

という事情だったので、少し高いけれど在庫があって、「すぐ」に入荷する分に変更していたのでありました。

しかし、3日といってたのが、2週間かかった。

ほらね。


 

 






日本で販売されているクルマの10台に9台はオートマチックという時代だ。

だからオートマチック車に乗っている人には、大枚をはたいて、わざわざ「うるさく」するというのは、狂気の沙汰と映るかもしれない。

こうした、大多数に背を向けてマニュアルでシフトを繰り返すという行為は、オートマチック車の運転とは違い、手と足のコンビネーションが必要になる。

エンジンの音に耳を澄ませ、エンジンのトルクを感じ、少し先の道路状況を予測し、今のポジションが正しいのかどうかを判断しなければならない。

複数の異なる知覚を組み合わせ、五感を動員しながら行うシフトという行為を、ゲームのように楽しめなければ、このシフトという行為は、苦痛以外の何物でもないだろう。

クルマのチューンは、自分の感性といういわゆるソフトウエアと、クルマというハードウエアが一致した時に、はじめて効果を発揮する。

この「ドライバーの感性」がなければ、そのためのハードウエアであっても、ただのうるさい乗り心地の悪いだけのものでしかなくなるだろう。

そこから得られるドライビング・プレジャーは、すでに存在するものではなく、自分の感性によって始めて「存在」するものだ。

だから、お金だけを出しても「それ」を得ることはできない。

ドライバーの感性がなければ存在しない、言い換えればハードウエアだけに依存するものではないということなのだと思う。

たとえば、メルセデスの持つ感性は、すでにハードウエアと共に「存在」するものだ。

つまり、ドライビングのテクニックや感性が異なっていても、誰にでもその機能や乗り味を楽しみ、感じることができるように作られている。

これがメルセデスの凄いところなのだが・・

日本車は、こぞってメルセデスを目指してきた。

しかし、その対象となる当のメルセデスは、BMWの持つ「ドライバーの感性によって創り出される味」サイドへシフトを始めたようだ。

新しいCクラスは、BMWの3シリーズを仮想敵として開発したと、メルセデス自身がが明言しているように、雑誌の試乗を読んでも、味付けを少し変えたようではあるが、それでも根本的には、BMWとメルセデスにはこのような違いが明確にある。


 

 





早速例のショップへ!

入荷していたのは、トラストマフラー

まあ別に、どこのでもよかったのだけれど・・



古いのを外して見ると、確かに穴が開いている。

場所からすると、穴は車の後ろ側の道に面している面にあった。

左側にある黒いのが穴


左側が排気ガスの出口


これは新しい TRUST に付け替えたところ

右側手前へ排気口が出る


ご覧のようなリアスカートが最初からついているので、ピカピカ光っている胴の部分はもちろんのこと、サスペンションなども一切見えないようになっている。

これは最初からのメーカー特別仕様。


赤い「皮の内装」も特別仕様

ははは。すっかり車自慢モード。



かなり太くなった排気口

 


不思議なことに、マフラーを交換して数日走ると、エンジンの振動になじんだというか、エージングが進んだのだろう、ドライな非常に「いい音」に変わってきた!

以前オリジナルから交換したHKSもよかったけれど、やはり6年間の技術の進歩というか、マフラーの進歩は大したものだと思うくらい違う。

HKSはどちらかというと、アイドリング時は「ボー」系統のサウンド。

TRUSTのこの新しいヤツは、「ブ・ブ・ブ」という、鼓動を感じさせる音だ。

この乾いた独特の音質は、ブリッピングをくれてやると、顕著に聞こえてくる。

だから、シフトダウン時、ダブルクラッチで回転をあわせるとき、一瞬アクセルを吹かすその行為を、サウンドではっきりと伝えてくれる。

パワー感は、それほど変わらないようなのだが、タイヤも違ううえに、比較をする当人が興奮しているから、こうした比較は、あまりあてにはならない。

というか、そういう加速がよくなったとかどうかということは、すでに関係がなくなるほど、気持ちのいいサウンドだ。

 



2速4000回転だと30マイル前後

市街地ではこのあたりを常用


アクセルのオンオフの音質がはっきりと違うのだけれど、かといってアクセルオンのときの音量が特に大きいかというと、これがそれほど変わらない。

特にオープンにすると、エンジンをチューンしたのかと思うくらい以前と違った音が、飛び込んでくる。

吸気の音がはっきりと分離して聞こえるのが不思議で、これがチューンしたのかと錯覚させる原因なのだが・・

 


3速4000回転だと50マイル前後

ここからの回転数ゾーンはフリーウェイへの進入にピッタリ

4000回転になると俄然音質が高揚してくる。

また5000回転から上の抜けがよくなった。

オリジナルの高回転で少々重かったエンジンは、レッドゾーンまで軽々と回ろうとするから気をつけなければならない。

おまけに、レッドゾーンまでは、まさに官能的といえるほどのサウンドを、撒き散らしながら加速するからたまらない。

基本的にファミリアという実用車のエンジンだから、「音を含めた加速感」だけは今や一流のスポーツカー並だが、加速のタイムを測ると多分大したことはないだろうが、「それがどうした」である。

2000回転から4000回転あたりは、低域の勝った音質だが、「乾いている」ために、音が「こもった」ようにならない。

オープンにすると、その快音は、青空へ吸い込まれるようにして抜けるために、ただでさえ少ない「こもり系」の音は存在することなく、その音の芯だけが伝わってくる。





4速5500回転くらい少しだと

65マイルの制限速度

 

ミアータの軽快なヒラヒラ感のある操縦性が、足回りのグレードアップで、腰の据わったものとなり、それにこのエグゾースト・ノートが加わったのだから、たまらない。

アフターマーケットのパーツでこれだけの変身を遂げるとは、想像だにしなかったことで、まさに嬉しい誤算。

全く違った車のようになってしまった。

うーん、なんだか気合が入ってきたぞ。(笑)

 

常にエンジンのポテンシャルを使い切って走る快感は、こうした小排気量の軽量スポーツカーでしか得られないものだ。

ガレージでイグニッションを切った後に、まるで思い切り汗をかいた後の充実感にも似た感触を味わえる。

しかし、タイアの変更で安定した足回りとあいまって、安心して右足を踏み込めるし、サウンドでついエキサイトするから、ついついスピードが出てしまう。

このサウンドで、これより馬力の大きいエンジンだと、多分免許証が何枚あっても足りなくなるだろうなあ。

いっそのこと、1300CCとか1000CCで、DOHCの超高回転型エンジンを載せたミアータというのが出たらいいのになあ・・とふと思いつきましたが、マツダさんどうでしょうか。

