1999 06 15-
990630 Wed.
スパイ大作戦
今日は朝から、CNBCでマーケット開始前に、面白いことをやっていた。グリーン・スパンはブリーフケースを持っている。
「取っ手」のついていない、脇に抱えるタイプのやつで、表が開閉のフラップがあって、後ろへは書類を差し込めるようなポケットがあるヤツだ。
このカバンをTVカメラで分析して、「書類がああいうように見えているときは、金利の決定が予想どおりの時だ」とか、あれはこの間のより新しいようだから買い換えたのだろう」「いや、あのよれ具合はけっして新しくはないよ」といった推理というか「いいかげんな分析ごっこ」をやっていて、そのバックに流れている音楽が例のスパイ大作戦の「チャンチャンチャンチャンチャン」というおなじみのテーマソング。
司会者もみんなふざけて冗談を言いながら、楽しくやっているのだ。朝早くからみんなご機嫌で「あはは」ってやってる。
で、こっちもすっかりこの「ご機嫌ウイルス」に感染してしまった。マーケットにも影響したのか、なかなかナイスな展開でしたね。
今日は、東部時間(E.T)の午後2時半前発表では、FRBが短期金利を0.25%アップし5.0%にしたことを好感して、マーケットは急騰。
CNBCではこういう表現をしている。
further rate
increases may not be in the cards.
これ以上の利上げはないよ。ということ。
これは大きい。で、「サマーラリー開始だあー」と外野は騒いでいる。
こうなると、DTでは「一粒で2度おいしい」毎日が続くことになる。
多分、トレードのパフォーマンスは、この期間にはここ数ヶ月よりうんと高くなるだろう。
CNNではこうも言ってる。
But the real news for the market was the central bank's
decision to adopt a neutral bias -- meaning more interest-rate hikes are unlikely this
year, unless inflationary pressures begin to plague the economy.
1997年3月以来始めて、金利を上げることになったのだが、大事なことは、中央銀行のノーマルバイアスという決定が大きい。
インフレ懸念が強くならない限り大丈夫。ということは、インフレがどうかという点をチェックしておけば、DTだと多少の上下動の波に、うまく乗ることができることになる。
明日から7月。いよいよ夏。
でもシアトルは涼しいなあ。
990629 Tues.
Y2K
5号フリーウェイをシアトルから抜けて北へドライブすると、かなり目立つ看板がある。
いってみれば、オリンピック開催まであと何日というたぐいのヤツで、一日ごとに減って行く方式だが、これは、それも2000年問題が発生するまで、あと何日というようにカウントダウンしている。
多分広報用だろう。
先日トレーダーのMや友人のJと話をしていたら、Jはいつかマーケットは何かのきっかけで、大きく下がるかもしれないと言い出したのだ。
飛行機用の管制システムや、株式市場のシステムは、チェック済みだそうだが、よく知らない人にとってこのY2K問題はいわゆる、ブラックボックス。
どういう問題が起こるのかわからないという、漠然とした不安がさらに不安を呼び、何かがきっかけになって、マーケットが下がるといういことが絶対ないということは、いえないだろう。
実際には何も起こらなくても、心理的不安で何かが起こる可能性は低くないかもしれない。うーん。
さて、何かが引き金になったら、どうなるだろうか。
最悪の場合は、500ポイント前後の下落があるかもしれない。
去年、一昨年と2度にわたり、これくらいの幅の下落が実際に起きているから、可能性としては高いだろう。
ただ、優良な銘柄はバウンスバックが早い。
一斉に全銘柄が下がるから、この銘柄によるバウンスバックのパワーの違いは、トレーダーにとっては明暗を分けることになる。
私は、これを2度とも経験している。
ここ10年で最大級と、その次の下落にだ。
一度目は被害を受け、回復には半年近くかかった。
2度目は無傷で、利益も出せた。
3度目?これはやってみないとわからないが、ライブトレードでの、私のロスカットスタイルは、この暴落によって、磨かれ、完成されたともいえるだろう。
だがそれでも、この3度目に、絶対脱出できるかと聞かれても、自信はない。
まあ大丈夫だろう。くらいの返事が関の山だ。
成功する保証はない。
だからこそ、日頃からいい癖を付けておくことだ。
ロスカット分の損失は、トレードの必要経費だ。
これをケチると売上が落ちる。そう考えればいいだろう。
特に下げ幅の大きい時はこれが、強力な武器に変身する
のだ。トレーダーができる、最大のY2K対策だろう。
120ポイントの下落というのはかなり大きい下げの日に時々起こるが、これのほぼ4倍が500ポイント近い下落に相当する。
ポジションがあると、まるで、底無し沼だ。
呆然と見送るしかない。
しかし、ポジションがなければ、年に一度のビッグチャンスと、まさにオセロのように最後に白黒が逆転するほどの違いが生まれる。
だから、この時は地ビールの酔いも手伝ってこの話題で、結構盛り上がった。
まあ、酔いが手伝う皮算用は大きくなると相場が決まっているからね。
このポジションの有無の違いを一度シミュレーションで、皮算用しておくといいと思う。
個人トレーダーができる、Y2K対策は、これくらいしかないというのが、情けないが・・。あとは、政府や当局をどれだけ信じるかだ。日本は大丈夫か?
