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1999 05 01-


990514  Fri.

今日のNYは、かなり下げましたが、200ポイントも行かなかったですから、暴落と騒ぐようなものではありません。

インフレ懸念で下げただけですし、NASDAQは連日の上昇でしたから、順当なところでしょう。

日本からのチャレンジャーのうち、Tさんは今日までNさんは、あと2週間シアトルへ滞在。

詳細は、トップページのトレーニング・レポートを読んでいただくとして、私の感想を少し。

Tさんは、まあ日本人としては例外的な語学力を備えていましたが、それでも英語のカベは厚かったようです。

やはり住んでいて、耳に慣れていないときついはずです。

でも肝心な知りたいところは、きちんと質問されていたようですし、自分なりの成果をきちんとつかんで帰国されるようですから、投下資本に対する見返りというか、成果は大いにあったようです。

Nさんは、対極のパターン。英語はほとんど駄目でしたが、それでもご自分の能力のレベルを上げられたようです。

お二人とも、2週間で、トレードに対する見方が激変されたことが、非常に印象に残りました。

このシステムは、自分でモディファイする、つまりどうにでも変えられるという許容範囲が大きすぎるため、これを使いこなして、自分にあったものにするためには、少し時間がかかるでしょう。

いままでの現実と、ここでの現実のギャップです。

多くのことができ過ぎるため、どうしていいかわからなくなる、言いかえれば、選択できる銘柄やそれを分析するパラメータが多すぎるため、かえって迷ってしまうのです。

今日のマーケットは、大きく下げましたが、絶好の空売りといういわゆるショートを練習するためには最適なマーケットの状態でした。

ところが、Nさんは全くトレードのシミュレーションをしないで、Tさんもショートが思うようにできなかったというのです。

現金を投下しているのではないのにです。

シミュレーションだから、いくらでも売買できたのにです。不思議ですね。

何故でしょうか?

最初に断っておきますが、これは私の勝手な推測です。

まずその背景として、実際のマーケットの流れを見て、真剣にトレードをしてみようと思わせるだけの、手応えがあったことが、原因していると思います。

ある意味で、シミュレーションだと思えないだけのものが、システムを通じて感じたのかもしれません。

ですから、実際にトレードをするようなあたかも、錯覚した感覚を受けたため慎重になり、ついトレードを控えたのではないでしょうか。

終わってからのお二人の感想を聞いていると、シミュレーションではなく、本当にトレードをしていたのではないかと、ふと私も勘違いしそうになった
ほどです。

それだけ実際の売買へ向って、真剣に取り組んでいたということなのだと思います。

私の場合は、そういう前提条件なしでしたから、自分の予算は関係なく、いろいろな銘柄を取引しまくりました。

それでも、一応大まかには自分の予算を、意識はしてしまうものです。完全なゲームではないのですからこういうように意識をするのは当然でしょう。

真剣に考えるからこそ、かえって出来なくなるということはありますからね。

実際の取引の様子が刻々とディスプレイから伝わるその迫力は、それだけのパワーを持っています。

ダウの200ポイント近い下げの迫力の体験は、大きかったのだと思います。私は、実際のトレードを始めて2ヶ月目で、550ポイント以上の下げに、
然遭遇しました。

呆然として、ショートどころではありませんでした。

こういう現実の凄さに意外と人間は無力なものです。

トレードの成功には時間が必要です。

熟成のために不可欠な要素です。

改めて、経験の重要性を感じた一日でした。

 


90513  Thurs.

今日は、昼飯を食べ損ねて、夕方の4時に、回転寿司で、ランチという異常事態。

こういうことを避けるために、トレードを始めたのに、これでは、本末転倒。
まあ成り行きにさかわらないで、流れに乗るのも大事ですからね。

もちろん反省も必要ですが。


でも、毎朝のスターバックス立ち寄りコースは、健在。

パンと、Tall Latte (コーヒー)がないと、ワサビの効いていない寿司のような、朝になってしまいますからね。

朝の早い生活はいい。どうせジジイになったら、朝早くめがさめるのだろうし・・とジジイでないと思いたい、ジジイに半分変身したオトコのフレーズ
が出てしまいましたが。

まず、渋滞とは無縁。起きがけで、まだ消耗されていない充実したエネルギーが満ち溢れた状態で快適な、ドライブを毎朝楽しめるというのは私にとってはかけがいのないもの。

そういう朝は、ドライブをしながら、トレードをする場所が、もっと遠くてもいいなあと思う。

そして、トレードの始まる前の緊張感。

NYSEのオープニングの鐘の音が、その緊張感のピークに鳴り響く瞬間から、意識は膨大な量のトレードが、めまぐるしく表示されるディスプレイへ
と移って行く。

今日のダウは堅調。IBMの一撃は効きました。

ルービン辞任の下げを一気に回復どころか、おつりがあるほどです。

このあたり、アメリカ政府の経済運営の巧みさとしたたかさを感じます。グリーン・スパンがやめたら、どうなるとか、ヒマな外野は、うるさいようですが。

まあ日本では、何年もNYはそのうち暴落をするなどと余計なお世話をいう人が多いようですし、過剰反応を起こしている専門家?も多いですね。

もし、こういう暴落が本当に起こったら?

そのためのデイ・トレードが脚光を一躍浴びることになるかもしれません。

それとも、暴落で儲けたら悪者扱いになるかな?

もともとこの手の、毒にも薬にもならない野次馬的な話は、日米を問わず結構人気がありますし、興味のある人も多いかもしれません。

トレーニングを受けているTさんは、こう言う手の話のどうやらコレクターのようです。

専門コーナーを作りますから、披露してくれないかな?

