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990228  Sun.  ネットで新聞・どこでもドア   / 今日のニュースから

Seattle Japanese Net. のページでは、経済情報を中心に面白そうな記事を日本語で掲載していますが、メインはSeattle Times をチェックして、Northwest Cable News 次にKOMO TV のサイトを見てまわります。

シアトルタイムスは、トップページを見て、左上の Today's New Index をクリックすると、ビジネス・ハイテクなどの項目別の記事が一覧できます。

ローカル・ライフスタイルにも時々興味深い記事があります。

ローカルな新聞ですが、ハイテクやネット関連のニュースのツボはきちんと押さえているようです。

特徴は、各テーマの内容・ボリュームなどのバランスがいいということでしょうか。

シアトルに住んでいてネットニュースを一つだけといえばやはり Seattle Times がお勧めかな?

TV感覚のネットニュースなら、Northwest Cable News

ここのいいところはトップページで、最新ニュースが見渡せるという一覧性。

わざわざ、クリックしてなくてもいい。

長い記事は詳細へのリンクもきちんと用意されています。

ですから、何か大きな事故などが起こったときなどは、 ここが早い。

ただハイテク関連はチョッと弱いかな。

TVの35チャンネルを見るのもいいけれど、どのニュースをどのタイミングで放送するかという、スケジュールつまりローテーションがあります。

ですから、ちょうど見ているときにそのニュースをやっていればいいですが、コマーシャルがあったり、英語ですから肝心な部分を聞き逃すということもあります。

こういうワケでネットは意外に使えます。

メディアの特徴からいうと、TVはドキュメンタリーものか、映画が一番でしょうね。

ネットはどこでもドアを実現してくれました。

これがあるおかげで、今やアメリカに住んでいながら、日本の最新ニュースを知ることができますし、ニュースを見ていると、日本へ住みたいとは思わなくなりますからホームシック防止にもなります。

友人に会うときは別ですが、E-Mail もありますからね。

ですから、ウチではコンピュータは24時間つけっぱなし。

ダイアルアップISDNなので5秒で接続。

30秒で最新ニュースへたどりつくことができます。

ちょっと、ハナシが脱線しましたが、念には念をという場合には、KOMO TVもチェック。

一般紙だと USA TODAY や ワシントンポストがお勧め。

ニューヨークタイムスは、最初に登録しなくてはならないのでちょっと面倒。

Wall Street Journal は専門的過ぎて、私には必要ありませんね。

スターバックスへ行けば、読んでる人は結構多いですから、チョット借りて読むという手もあります。

ここの世界の新聞拾い読みもどうぞ。

今日のニュースから

オレゴンの海岸で座礁していた貨物船は、タグボートに牽引されて、外洋の深海へ沈められるようですが、海辺の砂浜にめりこんでいるようなので、満潮を待って引っ張るようです。

追加
7000馬力のタグボートで、引っ張っているようですが、天候が悪く、動いたのはたった35フィート。重いんでしょうね。

 


990227  Sat.  
トンネル / 今日のニュースから

今日からホーム・ショーがキングドームで開催されます。

シアトルに住んでいてまだ行ったことのない人には、特にお勧めします。

中国の給料で、日本の家を持ち、で英国料理を食べて、休暇は北朝鮮へ行き、妻はアフリカ人でクルマはロシア製というのが世界で一番ひどい生活だそうですが、アメリカの家は住み心地とコストパフォーマンスを考えると、とてもバランスがいいと思います。

ちなみに、昨年夏に引越した家は、築10年ですから、新しい設計です。

以前の築25年と比べると、住み心地はダントツ。

ロケーションは、日本で同じようなカンジでいうと、神戸の東灘の高級住宅地といったところでしょうか。

値段は、建坪を書くとわかってしまいますね。

約38万ドル。(今のレートだと4,560万円くらいかな?)

敷地は19,922Sqftですから、1,793平方米、540坪。

建坪は総床面積で2,420Sqft、217.8平方米、66坪。

建物の敷地自体は、2階建てなので、35坪、115平方米。

と対値段でいうとちょい高め。

理由はロケーションと中の設備がいいため。

4ベッドルームで、トイレは3つ、風呂2つ。

左右方向へ特に広い庭で決めました。

家はアメリカでも高額な投資対象の一つですから、家探しには時間をかけました。

何故って前の家は、4年で2倍になりました。

まあ不動産に関してはプロでしたからね。

普通そこまで値上がりするのは無理としても、よほどひどい家をつかまされた場合は別ですが、大体年8%くらいでは行くようです。

The Wall Street Journal のNational Association of Realterの1999年資料によると、1997年から1998年の値上がり率トップは、イリノイ州の18.4%、リストの最下位はCA州のサンディエゴで9.0%。

もっともこれは比較的高い値段帯なのですがね。( by Metros with Greatest Home Price Growth )

シアトルでも、10万ドルクラスだと、1996年が3%くらいで1997年が4%と、値上り率は低いようです。

( by Median Sales Price of Existing Single-Family Homes )

最新鋭の住宅機器と中で生活をする人の動線を考えた新しい設計で作られたアメリカの住宅は、毎日の生活を快適に過ごすことについてとてもよく考えられています。

最新鋭のものはどれくらい進歩しているのか?

ウィークエンドは混みそうなので、平日にでもちょっと覗きに行ってこようと思います。

トンネル

私があなたに1億円をあげたとします。

さあ、あなたはどうしますか?

うーん。

「気前のいい貴方へのお礼として、半分さしあげます」

というのが、あるアメリカ人の友人のお答え。

今月ももうすぐおしまい。

あなたにとって今月はどうでしたか?