個人的には、メディアがあおるような、食料品の買い置きや、預金の解約や、株式の売却はやり過ぎだと思う。
そこまで怖がる必要はないだろう。
990628 Mon.
仕事
今日、あるところで、「何の仕事をしているのか?」と聞かれた。
普通の勤め人が、立ち寄る時間と違うからかもしれないが、「お医者さんですか?」と聞かれた。医者ねえ・・
医者に見えるのか・・嬉しいとも、うれしくないとも感じなかったが、「ストックのトレーダーだ」と答えたら、それ以上は聞かれなかった。
シアトルにいる日本人はそれほど多くないし、いってみれば、狭い世界だ。
まあ、別に隠すこともないけれど、「株」という言葉に、ほとんどの日本人が抱くイメージは、お世辞にもいいとは言えないということは分かっていたから、少し前までは日本人に対して、何となく胸を張って答えにくかったのは確かだ。
しかし、アメリカ人へは不思議に、隠そうと思わない。
話しても興味を示してあれこれ聞いてくるくらいで、まあ人のことをあまり気にしていないというか、妙な先入観があまりないように感じる。
1年ほど前は、いちいち説明するのが面倒なので、日本の社会では、リタイアしていると説明していたのだが、それはそれで、リアクションが、やはりすこし違うものがあった。
どちらにしても、皆と違うポジションにいると、こういう違和感を感じるのは、日本という農耕民族ならではの共同作業という長い歴史から派生してきていることだから、まあ当然のことだと思っている。
5月にたまたま地元の日本のコミュニティー紙に、トレーダーのMと一緒に、株式オンライントレードの特集でとりあげられて、何をしているのかが、バレてしまった。
オールテックから帰るときに受け付けで、「Hajime 新聞の取材があるから帰らないでくれるか」と突然言われたのがきっかけだったのだが、まさか日本の新聞だとは思わなかった。取材側も日本人が出てきたので、びっくりした
ようだったから、まあお互いさまか。
人からどう思われようと、あまり気にならない方だけれど、それでも、「得体が知れない」とは思われたくない。
だが、「博打のような危ないことをしている人」イコール「危ない人」なんてことになっていたりする可能性は、大いにある。
だから、仕事以外の部分での付き合いで、「危ない人ではありません」ということが、それとなく相手に伝わるような内面から滲み出る何かが、トレーダーには必要になってくると思う。
特に私くらいの年齢になると、ここが無神経だと、鼻持ちならないヤツになってしまうだろう。
ただ、これが自然に滲み出るようになるためには、人間としての大きさも必要になってくる。
香水はつけすぎると下品になる。
わからないくらいでいて、でも一瞬「いいなあ」という、微妙なものがないと意味がなくなるし、この按配はまさに絶妙のバランスとセンスが必要だろう。
だから、歳をとってくると、トレードだけうまくいったから、儲かったからそれだけでいいというわけに行かなくなってくる。
他の人の気持ちに対するセンスを、トレードととを同時に磨いて行かないと、いつまでたっても社会から孤立したままという、違ったリスクがあるのが、トレードという仕事だ。
もう一つ困ることが、「どれくらい儲けるのか」という質問だ。
本当はあまり言いたくないけれど、「お答えできません」とも言えないしね。ううう・・難しい。
でも、最近は堂々と誇りを持って答えることにしている。
トレードを、自分の生活に生かすためには、技術だけでなくまわりの人の気持ちに対する、気配りも大事だ。
慢心することなく、謙虚な気持ちで、堂々と生きる。
そういう、トレーダーでありたいものだ。
そのためには、真剣に取り組むということが、まず最低の条件だろう。
これはトレードに限らず、どんな仕事でも同じだろうが・・
仕事を聞かれて、堂々と「トレーダーです」といえるようになるまで、一番大変だったのは、こういった人の目とそれに対する自分のこだわりの、すり合わせだった。
正確には過去形ではなく、現在進行形なのだけれど。
たかがトレード、されどトレード。
990626 Sat.
元大和銀行ニューヨーク支店の巨額損失事件をご存知だろうか?