 



990512  Wed.

カード

この間、銀行のチェック・カード、日本だとキャッシュカードに相当しますが、マシンから引き出すのを忘れて、紛失・・。カードを無効にしてもらって、新しいカードを再発行の請求。1週間ほどで新しいカードが到着。

朝、郵便物の中の封筒からカードを取り出して、早朝峠道を駆け下りてから、携帯でこのカードに貼ってあるラベルの無料電話番号へかける。

女性の声で、カードの番号を携帯のダイアル・パットで押せという。次はソーシャル・セキュリティ・ナンバーという、社会保障番号?を押せといわれ、あわてた。

3ケタ・2ケタ・4ケタの合計9桁の番号のうち、下4ケタを押せという。覚えてないんだよね。

アメリカ人は、みんなほとんどが、このソーシャルセキュリティ・ナンバー、略してSSを覚えている。

生まれたとき、つけられる、世界に二つとない自分だけの番号だ。子供の頃から、繰り返すから覚えているのが普通。

私はアメリカでは新参者のうえ、暗記ものは根っからの苦手ときている。

そこで、車を路肩に寄せて、手帳で確認し、再送。

これでOK!

朝の6時に、電話でカードを有効に。

こういう24時間サービスは便利。


でも、このカードがないと非常に不便。
お金の口座への移動はマシンでできるが、カードがないと銀行の窓口で手続きをしなくてはならず、とても不便。

利息の高い、セービング口座へお金を置いておき、利息の低い小切手の口座へ適当な額を残しておく。

利息を欲張って、小切手(チェック)を相手に払ってからセービングのお金をチェッキングの口座へ移動させていると、うっかりお金の移動が遅くなることがある。

行こうと思いながら、忙しくてつい・・のパターンだ。

相手が、すぐに銀行へ持って行き、こちらが口座へお金を移動する前に、現金と引き換えられると、残高が足りないのだから不渡り小切手を振り出したことになってしまう。

このように、チェッキング口座へ移すのが遅くなると、小切手が不渡りとなり、手数料を確か15ドルから20ドルをとられるので要注意。

だから、不渡りを出さないように、チェッキング口座には3千ドル前後を、置いておく人が多いようだ。

この履歴はその人の経済的信用となるから大事だ。

車のローンを組むときは、口座の履歴を、ローン会社が見ても良いという、書類にサインをする。

この、いわゆる自分の「ヒストリー」は、カミサンの次くらいに大事なのだ。

また、キャッシュを引き出すのもカードがないとチョー不便。

「無くしてわかる、有難さかな」

カミサンをもっとも大事にしなきゃなあ・・

キャッシュ・カード再発行からの教訓でした。


現金と信用

日本は、現金の国だ。自分の稼いだお金を銀行へ預け必要になったら、そこから引き出して支払う。

アメリカは、チェック(小切手)とクレジット・カードという現金ではないが、お金と交換できる代用品をワンクッションおいている。

これは、お金ではないから、換金が確実だという信用がないと、受けとってもらえない。

だから、ある意味では、個人の信用と品物をトレードする社会だということができるだろう。

相手を信用できるかどうかの、いわゆる「値踏み」をお互いにすることによって、成り立っている。

だから、値踏みが終わって、信用していいとなるとより深いコミュニケーションが生まれたりもする社会だ。

人を見る目、物を見る目に厳しさが生まれ、そこで認知されると、それなりの待遇を受けることもできるようになる。

日本はこういう基準ではなく、お金をどれくらい持っているかによってのみ、値踏みされるような傾向になってしまっているのではないか・・と、余計な心配をするより、早く寝る方がいいようです。

おやすみなさい。



990511  Tues.

TさんNさんの生々しいメッセージ?で、このサイトも、多くの方から見ていただいているようです。スタッフもといっても、Yさんと二人ですが、毎日エキサイティングな気分で、過ごしています。

Yさんは、私にできない気遣いができる人で、大変助かっています。

私はまあ、傍観者というか気楽なものですが、TさんNさんは大変だろうなあ・・

TさんNさんは、英語が結構きついだろうと思いますね。

私がトレーニングを受けたときは、一応5年住んでいましたから、そういう面では楽でしたね。

でも分からないと、子守唄のように心地よく、睡魔を誘うのというのはよーくわかります。

でも、おもちゃを与えられてうれしそうにしている子供のように、生き生きとしている二人を毎日見ていると、この新しいトレード方法には、感激や感動を与えるパワーと魅力があるのだと、思わぬ発見・・

論争

いわゆるチャーチストとファンデメンタリストの論争について、はっちさんはどのようにお考えですか?

チャートは所詮チャートで後から説明すれば何とでも言えるという人も多いのですが、デイトレードだからこそチャート分析の力を発揮できるのだと思われますか?

という質問をいただきました。

論争があるのかどうかは知りませんが、チャートを分かりやすく説明すれば、いわばレーダーの」役割をしています。

敵機の動きをすべて予知することはできなくても、相手の速度と方向から、次の瞬間の動きを予測することはできますから、監視を続ける意味があるのです。

近代戦においては、多数の敵機が高速で移動するようになり、今ではレーダーなしで戦うのは不可能です。

速度が遅い時代には、肉眼で見て対応できていましたが、高速飛行物体を補足するには、レーダーで探知して、すばやい対応をしなければ命取りになります。

ファンダメンタルズは、いってみれば相手の情報たとえば、彼女の仕事がうまくいったらしいという彼女の友人からのタレ込みで、よし、今晩は雰囲気のあるレストランへ招待し・・と皮算用をするということに通じるものがあります。ちょっと強引かな。

そしたら、友達を連れてこられ、勘定を払うだけで、お預けをくらった哀れなポチになってしまったりするのです。現実は。

このようにファンダメンタルズは、妄想を喚起し、それが欲という肥料でスクスクと育ってしまうという、副作用があります。

使い方によっては、スクープもガセネタと変わり、思惑が一方的な思い込みだったという悲劇は、昔から繰り返され、オンライントレードができるようになった、いわゆるハイテクの時代でも、未だに多くの犠牲者を出し続けているのです。

