2007 0901-


0914 Fri.

ボナンザVS勝負脳

「ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか」 (角川oneテーマ21 C 136)角川新書・著者: 保木邦仁・ 渡辺明さん。発売日は 2007年8月。

一気に30分で読みました!(笑)

第三章ではボナンザの開発者・保木さんとる竜王、渡辺明さんとの対談など盛りだくさんの内容。

渡辺竜王は1994年、小学4年のときに小学生名人となり、2000年4月、15歳11カ月という歴代4位の若さでプロ棋士となり2004年に20歳で棋界最高峰の竜王位を獲得。

定評ある読みの深さ、詰めの鋭さに定評があるという。

特に第四章の「プロ棋士はこう考える」は私の仕事であるトレードと比べると、とても興味深いものでした。

というわけで、この本に書かれていたプロ棋士の考え方について、トレードのプロから見るとどう映るのかについて、日記ネタとして書いてみようと思います。^^


「プロ棋士」の場合は常に相手との戦い、一方でトレードの場合は、相手は人間ではない、いわゆる不特定多数が形成するマーケットを読むわけです。

将棋の場合は相手の手を一つ一つ検証しながら、数手あるいは数十手先の局面を想定し て、よりよいものを選択して次の一手を決める、という手順を踏みます。

ですがトレードの場合はチャートのフォーメーションといって、こういうときはこうするというパターンが決まっているため、将棋に比べると単純で遙かに簡単だといえるでしょう。

 

文中では「読みの3要素」についての解説があり、竜王、渡辺明さんによると、読みの力というのは量と深さと正確さの三要素に分類されるというのです

量を多く読めば正確さは落ちてくるわけで、読みの全体量を少なくすれば、残された少ない選択肢の手だけ を深く読めば、正確さは高まるというわけで、なるほど納得です。

故・大山康晴十五世名人の晩年は「ほとんど読まずに感覚で指していた」という伝説があるらしく、これは長年の経験である程度ダメな手とよい手がわかっていたため、読まなくても いいものは初めから切り捨てていたというのです。

これが一般的に言われる「大局観がいい」「大局観に明るい」ということ になるそうなのですが、竜王の渡辺さんが実際に手を読むときも、目に付いた全部の選択肢を読むことはしないというのですね。

公式戦での持ち時間が限られているため、すべてを読もうとすると、 時間が足りなくなるわけで、ダメそうな手さえ捨てられれば、正しい手に時間をかけて、深く読むというわけです。

トレードの場合は、私の得意なスカルピングという方法では、考える時間というのは長くて数秒、早ければ1秒以内にマーケットの動きに反応して決めるわけで、これはもう全く違います。

 

「無駄な考えを捨てる 」という項目は、実はトレードととても似ているんですね。

将棋では選択肢を切り捨てる基準は選択肢の数と局面によって違ってくるわけです。

たとえば3つ候補があったら、ひとつをどれだけ早く切り捨てるかが勝負 で、未練を持って読み続けているとどれも中途半端になるので、「どこを捨てられるかが実力」なのだといいます。

これはトレードも全く同じです。

あらかじめ見ている銘柄が動き出したら、先ず動いたモノに反応することが大事で、これはもういってみれば反射神経の世界。

トレードでこのスカルピングがうまく行かない人は、どうしても考えてしまうのです。

石橋を叩いているウチに、橋があっという間に溶けて落ちてしまうという感じですね。(笑)

確実に上がるのを見極めてから買おうと考えると、スルスルと動いてしまってチャンスを逃してしまうのです。

 

将棋でも考える順番が大切になってくるそうですが、これはトレードでも同じです。

最初に考えた手がよさそうだったら、もう他の手を読まずに「この手で多分大丈夫」と 決めることができるのですが、「その手」を最後に読んでしまったら同じ正解を指すにしても時間がかかってしまうわけで、これも実力のうちだというのです。

相手の手を「読む」というのは、結論が見えないからで、人は先が見えないと次の手を指すことができない わけです。

じゃあ一体どれくらいの持ち時間があれば納得のゆくまで深く読み、最高の将棋を指せるかというと、竜王の渡辺さんの考えでは「あまり長い時間は必要ない 」というのです。

ある程度から先は何時間考えてもわからない、つまり全部を読むことはできない というのです。

決断の早い竜王の渡辺さんでも、勝負どころの一手に2時間考えることがある そうですが、だからといって3時間、4時間もかかるときというのは、読んでいるのではなく、「迷っている」に過ぎないことが多いというのです。

トレードも全く同じで、決定までに時間がかかる人は、どの銘柄がいいのかを「迷う」からなのです。

 

持ち時間の極端に短いテレビ将棋というのがあるそうで、その場合、30秒の秒読みの最中で 5つの選択肢があったら、見た瞬問に3つは捨て残りの2つを読むというのです。

30秒しかないので10秒ずつ読んで、残りの10秒でどちらにするか決める のが30秒将棋の時の思考法だそうです。

ダメな手を消すことも重要だし、正解に近い手から読むことも重要で、どの手から見るのかというのは、結局その人の大局観によるそうです。

力のない人は間違いの手から順に消去法で読んでいくので、30秒では読み切れず、正解にたどり着く前に、ダメと知りつつ悪手を指してしまう というのです。

トレードでも同じで、パッと見た瞬間にこれは駄目と分かるように普段から膨大な量のチャートを見て訓練をしていないと結局「駄目な銘柄のチャート」を見分けるために時間を取られてしまうのです。