12年間に渡って、米国債取引を中心に970億円の損失を出したトレーダーが、その恐ろしさに耐え切れなくなって、1995年に大和銀行頭取へ告白状を出し、その2ヶ月後に米司法当局に逮捕された事件だ。
そのトレーダー本人が真相を告白したという「告白」が文春文庫から出版されている。
銀行側は、告白した井口俊英氏を切り捨てた。経緯を読むと切り捨てられたために、この本を書く気になったという。
最後に会社を守ろうとした彼を、銀行の首脳陣は信じることなく、責任をすべて彼に被せて、生贄にして逃げようとしたようだが、アメリカの司法当局は、それを許さなかった。
また、大蔵省はアメリカ側連銀と何らのパイプもなく、司法取引ができるようなメンタリティーがないことも暴露されている。
損失を、顧客からの預かり国債を不正売却して補填したり権限のない取引をして隠し、さらに銀行側ではこれをチェックするシステムを持っていなかったのだ。自行員からの正直な告白を受けた後は、組織ぐるみで隠し続けようとした策略の詳細も書かれている。
隠す側が全力をあげて隠せば、ここまでできるのか・・
トレードそのものも、完全に手の内を読まれているのに、いつか反対方向へ動くだろうと、空売りを重ね、耐え切れなくなって最後に買戻しに入ったところを、どんどん買われて、損失が膨らんで行ったようだ。
機関投資家は、相場の転換点を示す、テクニカルエビデンスを指標としているトレーダーを騙すために、チャート上に罠を仕掛けることがよくある。ライブトレードで、MSFTという銘柄をWatch しているときに、時々書いている、あの騙しの動きが、まさにその見本だ。
大量の売りや買いで、偽のトレンドラインを作って、移動平均線を突破させるなどの手口で、プログラム上へ無理やり売りシグナルや買いシグナルを表示させて、一般投資家を騙すのだが、この手口なども書かれている。