しかし、フォードの目が光っているから、ちと無理かな。(笑)

または、ホンダあたりからアフターマーケット用にエンジン単体を出してくれないかな。

F-1でも、マクラーレン・ホンダとかがあるのだから、ミアータ・ホンダなんてのがあってもいいと思うのだけれど・・

とまあ、勝手なことを書いて、はしゃいでいますが、それほどこの最後の「音質チューン」は効果が大きく、一連のチューンアップ作戦は連鎖反応を起こして大成功、というトドメを刺したのであります。

 

 

0817 Thurs.

ミアータの仕掛けいろいろ

ドライビング・ランプ

 


Zoom

フォグランプの片側のレンズが、飛び石で破損した。

ショップでオーダーをすると一ヶ月以上かかるし、値段も結構するという。

アメリカでは天気が悪くなると昼間でも、存在を知らせるためにライトをつけるのが普通だが、ミアータはヘッドライトをつけるとポップアップしなくてならないので、常昼灯?として、プロジェクターランプをつけている。

以前のはPIAA製でこれと比べると、かなりでかいし、PIAAはフォグランプだったので、在庫のあったFET製のドライビングランプに交換。

大きさは以前の30%くらいかな?

 


点灯したところ

 


ランプの右側に見えるのは牽引用フック

ランプは眩しくないように、かなり下向きに振ってある

 

冷却効果増大ナンバープレート?

左側のナンバープレートは、上に「蝶つがい」のような仕掛けがあり、風圧を受けるとナンバープレート下側がラジエーター側へ倒れこみ、エンジンの冷却の邪魔をしないようになる。

写真は動作している状態で、これもアフターマーケットのパーツ。



Zoom

ちょっと仕掛けをすると、前から見えなくすることもできます

 

 

エアー・ランバー・サポート

便利なアフターマーケットのパーツとしては、ランバーサポート。

これは911で使っていたときのものを、アメリカへ持ってきたもの。

運転席はもちろんのこと助手席にもセット。



Zoom

写真はこの空気枕部分をシートから少し引き出したところ

シート調節はすべて手動式


手前にある血圧を測るようなゴムのポンプで、空気枕を膨らませるようにして空気を入れると、シートの腰のあたりがせり出してサポートしてくれる。

空気枕状のものから空気を抜いた状態で、このシートの後ろ、腰のあたりへ入れて、あとはポンプでシュッシュッと膨らませ、ちょうどいいアタリ具合で止めるというわけ。

入れすぎたら、空気抜きのバルブを回して抜きます。(ドイツ製)

これは911とミアータが同じような形状のシートを使っているため、転用できたのですが。

 

0813 Sun.

足腰の強化

 



数週間前、家族全員で夕食後のドライブがてら、レンタルビデオを借りに、ベルビューまででかけたことがあった。

帰りにとても空いた 148th. を走っていたら、黒のミアータが右折して現われた。

黒人の女性がオープンにして、タバコを左手に持って運転している。

娘が、「パパ、あのミアータなんかカッコいいね」という。

なるほどよく見ると、何かが違うのだが、よく見るとタイアとホイールが違っていた。

どれどれと近づいて見ると、アフターマーケットのホイールを履いているようで、結局 カミサンも加わり、私のミアータをあのようにしたらという話が、突然持ち上がった。

まさに晴天の霹靂、というよりもこのケースでは棚からボタ餅かな・・(笑)

 

 

 

 

で、早速マフラーを注文してある、例のショップへ出かけた。

ホイールのカタログを見せてもらうと、日本のメーカーのもたくさんある。

値段もピンからキリまであり、シュニッツアーなんてのは、普通のよりゼロが一つ多かったりする。

気に入ったのがあったので値段を聞くと、一本200ドル以下だというので即決。

店のニイチャンと相談をしたがやはり、16インチの45とかにするとちょっとやりすぎだろうということで、14インチから15インチにインチアップすることになった。

タイアは 60/185 から 50/195。

ちなみに、最初の数字だが、60より50の方が、ホイールの直径に比べ、タイアのリムから外周の幅が少なくなる。

つまりタイアが薄く見えることになる。

基本的に、これが薄いとカッコよくなるし、ホイールの値段もグンと高くなる。

フェラーリとかポルシェとかは40とかを履いている。

それじゃ薄ければ薄いほどいいのかというと、そうは問屋が卸さない。

たとえば、クラウンなんかに40のタイアを履かせると、下品となりかえってカッコ悪い。(と思う)

50を切るのは、車のデザインがそれなりにカッコよくないと似合わない。

それとホイールが大きくなるしタイアも太くなるから、サスペンションにぶら下がるものが重くなるわけで、そのままだと、足回りがドタドタしてくる。

だからサスペンションとのバランスが大事だ。

185はタイアが地面と接するタイア幅のこと。

これが195になると接地するタイア部分が太くなる。

そうすると一般的にブレーキをかけたときに、短い距離で止まることができるし、接地面積が増えるわけだから、グリップつまりトラクションが増えてドリフトしにくくなるというわけだ。


60/185 14インチ




50/195 15インチ


このミアータは、ビルシュタインを組み込んだスポーツサスペンションにメーカー側であらかじめ設定してある限定車だから、この変更は大正解だった。


黄色いのがビルシュタインのダンパー

 

変更から、一週間以上乗ってみた感想だが

悪くなった点

低速で悪い路を走るとドタドタする。

アメリカの道路は日本より路面状態が悪い。

スポーツサスペンションのミアータは、もともといわゆる乗り心地がカタイ。

カミサンなんかは、酔って乗ると、ミアータだと上下動で気分が悪くなることがあるという。

低速で路の悪いところを走ると、確かに少しドタドタ気味ではある。

しかし、幸いなことに?アバタもエクボになりやすいという性格もあってか、一週間も乗ると全く気にならなくなってきたから、慣れと思い込みは、恐ろしくもあり、また素晴らしいものであります。


ドリフトができなくなった。

エンジンが非力なことも手伝って、ドリフトしようとアクセルをどう踏んでも、ドライでは全くドリフトしなくなってしまった。

ホイールを変えてから、まだ雨には遭遇していないから、雨の日はわからないけれど、峠道のコーナーでも、ドリフトする前にドライバーの限界が先に来てしまう。

まあプロのレーシングドライバーなら別だろうが、私のウデでこれをドリフトさせようとするのは、はっきりいって無理。


 