のんびりと過ごせた最高の月でした。

それは、今月のトレードは私の生活の10%くらいだったからかな。

お金を稼ぐという手段が目的になる生活は、バランスを狂わせる。

勉強のために、家族と一緒の楽しみを犠牲にして、日本へ戻るときのために、土曜も日本の学校へ復帰するための塾通いをする。

今でも多くの日本人の学生がそんな毎日を過ごしている。

ここアメリカでも、というよりもアメリカだから、より懸命に続けている。

学校から帰ったら、勉強を忘れて、自分のしたいことをしないで、勉強ばかりしているトンネルを抜けると、仕事ばかりするトンネルへまた入ることになる。

そうして、金儲けばかりが目的の暗くて終わりのないトンネルへ争って入ろうとする。山が多い日本はトンネルが多いようだ。

アメリカにはトンネルがあまりない。だからビル・ゲイツのようなトンネルマニア(?)は、一度トンネルに入ると、のめり込んでしまうようだ。

うちでは、学校を含めた勉強が毎日の生活に占める割合は30%から60%くらいかな。

あまり勉強しなくても、入れる学校へ行きなさい。

これが、ウチの方針。




990226  Fri.  
変更

すでにお気づきのようにトップページの構成を一部変更。

今までは、各サイトの内容がわかるようにタイトルをつけたり内容を一部引用して紹介していましたが、定期的に利用されている方は、大体どのサイトがどういう内容かの判断はおわかりのことだと思います。

内容をチェックしてから題名や内容の引用の編集作業をしていましたが、最近特に各サイトの内容が充実してきたこともあり、以前に比べかなりの時間をとられるようになってきました。

またトップページがだんだん重くなってきたこともあり、今日から思い切って、このような形式に変更しました。

トップページの下半分にある Daily Links は、ニュース関連のサイトの場合は、インデックスが一覧できるようなページへリンクし、日記などのサイトの場合は、できるだけダイレクトに、目的のページへリンクしています。

題名がないと内容はわかりませんが、それだけにどんな内容かな?という期待度は高くなると思います。

内容は毎日チェックして、これは見ないと損ですよというようなサイトを選択して、リンクするようにしています。

時間があればできるだけ全部のサイトをチェックしてみてください。

まあ、一種の手抜きといわれれば仕方ありませんが、その分はアメリカの情報ページ Seattle Japanese Net. の内容を充実させてゆくつもりです。

あとこのページもね!

今日のニュースから

シアトルタイムスのここにあるように、ビル・ゲイツ氏が、コンピュータを使ったネット販売、つまり電子商取引、が課税されれば、普及の足を引っ張ることになるのではと、予防線を張っているようですね。

ZDNET のここの記事でも、「Microsoft,オンラインストアに加えパーソナライズ強化でEC戦略推進」という内容を見るとなるほどです。

アメリカの株式市場は、利上げ観測の影響で4日続落です。

こうして調整をしながら、成長を続けるマーケットの方が、健全というか安心して参加することができますからこういうパターンの下落は大歓迎です。

すでに買っている人にとって利益を出すには、ちょっと時間はかかりますが「急がば回れ」というじゃありませんか。

しかし、グリーン・スパン発言の効果は絶大ですな。

日本の株式市場は3月の年度末に向けて上昇中ですがまあ、各企業はホッと一息というところでしょうか。

そのアトが、また問題ではありますが・・

みなさん、よい週末をお過ごしください。

 


990225  Thurs.  
グラミー賞

アメリカ音楽界のビッグイベント、第41回グラミー賞が昨夜発表されました。

ここがオフィシャルサイトです。

セリーヌ・ディオン、マドンナ、ローレン・ヒルなどが注目でしたね。

日本のヤフーで日本のサイトを探したらこういうサイトが見つかりましたが、1999年の最新のグラミーの情報はまだありませんでしたので・・

受賞結果です。

Record of the Year は、セリーヌ・ディオンがタイタニックの主題歌で受賞しました。彼女は今年一杯で引退するそうですね。

家族と一緒に過ごす時間が欲しいからだそうです。

素晴らしい決断だと思います。

Song of the Year
Best Female Pop Vocal Performance
Best Song Written for a motion Picture or for Television

と一応4部門を獲得のようです。

お勧め

Best Female Country Vocal Performance
Best Country Songs

の2タイトルを獲得した Shania Twain シャナイア・トウェインと発音しにくい名前ですが、カントリーは苦手の人にも後悔させない内容のアルバムですから、CDを買ってぜひ聞いてみてください。

美人だしね。

彼女の書いたYou're Still The One はFMでもよくかかっていますがいい曲です。

部門獲得数は見落としがあるかもしれませんが・・そのときは、ご容赦を。

たしかレーザー・ディスクで、歴代のグラミー受賞アーティストの演奏をまとめたバージョンが発売されています。

お馴染みの歌手が次々と、あの曲をライブで披露していますが、いい曲ばかりですから、聞いたことがなくても 楽しめると思います。

アメリカのショービジネスの雰囲気が十分に味わえますよ。↓

Grammy's Greatest Moment Volume 2
Warner Music AMLY-8076


 

990224  Wed.  物価

最近はごぶさたですが、マクドナルド

まあ、ここのようにジャンクフードの代表選手のように思われていますが、最近シアトルでは、TVで安さを宣伝して います。

こういうように嫌いな人も多いようですが・・ビッグマックが2コでたしか1ドル99だったか2ドルという値段になってしまっています。

これは安い。

まあこの値段で大儲けとはいかないでしょうけど、これでも利益は出るんでしょうね。
この安さに釣られて、出向けば、他のものを注文しますから十分やっていけるのでしょうけど・・日本だと、ココの値段によると1コ280円。

2コだと560円。


参考までに日本の物価がどれくらい高いのかということを調べてみようということで、次のサイトを見てみました。

海外勤務者が実感する内外価格差
━ 依然として一部商品に残る内外価格差 ━

品目別に見ると、食パン、コーラなどの食料品や保険雑貨では、依然として東京が割高となっている。光熱・水道費、住居費といった費目でも、東京の割高感は解消されていない(図表2)。

これに対して、洗濯機、ボックスティッシュなどの家具家事用品や被服及び履物では、多くの都市で東京を上回る水準となった。調査対象
64品目中、東京の価格が海外諸都市比最も高かったのは18品目で、昨年の23品目より減少した。一方で東京の価格が最も安かった品目はしょうゆ、ボックスティッシュ、パーマ代の3品目であった。

ということですが、これは第一勧銀の駐在員が、海外のどこのものを調べたかによって、結果が大きく変わってしまうので、なかなか公平にというわけにはいかないのでしょうけれど、「しょうゆ」はそりゃどこも日本国内より高くなるのは当たり前でしょう。

ティッシュもパーマも、私の生活している感覚だと、シアトルでは、日本よりうんと安いと思いますね。

東京の価格が最も安かった品目は
しょうゆ、ボックスティッシュ、パーマ代の3品目であった。

というのは組み合わせが何か、可笑しいですね。ハハハ!