「美人と思い、声かけて、振り向いたのは、のっぺらぼう」・・心臓マヒの恐れもあります。怖いですね。

しかし、このファンダメンタルズも、全く無ければ、いわゆるトレードに「進歩」がなくなります。

トレードには、ファンダメンタルもテクニカルもどちらも必要不可欠。要は使い方です。

ファンダメンタルズの分析は、誰にでもわかりやすくまた歴史もあり、それだけに研究し尽くされています。

初心者がいきなり掘り出し物やお買い得品を見つけようとしても、ファンドマネージャーが鵜の目鷹の目でそういう銘柄を探していますから、すでに探し当てられたあとだった、というケースがほとんどです。

知らぬが仏。

ファンダメンタルズは、いわゆる「ざる」のようなものです。すくって、銘柄を大まかに選別するには、もってこいですが、売買のタイミングは「ざる」より
チャートが向いていると思いませんか?

チャートの基本を解説した本は数多くありますが、それを実際のマーケットにあてはめて、検証してその有効性をサンプリングしなければ、チャート分析を実用のツールとして使うことはできません。

それこそ、後からは何とでも説明するための、ただのチャート、で終わってしまいます。

ですから、あるチャート分析ですべてに適応できるというような考えで、単純な分析をあてはめて、動きを掴もうとしても時間の無駄というものです。

チャートに命を与え、従順な召使のように、あなたのために利益を出すツールとして動いてくれるようにするには、主人であるあなたが、チャートへの的確な指示を出す必要があります。

パソコンは、命令なければただの箱。

チャートも、使いこなす方法を知らなければ、タダの図形。字余り。

実際のマーケットで、チャートという道具を切磋琢磨して磨き上げ、価値を与えるという作業をしなければなりません。

そのためには、どのチャートをどのような形で当てはめ表示させればいいのか、という試行錯誤を繰り返し、検証することです。

マーケットは生き物です。

時代による流行もあり、常に流れ、ダイナミックに変動しています。人間の生活の基盤となる経済のいわば中枢なのです。

テクニカル分析は、その手法がハードとソフトの組み合わせによって、高速のシミュレーションが可能になるに従って、個人トレーダーそれぞれが徹底的に検証し続けられてきました。

デイ・トレードの歴史と共に、驚異的な速度で進化し続けたのです。

これは仕事で時間を縛られている、いわゆるファンドマネージャーのような専門家たちでは、できないことです。

また仕事としてではなく、自分の生活のために、徹底的に追及するという個人の執念は、たとえ10年という短いスパンでも、その検証と分析の速度が、年々飛躍的に増加するという追い風に乗って、壮大な規模で真剣に検証されてきた結果は、今までの常識では考えられない結果を、産み出しています。

難解な文章でしたね。長過ぎ。反省。

アメリカでは、こうした結果が淘汰され、マニュアル化されて実用の段階に来ているのです。

まるで、透かし絵のようにくっきりと、株価の動きを認識できるようになる瞬間に出会うことができるのです。

そういう、時代になっています。

確実な利益へつながる、ゆるぎ無き自信という道を見つけ、その道を歩み始めるという瞬間を、体験できるというのは、その人の人生を豊かにし、人間関係をスムーズに、そして家族を幸せにすることへと、つながることが多いのです。

ネットを通じて、太平洋という地理的な制約を取り払うことができるというのは、素晴らしい人間の進歩です。

こういう時代に遭遇できるというのは、何と素晴らしいことでしょうか。

ローマは一日にして成らず。

我が家も一日にして成らず。

ゆえに、トレードも一日にしてならず。

デイ・トレードといえども。

ハッチの法則(一応三段論法)

(デッチ上げ方式によって作成しましたので、運用は自己責任でお願いします。当方への苦情はご遠慮ください。文句ぐらいは掲示板に書きこんでいただければ、よしなに取り計らわさせていただきます。どういう日本語でしょうかこれは・・)

 


990510  Mon.

今日のTさんの掲示板への書きこみは、かなり核心に迫った意見でした。

きちんとしたトレーニングを受ければ、短期間でこのような効果が現れるのですね・・・

傍から見ていて、基本は大事だということを、改めて感じました。

あとは経験を積んで、解析能力というか、読み方の場数を踏むことですね。

チャートのツールを、利益の出るように、自分流にモディファイできることも大事なポイントです。

ペーパー・トレーディングを終えた人は、ほとんどが、きちんと利益を出すことができるようになり、フロアでの、リアルトレーディングへ移ります。

そこでは、他のトレーダーからの影響をいやでも受けることになります。
迷いや自分への疑問、エゴ、欲望と戦わなければなりません。

そこでは、コーチに教わるのではなく、自分でテーマを決めて勉強し、研究しなければなりません。

トレードをしながらです。

学校では成績が良くても、人生の成功者になれるかどうかは、また別問題です。

実社会に出てから努力し、勉強するかどうかが勝負の分かれ道です。

人の分析やニュースをあてにして、ただ読むだけでそんなに簡単に利益が出るものでしょうか?

株式専門のニュースや、掲示板を巡回して情報を仕入れて、上がりそうな銘柄を選び、簡単なチャートを見るだけで、大儲けできれば最高ですが、はたしてそんなにうまくいくでしょうか?

チャートでさまざまな角度から検討して、タイミングを探し当てるという地道な作業を見向きもしないで、大きな利益ばかりを夢見て、架空の計算をするだけで儲かるほど、株式のトレードは簡単ではありません。

チャート分析といっても、膨大なパラメータがあります。

表示期間を何日に設定するのか・チャートの単位も分・時間・日・週間・月の単位があり、指標との対比

など、その組み合わせは、無限といえるほどあります。

本で罫線の読み方を勉強しただけで、使いこなせるわけはありません。

カウンターステアの当て方をいくら本で読んで知っていたところで、実際に後輪がドリフトして、車がスピンを始めたら、あわててしまって、ブレーキを踏むのが関の山でしょう。

冷静に落ち着いてカウンターを当てることができるようになるには、経験を積むしかありません。

それも、何度もスピンを経験してです。

カウンターを当てながら、円旋回を何周でもできるプロになるためには、地道な練習があるのみです。

急がば廻れ。

 



990509  Sun.

高速接続を使ったDT専用ソフトが普及したら果たしてみんなが幸せなトレードができるのだろうか?