よくなった点

60マイル以上で、足回りがより安定するようになった。

60マイルから90マイルのレンジで非常に安定するようになった。

これだけ変わるのは、正直言って予想だにしなかった点だ。

どの速度域でもエンジンよりシャーシーが勝つようになったから、そういう意味では、非常に安全になったといえるだろう。

もともとのスポーツサスペンションのキャパシティーが、かなりあったというべきだろうか。

ブレーキパッドからの黒い粉がホイールについて汚れるのだが、ホイールのデザインの違いで、この掃除がしやすくなった。

以前のデザインはBBSのメッシュ状のものだったから、掃除が結構大変だった。

歯ブラシを使ってすき間を磨く必要があったのだが、今回のはとてもラク。


ホイールの外側とフェンダーがツライチとなりカッコよくなった。

普通のサスペンションで、この組み合わせのタイアとホイールでは、もっとドタドタするはずだし、ダンパーが役不足となるだろうから、こういうことをするミアータはごく少数だろう。

若者の注目を俄然浴びるようになった。

といってもオトコどもからだけどね。

もともとは、ウチの家族のオンナどもの提案で始まったことだから、この見栄えという点には気を使った。

ショップのニイチャンともこの点はかなり詰めたけど、その甲斐があったというべきか。

うーん若返った気がするなあ。

車だけ見ているとね。

中のオトーサンが、低速での下からの強くなった突き上げに、いつまで耐えられるか・・それがこれからの一番の問題だな。

こっちの足腰も鍛えないとナア・・

 

0725 Tues.

車と自由

クルマって、どこへでも自分の意志で、自由に行けるというのが、大きな魅力だ。

移動するだけなら、日本では電車の方が早く正確に、そして時間どおりに目的地へ着くことができる。

日本で、ちょっと無理をして911を10年近く乗ったことがある。

100まんえん出せばクルマが買えるというのに、どうして10倍もする車を買うのか?

10倍スピードが出るわけでもないし、10倍早く目的地へ着けるわけでもない。

自分がその車に似合うようになろうと、いわば自分をブーストアップするための道具として利用した。

仕事なり遊びを終えて、次の目的地へ向かうときに、全く違う世界でリフレッシュできるというのは、何物にもかえがたいときがある。

日本は、ヒトへのさまざまな「配慮」が、アメリカよりより、より求められる社会だ。

ある意味では、それはとても楽しいことなのだけれど、時と場合によっては、とても疲れる。

これは農耕民族ならではの、先人の社会を円滑に動かすためのシステムであり、また知恵でもあるのだが、時としてそれがわずらわしいこともある。

だから、時として車の中で、気分転換をしたくなる時がある。

911は、そうした要求に応えてくれる。

ドアを閉めた瞬間に、金属の塊が噛みあう音で、岩の塊が降ってきても安心できるような気分にさせてくれる。

ストレスを吐き出したいときは、右足を蹴っ飛ばせば、トラクションのかかった後輪が生み出す独特な加速感で、尾底骨を痺れさせてくれる。

1万円札100枚と引き換える車は、急ブレーキでつんのめる。

500枚になると、沈み込むように止まる。

ポルシェは、巨大な手で後ろから抱きしめるように、止めてくれる。

高性能を味わえるのは、このブレーキがあるからこそだ。

花火のようにすぐに消えてしまう、一瞬のめくるめく刹那的な快楽を享受できるだけの性能と仕掛けが、人生の喧騒を、一時忘れさせてくれる。

こうしたロジックが、ドイツ製高性能車の魅力であり、日本の社会という仕組みの中では、格別の味わいとなる。

アメリカでも、そういう仕組みが求められる中に身を置くと、ポルシェが欲しくなるだろう。

ビジネスというハッキリした目的を持つ生活には、ポルシェはとても「よく効く」。

自分をブーストアップするために、いちばんわかりやすくまた、金額に見合っただけの効果もあるのが、車だと思う。

マイクロソフトの駐車場へ行けば、それがよく分かる。

日本は、基本的にみんなと同じ選択がベストだ、というコンセンサスがある社会だ。

これはアメリカに住んでいると、とてもよくわかる。

だから、そこから少しはみ出たいというときにも、ポルシェは、良く効くのだ。



一方ミアータに、そうした仕掛けはない。

普通のファミリアのシャーシーに軽い2座ボディーを被せただけという、いわば何の変哲もない車だ。

ポルシェのような仕掛けもロジックもない。

ポルシェの反動からか、「素朴さ」に惹かれ、衝動買いをしたのがミアータだ。

普通のアメリカの社会では、「のほほん」とした気分で過ごすという、選択ができる。

また、アメリカンドリームを追いかけるという選択もできる。

それも比較的自由に、自分のやり方でできるというのが、大きな魅力だ。

その一つの答えとして、トレーダーという選択肢もある。

限りない自由を手に入れることができるトレーダーである間は、ミアータがとても心地よい。

単なる、移動の道具に近いポジションで、自由にコントロールしながら移動できるシンプルな味が魅力だ。

だが、今は自らの目的のため、時間の自由という部分を一部手放している。

ミアータの心地よさが、いつまで続くだろうか。

 

 

0722 Sat.

ヘッドライト

最近どうやらミアータのマフラーが、ついにイカレたようなのだ。

以前、オイルチェンジをしたときに、ショップの人から、「マフラーがちょっとやばいよ」今すぐというわけじゃないけど
・・と指摘されていたのだ。

そういえばフルスロットルのときに、だんだん音が大きくなってくるような気がしていた。

オフィスの駐車場は天井があるので、結構音が大きく反響するのだけれど、確かにかなりウルさくなってきている。

なわけで、先週末にショップを探しているときに、他の店の人から、パーツを売っている店を紹介してもらった。

ベルビューのど真ん中に、そのパーツショップはあった。

こんなところに、あるんだなあ・・と、店へ入って見ていると、若者が次々とやってくる。

なかなか人気のある店のようだ。

で、マフラーをオーダーしていた時に、ムム・・新しいヘッドライトバルブを発見した。

普通は確かヘッドライトというのは、55/60Wだけれど、ワイアーハーネスをラリー用のに変えているから、80/80Wのが使えるのだ。

 



今のはPIAAの80/80W。

これは点灯したときに、オリジナルから比べればすでにかなり明るいし、点灯したときの色も白っぽく気に入ってたバルブだ。

メイド・イン・ジャパンだしね。

84.95ドルと値段シールが貼ってあった。(笑)

 




で、これが新しいやつ。

こっちは確か、45ドルくらい。

安いくせに、少し明るくて、色が少しブルーだというので、早速帰ってガレージで交換!