その、したたかな連中を相手に、この大和銀行ニューヨーク支店の、日本人トレーダーグループが、いわば、カードを見られてポーカーをするようなトレードをしたのだ。
素人とプロがトレードをすればどうなるか。
まさに、日本金融の墓碑銘だ。
無知と原則無視が重なり、いってみれば、ナンピンを重ね損失が膨らんでいく過程での彼の心理状態は、まさに地獄での悪夢のようなトレードだっただろう。戦慄さえ覚える。
株式をトレードしている人には、非常に参考になり、また面白い本だと思う。
990625 Fri.
今日の午後はちょっと天気が良くなったので、午後はあちらこちらから芝刈り機の音が聞こえてきた。
ウチはもう終わっているから何となく、気分がいい。何となく余裕のある週末という雰囲気がしていいものだ。
今日は、新作ビデオを借りてきた。
もちろん英語版。
時々、キャプチャーといって、画面の下へ英語の字幕が出るようになっているのだが、それとビデオの相性が悪いと、字幕なし。裁判物やミステリーものは、つらい。
ある一箇所の単語がわからないために、最後までいまいちピンとこないということがあるので、見終わって疲れる。
だから、日本語の字幕は涙が出るほどラク。
だが、日本語のは数が少なく、なかなか新作が出ない。
だからしばらく、ビデオ屋へ行かない期間がないと、ビデオを見尽くして?しまう。日本にいるときはあれほど、ビデオって見なかったのになあ。
だから、映画は2回見ることになるが、英語版で見ていても結構忘れているシーンってあるものだ。
まあ歳のせいもあるかな。それと私は暗記が苦手。
丸暗記というのは大嫌い。電話番号を覚えるのもだめ。
さてこれから、見なきゃね。
時間があれば、続きを後でね。
翌朝です。2本見たけれどあまりよくなかったなあ。
ロバート・デニーロのRoninというのがもう一本あるので、楽しみ。
990624 Thurse.
書く
継続して何かを書くというのは、なかなか大変だ。
書きたいのだけれど、面倒だなって時もあるしね。
たとえそれが読んで「ふうーん」と思う程度のことであっても、一応タイプして漢字変換するという作業をしてようやく、カタチとなるのだから、喋るよりはエネルギーを使うし、書くためにはそれなりの時間がかかる。
6時間半のマーケットに付き合うとパソコンの前から、一刻も早く離れたくなるときがある。
だから、気分転換が大事。カミサンが日本へ帰っているので色々とやることがある。といっても大した事は何もできないという典型的な、日本人なのでそういう意味では、トホホだ。
うどん
最近はやっと「うどん」が作れるようになった。
といっても「つゆ」はあらかじめ作ってあるから、お湯をわかしてダシを入れて
冷凍のうどんを入れて、ネギを刻んで、作ってある「いなり」を入れて、トロロ昆布を入れて一丁上がり。こういうのは「作れる」とは普通言わないな。
やはり。でも私にとっては「うどん」が作れるようになったということになる。まあ手を加えるということでは、ネギを刻むことで、「作る」と言ってしまっているのだが
こういうことを考えると、やはり男は先に死んで女が長生きするというのは、家族のためには非常に大事な自然の摂理なんだなあと、自分で作った「きつねうどん」の汁をすすりながらふと気づいた次第だ。
女性の平均寿命が男より長いというのは、納得だ。
ウチは、お互いの得意分野が全く違うという、お互いがいないとお互いに困るという組み合わせだ。普段当然と思っていたことが当然でなくなるということを体験するのも、たまにはいいものだ。
いわゆるパターン化が崩れる「よさ」というのかな。
芝刈り
今日は雨の合間で涼しいうちに芝刈り。最近は外が遅くまで明るいので8時過ぎてからの芝刈りを決行。
先週末は天候のせいで、芝刈りをパスしたのでかなり伸びているが、周りの家もも同じ事だから、まあいんだけれど。
ただ芝の伸び具合が、週末まで待つとちょっとなあという、なかなか難しい状況。なもので思いきって決行。
というほどのものでもないか。
こういうようにテーマなしの思いつきで書いてゆくというのは何となくラクだなあ。
Honda S2000
CGが入荷したので、昼寝をしながら読んだけれど、Honda S2000はエグゾースト・ノート、つまりエンジンや排気音がいまいちソソられないらしい。
マフラーの音も含めてだけれどこれは結構大事なポイントだ。
特にオープンで走るクルマは音がショボイとソノ気が萎える。
「一途なホンダDNA」からという生まれのため、景色を楽しみながら流すという用途には相応しくないという。
なるほど。コクピットも真面目過ぎて面白くないというのは、私も同感だ。アナログ世代からは拒否反応、コンピュータに馴染んだ人には目新しさを感じないメーター周りというのも、マイナスだなあ。
要は、ドライバーをわくわくさせる何かが足りないのだ。
と見てきたようなことを言っているが、どうもそうらしい。
実用車はにはよくても、スポーツカーとなると日本車の持つこの「何か」の足りないことが、大きく響くのだ。趣味性の高いクルマには、「わくわく」「うきうき」「ドキドキ」感が必須なのにねえ。日本車で唯一こういう理屈ではない楽しさを持っている数少ない車の一台がミアータだと思う。
まあ、自分が乗ってる車を悪くいう人はいないだろうけど。
Honda S2000 をオーダーした人は、ごめんなさいね。
お値段は、長期テスト車として編集部が購入した金額として諸費用込みで、換算すると3万5千ドルなり。
何とか好きになろうとしているのに、欠点に目が行ってしまうS2000。
相性が悪いのだろう。
でも、実物を見てみたいものだ。自分の目でね。
990623 Wed.
今日は、日本のTV局用に写真を取りたいというので、オールテックで、簡単な案内と撮影。
どこかのローカル局用だとのことですが、詳細は聞き忘れて不明。忙しかったのでつい・・
トレーニングは、あと3名。仮の登録ですが、多くの方が興味をお持ちのようで、ベストなものを提供できるようにとスタッフ一同忙しくしています。掲示板は少しの間ライブはできないと思いますが(といいながら始まったりするのがこのサイトのいいところ?)そういう事情ですので・・
オフィスが固定すれば、このサイトならではの、役に立つ企画を準備していますから、そちらも乞うご期待です。
日本語トレーニングの様子を、掲示板や専用ページでお伝えする予定です。スタさんとNさんのときは、間借り状態で、制約がありましたからね。
今日の午後は、天気も良くなって、明日は晴れかな?