今の不満が解消されるのだろうか。

一昔前なら、新聞の株式欄を見て、「NTTはいまいちだなあ」などといってれば、いっぱしのイマイチ証券マンだったりしたのだ。

しかし、もし仮に全員がレーシングカーに乗るようになったとしたら、果たしてそれを運転するドライバーがすべて満足するようになるのか・・

重いステアリングでできる、手の血豆や、高速走行の神経の疲れが、誇らしく心地よいのは、F1でも20台のうちのたった3台のドライバーだけなのだ。

表彰台に上がることのできる3人のドライバー以外はスポンサーが降りてしまう心配や、マシンへの不満や自分のドライビングミスに悔やむことになる。

それなら、いっそのことちょっと改造した、草レース用の車で、気心の知れた仲間と楽しんだ方が、うんと楽しいトレード生活を楽しむことができるのではないか?

DTがすべての人を幸せにすることはできない。

スターバックスのコーヒーを楽しみながら、オフィスでWall Street Journal の朝刊に目を通して、全体の流れをチェックしている、NYのサラリーマン?の
ほとんど全員が、何らかの形で株式市場の株を保有している。

新聞の情報以外にネットで最新情報をチェックしてそうして、パソコンから指示を出す。

一方日本人の大多数は、どう頑張っても新聞の株式欄でNYの状況のその一部しか日本語で知ることができない。

しかし、70%以上の人が損をするという図式は日本でもアメリカでも同じ事だ。

だから、どれだけ株式や銘柄の個別ニュースを、詳しく知っておくかということは、はっきりいえば、パフォーマンスとは全く関係無い。というよりも百害あって一利無しだということだ。

日本からネットでWall Street Journalを購読するなんてのを、一部のファンドマネージャーがやって
いるだろうと思い込み、一般の個人投資家がその真似をするのは、見栄以外の何者でもない。

一流のファンド運用者は、そういうトロイことはしなくても、そういう情報よりうんと役に立つ情報を毎月数千ドルを払って、ブルムバーグの端末から瞬時にして引き出しているのだ。

だから、せいぜい、掲示板あたりで、その博識というか記事の受け売りを、したり顔で披露することくらいでしか役に立つことはないだろう。

たしかに、今までのように長期保有をする場合はその銘柄の会社と心中するかどうかをチェックしておきたいという気持ちになって、財務内容などを
重箱の隅をつつくように眺め回すのは、一理も二里もあった。

しかし、利益が上がれば一週間やそこらで売却しようと考えているのに、人気もあり取引高も十分ある銘柄の過去を、興信所の浮気調査員顔負けの
時間と労力をかけて、調べたところで、利益が出るようになるだろうか?

神経が疲れて、損をして結局はやめてしまうことになるだけだ。

ニュースや他人の情報に頼って、株価の動きを勝手に推測するのは、そろそろやめにしてもいい頃だということに、気づいてもいいはずだ。

損をしなければ分からないことではないのだ。

株価の動きは、マーケットの中にだけある。

お見合いをした美人が、デートの最中に貧乏ゆすりをする癖があることは、実際に何時間か一緒に過ごしてはじめてわかるのだ。

写真や、履歴書や仲人の話からわかるわけはない。

自分で流れを追って、自分で判断をする。
これしかないのだ。そうでなければ、投資信託へ預けることだ。

トレードごっこをしたいのか、利益を出すトレードをしたいのかが曖昧なトレードの氾濫。

趣味のトレードが一番楽しいし、そういうトレードをしている多数の人が多いという現実を見ていると、全く余計なお世話ですが・・

 

 


990508  Sat.

日本からのチャレンジャーと一週間を共にして多くの考えるべきポイントがあることに気づきました。

一番の障害は、言葉。英語です。

Tさんは、日本に住んでいる日本人としては、相当英語力をお持ちですが、それでも、アメリカ人が普通のノリで話すことを、ほとんど理解できるようになるためには、5年以上アメリカに住んで、アメリカ人と仕事を共にしていないと無理だという現実です。

これは、年数ではなく、アメリカに20年以上住んでいても、英語を理解して話そうという意識がなく、日本人としか話さなければ、英語を話すということ、もっとわかりやすく言えば、コミュニケーションをとることは難しいということです。

日本人が英語を使いこなす大変さの反面、よさもあります。

極めて、機能的ですから、ポイントを絞って何が大事かというフォーカスが明確だということです。

日本語は、逆にこういう点では曖昧ですが、日本人にとっては曖昧さゆえの、容認するという懐の深い心地よさを長所として、感じることができます。

ですからこの日本語の持つ味を生かした、日本語による、トレードのカリキュラムがあれば最高ですね。

多くのメールをいただき、多くの方がトレーニングを希望されています。

ただ現在のTさんとNさんからは、日本人がアメリカで研修を受けるにあたって何が問題点かという、フィードバックをいただけるので、私もできるだけのお手伝いをしていますが、多くの方が希望されるのを、ボランティアで、すべて私が手伝うことは、不可能です。

現在、この点の実現に向けて、ある計画を進めています。

アメリカの某会社が協力をしてくれそうなのです。

これ以上は、今は書けませんが、夏前には、きちんとした形で発表できると思いますから、乞うご期待です。

 