生活費はざっと日本の50%から75%くらいで収まると言いきってもいいと思います。

アバウトにいってしまうと、生活に最低必要なものほど、日本よりアメリカの方が安いのです。そういう意味では、ビックマックはアメリカ人にとって必需品なのかもしれません。(笑)

クリントン大統領もきっと好きでしょうね?
 



990223  Tues.  
反省

今日はまた、グリーンスパンおじいちゃんが登場しましたね。

昨日もマーケットは強かったけど、今日も前半は強く、16日に仕込んだ ELY を1ポイントゲット。

後半はダレましたね。

今月は目標額を上回っているので、トレードは休んでいるんですが、ELYはあまり上がりそうにもないので、まあ仕方なくですけどね。

何しろ10ドルあたりの銘柄だから値動きはこんなものかナ?

本命はやはり16日に仕込んだインテル。

今日もいい動きでしたから3月アタマくらいには、目標に届いてほしいものです。

と、インテルで思い出したというか、忘れていたわけではありませんが、T・Yさんからメールをいただいて返事を書きたいと思いながら、まだそのままでごめんなさい。

ここのバックナンバーを「すべて読ませていただきました」というフレーズで、前に何を書いたっけ?と読み返しましたがいやあー、誤字脱字・変換ミス・文脈錯誤など、ざくざく発見してあせりました。

こういう機会がなければ気がつかなかったことですし、これからは時々読み返さなければ・・

T・Yさんのおかげと感謝しています。メールを有難うございます。

早速、修正修正・・・
 



990222  Mon.
 風邪

ついに風邪にやられました。

さるレストランでカミさんと食事をして帰ったら、二人とも鼻水状態。

彼女はもう何度もひいているので、免疫があるらしく、持ち直したのですが、私はついに餌食となったようで、仕方がないので、土日はテレビを見ながら、ごろごろして、時間稼ぎ。

夜にはかなりよくなったので1時間ほど風呂へ入り「汗かき完治作戦」を敢行。

月曜にダウンタウンで弁護士と会う予定があったので、何とか完治させようと風呂へ入ったのですが、治りかけの時だったのでうまくいったようです。

ちなみに、私の経験では、風邪をひきかけのときに、悪あがきをしても無駄なようです。

スポーツクラブで泳いだり、サウナへ入ったりと、以前に何パターンか試して見ましたが、全部ダメ。

風呂へ入って「汗かき完治作戦」を敢行しても、風邪をひきかけているときは悪くなるだけですから、やめた方が いいようです。
 



990220  Sat.
 災害

ケーブルTVの番組の一つに ディスカバリーチャンネルがあります。

ケーブルTVの基本料金で見ることができるチャンネルでは、視聴率は全米で2位、
1997年のデータでは、6935万人が見ている人気番組です。

ちなみに一位は
C-SPAN7110万人。

日本でもおなじみのMTVは
6418万で9位。

株式などの経済情報チャンネルのCNBCは6122万人。

CNNは
6010万人でベスト10には入っていません。

ちなみに今日の番組なども、ウェブでこうして見ることが
できます。The Discovery Channnel > channnel 2

何故こんなに人気があるのか?

数年前に、スペースシャトルの打ち上げが失敗して、爆発したしか日本人の宇宙飛行士も含まれていたと思いますが、7名が殉職したことがありましたね。

発射時の気温が設計より低く、ロケットのシールリングがうまく働かずに、下請けの製造会社が中止を勧告したにもかかわらず発射をして、あの大惨事になったのです。

この時は不運にも、打ち上げ時間が数度にわたって延期されていたため、これ以上延期をしたくないという気分がスタッフにあったため、勧告が無視されたのです。

爆発した瞬間の管制室の係員の表情が印象的でした。

その後、ヒーターが組み込まれ、発射のシステムも見直され原因が究明されたためその後、打ち上げは再開されました。

関係したスタッフのインタビューをもとにして制作されていることに加え、情報が非常にオープンにされているというのがよく分かる素晴らしい番組でした。

去年大ブレークしたタイタニックという映画で一躍有名になったタイタニック号ですが、船の外側の鋼板を引き上げて調べたところ、設計より品質が悪かったことがわかり、規定通りの品質なら、その時の氷山との衝突の衝撃でも3日は浮かんでいることができたというのです。

実際はたった3時間ほどで沈んだのですが・・

以上は、すべてこのチャンネルの番組の番組内容の要約ですが、自然界から病気や災害など幅広い分野をカバーしています。

災害は人間のミスにつけ込んでやってくるようですが、原因を究明し再発を防ぐためにも、必要以上にミスを恐れてミスがうやむやになってしまうことがないようにすることが、災害を防ぐ一番の方法だということを、考えさせてくれる番組です。

一度のミスに寛容な懐の深い社会は、このような良質な番組が支えているのでしょう。

一度のミスに対して厳格過ぎる日本の社会のために、もし日本の衛星放送で放送されていないなら、翻訳して放送してほしい番組です。
 



990219  Fri.
 風船

かなり前に、多量の風船を使って、アメリカまで飛行しようとして無謀だといわれ、結局決行して行方不明になった(多分死んでしまった?)日本人がいましたね?