990622 Tues.
楽あれば、苦あり。
昨日の楽勝マイクロソフトに比べ、今日の午前中は、難しかった。
詳細は掲示板を見ていただくとして、後半も何度か挑戦したがいかんせん、ダウントレンドでロングという、セオリーに反したことをすれば、無理が出るのは仕方がないといったところか。
今日の午後のような、ダウントレンドは、トレードをしていれば、必ず遭遇するパターンだ。
ダウントレンドかもしれないという状況をきちんと分かって、ロングをするのと、これから上がるはずだと思ってロングをするのとでは、結果は全く違ったものになる。
この判定には、少なからぬ授業料をすでに払ってきている。
最近でこそ、授業料を払っただけの結果が出せるようになったが、とにかく、損失への近道は、「思い込み」と、「エゴ・欲」だ。
つまり、純粋にテクニック的なものよりも、ルール違反を見逃すのも取り締まるのも、ルール違反をするのもみんな、同じ自分だということが、トレードを難しくしているのだ。
この交通整理も、トレードのノウハウの重要な部分だろう。
また、このライブトレードをご覧になれば、売り時の判断がかなり難しいこともおわかりになると思う。
ポジションを持っていると、株価が乱高下するたびに一喜一憂することになる。これは長期保有ですでに十分の利益が計算上出ているケースであっても、やきもきするのは、同じ事だろう。
優良株さえ選べば、、チャートを見なくても、長期なら必ず儲かるという考え方がある。右肩上がりのチャートの銘柄な、ら確かにそうだろう。
だが、どれくらいの値上がり率があり、それがベストのパフォーマンスかどうかの、チェックがどうしても、おざなりになるという欠点もあるのだ。
だから、その長期投資銘柄のパフォーマンスや、チャートを検証することで、さらによい結果を出すことができるはずだ。
しかるべき時に、利益をきちんと出して、効率のよい場所で、その利益の一部を再投資にまわす。そして、利益のいくばくかを、自分の生活を向上させるために使うことこそが、トレードをする真の理由ではないだろうか。
数年前に買った含み益の乗った銘柄を長期間持って、一切利益を使わないトレードもある。
しかし、毎日の生活を向上させるために、定期的に利益の一部を使える、言いかえれば毎日少しずつでも、トレードが産み出す利益を享受できるデイ・トレードは、私にとって、大きな魅力だ。
990621 Mon.
今日のマーケットは、NASDAQ強しで、ネット関連株を中心に値段を戻したものが多く、ホッとしている人も多いでしょうね。
今日は、掲示板へはあまり書き込まなかったけど、いってみれば、分かりやすいパターンだった。マイクロソフトがこれだけ強いと、去年に比べて、資産を倍にしたビル・ゲイツもホッとしているだろう・・?
詳細は、チャートで見る今日のマーケットへどうぞ。
MCOMが、上昇した。詳細はこちらへ。
元マイクロソフトの大富豪ポール・アレンとMCIが$600ミリオンを投資。ここにヤフーのニュースがある。
これは私が使っているワイヤレス・モデムのリコシェというブランドの製品を出している会社だ。この秋から、128KというISDN並の速度のワイヤレス・サービスを開始するという。
待ち遠しいなあ・・
時間の都合で、掲示板への書きこみは明日ということで・・
今日はこれで。
990620 Sun.
Honda S2000
週末は息子と散髪へ。そして最近恒例の Chan 先生の鍼とへ行ったりで、のんびりと過ごす。
日本の媒体例えばCGやNAVIなどで、ホンダのS2000を特集していたが、ちょっと気になる。Best Motoring の特集や最新号をチェック。こういうの結構好きなんだなあ。
なわけで週末を利用して、集中調査。
まず値段はというとS2000は$35,000ドルくらい?かな。
BMWのZだと 31,300-36,900 Mで $42,700.M coupe だと
$41,800. ポルシェBoxter $41,000.