990507  Fri.

週末です。日本からのチャレンジャーも、ようやくアメリカの生活にも慣れてきたようで、楽しいトレードライフを過ごされているようです。

5時過ぎには、目覚ましの電子音で熟睡から目が覚める。音は小さいが注意を引く音色で「間」がけっこういいのだ。だから、今まで寝過ごしたことはない。
起きる気がないと気にならない種類の音で、起きるのが、びっくりしなくていい。

で、ジャグージーに入り、そして祈る。

バブルで体を温めると、頭が少しづつ冴えてくる。

髭を剃って、頭を洗い、5時半には下のキッチンでビタミン剤を飲み、リンゴとバナナを掴んで、5時45分にはシャッターのリモコンボタンを押して、峠道を駆け下りる。この時間帯は車がまだ少ない。

最初の交差点を左折するときに、一瞬のドリフトを決めて気合を入れる。

6時には、スターバックスで、 No Waiting Line。

ここで15分遅くなると行列に参加することになる。

ここ2年いつも同じオーダーなので、馴染みの娘は、私より先にオーダーを言ってくれる。

6時10分には、画面をクリックして、個別の銘柄の株価をチェック。CNBCの Futures がプラスかマイナスかをチェックしながら、ノートブックをセット。

コーヒーを飲みながら、ワイヤレスでネットへ接続して、ブラウズしながら、ニュースサイトをチェック。

現時点での評価損益を計算するため、エクセルをバックグラウンドへ起動しておく。

ポートフォリオなどは、専用サイトへアクセスをして、オンラインでチェックできるようになった。

ネットにアクセスすれば世界中どこからでも、自分の口座の残高や、毎日の利益などをみることができる。

トレードフロアには専用ISDN接続できるマシンが用意されているから、調べものや、自分の購入パワーをいつでも確認することができる。

毎朝早く起きる生活は素晴らしい。特に朝の数時間は、最高の集中力を発揮できる。

この自由さと、利益のトレードが一番難しい。

テーマを指定される宿題はある意味でラクだ。
テーマは、自分で決める。

そのプロセスを採点されたり、指摘されることのない自由さだが、これがきちんとできないと、トレードそのものにも大きく影響する。

ベストのパフォーマンスを発揮できる環境で、全力を上げて自分の目標へ取り組むことができる、というのは最高の贅沢だと思う。

目標に向って、純粋に取り組む姿勢が、あなたを強くまた、たくましく、そして魅力的に変えてゆく。

自分自身を磨くための道具として、トレードを利用するして、COOLに生活を楽しむ。

チャンスは待っている者よりも、夢を実現させようと努力するものに優先して訪れます。

日本からの挑戦者は、その一歩を踏み出しました。

みなさん、よい週末を、お過ごしください。



990506  Thurs.

はっち さんへ

はじめまして、Oと言います。

ネットサーフしてハッチさんのページ(Daytradenet)を見ました。

私は、今、NYに住んでいてDatekとSuretradeに口座を持っていてオンライントレードをやっています。
また荒井拓也氏のBenkeiUSAの会員にも先月なりました。

日本の株関係の掲示板を見ていると文面からいろいろな人がいるなと 分かるのですが、自分のじていることとはちょっと違うなと思っていました。

見学も大事なことだと思い、NYSEとその帰りにAll Techへ行ってAttainを見てきま した。NYの事務所はつい最近できたのか、あまり繁盛していないのか知りませんが他の会社と事務所をシェアしていて、戸を開けたらいきなりコンピュタ―が20台ほ ど置いてあり7−8人の人がトレードをしていました、ユダヤの格好をした人ばかりでどうも様子を見ていると会社の身内の人のようでした。

コンピュタ―がブローカーを通さずに直結というのもすごいですが、Attainも想像以上でした。

(あの画面を見ていたらDatekなんてやっていられませんね。) 残念なことにNYでは、トレーニングセッションをやっていないらしく、近場ではNJでやって
いると話を聞きましたが、自家用車を持っていないので交通の便が悪く行けそ うにありません。

またNYの事務所を見ているとあまりにもお粗末でちょっといかがわしい感じでした。 私は、Attainを見た後、Datekなどのブローカーでは、値動きの様子が全くつかめないので、ケガをしないうちにもっていたIPOを全部売却しました。

日本の株関係の掲示板を見ていると、毎晩、DatekやE*Tradeのオンライントレードしている人が大勢いるようですが、リスクの高いトレードだと実感しています。

私も、ブートキャンプに参加してみたいのですが、東海岸で情報を集めてみます。Daytradenetのコンセプトかなり良いと思います.将来の発展を期待しています。

O


というメールを、ニューヨークからいただきました。

独占するのはもったいないので、メールで了解をいただき、引用させていただきました。

Oさんありがとうございます。

ユダヤの格好というのを見てみたいものです。

アヤしくていいなあ。さすがニューヨーク?

荒井拓也氏の「1000ドルから始める・・」は私も読みましたが、アメリカンフレーバーがプンプンしていて、面白い本です。

BenkeiUSA っていい名前ですね。


疾走感

NさんTさんといい、All Tech を代表するこういう高速接続回線提供業者?の使うソフトのすごさは、実際の体験でその価値がわかる種類のもののようです。

トレードは、同じ車のレースでも、いってみれば「パリダカのラリー」のようなものを想像するとイメージがつかめるかもしれませんね。

何週間もかけて、砂漠や氷などの条件の一般道や高速道を含め、時には200キロ以上のスピードで、何週間もかかって駈け抜けるという条件の
過酷さは、まさに株式市場そのものです。

F-1などと違い、ドライバーだけでなく、優れた一流のナビゲーターのサポートがないと、上位に入ることができないどころか、完走さえできません。

コースを間違えればロスタイムが出るわけですし、あと何メートルでどちらへ曲がるどれくらいの曲率のカーブがあり、道の勾配など細かくドライバーに
あらかじめ指示しているからこそ、ああいった高速で飛び出さずに走れるのです。