 


右側が前方



バルブの交換は簡単。

リトラクタブルのライトなので、こうしてポップアップ状態にする。

これはこういうスイッチがあって、ヘッドライトは点灯しないのだ。

つまりパッシングをするモード。

こうして、内側2箇所(手前)、外側2箇所のネジをはずすと、防水カバーが外れる。




防水カバーをはずして前から見たところ

防水カバーをはずして、ヘッドライトをとめてあるネジを緩め、捻るとユニットは簡単に外れる。



Made in Sweden

 

ドイツのボッシュ製のヘッドライトユニット。

これはマツダのメーカー純正ではなく、後で交換したもの。

どういうわけか、ガラスはスウェーデンで作られたようだ。

まず右側だけバルブを交換して、比べて見た。




このように新しいバルブの右側は少し青く、明るい。





これは、照射された部分から撮影。

この位置からでも新しいバルブ(右側)は少し青く明るいのがわかる。

夜どこかへ走りに行かないとナア・・と楽しみにしていたら、昨夜ちょっと所要で暗くなってから走る機会があった。

まあ、思い込みのせいもあって、確かに明るい。(笑)

また、前のクルマのリアバンパーに写るライトも少し青っぽく、「うんなかなかCOOLだな」と自己満足の極致。

他人から見れば、「実にくだらない」と思えるような、些細な違いを楽しむというのが、こういうアフターパーツ交換の醍醐味であり、正しい楽しみ方なのだ。

うーん、青春。

ちょっとくたびれては、きているけどね・・(笑)

 

 

 

0126 Wed.

最近は比較的お天気がいい。

先週末はあまりにもお天気がよく、クルマが汚いことが、あからさまになったため、半年振りに洗車。

あげくのはてに、調子に乗りワックスまでかけてしまった。
なわけで、外観は新車のよう。

フロアマットも洗濯機で洗い、内外ともリフレッシュ。



で、カイシャの駐車場で記念撮影。

7万マイル近い距離を走っているが、毎朝フリーウェイへの進入路では、イエローゾーンまできちんと回して、上り坂を3速フル加速すると、70マイルで本車線へ合流。

シフトのたび、HKS製のマフラーが奏でるエグゾースト・ノートは、このクルマがスポーツカーであることを、主張する。

この快音で、気分もすっかり目覚めて、気合が入る。

25分ほどの往復のドライブだけれど、仕事とプライベートを分けるための気分転換として最高だ。

空気圧も高めにセットしたので、ステアリングもシャープになった。

さあ、これから春!にむけて GO だ!

 

991230 Thurs.

トラブル

ミアータとカミさんのBMWがトラブル。忙しいときに限ってこれだから・・

まずミアータがパンク。こちらでは、「フラット」というのだけれど、ここで一つ問題が発生。

BBSのホイールに特別に盗難除けのナットが一つついているのだが、これが特殊なキーがないとはずせない。

ディーラーへ連絡するとマニュアルのケースにあるはずだという。
で、ケースを開けるとあった・・のだけれど・・

同封のカードを送ってキーをもらわなければならない。ありゃ。
昨夜記入して今日の朝に郵送したけれど時間がかかりそう。

いわゆる、専門の特別なタイヤショップにはこの盗難除けのナットをはずすものがあるという。

なんとか自走をとパンク修理剤を注入したけれどダメ。
で、今日は娘が、牽引車を呼んで、MAZDAへ運び、タイヤをスペアに交換するという段取りで一件落着。


ミアータがパンクなので、カミさんのBMWを借りて出かけたのだけれどヒーターが効かないうえに、何だか水温がどんどん上がってくる。

オフィスのそばまで来た頃には、水温計がレッドゾーンへ・・おまけにボンネットからは蒸気機関車のように水蒸気がモウモウと出てきた。

忙しい12月に故障してはまずいと、13日に整備に出したばかりなのに・・

ディーラーに電話したら、予約で一杯のため、一月の2週目までは修理できないという。
牽引車を呼んで・・・忙しいのに手間がかかるなあ・・

ジェスが、「そりゃひどい」とねじこんでくれて、結局代車を借りることができ修理もしてくれることになった。


貸してくれた車は、最新の328i で、1500マイルほどしか走っていない。

基本的には今のモデルとは変わらないのだけれど、すこしラグジュアリー側に振ってある。ハーシュネスはよくなっているけれど、カチっとした乗り味が薄まっています。このあたりは難しいところですね。

あと便利装備は非常に充実している。ダッシュボードの質感も向上して、カップホルダーもついているしと、まあ走りとあまり関係ないところは非常によくなっています。(笑)

エアコンや、デフロスターあたりも、抜かりはないようです。

エンジンですが、加速はいい。BMWのエンジンはやはりいいなあ・・

ただ気をつけないと、罰金が増えそう。(笑)そういう加速感だ。

ハンドリングは、あいかわらずこの車のいいところ。

後輪駆動車としての、理想的なドライブ・フィールを提供してくれる。

このハンドリングはメルセデスと最も距離のあるところで、メルセデスは車としては、非常によくできているのだけれど、運転していて面白くない。

これは味付けのポリシーの問題なので、ラクチン派の方にはたまらなく快適なはず。

だから仕事で運転に疲れたF1ドライバーが、好んでメルセデスに乗るというのは、納得です。(笑)

私は、ドライブじゃない仕事で疲れたのを、ドライビングで楽しみそして癒したいので、「いつかメルセデス」と思いながら、いつも選択肢からははずれてしまう。残念。

ただメルセデスのエンジンは、最近非常に質感・音ともよくなってきていますね。

この間、友人がミディアムクラスのAMG仕様を買ったので試乗しましたが、値段もすごい。(笑)

話を戻しますが、ブレーキのタッチは、ちょっとオーバーサーボ。

こういうのはあまり好きじゃない。

カックンブレーキにならないよう、停止少し前に「ゆるめたり」する必要があり、かえって微妙なコントロールが必要になるので、疲れます。

これは「慣れ」の問題とはいえ、結構マイナスポイントです。

私にとってはね。

娘とカミさんは、代車を貸してくれるのは新車を買わせるための、ディーラーの作戦だと、言い切ってました。(笑)