S2000はデザインがおとなしすぎるというか、グラマーではなくちょいとスリム過ぎるかなという印象。
これは雑誌でもビデオでも同じ印象だ。
後姿がよくない。
アメリカのLEXUSというTOYOTA系列のデザインに似ているし、オリジナリティーがないなあ。
まあ無難だけれど、カッコイイとまではいかない。
フロントのデザインは、後ろよりはいいけれど・・
Best Motoring の最新号でホーン、つまりクラクションの音比べをやっていたが、ホンダはダサい!あれはだめ。
BMWのZ・ボクスター・メルセデスSLKは、音が厚いのだが、HONDAS2000は、なんか軽自動車みたい。
音に厚みがないのだ。あれはいけない。
3万ドルを越える車には、やはりそれなりのホーンの音がしなくっちゃね。
あれで、私のS2000の評価は大きく下がってしまった。
昨日散髪の時間へ遅れそうになったので、途中のフリーウェイの進入路で、Miata へフルスロットルをくれてやると、後ろのタイヤからかすかなスキール音を残して駈け抜けたが、息子は大喜び。イケイケという。
危ないから無茶はしないけど、私のドライビングの楽しみ方はこれぐらい。カウンターを当ててなんてことは一人のときに、周りに車がいないときにしかやらない。
たまにこれを楽しむというので十分だ。
最近の2シーターオープンは、確かに性能はいいが、日常で使うとなると、どれも、あそこまでは必要ない。
私にはオーバーパワー。
フルスロットルを日常で使えるというのが、Miata のよさだ。
持てる能力を100%近く使いながら走るのは楽しい。
その絶対的なスピードが楽しいのではなく、その車の能力ぎりぎりまで使って走るのも、スポーツカーの楽しさだ。
アメリカじゃ、ミアータのようなスポーツカーは保険料が高いのであまり若者は乗っていない。
そして、道で同じミアータとすれ違うと、挨拶をする確率が高い。「おまえもか。
わかってるじゃないか。いいよなこの車」
とお互いが、笑顔や、合図の一瞬にこういう気持ちでコミュニケートできる車ってこの車だけだろう。
ミアータのパワーでポルシェのレスポンスを持つエンジンとなると、今のをチューンするしかないか・・
Miata の新型は、デザインが嫌いだ。フォードの悪影響。
だから、新型へ変える気は起きない。
娘も今の私の乗っている型がいいという。
さすが我が娘、よくわかっておる。
別に車を買いかえる予定はないけれど、こうやってあれこれ考えるのが楽しい。試乗すると欲しくなるしなあ。
こういう悩みは最高だ。ははは。
S2000に淡い期待をかけていたが、ビデオの模擬レースを見ているうちに、気持ちは何となくフェードアウト気味。
スピードを出すことより、もっと楽しい車を期待していたのだけれど、日本の社会からはそういう味付けの車はなかなか出てこない。
後姿とホーンの音がダメ押しとなった。残念。
990618 Fri.
OPEN Mind
マーケットは3日連続で上昇しました。
今日のNASDAQは波乱があるかと、最初はかなりナーバスになり、珍しく鉄則を守って?様子見。
1時間も立たないうちに底を打って上昇を始めたところをゲット。
詳細は、トップページの「チャートで見る今日のマーケットをご覧ください。
Yさんが、隣で「こんなこと書いてもいいんですか?」と掲示板に書きこんでいるときに、聞かれたことがあります。
コツをつかんで、スウィングトレードに応用してもらえれば、書きこんでいる、甲斐もあるというものです。
マイクロソフトはNASDAQのベンチマークになる銘柄なので分かりやすいということで、MSFTにしているだけで、どの銘柄でも基本的には同じです。
右下がりの銘柄で、ロングで儲けろというのでなければ、そこそこは、いけるようになります。
それほど、この種類のソフトによるチャート解析は、威力があります。
あとは読み方だけ。
ラインの引き方。
買うタイミングをどうやって捉えているかが、わかってもらえればいいけれど、タイプが間に合わないこともある。
あらかじめ掲示板へ、必要な数字を書いておいて、間髪を入れずに書きこむようにはしているからタイミングはそう違わないと思う。
ただ掲示板の時計がずれているのでアトから見ると、わかりにくいかもしれない。
トレードは「百聞は一見にしかず」なのですが、シアトルのセミナーへ来られない人のためという意味もありますから、できるだけ書くようにしたいと思っています。
ここの最後の方にあるプリスティーンの、サイトをご覧ください。
素晴らしいチャート解析があります。英語ですが・・チャートに解説がついていますから、図だけ見ても勉強になりますよ。