トレードでも、ドライバーだけではなく、こういうナビゲーターの役割をするソフトや、回線速度に相当する高出力のエンジンがないと、トレードという競争
に勝ち残ることは難しくなります。

走る距離が、すなわち経験です。

一般の人の一年分を、1週間で走りぬくタフさが要求されます。

そうすれば、のんびりと普通の人がついて行けない速度で鼻歌を歌いながら、ドライブを楽しむことができるようになるのです。

現物を見た人のニーズで、こういう業者はこれからもますます多くなることでしょうね。

オールテックでも、こういうシステムを使ってトレードをしたいという見学者は、毎日あとを絶ちません。

その魅力は、スピード感と情報を加工する切り口を自由自在に、モディファイできる柔軟性です。

私もその魅力に取りつかれたうちの一人なのです。
 




990505  Wed.

どうも、最近更新が遅れ気味。

今日も夕方から、友人の引越しと、長女誕生祝いを兼ねたパーティーへ呼ばれていたので、バーベキューとワインを楽しみ、今帰ったところ。

今日は天気が良く、今日のマーケットを象徴するようでした。

典型的なW底で、こういうきれいな形は最近珍しい。

DTでは、なかなかおいしいパターンで、ぎちそうさまでした。?

新サイトは、まだ立ち上げたばかりで、試行錯誤の部分が多く、ニュースの提示をどういうタイミングでどれくらいの量を、どの程度の切り口でお届けできるかを、あれこれ検討しています。

掲示板の速報性を生かして、マーケットの大きなうねりを感じ取っていただけるよう、開始から2時間は、ポイントになる時間帯を見ながらアップしていますから、リアルタイムのチャートを見るよりも、少ないトラフィックの環境で、流れを感じとっていただければと考えています。

リクエストなり、ご要望があれば遠慮無く、教えてください。書きこみ、メールとも大歓迎です。


ブート・キャンプ3日目

Tさんのコメントを読みましたが、昼間感想を聞いたら「かなり色々なことができるソフトで、問題はこのソフトを使ってどう読むか?ですね」と、先をきちんと見越したコメントで、冷静な分析をされています。

Nさんは、自分のスタイルと照らし合わせながら、作戦を練っているようにお見受けしました。


リスク・マネジメント

今日のトレーニングの後半では、マーケット・メーカーへの注文の出し方を勉強されていたようですが、売買の決定から、マウスをクリックし、パソコンから送られてトレードが成立するまでの時間を、どれだけ早く実行できるかというのは、かなり重要な部分です。

DATEKでは多分アイランドといういわゆるマーケットメーカーのようなものを通して、売買を実行していますが、これはいってみれば、混んでいれば待っている列に並ばなければならないようなものです。

並んでみても一向に前へ進まなければ、値段が変わってしまって、トレードが成立しないことが多いのです。

特に、早く成立して欲しいときに限って、行列は長くいらいらするものです。順番が来たら売り切れというワケです。

高速回線を使った、オールテックに代表される、ブローカーの特長は、こういった、売買高が多い時や値動きが激しくなって、いわゆる売買の難しいときに迂回したり、空いているところを探して、トレードを成立させることができるという点にあります。

自分が売ろうとしている時に、株価がまだ上昇して、誰もが買おうとしているまさにその時に、高く売るためにはどうすればいいのか、また株価が止まってしまい下がり始めているので、そこでできるだけ早く売りたいときにはどうすればいいのか、という部分を、明日からのトレーニングでは、学び体験できるはずです。

これは、こういう緊急時にどれだけ、買えなかったとか売れなかったとかいうリスクを減らせるかというワザなわけですから、ベストはこういう状況になる前に、売ったり買ったりしてしまうことです。

そうすれば、混んでいるときにわざわざ並ばなくてもいいわけですし、トレードの時間も短く、またトレードの不成立というリスクも減るというものです。

こういう機能に頼らずに売買できればそれが理想ですが、ただ、こういう「いざというとき」を完全に避けることはできませんから、こういうリスクを低減させるための仕掛けや手法が必要になるのです。

これも一種のリスクマネジメントというシステムの一環なのです。

市販車より、レース用の車のほうが、クラッシュしても、ドライバーへのダメージを少なくする工夫がされています。

当然コストがかかっています。ですからそのスピードに応じたブレーキや、クラッシュをしそうなときの対策や機能が備わっています。

しかし、ぶつかってしまえば、車は壊れ、走れなくなるのは、市販車も、レース用の車も同じで違いはないのです。

コントロールしてその機能を最大限に生かせるかどうかは、やはりドライバー自身のウデ次第ですからね。

ウデのいいドライバーは、市販車でもレースカーでもその車に応じたトレードができるのです。

レースカーをコントロールできるウデを習得すれば、市販車を運転するというのは、非常に安全、つまり事故のリスクが少なくなるということにつながります。

ただし、酔払い運転やヤケクソの気分での運転はいけませんね。?

むやみやたらにスピードを出して、ウデを誇示しても隣のガールフレンドのあなたへの評価は下がるだけです。

スピードを出していないようでいて、速い。
こういうドライビングがCOOLですね。

 



990504  Tue.

ブート・キャンプ2日目

今日も時々、ブートキャンプをやっている、トレーニングルームを覗いていたのですが、2年ほど前を思い出しました。

トレードの基本姿勢を、かなり繰り返して、説明されていたようですが、いいトレーダーはトレードそのものに集中するものだということを、たとえ話で説明されていましたので、今日はその点を少しばかり・・。

トレードは最終的には、ある金額を、払うことになるのかもらうことになるのか、ということに尽きると思います。

そのためには、結果を重視するのではなく、そのプロセスに重点をおいて、集中するということが大事なのです。

一流のミュージシャンは、この演奏がいくらになるかなんてことを考えながら、歌ったり演奏したりしているのではありません。

もちろんアルバムをいくら売ったら、どれだけ儲かるから、そのためにツアーをするという、ビジネスとしての計算は当然しますが、でも演奏中は、いい演奏をしようベストのパフォーマンスに集中しています。