というのは、ケーブルTVの番組で、第二次大戦末期にアメリカへ風船爆弾が飛来したことに関連した番組を放送していたので、ちょっと思い出したのです。

日本は、紙を「ご飯粒の糊」で貼り合わせ気球をつくり、それを太平洋上空のジェット気流に載せて、アメリカ本土へ着いたところで爆弾を投下するという作戦を実行したのです。

なかなか意表をついたというか、やむを得ぬ事情というか、とにかくユニークな作戦だったようで、最初アメリカは、どこからこの風船がやってきたのかが、分からなかったようです。

そこで風船を調べたら、重りの砂袋がたくさんぶらさげてあり高度が下がってくるとそれを落として、高度を上げるという調節をしながら飛ぶようになっていたようです。気球には高度を下げるための弁もついていて、なかなか凝った、当時で言えばハイテクだったのでしょうね。

その砂を分析して、どこから発射というか、この場合は放たれたというのでしょうか、とにかく場所を特定するために砂袋の砂を分析したところ、どこにでもある海岸の砂だったようなので、さらに詳細な分析で、ついに日本の仙台あたりの海岸から来たということをつきとめたのです。

当時、アメリカはその頃すでに、日本の海岸線のどこが砂の海岸で、どのあたりが岩でできているのかというデータベースを持っていたのです。

アメリカは、当時からかなり高度な、こういう分析能力を持っていたようで、それを使ってその海岸線やそのあたりの工場を爆撃したら、風船が飛んでこなくなった、と番組では説明していました。

結局日本は9000個の風船爆弾を飛ばして、アメリカまで到着したのが300個。人的被害はほとんどなかったようです。

これってなんだか日本とアメリカを象徴するような、出来事ですね。
 



990218  Thurs.
 UFO

アメリカの3大ネットワークテレビのNBCが、昨夜Hard Evidence 「動かぬ証拠」とでもいうのでしょうかそういう題のシリーズ番組で Alien Among Us というプログラムを放送していました。

UFOやエイリアンものは日本では時々「矢追純一」の「密着取材・UFO最新情報」みたいな題でよくやっていましたね。

なつかしいなあ。

今でもやってるのかどうかわかりませんが、あれは何となく取材陣が、アメリカ人に担がれているんじゃないかなんて時々思ったことがありましたねえ。

なぜって、たとえばインタビューしているアメリカ人は当然すべて全部英語です。

ですから日本語でかぶさる翻訳があるために、まず本当かどうかということを判断するための、ウソとホントを見分ける判断材料がなくなるということです。

日本人だと、喋っている相手が、コイツはうそ臭いヤツだから「怪しいなあ」とか、これは本当みたいだなとかいうのが大体わかりますよね。

カンです。

長年の人間関係でつちかってきた自分なりのカンというものは各自が持っているもので、それが信用できるかどうかは本人が一番よく分かっているものなので、まあ、中には自分のカンを信じられない人もいるでしょうが・・

こういう理屈では判断のつかないUFOものは、特に喋っている相手のいうことを、どこまで信用するかということに、かなり依存ぜざるをえないという事情があります。

それが、日本語でそれもさも本当のような口調のナレーションが入ってしまうと、全体がうそ臭くなってしまうという宿命があります。

嘘と本当が混じっているからこそ、これはどうやら本当のことだという判断ができるワケです。

話しがちょっとややこしくなってしまいましたが、そういう意味で、この番組を見ているとリアリティーがありましたね。

印象的だったのは、必ず、反対意見を言う専門家が登場するということです。

日本だと全員でUFOを追いかけている熱意のあまり、UFO肯定派ばかりが登場してしまいますが・・

UFOが飛んでいるとの通報を受けたオペレーターと、それを受けて出動した複数の警官の証言、気象専門家の流星群の見間違いだという証言、などを交えた構成のストーリーで、思わず見入ってしまいました。

パトカーで追跡している最中に、途中でクルマが止まってしまい、巨大なUFOが頭上まで近づいてきた証言でもインタビューアーが「UFOだったのですか?」と聞くと、「UFOとは言っていないしよく知らないけれど、今までに
見たこともないものだよ」などと、発言が限りなく本当クサイ。

「流星群の見間違いでは?」という質問にも、即座に「そんなものと見間違うわけはない」とリアクションが、リアル。

また誘拐されて人体実験をされ、記憶を消された人を調査して本を書いた著者の証言や、手術をして体に埋め込まれた物体を取り出して分析したら、地球上では発見されていない元素が含まれていたりなど、盛沢山の内容で大満足。

この手の番組はかなり頻繁に、それも大手の信用できそうなテレビ局が特集を組んで放送している。

日本でもぜひ日本語に翻訳して、NHKあたりでやってほしいものです。

日本のスタッフが取材するのではなくね。

 


990217  Wed.
 抗議

例のOJシンプソンの選手時代のトロフィーなどが競売にかけられて、総額で43万ドル(5千万円ほど)になったという。

このオークションは電話やネットでも参加できるたらしいけれど、一番値段の高かったのが、ハインズマントロフィーで25万5500ドル。

この競売でちょっとしたハプニングが起こった。

これは予告されていたことらしいけど、OJに無罪判決を言い渡すことになったアメリカの司法制度に抗議しているグループがネットで募金をして、背番号つきのジャージやトロフィーを1万6千ドルというから190万円ほどで競り落とし、無罪判決が言い渡された裁判所の前で、ジャージを焼き、トロフィーをハンマーで叩き潰したのだ。

マスコミが殺到してこの様子を放送していたけれど、事の善悪は別として、こうして自分達の主張をアピールするというのは、実にアメリカン(?)。

OJが民事で支払わなければならない金額は、何と3350万ドルというから約40億円。焼け石に水です。


シアトルタイムスで、日本の金融機関がアメリカの会社と提携したため、日本のビジネスマンがレイオフの対象になってしまうというストーリーを、日本の会社の習慣の説明をとりまぜながら報道していた。