ただ残念ながら、もう一歩踏み込ませてくれる何かが、薄まったようで、複雑な心境。積極的に買うにはもう少しスポーティーさが欲しいなあ・・

クーペかMがいいかな。そうするとZ3の方がいいし。

どちらにしても、こうして、ああでもない、こうでもないというのがまた楽しい。

 


990624  Thurse.

Honda S2000

CGが入荷したので、昼寝をしながら読んだけれど、Honda S2000はエグゾースト・ノート、つまりエンジンや排気音がいまいちソソられないらしい。

マフラーの音も含めてだけれどこれは結構大事なポイントだ。

特にオープンで走るクルマは 音がショボイとソノ気が萎える。

「一途なホンダDNA」からという生まれのため、景色を楽しみ ながら流すという用途には相応しくないという。

なるほど。コクピットも真面目過ぎて面白くないというのは、私も同感だ。

アナログ世代からは拒否反応、コンピュータに 馴染んだ人には目新しさを感じないメーター周りというのも、 マイナスだなあ。

要は、ドライバーをわくわくさせる何かが足りないのだ。

と見てきたようなことを言っているが、どうもそうらしい。

実用車はにはよくても、スポーツカーとなると日本車の持つこの「何か」の足りないことが、大きく響くのだ。

趣味性の 高いクルマには、「わくわく」「うきうき」「ドキドキ」感が必須なのにねえ。

日本車で唯一こういう理屈ではない楽しさを 持っている数少ない車の一台がミアータだと思う。

まあ、自分が乗ってる車を悪くいう人はいないだろうけど。

Honda S2000 をオーダーした人は、ごめんなさいね。

お値段は、長期テスト車として編集部が購入した金額と して諸費用込みで、換算すると3万5千ドルなり。

何とか好きになろうとしているのに、欠点に目が行ってしまうS2000。

相性が悪いのだろう。

でも、実物を見てみたいものだ。自分の目でね。


990620  Sun.

Honda S2000

週末は息子と散髪へ。そして最近恒例の Chan 先生の鍼と へ行ったりで、のんびりと過ごす。

日本の媒体例えばCGやNAVIなどで、ホンダのS2000を特集 していたが、ちょっと気になる。Best Motoring の特集や最新号をチェック。

こういうの結構好きなんだなあ。

なわけで週末を利用して、集中調査。

まず値段はというとS2000は$35,000ドルくらい?かな。

BMWのZだと 31,300-36,900 Mで $42,700.M coupe だと
$41,800. ポルシェBoxter $41,000.

S2000はデザインがおとなしすぎるというか、グラマーではなくちょいとスリム過ぎるかなという印象。

これは雑誌でもビデオでも同じ印象だ。

後姿がよくない。

アメリカのLEXUSというTOYOTA系列のデザインに似ているし、 オリジナリティーがないなあ。

まあ無難だけれど、カッコイイとまではいかない。

フロントのデザインは、後ろよりはいいけれど・・

Best Motoring の最新号でホーン、つまりクラクションの 音比べをやっていたが、ホンダはダサい!あれはだめ。

BMWのZ・ボクスター・メルセデスSLKは、音が厚いの だが、HONDAS2000は、なんか軽自動車みたい。

音に厚みがないのだ。あれはいけない。

3万ドルを越える車には、やはりそれなりのホーンの音 がしなくっちゃね。

あれで、私のS2000の評価は大きく下がってしまった。


昨日散髪の時間へ遅れそうになったので、途中の フリーウェイの進入路で、Miata へフルスロットルをくれて やると、後ろのタイヤからかすかなスキール音を残して駈け抜けたが、息子は大喜び。

イケイケという。

危ないから無茶はしないけど、私のドライビングの楽しみ方はこれぐらい。

カウンターを当ててなんてことは 一人のときに、周りに車がいないときにしかやらない。

たまにこれを楽しむというので十分だ。

最近の2シーターオープンは、確かに性能はいいが、 日常で使うとなると、どれも、あそこまでは必要ない。

私にはオーバーパワー。

フルスロットルを日常で使えるというのが、Miata のよさだ。

持てる能力を100%近く使いながら走るのは楽しい。

その絶対的なスピードが楽しいのではなく、 その車の能力ぎりぎりまで使って走るのも、スポーツカー の楽しさだ。

アメリカじゃ、ミアータのようなスポーツカーは保険料が高い のであまり若者は乗っていない。

そして、道で同じミアータとすれ違うと、挨拶をする確率が高い。「おまえもか。

わかってるじゃないか。いいよなこの車」

とお互いが、笑顔や、合図の一瞬にこういう気持ちで コミュニケートできる車ってこの車だけだろう。

ミアータのパワーでポルシェのレスポンスを持つエンジン となると、今のをチューンするしかないか・・

Miata の新型は、デザインが嫌いだ。フォードの悪影響。

だから、新型へ変える気は起きない。

娘も今の私の乗っている型がいいという。

さすが我が娘、よくわかっておる。

別に車を買いかえる予定はないけれど、こうやって あれこれ考えるのが楽しい。試乗すると欲しくなるしなあ。

こういう悩みは最高だ。ははは。

S2000に淡い期待をかけていたが、ビデオの模擬レース を見ているうちに、気持ちは何となくフェードアウト気味。

スピードを出すことより、もっと楽しい車を期待していた のだけれど、日本の社会からはそういう味付けの 車はなかなか出てこない。

後姿とホーンの音がダメ押しとなった。残念。

 

