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(JP)=2002年08月01日 00:00:00
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臭いものに蓋
腐敗の挙げ句、破綻となったエンロンだが、また新たな疑惑が
持ち上がっている。
臭いものに蓋と言われるが、エンロンの悪臭は蓋どころでは
おさまらない。
今回の話は株の個別オプションが焦点になる。
先ず簡単に株の個別オプションを説明しよう。
ギャンブルのような言い方になるが、もしAという銘柄が上がる
と思えばコールオプションを買い、下がると思うならプット
オプションを買う。
ただそれだけのことだ。
上がるか、下がるか、ルールはいたってシンプルなのだが、
時間制限があるのでチト難しい。
個別オプションはなんと言っても小額資金(数百ドルから可能)で
株式市場に参加できることが大きな利点。
例えばIBMを100株買うには7千ドル近い資金が必要だが、個別
銘柄オプションなら1枚(100株分に相当)500ドルもあれば充分だ。
話をエンロンの個別銘柄オプション疑惑に戻そう。
幹事証券会社がエンロンのプットオプション(下げを期待)を買って
いた疑いがある。
幹事なら粉飾決算、そしてトップ連中のいい加減な金の使い方を
知っていたはずだ。
正にインサイドの情報を使って儲けたのだから、証券法に反する
不正行為。
大衆には買いの推薦を出し、その陰で自分達は売って(正確には
プットオプションの買い)いるのだからペテン師と呼ばれても反論は
無いはずだ。
ストリート・ドット・コムのクレーマー氏も言っているが、身の潔白を
証明したければ、全ての取引を投資者に公表するしかないと
思う。
証券会社もエンロンと同様、腐敗した体から放つ悪臭は蓋の一つや
二つでは全くどうすることもできない。
**
一般的にファンドマネージャーのように大量の株を保有する場合、
プットオプションはもしもの時の保険的な意味で買われることが多い。
ナスダック総合指数 <二日間のイントラデイチャート>
引き間際にかかったエンジン
ナスダック総合指数 <デイリーチャート>
わずかに安い
ダウ指数 <二日間のイントラデイチャート>
2時過ぎのラリー
ダウ指数 <デイリーチャート>
今日も20日移動平均線の上
Diamonds Trust (DIA) 02/7/31 (水) 9:54
(3分足参照)
さあギャップから脱出できるだろうか。
あと8分ほどでシカゴ購買指数の発表があるが、予想は56.5%の6月
の58.2%を下回る見込み。
DIA: 86.71 (-0.34)
NASDAQ 100 Index Tracking Stock (QQQ) 02/7/31 (水) 10:44
なかなか20日移動平均線が突破できず、売り手が勇気付けられた
ようだ。
ギャップがちょっと嫌だが、狙いは22ドル付近。
QQQ: 23.55 (-0.76)
Genzyme Corp (GENZ) 02/7/31 (水) 10:55
50日移動平均線に頭を叩かれて退散といった状態。
ニュースによれば、GENZはイギリスで違法な商品価格の設定を
しているようだ。
昨日の安値割れがエントリーポイント。
GENZ: 21.45 (-1.70)
Ishares MSCI Japan (EWJ) 02/7/31 (水) 11:09
アメリカから日本株を買う一番手っ取り早い方法は、EWJに投資する
ことだ。
日経が良ければ上げ、駄目なら下げる市場に上場された投信だ。
週足を見ると、ちょっとした瀬戸際に立っている。
このギャップゾーンを割ると痛い。
EWJ: 7.83 (-0.16)
Honeywell International (HON) 02/7/31 (水) 11:59
昨日の安値が維持出来ず、ダウンスイングが開始されたようだ。
真下に見えるギャップがサポートになる可能性があるので、空売り
は慎重に行きたい。
HON: 32.02 (-1.01)
Coca Cola (KO) 02/7/31 (水) 14:35
昨日の陰線で売りに入った人達もいるはずだが、一転して苛立つ
展開になっている。
まだ200日移動平均線が動きを止めているが、ここからブレーク
アウトだと売り手は辛い。
昨日の売りは、やはりギャップが割れるまで待つべきだっただろう。
KO: 49.63 (+1.48)
PMI Group (PMI) 02/7/31 (水) 15:06
200日移動平均線を目前にして動きが止まってしまった。
あと一押しなのだが、その一押しが出てこない。
もし失速ならスイングの売りが可能になる。
PMI: 34.55 (+0.11)
実際のマーケットでの、トレードシーカーの動作例とその検証例
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