野球選手だって、ここでホームランを打ったら、いくらになるなんてことを考えながら打席に立っているわけではないでしょう。

私はゴルフはしませんが、ゴルフだってそうだろうと思います。打つ瞬間に、このパットを入れれば、いくらになると考えながらパットを決めるプロはいないはずです。

トレードだって、同じ事です。冷静にどの時点でトレードをして、どのポイントでどうするかということを決めたら、それに集中することが大事です。

いくら儲かるかというのは、トレードをする前に決めておくべきであり、トレードの売買の判断をするときに、儲ける金額を意識しないことです。

あいまいな決断、つまり集中力の無い状態、雑念や思惑など、トレードそのものと違うことを考える状態でトレードをすると、正しい判断ができなくなり、それがロスを誘導するのです。

動きの読めないものはできるだけ避けることです。
時々は、読み間違いはあってもです。

自分にとって有利な状況を設定したら、そのテリトリーなり条件に合う銘柄を、そのタイミングで狙い撃ちにするのです。

自分の射程距離や速度を考えながら、自分の得意なレンジの中でトレードをする、扱えない動きの掴めないものは見逃すことが大事です。

ストライクゾーンの球を打つことです。ボールに手を出してはいけません。

あなたにとってのストライクゾーンが決まっていなければすべての球を振ることになり、ピッチャーゴロか三振で終わります。

野球には振り逃げ、なんてのもありますけどね・・

 



990503  Mon.

ブートキャンプ初日

高速回線を使ってマーケットのコンピュータへアクセスをして、株式のトレードをする、デイ・トレードのブートキャンプへ、新しい挑戦者が参加しました。

この、デイ・トレードのブート・キャンプという、トレーニングに、今回、2名の日本人が5月のゴールデン・ウイークを利用して参加されていることは、このサイトで、今までお伝えしてきました。

そこで、差し障りの無い範囲で、お二人のバック・グラウンドをご紹介。

Nさんは、某大手超巨大外資系日本の会社にお勤め。年齢40歳前後(前後?)

英語は、レンタカー・ホテル予約も全く問題無し。

でもこういう人は例外。

Nさんは、毎日のドキュメントも英語、日本の会社ですが、社内でも英語を使うくらいですから、ちょっと特殊な例で、私がアメリカへ住み始めた頃とは比べ物にならない語学力ですからね。

すぐにアメリカへ住むことになっても、全く困らないレベルといえばおわかりいただけるでしょう。

いってみれば、日本のサラリーマンでも、一流企業で長年働いてこられた、実績を上げてこられた方ですから、、いって見れば日本という社会で揉まれてきた、一人の日本人が、アメリカという社会へ参加されることで、本質に
迫る、今の日本の問題点や、逆に日本のよさも、明確に感じられるかもしれませんから、この点を中心にレポートをさせていただこうかと考えています。

Tさんは、本の執筆や編集もされている、いわゆる自由業の方。年齢は50歳前後(また前後?)

英語は、日本人の平均で、これが普通というかノーマル。

ですから、Tさんのケースの方が多くの人にとって、参考になることが多いかもしれませんね。

ただ生活のスタイルは自由業で、私より先輩の方ですから、誰でもがいつかは迎える、リタイヤ後の生活をどう考えるかという、人生において非常に大事なことの答えのヒントが、今回の長期滞在のレポートからつかめればなあ・・などと勝手なことを考えています。

毎日の様子は、このサイトの掲示板に書きこんでいますが、ここではその「まとめ」を書きます。

今回の5月3日からのデイ・トレーディングのトレーニングつまりブートキャンプですが、参加者は15名。

朝のレポートでは13名でしたが、遅刻が2名だったため15名が正式?な人数ということになりました。

最初は車を停める駐車場についてやなど、まだパソコンのスイッチは切ったままで、開始早々しばらく、見学していましたが、全員少し緊張の様子。

最初にスタッフが、ここもインターナショナルになってきたと、日本からの始めての参加者と二人のことを紹介。

おいおい、私だって日本なのにと一瞬思いましたが、アメリカに住んでいる私は、厳密に言えば日本から参加したのではありませんからね。そうか。

Tさんと、マーケット終了の1時間前くらいに、キッチンでばったり。
眠気覚ましのために抜け出してきたとのこと、そこでちょっと感想を聞きました。

カリキュラムの展開は、予想していたより早いペースで、NASDAQやSOESなどの一般的な説明が中心のカリキュラムが多く意外だったとのことのようでした。

これは私の時と同じ進行ですが、このあたりは私の場合と違います。私はTさんのように予備知識がなかったわけですから、先入観がないために、意外だという感じはしなかったのかもしれませんね。

Nさんも、ディスプレイを併用しながらの説明を期待されていたようですが、画面に気を取られないで、話に集中してもらうためという方針なのでしょうね。

さて英語です。Tさんは半分くらいはわかるが、とにかく喋る速度が速いということでした。

まったく遠慮の無い(当然か・・)早さで喋る・・猛烈な睡魔のうえに速い英語は絶好の子守唄だとの
ことでした。

このトレーニングは今回、トレーニングルームの部屋の壁を奥へ移動して、まだパテで埋めたあとのペンキも塗っていない状態で始まりました。

その壁が移動されたつまり、狭くなった部屋でサイトのテストをしていたのですが、そこもまだ資材が置いてあるような状態のため、今日は、私と編集のY氏は、オールテックのスタッフの部屋に間借り?状態。

ブートキャンプへの参加を検討しているという人達の訪問も多く、どの部屋も満杯。前のブートキャンプの参加者が、トレードフロアへ移動してトレードフロアも狭く感じるほどです。