これの記事で取り上げている会社の例では、1973人が新会社へ移り、180人が脱落。121支店が整理されて残ったのは17支店。

高給なのに、きちんとした専門知識がないとか、外資系なのに英語がダメというのは長続きしないようだ。

当たり前だよね。利益より市場占有率優先の日本企業が産みだした管理職にとっては、厳しい時代がしばらく続くようだ。

ダンピング価格で輸出攻勢をかけてライバルを潰してシェアをとってから、稼ぐという日本の手法を、アメリカが黙って見過ごしていたわけじゃないようで、鉄鋼のダンピング疑惑がクロと裁定された背景には、今までの日本のやり方がフェアでないというイメージが定着していることも関係あるようだ。

アメリカに住み始めて驚いたのが、SONYなどおなじみの製品が、日本よりメチャ安いという事実。

日本で売っている日本製品、特に家電関係はアメリカで売っている値段のほうがウンと安い。

やろうと思えばこんなに安く売れるんだよね。

日本の会社の製品を日本人へ高く売っているのか、外国へ利益無視で売ってシェアをとっているのかのどちらかだろうけど、競争相手を潰してしまうという商習慣が抜けない限り、 世界のあちこちで貿易摩擦を起こすか、白い目で見られるか、どちらにしてもまずいやり方だな。

特に相手の市場へ参入したときは共存共栄という姿勢でないと製品さえよければ、そして利益さえ出れば、相手のことはおかまいなしというのでは、成金の田舎者と反感を買うのは当然のなりゆきです。

不況から脱出できない理由は、このあたりにもあるんじゃないの?
 



990216  Tues.
 

シアトル関連ニュースをいくつか・・

ボーイングの飛行機製造工場で、組み立て中の飛行機の配線を、何者かが故意に切断。で現在調査中という。

ノースウェストの海岸で、他の船がまた座礁・・

天気予報だと、「冬の嵐」がまたやってくるようで、雪か?

ライバルのスケーターを襲ったとして、物議をかもしたタニヤ・ハーディングがまた滑るという。

株式市場は軟調。絶好の買いのチャンス。

で、今日は午前中トレードに出かけて仕込み。

漬物の仕込みではありません。

念のため。

昨夜、ガレージから雨音がするようなのでおかしいと、ドアを開けたら、温水器から盛大に水漏れ。

何とかバルブを閉めたけど周りは水浸し。

ガレージでよかった。

朝一番で修理を依頼したら、昼前にはサービスマンが登場。

アメリカでは早い方かな。

タンクの寿命だという。

何とか今日中に交換してくれるそうで、見積りは695ドルプラス税金。

築後11年だから少し早いけど、仕方ない。



追加

座礁している船を調べたら、まだオイルが残っているというので、沖で沈めるというのは延期されるようだ。

また油まみれの鳥などの数や、オイルを洗浄した鳥の数など環境保護先進国らしく、ノースウェストケーブルテレビでは かなり頻繁に、汚染の最新詳細情報を報道している。

日本の株式市場は連日上昇を続けているようですが、今日はさっき見たら、急騰後急落。

日経平均しか見ていないので、個別には、上昇しているものが多いのでしょうか?

日本の市場で儲けるのは、難しそうだなあ・・

サービスマンの説明によると、温水器の寿命は5年から10年。

今回のは6年保証。

こういう保証というのは、有効期限が切れてからこわれるんだな。

本当にタイミングよくね・・

 


990215  Mon.  

バレンタイン・デイは、いかがでしたか?

私はバラの花束と、はちの人形。

ハンドル名が「みなしごはっち@シアトル」なので、QFCで1体(?)だけ残っていたという「はち」の人形をプレゼントされたのですが、これがなかなかかわいい。

机の前のスタンドへ大事に(?)ぶら下げています。

誰からもらったかって?

ヘヘヘ内緒。

アメリカでは、無料PCといって、何とタダでコンピュータが手に入る時代になったようで、これでますますインターネットの利用にはずみがつきそう。

こうなると問題は日本との格差。

一説によると日本は、インターネットの普及やその利用状態がアメリカより3年から4年は遅れているといわれている。

もっと問題なのは、学生の教育。

アメリカでは、公立高校を普通の成績で卒業すれば、タッチタイプといって、キーボードを見ないでタイプできるというのは当たり前。

娘も、ベルビューハイスクールへ入る前は、雨だれタイプでポツポツとしか打てず、私の方がうんと早くタイプできたのだが、大学生になった今は、まるで機関銃のようにタイプしている。

私だって決して遅くはないのだが、軽自動車とポルシェくらいの差をつけられてしまった。

ネット時代のこのタイプするという生産性の違いは大きい。

ハードの普及もさることながら、この使いこなしというソフトの部分の格差は、将来にズシリと効いてくる。

漢字に対してのアルファベットという、決定的なアドバンテージ のうえに、こういう格差が存在するという認識を、日本の教育機関は、どのようにとらえているのだろうか・・
 



990214  Sun.
 

明日は、プレシデント・デイで休み。

そこで、今日は弾劾にまつわる話題。

クリントンは、何故無罪になったか。どうでしょうか?

彼は最初、嘘をついた。

が途中で認めた。

つまり本当のことを言ったわけですね。

この途中からでも認めたという点はアメリカにおいては、得点が高いのです。

人間だれでも、たたけば埃の一つくらいは出るもので、他人に知られたくない過去の一つや二つはあるものです。

弾劾にやっきになった共和党だって、ブッシュは「若くて無責任だった頃は、私も若くて無責任だった」という名言を残しているくらいですから。

つまり、自分の非を棚にあげて、大統領だけを追い詰めるというのはフェアではないということです。

弾劾が始まった頃、大統領をクビにするのは、やりり過ぎだとこの連載でも書きましたが、私の例をあげるまでもなく、普通に教育を受けて、アメリカで納税して生活している人の大多数の大人は、私と同じ感覚だと思います。

職場(?)のトレーダー達にも聞いてみましたが、もううんざりという反応でしたね。

特に政治家の場合は、ゾロゾロ出るというか、たたかなくても埃っぽいという某国の政治家達のような例も多いことは皆さんも、よくご存知でしょう。

日本は、失敗を許さない社会ですから、一度ウソをついたらバレバレでもシラを切り通すというのは、よくあるパターンでしたがこれからは、ウソをつき通すということは、通用しなくなるのが世界の常識だということは、忘れてはならないことです。

