--DATA--

■■ -- DATA --■■

詳細DATA 　 (JP)=2002年06月25日 00:00:00
　　 ←一つ後の記事(新)　　一つ前の記事(古)→

松田龍彦さんからのメールの一部を紹介したい。

「日本戦でトルコに負けたときには、会場はあっさりしたものでした。
日本はベスト16進出で目標達成だったからいいのですが、
客も「いいことはそんなに続かない」っていうことをいままでの生活
で感じているのでしょう。人に過大な期待をかけることの無意味
さを知ってるかのごとく、チャンスも創造力も決定力もあまりない、
内容のない試合にもあまり怒っていませんでした。終わった瞬間
さっさと引き上げていました。」

「どうも、お世話様です。
外出していてメールチェックできませんでした。
サッカーですが、韓国がベスト４進出。
これを聞くとやはりくやしいですね。」

実際に観戦に行かれた松田さんからのメールだが、トルコに負け
た時のファンの反応が私には気になる。

あっさりと文句も言わずに皆帰ったとのことだが、何故そんなに
おとなしいのだろう。

だれもくやしくなかったのだろうか。

もう一つ松田さんからいただいたメールには、韓国のベスト4進出
が書かれているが、その次のセンテンスには「くやしい」の一言が
出てくる。

しかしトルコに敗戦した時、観客達は全く「くやしさ」や「怒り」を見せ
なかった。

他国に負けてもくやしくない、要するに闘争心など無いわけだ。

以前も書いたことがあるが、5月15日のニューズウィーク（日本版）は
日本をリッチで気楽な「引退国家」と表現した。

ひょっとしたら当たっているのかもしれない。

皆、老人になってしまった。

体力が無いから闘争心など有るわけがない。

最初から競争しようなどと思わないから、負けてもくやしくない。

おっと、ちょっと悲観的になり過ぎた。

松田さんからのメールが嬉しかったのは、この「くやしさ」のエネルギー
を感じることが出来たからだ。

そして「くやしさ」が、私達の次に取るべき行動を教えてくれる。