990426  Mon.

トレードとクルマ

トレードの世界は、クルマの世界に似ている。

加速というパフォーマンスのすごいクルマには誰でも憧れる。わかりやすいから、最初は虜になる。

しかし、どんなにすごい加速でも、加速感は慣れてしまい、その感動は最初だけのもの。その感動はだんだん薄れてくる種類のものだ。

だが、本当の性能は、ブレーキでわかる。

肝心なときにフレーキが効かなければ、アクセルだって思いきり踏めない。

ただ、ブレーキを踏むのは運転している本人だ。

タイミングが遅すぎれば、コーナーから飛び出したりスピンしたりで、直線でいくら速くても、その意味がなくなる。

直線ばかりが続き、アクセルを踏みっぱなしのドライブは退屈だ。

適当なワインディングがあり、エンジンブレーキや、よく設計されたABSが付いたブレーキを駆使して駈けるドライビングが楽しい。

トレードを楽しむのは難しい。

馴染みがないから、クルマでいえば、アクセルとブレーキを間違えて踏んだりする。

ただ、クルマは凶器になるが、トレードは自損事故だけだ。

だから、トレードは無免許でもいいし、学校へ行かなくてもいちおうドライブはできる。

しかし、ガス欠に気をつけないとね。

トレードでは、速度計や距離計に相当するものを、自分でチェックする必要があり、油温や水温も上昇しすぎないようにしないと、オーバーヒートを起こす。

だから、たまにはレースもいいが、オープンにして、周りの匂いを楽しみながら走る方が、何倍も楽しい。

人より速く走れるようになったら、そうやって楽しむのが一番。

最愛の人や家族と一緒にドライブを楽しむ。

こういうのがいい。そうすれば、たまにはレースをして楽しみたくなったりもするし、途中で止まって、困っている人を乗せてあげたりする余裕も生まれる。

私はレースが好きだ。

自分にとって納得できるレースをするのは難しい。

しかし、一定のラップタイムを出そうとすれば、レーシングスクールへ行って基礎を習い、地方の草レースから始まりメジャーなレースで戦うことを目標にするようになる。

うまいドライバーのあとについて走れば、コーナーのラインの取り方が勉強になったり、自分のペースも上がる場合がある。

しかし大事なのは、自分のペース。

ラップタイムを気にして走るのに飽きたら、風景のいい道でドライブを楽しもう。

観光バスやトラックの運転手としてでなく、ドライブを楽しむために走るのが一番だ。

日本の今までのトレードと、欧米のトレードは、日本車と欧州車との違いに似ているかもしれない。

作り手に自分の欲しい車、理想とする車が見えていないと真似をするようになる。


見分け方

車(銘柄)の見分け方。年式・走行距離・値段・今までの走行記録があれば、ほとんどわかりますね。

車を見ずに、「あの車はすごいらしい」で買いますか?

高性能だけど、ハイウェイで突然止まるかもしれないなんてのは趣味ならいいですけどね。

実用にはちょっと・・です。

大事なのは、自分の技量にあった車に乗ること。

ウデもないのに、レーシング・カーには乗れません。

自分で気ままに、好きなところへ行けるのが車の魅力。

でも運転が苦手な人や、事故の多い人は、バスかタクシーがいいですね。

何も自分で運転するだけが能ではありません。

さて、どの車に乗って、どこへ行くのか、これを楽しめないとね。

僕の乗る車はどれがいいでしょうか?なんてのはいただけません。
どこへ行けばいいのでしょうか?というのもね。

迷ったら歩きましょう。健康にもいいですしね。

立ち止まって、鳥の声に耳を傾ける時間を楽しむのが一番COOL?

 

990327  Sat.

ミアータ

先日うっかり、ヘッドライトをつけたまま、30分ほど駐車したらエンジンがかからなくなってしまい、車を押してもらって押しがけ。

自宅へ戻ってから、出かける用事があったので、バッテリーのことをすっかり忘れて、娘を乗せて出かけたら、交差点で突然バッテリー・アウト。

娘に隣の車線をストップしてもらって、車を押して、ブラウン・ベアという洗車場へ待避。

出かけるときに、エンジンがかかったものだから、バッテリーのことはすっかり忘れてました。夕方だったので、ヘッドライトをつけていたのですが、これも原因、交差点のアイドリング状態で充電が追いつかず、エンスト。

ブラウン・ベアの兄ちゃんの車から、ケーブルでバッテリーをもらい、薄暗くなった街をヘッドライトを消したまま一目散で帰宅。

翌日、チャップリン・マツダでバッテリーを購入して、駐車場で交換。自分でやれば、95ドルほど。新しいバッテリーは、小さく軽くなっているんですね。

バッテリーは2年毎に交換した方がいいようです。

ダウンタウンへ寄ったついでに、カーショップへ.。金属製のシフト・ノブの手があたる部分が、ハゲてきたのと、夏に炎天下で駐車すると、さわれなくなるほど熱くなるので、次の候補を物色に立ち寄ったのですが、平日の午後なので店はガラガラ。

韓国または中国系のヒトの経営のようで店は派手。

こういう車関連のパーツは、日本製品が一番人気です。結局、プラスティック製のゴルフボール状のがバーゲン中で55ドルのが30ドルちょいだったので、これに決定。

ショップの駐車場で、説明書を見ながら取り付け。

説明書は日本語なので楽勝。

軽くなったのと、短くなったので、シフトのタッチがダイレクトで、スコスコと心地よい。

無用なシフトダウンでガソリンを浪費しながら、オープンエアで夏の日差の中を駆け抜けるのは、至福のひととき。

私の贅沢の一つです。


990125  Mon. 後姿

久々にクルマの話。

自己紹介で趣味は音楽だけとなっとりますが<何弁じゃ?

クルマもだああーいスキです。昔々、両家から反対された結婚で、人生最大の経済危機を迎えた貧乏な時代にも、カーグラフィックという、当時の私にとっては決して安くなかったクルマの雑誌を買いつづけていたほど。でも、一言も文句を言わなかったカミさんはえらい。

当時は、ホンダがソフィア・ローレンをCMに起用するという大胆な作戦で売り出したロードパルに乗っていました。

スピードの出し過ぎで免停90日ラインというところまで後退していたための免許証保護と、ガソリン代節約というかなり切羽詰った大義名分があったためです。

スタジオへの往復や音楽教室へ講師として行くための往復もすべて、ロードパルという生活を指定田のデス。

大阪芸大に入学した理由も、カーデザイナーになりたいという、その頃の私は純真な青年だったのです・・とハナシが、打線じゃなくて脱線しそうになりましたが、これからが本題です。

ちょっと、晩飯のため中断。午後7時13分。

I'll be back 2 hours later.