相手が悪いと、とことん追い詰めて、みんなで袋叩きにするといういわゆる魔女狩りは、過去の中世のことだけではなく、東洋というか特に日本では、いまだその傾向にあります。

相手を許すことができない社会は、ギスギスして住み心地が悪いということは、日本に住んでいると、なかなかわからないものです。

自分は正しい事をしているという勝手な思い込みがマスコミなどに煽られて、どんどんエスカレートするのです。

日本にも「罪を憎んでヒトを憎まず」という諺があります。

事の善悪をキチンと区別して、相手を許すという大人の社会は、アメリカの持っている大きな魅力です。

このことは、アメリカの社会で生活してみると、よくわかります。

クリントン陣営は、途中からは弁解せずに、前向きに対処するこれを実践したワケです。

政治家は、国民に選ばれて、国民の代理で仕事をしているのですから、国民の納得のゆく運営をしなければなりません。

ですから、国民からの政治手腕が評価されていたという点は、大統領の弾劾に対しての、最も高いハードルで、アメリカ経済の好調は、クリントンには有利に働いたようです。

これで、クリントンはホワイトハウス内では、むやみにズボンのチャックを下ろしたりすることは、なくなるでしょう。

やっと、一件落着・・ヤレヤレ。




990213  Sat.
 デザイン

久しぶりに太陽が顔を出しました。

日没も遅くなってきたようで、夏に向って動き出したようで、これからがシアトルはいい季節です。

久しぶりに、クルマの話題。

ジープチェロキーの新型モデルを街中でも目にするようになってきましたが、このモデルチェンジは成功だったようです。

レクサスといって、いわゆるトヨタの高級ブランドの方へ振ったようなデザインで高級感もあり、なかなかのものです。

あとBMW3シリーズの新型がいい。

写真より実物の方がうんといい。

ちゃんと3シリーズの雰囲気を残して、さらにリファインされたデザインで、これもなかなか素敵です。

トヨタというかこちらでは、レクサスになりますが、いわゆるセルシオ。

なんだか、すっかり古臭くなってしまいました。

日本車のデザインは時代の流れを先取りできないというか未熟です。

中身はいいのですが・・

今後の日本車の課題ですね。




990212  Fri.
 座礁その後

座礁船からのオイル流失の件は、読売アメリカで報道されていました。

こちらにあります。

点火後、5時間ほどで船体が半分にちぎれて、オイルが流失 して海岸はかなり汚染されたもよう。こういう事故には、人間は無力です。

クリントンの弾劾は無罪票決でヤレヤレ。

共和党は、ミソをつけてしまいました。

こんなことに大騒ぎできるほど、経済が好調だということでしょうか。

これに懲りて今後は、大統領の仕事に集中してほしいものです。

マーケットは昨日の値上がり分を吐き出したように下落。

クリントンの無罪にも、投資家は反応せずでした。

今日は、天気がいいようです。
 



990211  Thurs.
 大本営未発表

シアトルの南側のオレゴンの海岸で日本の船が座礁

して、オイルが漏れ出して大騒ぎ。

船体に亀裂ができているうえに、シケのため、処理オイルの流出防止のため、処理について議論されたようですが、火をつけて燃やしてしまおうということになり、昨日火をつけたけれど、すぐに消えてしまい大失敗。

今日は海軍が、ナパームのゼリー状のものをタンクに注入して、夕方には点火。で無事燃焼中。1週間以上燃えつづけるらしい。

詳細はこちら

パナマ船籍だけれど持ち主は日本の会社。だけど日本のニュースサイトでは報道されていないようだ。

何故か?これくらいは大したことがないという判断?

こちらでは、大騒ぎなのにね・・またまた、大本営未発表・・

グリーンスパンのコメントで、株式市場は急騰。

このあたりの、投資家心理を考慮したスケジュールを含めた運営手腕はさすが。

クリントンがアッチは問題でも大統領として支持されるには、それだけの理由があるということ。

 


990210  Wed.
 調整

アメリカの株式市場の調整が続いている。

過熱しないように、上がりすぎた株価は、沈静化しているがこの調整期間中に、スタックしてしまったトレーダーが多いようで今日も電話で、トレーディングの事務所のスタッフと世間話をしていたら、マージンコールといって、資金がショートして、お金を短期で借りる手続きが急増しているという。

2月の最初にソロソロ気をつけた方がいいと書いたけど、だーからいったじゃないのおー。

でも次の、ペーパートレーディングといってトレーニングをするブートキャンプへの申し込みは、すでに満杯で、新規は断っているそうだ。

こうやってトレーダーたちが入れ替わるのだろうけど・・

先日、あるメーリングリストで、カナダのThe Tront Starという新聞で、カナダで始まったデイトレーディングがとりあげられているというメールをいただきました。

まだ始まって、1年経っていないようですが、1年後にはどうなっているのでしょうね?

 


990209  Tues.
 警告

紀伊国屋へ行くと、日本経済がダメだとか、どうすればいいとか、復活するとか、あまりにもこの類の本が多すぎて、ますますわからなくなる。

情報が多すぎても、どれが信頼できる情報で、どれを参考にすればいいのかわからなくなる。

ニューズウィークに「日本は必ず復活する」という本で、処方箋を書いている、MITの経済学者レスター・サローのインタビューが掲載されていたが、言ってることが本の題と違うのだが、とにかく明快だ。

日本経済に明るい兆しは?>ない

ハハハ明快です。

おまけに、「日本政府はこの8年間何もしていない。

最大のカギは不良債権の処理だ」とごもっともなお答え。

公的資金の注入は時間稼ぎでしかない。

ダメな銀行をつぶして、健全な銀行を残すことが唯一の道。

このままでは、世界経済を不況に引きずり込む。

危機の発端は投機筋ではない。

投機を規制するのは無理で、銀行預金が守られている限り 大停滞はあっても、大恐慌は起きない。

というのが、主なポイントでしたが・・

アメリカ経済はバブルに突入したのか?という疑問に対しては「わからない。

日本だってはじけてから初めて、バブルと言い出したじゃないか」と、わからないことを、きちんとわからないというのが、わかっている証拠か?