これこそ、こんなの書いてもいいの?です。
Yさんに、説明したら横で「うーん」。
とにかく、アメリカでは、これくらいオープンが普通。
990617 Thurs.
心理とチャート
今日のマーケットは、昨日の続きと見ていい。
チャートで見る今日のマーケット で、マイクロソフト(MSFT)の分析をしていますが、2Day のチャートも見てください。
いろいろな、角度から見る。これは大事。
チャートは、いわゆるその銘柄や指標の足跡です。
それぞれの銘柄には、ある程度の癖、つまり値幅・ボリューム参加するマーケットメーカーが、その銘柄をファンドで組み入れているかどうかなど、多くのファクターがあります。
私の公開トレードの16日、つまり昨日、一度勘でトレードしたものが確か1トレードあった。見事にはずれて、ロスカットをするはめになりました。
コンピュータでのチャートでは予測できても、勘ピュータではどうしても丁半博打になる。わかっていても人間自分を信じたい。だから、自分でやるまでやって納得しないと勘でのトレードをやめられないという人もいるだろう。
でもこれをやめないと、安定したパフォーマンスは難しい。
これは私の経験から明らか。
授業料倒れになってしまうトレーダーが、あまりにも多いということは、頭に入れておいてもいいと思う。
人間の心理は複雑だ。こうこうだから、こうしなさいね。
はいそうします。
と簡単に行かないのが世の常だ。
人間の心理には、こういう共通した心理がある。
チャートに見えるラインが、あまりにもパターンに沿って動いていることに驚いたことがあった。
チャートのサポートラインは偶然のいたずらか?
そうではない。描かれたチャートは、その銘柄に対する投資家の心理の軌跡なのだ。
だから、ある条件では規則性が生まれる。これをよく観察することだ。
きちんとチャートを見ないで買う人は、個人投資家の90%以上だと思う。
だから、チャートをきちんと見る。
トレードする、相手と同じ心理で動いてはだめ。
あなたは、「相手ではなく、あなたではなく、その中間のポジション」つまり、審判の目線で見るようにすることだ。
儲けたいと思って、あなたの目線で見たら見えなくなる。
儲けを追うのではなく、トレードに集中して、客観的な判断でトレードをする。
それも、COOLにね。これが秘訣かな。
990616 Wed.
今日のマーケットは、後からチャートを見ると簡単そうだが、なかなか難しい。
トレンドに乗りそこなうというか、リズムにうまく乗れないと、株価の上昇を尻目にあせる気持ちが判断ミスを誘うことになったりするので、要注意だ。
私が公開トレードをしようと思ったのは、先入観や思いこみのない目で、実際のデイ・トレードの現場の様子を少しでも見てもらえたらということから始まったのですが、公開トレードは、一応今日を持って終了とさせていただきます。
損しないうちにね?!(爆)
今日のような忙しい日は、もう書きこむのが限界なのです。
過去をさかのぼって、見ていただければ、実際のトレードがどういうものかを、少しは感じていただけると思いますし、続けてもまあ、ああいう感じが続くだけなので、この辺でいいかなと思います。
ご覧いただいている方に、分かりやすくするためMSFTだけ(でもないか?時々浮気しましたが・・)に絞っての公開トレードでしたが、それでもそのパフォーマンスがどれくらいのものかを、少しは理解していただけたものと思います。
特別に特殊なことをしているわけではなく、トレンドをきちんと見て、利益を確実に取ることで、それよりもロスカットがいかに大事かということが、よくおわかりになったはずです。まず、損をするなということですね。
ロスカットをしてから、何回かは大きく下がっていたケースもあったように記憶していますが、ほとんどのロスは、1/16 か1/8 に手数料の約50ドルを乗せた金額で収まっているはずです。
トータルで損失を出した日は、全くなく、MSFTが一日に動く値幅の少なくとも60%以上は、利益として出せていたはずです。
これは、ダウントレンドでもアップトレンドでも、ショートはほとんどしないで(今日はAOLでやりましたが)安定した利益を出せるかという、ある種のシミュレーション。
これは非常に難しいのですよ。
簡単そうに見えるかもしれませんが・・
今日のトップページのライブ・トレードで使用しているソフトの詳細を公開!
では、後半にトレードの基本を書いたサイトへのリンクをつけたので、ぜひともご覧ください。
実戦的なトレードの基本を身につけることができるでしょう。
シアトルのトレーニングが伸びたので、そのお詫び?