といいながら、翌日になってしまいました。

最近の日本車はずいぶんと、デザインもよくなってはきましたが、何よりも気に食わないのが、どこかのクルマのデザインをパクるという悪習。

そろそろやめてもいいんじゃないでしょうか。この点で三菱は特に情けない。

ホンダは、まだ物マネの依存度が最も低いようですが、では物まねさえしなければいいのかというと、それもチト違う。

デザインのまずさで代表的なメーカーは日産。

さらに、日本車の悪しき習慣は頻繁なモデルチェンジ。

売れなくなってくると、売るための見えミエのモデルチェンジ。

ミアータも、変になってしまいました。

目玉が飛び出す、あのデザインの方がオリジナリティーがあったのに、フォードの悪い部分のデザインに影響を受けたような、中途半端な改悪。

軽量化のためというけれど、手はあったはず。

ドイツ車に追いつけ追い越せと、ヨーロッパ志向の日本車が多いけれど、決定的に違うのが後姿。

日本車は排気管の引きまわしが丸見えのクルマがほとんど。

一方のドイツ車は、BMW・ベンツ・ポルシェ・アウディ・VWまで見事な処理で、見えないようにしてある。

排気管の引きまわしは、決して見えて格好のいいものではない。

このあたりのことが、ドイツ車のデザイナーはちゃんとわかっている。

頭隠して尻隠さず。


990115  Fri. 譲り合う 心一つで 事故はゼロ

自宅から車で坂を下ってゆくと、赤信号が点滅しているT字路があり、ここは当然一時停止しなければならない。

交差点領域に入った車から順番に、交互に進むのだが、昨日は偶然にも右側から来るトラックと私のミアータが同時に停止したのだ。

トラックの方が重そうだったので、先に行けと合図すると向こうは、お前が先に行けという。

あちらは、軽くて出足がよさそうなので、先に行けといったのかもしれないが、うちは加速がいいんだから、待っていても何てことはない。待った分は少しアクセルを吹かせばすむことだ。

重い方が大変だろうし、あっちは仕事中のようなのでもう一度先に行けというと、向こうもお前こそ先に行けという手ぶり。

なもんで、お先にと手を上げて、先に左折したが、こういう風に何度も譲り合うのは珍しいことだ。

ただ、アメリカで車を運転していると、お互いに譲り合うのは結構日常茶飯事だ。

交通の流れをよくしようという合理的な考えと、相手をいい気分にするいうサービス精神。

アメリカで生活していると、こういう基本的な相手への思いやりをいろいろなところで感じることがある。

毎日の生活が豊かに感じられるのは、こういうちょっとしたことの積み重ねなのだと思う。

 

981024  Sat.

寒くなってきた。街の木も紅葉が始まり、ドライブに色を添えてくれる。

今日は息子を乗せて、シアトルから北へ1時間ほどのLa Conner という街までドライブ。

引越しの時に、目覚まし時計が行方不明になってしまい、代用品で間に合わせていたのだが、久しぶりに思い立ったので、目覚し時計を買うという理由で、往復2時間のドライブを堪能した。

郊外は車の流れが速く、70マイルから80マイルあたりで走っている。

速い車の集団を利用して、ペースを上げる。

カミさんにはちょっといえないスピードも出せたし、やはりこういうときはスポーツカーだ。車のポテンシャルの上限あたりで走ることができるので、欲求不満にならないのがいい。

息子が乗っていたので、ドリフトはさせなかったけど、彼も結構楽しんでいたようなので、まずはよかったかな。

帰ってからチョット昼寝をして、一風呂浴びて晩飯。さあこれから、ビデオでもみようかな。

Have a nice Weekend !

 

980602 Tues.

ベンチレーションシステム

今日も午後からは、外はもう夏のようだ。

オープンカーが目に付く季節だが、セダン特に Lexus 系統などのいわゆる高価格車は軒並み窓を締めている。

風や日ざしにさらされて1時間も走ると、結構疲れるものだ。

オープンカーは、若さ(特に精神的な)と健康度を計ることのできる走るリトマス試験紙といえるだろう。

夕方になって日差しが弱くなったり、日陰を走ると、日本に比べてシアトルは湿度がうんと低いため、肌寒く感じることがある。

特に長時間風に当たると、身体はけっこう冷える。だから、夏でもヒーターは必需品だが、こういう場面でも、ミアータは本領を発揮してくれる。

ダッシュの両端に2ヶ所、中央に2ヶ所の合計4ヶ所から吹き出す温風は夜の街を走るドライバーを、冷たい風から守るには十分な風量と勢いを持っている。さらに足元とダッシュの両方から温風を出すこともできる。

幌がクローズの状態でよく使うパターンとして、足元とフロントウィンドウのキワ(窓の曇りをとるため)から風を出すこともできる。

また走行中に自然な風圧で、ダッシュから外気をだすこともできる。

これは夏の夜などの、冷房ではない自然な冷風が必要な時に、とても重宝する。

全自動の温度調節式のエアコンも便利だが、手動で便利なバリエーションが自由に選択できる方が実際には役にたつことが多い。

フロントグラスの曇りを取るためには、ヒーターとエアコンを同時に作動させて、フロントのデフロスターを「4の位置」つまり最強でファンを回すと、雨の日でも一瞬のうちに、視界を確保できる。

ドライバーがどのようなベンチレーションが必要かをよくわかっている人が設計したのだろう。

ミアータの手動ベンチレーションには、ポルシェもBMWもかなわない。



980527 Wed.

ノイズ

マフラーは購入後しばらくしてから、HKS製のものに交換。

もちろん、排ガスの基準に適合しています。「しばらくしてから」というのは、購入後すぐに変えたのでは、比較対象がないので、「よくなった」感激が薄くなるからですが・・サウンドも、Good。エンジンは、5000回転から上の吹けあがりが軽くなり気持ちがいい。

オープンカーの場合は、オープンにすれば、いろいろな音が飛び込んできます。

ですから、車のノイズが気にならなくなります。クローズにすると確かに静かにはなるのですが、どちらがいいかといえば、やはりオープンです。

後席にVipを乗せる専用の車以外は、やはり適当なサウンドは残すべきでしょう。

トヨタ製の某高級車は、静かなことを売り物にしていますが、やりすぎて「気詰まりな静けさ」になってしまっているようです。

隣の人へ、あらゆる音が聞こえる静けさでは、マスキング効果がなく都合の悪いこともあるでしょうに・・

メルセデスなどの欧州の車は、そこまでやればできるが、あえて「静かにしすぎない」ように、音もチューニングしてあるといいます。

ある音を、消してしまうとロードノイズやタイヤノイズが目立ってくるというイタチごっこになります。そうやって、しらみつぶしに消していくと、コストもかかります。

静かにすることよりも、車にとってより大事な魅力を磨く方向で、開発された車がいいですね。

人は、車に無響室のような静けさを求めているのではないはずですし、眠気を催すほど静かなのは考えもので、車に乗っている時は、安全のためにも、適度な刺激は必要です。



980526 Tues.

故障


車には当たりはずれがあるといいますが、この Miata の場合はあたりだったようです。

現モデルのパーツのほとんどは、当時のファミリアからの流用で、特殊だったり最新の技術を使ったものではなく、いってみれば、ごくあたりまえの既存の技術で作られたものです。