ウーム

日本は必ず復活するけど、それまでが大変だよということか?
 



990208  Mon.
 Discovery Channel

シアトルは週末の強風で停電騒ぎ。おかげで、プロバイダのサーバー不調を誘発し、トップページは8日分が抜けてしまいました。

な、わけで今日は9日。

今日も、昨日に引き続きケーブルTVネタ。

2チャンネルで最新の兵器、いわゆる人を殺さずに、相手の攻撃を止めたり、群集の暴走を阻止するために、アメリカが開発中の兵器というか、武器の特集でなかなか面白い。

相手を泡で固めて動けなくする、いってみれば火炎放射器のノズルの先から炎ではなく、泡が出る兵器は実際に使われているようで、撤退する兵士の持っているノズルから泡がボトボト落ちるのは、なかなかユーモラス。

あと、少し前のシュワルツネッガー主演の「プレデター」のように周りの景色を自分の身体へ映して、相手から見えにくくするのも実用化されている。

現在研究中のものは、低周波を相手に当てて、不快にして戦闘意欲をなくしてしまうしまうというもの。試作機を写していたけど、ネタを明かして大丈夫?

こういうのを見せられると、税金の一部が、国を守るためにこういうように使われているといういわゆる広報・情報公開の一部なのかもしれないという気がします。

けっして悪い気はしませんでした。

まあ、中には怒る人もいるかもしれませんがすくなくとも、オープンにしようとする姿勢は好感が持てます。

日本も、自衛隊の広報映画的な報道をするTV局が一局くらいあってもよさそうなものですが、このケーブルの2チャンネルは、 Discovery チャンネルと呼ばれています。

最先端技術の紹介と実用化の様子をわかりやすく紹介するプログラム専門のTV局ですが、アメリカに住んでいて、よかったと思わせてくれるほど、バラエティ豊かで面白い番組です。

 


990207  Sun.
 スターダスト計画

ケーブルTVの27チャンネル(UWTV)でたった今、(午後1時15分)ロケット打ち上げをライブでやっている。STARDUST DELTA 2 というロケットだ。

ケネディースペースセンターの管制室の様子もライブ。

スペースシャトルでおなじみの、地上からの打ち上げの映像から始まり、上昇中にはロケットの胴体中ほどから噴射口に向けて映るようにセットされた、カメラの映像に切り替わる。

地上がどんどん離れて行く。

地上からの画像では、ロケットが水平に近い角度になったあたりから、つまり打ち上げ後5分ほどで地球の輪郭が画面に登場する。

このロケットは、彗星に近づいて、破片などを採取するようだ。

この27チャンネルは、スペースシャトルからの映像を、無音で延々と放送していることもあり、UFOが映らないかと、時々見るのだが、とにかくユニークだ。

私の契約している TCI ケーブルは、実質で約50チャンネルほどのプログラムから選択できるのだが、映画のチャンネル以外で面白いのは、その中でも10チャンネルほど。

実際に見ることができるのは、これくらいの数が限度で、入院でもして寝たきりでなければ、それほどのチャンネル数は必要ないだろう。

チャンネル数が多くなっても、日本のメディアのように、肝心の映像自体が、どれも似たり寄ったりのアイデアで、多様化した視聴者にとって面白くなければ、有料衛星放送サービスは普及しないと思うのだが・・

打ち上げ後、30分ほどで管制室から拍手が沸きあがった。

軌道に乗ったようだ。
 



990206  Sat.
 本

速読法を習ったことはないけれど、長年の読書歴(?)で本を読むのは早いようだ。250ページほどのハードカバーなら3時間くらい。

月刊誌なども含めて、1ヶ月に読む本は5冊から20冊くらい。

アメリカに住んでいると、日本に住んでいた時より余計に日本語の本が読みたくなるようで、シアトル紀伊国屋のいってみれば常連。

30代には良く読んだが、ハウツーものや、ビジネス書は読まない。

マンガや週刊誌も読まない。

店頭でパラパラと読んで、著者のスタイルが気に入れば買う。

何のために読むかといえば、時間つぶしが必要なときや、寝る前の睡眠薬代わりに読む。

メラトニンを飲んで、本を読んでいるうちに、やたら眠くなってきて、そのままぐっすりというパターンがヤミつきになっているためだ。
 



990205  Fri.
真偽

どちらかというと、フィクションは読まない。

若いときに少し読んだけど、どちらかというとノンフィクションが好きだ。

最近は、暇つぶしに本を読むことがないというのも理由の一つかもしれない。

最近面白かった本をご紹介。

鹿砦社・「落合信彦・最後の真実」奥菜秀次・著

で、ケネディー暗殺の真相などに代表されるこの手のものはあまり好きではなかったこともあって、落合信彦(以後ノビーと表記)の本は経済物を1,2冊読んだことがあるくらいなのだが、この本を読んで「へえー」と思った。

ノビーの説のネタ元を探し出し、1ヶ月の国際電話代が200万円にもなるというノビーの主張に対して、1日9時間も電話しなければそんな金額にはならないことや、CIAの友人が200人もいるとかの点にも触れている。

まあ、真っ向から喧嘩を売るような内容なのだが、傑作なのは元奥さんの証言だ。「国際電話などがかかってきたことは一度もない」ことや「CIAなどに友人がいるなんて考えられない」などと断言している。

「うーん」ノビーどうする? 晴天の霹靂。

 


990204  Thurs.
物価

友人が日本から遊びに来ているので、最近の日本の様子を聞いたりしているうちに、友人曰く、アメリカでは生活するためのコストは日本よりうんと「安い」という点で意見が一致。