ただし英語力が必要ですが、チャートがあるので、関連する部分の英語だけでもわかれば、その内容の素晴らしさを感じてもらえると思います。
シアトルでのセミナーは、このプリスティーンの教材を基本にして、私やトップトレーダーのマークの経験を加えたものになるはずですから、乞うご期待です!日本語だしね。
これはバーゲンですよ。と一応広告です。人数が集まらないと中止になるかもしれませんからね・・
990615 Tues.
今日のCNBCではナスダックの日本進出が繰り返し報道されていたのでご存知の方も多いと思う。
日経のサイトへリンク(引用先)
↓
株式市場に国際化の波・ナスダックが日本進出
米ナスダックの進出で日本は本格的な市場間競争時代に入る。新市場がスタートすれば国内投資家は米国株の取引が容易になり、新興成長企業は新たな資金調達の機会が広がる。世界の市場を目指すナスダックの戦略が日本に及んだことで、東京証券取引所や店頭市場は今後、取引時間や売買コストなどで投資家向けサービスの充実を迫られる。改革に後れをとると、既存市場の空洞化は避けられないとの見方も出ている。
「日本で主要市場の地位を目指す」という「ナスダック・ジャパン」は“眠らない市場”だ。
米国の取引時間帯では約5000銘柄を円建てで、しかも、米ナスダック市場の相場変動に合わせてリアルタイムで取引できる。投資家はインターネットなどを通じて企業の開示資料や気配値などの情報を入手する。為替相場が変動するためリスクも伴うが、損失を回避する専門会社を使うことなどで取引への影響は避けられるとみている。
日本の時間帯での株式取引は新市場に参加する証券会社がマーケットメーク(値付け)を担う。
他の取引所との競合が予想されるのは、成長が見込まれる国内ベンチャー企業群の争奪戦。ナスダック・ジャパンの公開基準は米ナスダック並みになる見通しで、日本の店頭登録基準に比べて緩やかになりそう。それだけに「公開を計画しているベンチャー企業が新市場に向かう可能性は大きい」(平川昇二・国際証券ストラテジスト)。
「日本の店頭市場は流動性が低く、いびつな市場」というサワコー・コーポレーションの大平純市社長は96年、日本市場を避けて米ナスダック市場に株式を公開した。将来の公開を計画しているソフト開発会社、インフォテリア(東京)の平野洋一郎社長は「新市場に登録することで、事業面で米国市場に進出しやすくなる」と歓迎ムードを見せる。
仲介業者の中では、外国証券だけでなく国内の一部証券も「前向きに市場参加を検討したい」としている。
店頭市場を運営する日本証券業協会は「公正な市場間競争は歓迎する」(首脳)といまのところ冷静を装っている。ただ「既存勢力」が「世界の主要市場を目指す」(山口光秀・東証理事長)には、改革ピッチの加速が不可欠だ。日証協は今後、売買システムの整備を急ぐとともに、証券会社や公開企業に市場改革への協力を求めていく方針。
実際にうまく機能するかどうかについては、不透明な点も多い。「コストの低い市場」(ザーブ会長)を目指す一方で、5000もの米ナスダック銘柄の情報を日本語で提供するコストをだれがどう負担するのかは今のところ明らかでない。
新市場に公開する日本企業は「米国の厳格な開示基準に対応できる未公開企業はそれほど多くない」(大手証券引受担当者)との見方もある。日米両国の投資家に受け入れられ、取引のボリュームを確保できるのかについても未知数だ。
市場を運営する新しい証券業協会を設立するには最低6社の加盟が必要だが「参加する証券会社を限定して日本に根差した市場を運営できるのか」という声や「協会に求められる自主規制機能を果たせるのか」との指摘も出ている。
太字は問題点だが、選択肢が増えるという意味でも、日本でDTができるようになる可能性を考えても、こういう動きは大歓迎だ。
日本語への負担コストは、手数料に転嫁されるのだろうか?
まさか今の手数料のままでNASDAQの銘柄がトレードできるようになるのではないだろうが・・
手数料が高いままだと、DTは難しくなる。
ただ現状のアメリカのレベルに収めることができれば、日本でもプロのトレーダーになりたいという人が激増するだろう。
今の私の状況が日本で実現できることになるのだから・・
今のオールテックのような、高速の接続を提供する会社もできるようになるだろう。そうなれば、ものすごい変革だ。
東京証券取引所などは、対応を迫られることになるだろうが、イメージはやはりNASDAQの方がいいから、大衆投資家はNASDAQを選ぶのか、それとも馴染みのある日本の企業をトレードするのだろうか?
マーケットメーカーはNomuraとかDaiwa とかになるのだろうか?
それとも全部日本語で表示されるのか、興味があるなあ・・
1999 06 15 -