ですから、いわゆるマニアへのインパクトは少ないかもしれませんが、故障が非常に少ないことが特徴です。これは、スポーツカーを日頃の足として使うには、非常にありがたいことです。

Porche も故障は少なかったのです、整備費用は決して安くありません。


プラグの交換もエンジンを「おろす」必要があるので、今、急がなければならない作業以外は、おろしたついでにまとめてするなどの相談を、メカニックの人とできるような関係を作っておくことが、この種の車とつきあうポイントです。

その点、Miata は、安く楽しく毎日の足として、どんどん使えます。

いってみれば、24時間テレホーダイ感覚で楽しめるのです。


980525 Mon.

BMW 318i


325i 整備期間中の代車で 318i のオートマチックをディーラーが貸してくれました。

(無料)新型が発表されたようですが、現モデルの最終バージョン 318i と92年 325i との比較インプレッションを少し・・

6発と4発はやはり違うのですが、4発もこれはこれで、回すと、サウンドがなかなかイケルではありませんか。

スティックシフトつまりマニュアルミッションで乗ってみたいと思わせるものがあります。

鼻が軽いし、ちょっと日本車っぽいかな。

いい意味で。

こうして比べると6発は「緻密な回り方」をすることがよくわかります。

エアコン・ダッシュボードの質感・室内灯の消え方などは、改良されていますが、本質的な車の魅力や走りの部分は、7年と12万キロ走った車でも、新型に移り気を起こさせないという美点を、しっかりと持っています。

そういう意味での経年変化がないのはさすがです。

特にボディー剛性は何ら遜色がないうえに、驚くのは、ブレーキのタッチでした。

走行5千キロの新型に勝っていたのです。

ブレーキについては、やはりポルシェが凄い。

ポルシェは加速性能を上回る、ブレーキ性能を持つ数少ない車ですが、BMWも値段を考えると誉められるレベルに達しています。

このブレーキ性能は、国産のスポーツセダンが、いまだに劣っている部分です。

重い車は、その車重に見合ったブレーキが必要になります。

日本車は限定された条件での数値性能はいいのですが、ドライバーへのフィーリングのフィードバックがどうも洗練されていないようです。

浮気を本気にさせないだけの魅力を持っているということが、新型へとの2、3日の浮気でわかった最大の収穫でした。

980524 Sun.

チューニング


Miata は、オプションのパーツが安くて豊富です。

特別仕様車なので、スポーツサスペンションにショックアブソーバはビルシュタイン。

乗り心地は新車の時は、ちょっと突き上げがきつかったのですが、すこし走り込むとマイルドになりましたね。

この手のスポーツカーに乗ろうとする人にとっては、一応許容範囲でしょう。フロントにはストラットバーを入れました。

ハンドリングが少ししっかりとしたものになりました。

テールハッピーといわれるこの車でも、公道でリアをドリフトさせるには、かなりの速度になります。

サーキットを走ったりして、ドリフトの経験がないと、ドリフトコントロールは結構難しいものです。

Porche に乗っていてよかったのは、オーナーズクラブが、各種のドライビングプログラムを提供してくれたことです。

ここで、ドリフトや限界での車の挙動を体験して、車をコントロールする訓練を受けることができたことは、車好きの私にとっては本当にラッキーでした。

車のチューニングも大事ですが、運転技術のチューニングの方が、効きますね。運転技術をチューニングしてある人のドライブするノーマルの車と
チューニングした車を、チューニングされていない人が運転する車では、危険度が全く違います。

何かにぶつかる時には、必ずブレーキがロックしたり、ドリフト状態でコントロールできなくなって、事故が発生します。

そこを、コントロールできる可能性が高ければ、事故を避けることも可能になります。

最近は、いろいろなメーカーがドライビングスクールを開催しているようですから、機会があれば、ぜひとも参加されることを、お勧めします。

あなたの一生を通じ、受ける恩恵には計り知れないものがあるはずです。



980523 Sat.

剛性感


Miata は先ほどモデルチェンジしましたね。

ボディー剛性がよくなったらしいのです。

剛性と剛性感は別物で、もちろんある程度は比例しますが、この「感」は日本のメーカーが苦手とするところのようで、何かの「感」に優れた人間が全責任を負って決断する傾向の欧米と、会議などの多数決で決定する日本とでは、線の引き方に違いが出るのはもっともな話です。

剛性感に関しては、やはりポルシェが突出しています。

ドアを閉めるときの、金属の塊同士が噛み合わさるような音とタッチで、911がドライバーに対してその剛性感を伝えます。

BMWもメルセデスも剛性感は高く、特に数年たった時に日本車との違いが際立ってくるようです。

Miata は幌を下げてしまった方が剛性は低くなりますが、快適です。

剛性が低くても、それにともなう、いい加減さというかルーズさが、オープン状態でのドライブフィーリングによくマッチしているので、気にならないのです。

これを剛性が低いといってどんどん剛性をあげると、補強材で重くなってしまったりして、車のバランスが変わってしまい、ボディー剛性は上がったけれど、楽しさが失われて普通っぽくなってしまい、楽しさがなくなる場合もあるので、このあたりのバランスが、キモですね。

Miata のように剛性のためのコストを抑えなければならない場合は、特にこのバランスが一番のポイントでしょうね。

ニューモデルが「2兎を追う者は1兎をも得ず」になっていないことを願うばかりです。

980522 Fri.

Miata

私の足は、93年型の Miata (ミアータ)で、日本ではマツダ・ロードスターと呼ばれています。

アメリカでは、若い人で Miataに乗っている人は少ないようです。理由は保険料が高いからです。

ですから日本のユーザより高い年齢層の人たちが乗っていることが多いのです。

この車の美点は、楽しい ことです。

日本で乗っていた Porche 911 Carrera は、ガッチリ・速い緊張感といった言葉で代表されるような、ドイツ車の典型でした。

日本では、このドイツ車の持っている「味」が日常生活になじみやすいと感じたのですが、アメリカでも特にシアトルのような、ニューヨークとは違った地方都市の味がある街での生活には、この Miata がなかなか心地よいのです。

最初、試乗したときには何というか、「目から鱗が落ちた」感覚に速攻で決断。

車選びは、ライフスタイルと密接な関係にあるようです。