アメリカで安いものは、まず食料品。特に野菜果物が日本の半額以下。

ガソリン・電気代も同じように安いようだ。テレビ・冷蔵庫・衣類なども安い。

決定的なのが、住宅つまり家の値段だ。

これもアメリカは土地の値段が安く、おまけに家自体の値段もやすいうえに住みやすい。

つまり生活に絶対必要なものが安い。

だからお金がなくても快適に生活できるインフラが整っている。

ただし、高額な(?)ものや、ブランドものは日本の方が、豊富に揃っている。

友人も日本では、ISDNを使ってインターネットに接続しているのというが、コストはアメリカのざっと約3倍ほど。

ということは、お金の値打ちをざっと大まかに計算すると、ドルは円の少なくとも倍はあるように感じる。

このあたりの普通の感覚での、日米の比較が日本のマスコミからは聞こえてこない。

TOKYOとニューヨークの物価の比較を、時々日本の新聞で見かけるが、実態とはずいぶん違う。

いまだに大本営発表?
 



990203  Wed.  
隠語その2

株式のトレードでも、独特の言いまわし」があります。

100ドルの値段で1000株を購入するとしての説明ですが、まず、値段が上がるとつぎの値段は、100 1/16 つまり「ハンドレッド・ワン・シックスティーン」

このように16分の1づつ上がるので、1/8・3/16・1/4・5/16
3/8・7/16・1/2・9/16・5/8・11/16・3/4・13/16・7/8・15/16
そして、101ドルというように、表示されます。

100 1/16で売れれば、62.5ドルの儲けで手数料の50ドルを引くと、12.5ドルが純益。

「今日は、ティーニーズだったよ」というと、殆ど儲けなし。

1/2でハーフポイントつまり500ドル。

3/4は750ドル。7/8で875ドル。

丸々1ドル分上がると1000ドルの儲けを、「ワンポイント儲けた」といいます。

2ドルの株を買っても、400ドルの株を買っても1ポイント値上がりすれば1000ドルの儲けになります。

ただ、値段の安い株は動きが遅く、また上下する幅も少ないので、デイトレードの場合は、どうしても40ドル以上している株式を売買することが多いようです。
 



990202  Tues.  
隠語

金額をあからさまに言わないで伝えるために、どの業界でも独特の勘定の仕方があるようで、例えば寿司屋さんなんかも我々には分からないようないわゆる「符丁」を使うようだ。

1はピン・2はリャンコ・3はゲタ・4はダリ・5はメのじ・6はロンジ、7はセイナン・8はバンド・9はキワ・10は大ピンと呼ぶらしい。

8千2百円は「パンリャン」。

1万円になると「ソク」をつけて、「ソクリャン」は1万2千円。

2万は「の」がつくようになり2万1千円は「のピン」となる。

ところ変わって、音楽業界のミュージシャンはコードネームを使う。

1がC・2はDとアルファベット順でEFGで6はAで7はHで8はオクターブとなる。

何故か呼び方はドイツと英語読みがちゃんぽん。

なもんで余計にわかりにくい。

1500は「ツエーせんゲーひゃく」となり、3万6000円は「イーまんアーせん」

また、逆読みよいうのもよく使う。

A:あいつどこ?
B:ソークみたい

つまり大便ののこと。

「あいつ昨日、ナオンとテルホでリーヤだって」

は説明いりませんよね?

下品ですいません。
 



990201  Mon.  
作戦

今日は、27日に仕込んだ漬物じゃなくて、カブを利食い。

CSCO と INTC をすぐに、買い戻して、しばしの待ち作戦。

といっても、明日は CSCO の業績発表なので、明後日あたりをめどにしていますがさてどうなるか・・

今日1日で今月分のノルマ(?)を達成したので、気分的にラク。

あとは余裕で取り組むことができますからね。

業績発表ラッシュも一段落したので、要注意です。

トレードも作戦は大事です。デイトレードで確実な利益を達成できた場合、利益幅の拡大、つまりもっと儲けるという方向へ行くとリスクも大きくなります。

今の利益幅のままで、トレードの量を減らして、そのかわり2日から1週間サイクルのトレードを組み入れることで精神的な負担を減らすようにしていると、不思議なことに利益幅も増えるのです。

1日のリズムと少し長いリズムという2種類をWatchすることで、動きがよくわかるようになるようです。

その作戦が成功か失敗かは、結果にすぐあらわれますからうまくいかなければ、すぐにその原因を推測して、方法を変えて行かなければなりません。

作戦といえば、戦略なしの外交で、窮地に陥っている日本ですが、経済不況でアジアのリーダーになりそこねたうえに中国の巧みな戦略で、経済危機の元凶は日本だというレッテルを貼られてしまい、中国に主導権を取られてしまったという大失態は、戦略なき日本を象徴している出来事です。

そのため朝鮮半島問題をめぐる協議の場から締め出されアメリカの、対中国作戦が読めないため、アメリカからは冷淡な態度をとられる始末。

イギリスがユーロに参加すれば、アメリカ・ユーロ・中国・ロシアという4大勢力ができあがり、非友好国に囲まれ地域大国にもなれない日本は、指導的立場を確保することが非常に難しくなります。

ヨーロッパが一つになる前なら、円もヨーロッパの各国と個別に競争できたたでしょうが、ユーロの誕生で国際経済の牽引役のポジションから脇役へ転落し、国連安全保障理事会の常任理事国入りする可能性も、消えてしまいました。

銀行の不良債権問題に手間取っている間に、外交政策が余計におろそかになってこういう事態になってしまった今、独自外交を推進するしかないのではないでしょうか。

イザというときにアメリカが守ってくれないなら、どうするのかという選択は、早かれ遅かれ必要になります。

独自外交を支えるための経済力が弱くなった今は、軍事力の強化というリスクのある道しか、残されていないのに、その議論を避けているようでは、周りから相手にされなくなっても仕方がないでしょう。

優柔不断なオブチ君がもてるわけはないですよね?

当然、学級委員にもなれません。


1999 02

 


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