新たに15名増えるのですから、駐車場が一杯になるのは当然ですね。オール・テックにすれば、うれしい悲鳴でしょうね。

マーケットが終わり、1時半ごろから、昼食へ行きましたが行き先は回転寿司。

ネタが新鮮で大きいのに、びっくりされていました。

日本のは向こうが透けて見えるんですよと、ジョークが飛び交うくらい、リラックスしたランチでした。

朝方は雨だったのですが、だんだん天気が良くなり、午後には太陽が顔を出すようになったので、ミアータの屋根をオープンにして、パソコンをレンタルするためにヒットマーク・コンピュータへ。

「何か、土曜日のような気分ですね」とTさん。

確かに、午後2時にはフリーですからね。

開放感があります。

「毎日土曜日みたいな気分で過ごせるなんていいですね」なるほど、私はすっかり慣れてしまって、そういうフレッシュな感性を失っていたことがわかって、ちょっとショック。

COOLでは有馬温泉でした。( --)/~~~~~(>_<)

 



990502  Sun.

保険とリスクと賞金稼ぎ

トレーニングを受けに来られたお二人は、無事ホテルにもチェックイン。レンタカーも借りたしね。

一番安いクラスで、2週間借りて660ドルほどだから14で割ると一日、47ドル・5600円。ガソリンは使っただけ払うか1週間15ドルを払うかが選択できる。

走行距離無制限。2週間で600ドル、1週間で330ドルの内訳は、車が140ドル保険が190ドルで保険の代の方が高い。

保険は、車が壊れても、500ドルだけ払えばいいという条件では、保険料が安くなるなどの選択ができます。

もちろん保険に入らないのも自由です。

するとうんと安くなる。

保険に入らないのは、リスクは高いけれどコストは安いという選択をすることですね。

これと比較すると、比較できるのかどうかはさておいて1000株単位の取引の比較では、リスクは高いけど、株価というコストも高いネット株を、取引するのは、保険の無い車で運転するよりもアブナイ行為だといえますね。さて比較できるか??

しかし、パフォーマンスの高いトレーダーほど、こういう銘柄を避けるというか、トレードをする比率が低いというのは、理屈に合っているように感じます。

しかし、リスクがあっても、イチかバチかでやらなければならないような状況にあると思っているトレーダーだって、現にいるわけですから。こういう選択ができるというのが、本当に自由なトレード?

こういう、値動きの激しい銘柄を選択して、高性能な速度の接続環境でトレードをして、超短時間でがっぽり稼ぐという、何か賞金稼ぎのようなイメージのトレーダーというのにも憧れます。

だからそのために、損をしてもいいように、お金をためておこうかなあ、とふと考えたりしますがでも、「貯金があるという、リスクを避けた背景を持つ賞金稼ぎ」って、映画じゃ、はっきりいって観客にはウケない。

でも、映画のようにカッコよく死ぬ役(トレードでは破産?)
を、現実にやるわけにも行かないよなあ・・ってのが
キビシイ現実。

休日にのんびりとこういう夢を見るのもCOOL(かな?)


 


990501  Sat.

たぶんアメリカへの株式投資を始めたばかり新米の方?
からも、新サイトの掲示板に書きこみをしていただきました。うれしいことです。

新しいものへの期待と不安が入り混じった気分で、何から始めようかと考えている方も増えてきているようですが、私の場合は、まず最初は趣味だと思って始めました。

もちろん、普通の趣味よりちょっとばかり気合が入るのは仕方のないところですが、最初はカミサン以外誰にも言わずに始めました。

うまく行く自信もないわけですし、この年で大損したら立場ないなあ・・っていうのもありましたからね。カミサンへは、1万ドル損したらそれ以上やらない
代わりに、トレーニング費用3千ドルと1万ドルは趣味だと思ってくれ、と念を押しておきました。

自分に対してですけどね。本当は。

で、トレーニングの結果は、約1万ドルの利益。

不安でしたが、まあ何とかやっていけるだろうとライブトレードへ突入。

97年の8月は $-5,668.75・9月は $+4,731.25

10月は $-5,468.75・11月は$-169.25

いきなり最初の月に5千ドル以上のロス。

おかしいなあ?現実のプレッシャーです。

9月は、何とか4千7百ドル以上のプラス。

よし、何とかいけそうだぞという10月の27日に550ポイント以上の下落という、ここ10年で最大の下げに遭遇しました。

オー・マイ・ガ!

11月は169ドル25セントのマイナス。

毎日朝5時半に起きて、毎日6時間半頑張っても169ドル25セントの持ち出しでしたから、他人から見れば、「何言ってんの、損をしてるじゃない」です
ね。

でも9月に4千7百ドル以上の利益を出したときよりも気分はうんとラクでした。

10月の、このブルー・マンデーという試練を乗り越えた成果が出始めたのです。

何千ドルも勝っているような、自信です。

まあ黒字という結果は、まだ出せていませんでしたが大きな損をしないという自信を、ようやく持てるようになったのです。カミサンも、「損をしなくなってよかったわね」と・・傍から見れば変な会話ですが・・

帰るとまず、「どうだった?」から会話が始まる毎日でした。やっている本人は一応損をしてもまあ納得というか仕方なく、事実を受け入れれなければなりませんでしたが、まあ自業自得ですね。

カミサンの方が大変だったろうなあって・・

損をすると、最愛の人に心配をかけます。

家族があると特にです。強い絆がないと、このトレードが原因で夫婦仲が悪くなったり、周りから信用をなくすことだってあるかもしれないのです。

これがきつい。お金よりもです。

教訓その一

最初の一歩は、まず損をしないこと。

儲けるより前にです。

これは大事ですよ、損の権威だった私?が言うんですから。ははは。今は笑えますけどね。

トレードは、ある意味で、あなたの人間関係の試金石です。誰でも最初はロスを出します。

何ヶ月かは大変な試練ですが、それを乗り越えたら大きな希望と夢が待っています。

トレードを生かすも殺すも、それは、あなた次第。


1999 05 01 -

 

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