トレードの場合は、プログラムでスイングスキャンとかブレイクスキャンという、ある条件で絞り込んで「その条件をパスした銘柄」を知ることができるので、5秒以内にどの銘柄にするかを決めて、売買ボタンを押すことが可能なのです。

トレードはトーナメントとか相手との勝負ではないので、とにかくそこで利益を出せばいいので、早く取って逃げるが勝ちなのです。


面白かったのは「読み以上に必要なもの」という項目で、いい手悪い手という以前に、自分が嫌いだと思った手は 「ハナ」から読まないというもの。

嫌いな手というのはその手自体が悪手というのではなく、その後に予想される展開が、自分の好みに合わないということ だというのです。

なるほど。

竜王の渡辺さんの場合、受け身になる展開は好まないそうです。

もちろん相手もプロなのでこちらの嫌がる手をやってくるので、受けに回らざるを得ない状況になるということはある そうですが、そうしたときでも受けることによって駒を蓄えて将来反撃が狙えるような「楽しい受け」を目指すようにしているというのです。

トレードでは、マーケットが嫌な手で反撃してくるという、ケースはありません。

あったらそれこそ、大変です。^^

マーケットの動きというのは、大多数のいわゆる心理が集まった動きのため、かなり素直に動くのです。

将棋では反対に受けても受けても報われないことがあり、相手の玉が堅くて金銀を一杯もらってもすぐに使えそうにない展開が予想されるとき などは、少々無理でも「先に攻めてしまえ」ということになり、このあたりの駆け引きは対戦相手によっても変えるそうです。

というよりも、変えていかなければ、そもそも勝率が上がらないと いうのです。

受けの苦手な人に対しては先に攻め、受けが得意で攻め足の遅い人に対しては、こちらもじっくり攻撃態勢を整え 、戦型もできるだけ相手の苦手とするものを選ぶというのです。

いつも同じことばかりやっていて高い勝率を挙げている人は、今の将棋界にはほとんどいない そうで、ルールの範疇で相手に嫌がられることをやっていかなければ、勝負に勝つことはできないのです。

 

「相手に嫌がられることをやっていかなければ、勝負に勝つことはできない 」なんてことばかりやっていると、性格が悪くなりそうですね。(笑)

って冗談ですが、トレードは基本的にそういう考え方をしなくていいわけで、決められたルール通り同じ事をやらなければ駄目なわけで、ここが全く違うところです。

トレードでは「こういうときには、こういうパターン」とある程度決まっているので、深読みや逆に読む人は、勝てないことになります。

でもこの本を読んでみて、私が将棋に弱いわけがよく分かりました。

昔、将棋の強いおじいちゃんと将棋をやって、飛車角を貰って、それでもあれよあれよという間に「歩」で攻め込まれて、自慢じゃないですが、コテンパンに負けましたからね。

ってただ俺が弱いだけ?(笑)

それはともかく、この本を読んで、将棋の世界は大変だなと。

いやあトレーダーでよかったと。(笑)

と長くなってきたので、この続きはまた明日・・

 

参考までにこちらもご覧あれ。

自動化のワナ

チェス名人コンピュータに敗北

 

 

 

0913 Thurs.

円高と株価の関係を知らない?それはマズイですね

といういきなり、タイトルをつけてしまいましたが、社会人になったら、お金にまつわる経済に関してのの知識がないと、デメリットばかりで何もいいことはありません。

知らないよりは知っている方が遙かにいいのです。知らないということは「お金に縁がない」ということを公言するようなものです。基本的な知識がないと、お金を手元に集めうようにも方法がわからないことになります。ですが難しいことを知る必要はありません。
 


まず自分の国の通貨の価値が、他の国と相対的にどうなっているかを知っておくことです。

アメリカは、フセインが石油の決済をドルからユーロに変えたたため、イラクを滅ぼしフセインを絞首刑にしたのです。

自国の通貨の価値を守るためなら、どんなことでもやる。

その国の国民にとってはこんなに頼りになるリーダーはないわけで、ブッシュがアメリカ国内の選挙で勝ったのは当然だといえるでしょう。

これはこちらの日記、 「アメリカが赤字のワケ」でも他の理由から説明していますので、いちど目を通しておかれると、どうしてそこまで「自国の通貨の価値を守る」のかがよくわかるはずです。

 

話は少し脱線しましたが、今はこのように円高傾向にあります。

雑誌や新聞ではもっと短い期間を比べて、円高だとか円安に振れているなどの表現をしていますから、余計に分からなくなるのです。

日本のメディアで経済を担当している記者は、資料で調べただけの知識しかありませんから、読者にわかりやすい解説ができません。

証券会社や銀行の人に聞いても、彼らはサラリーマンですから上役から教わったことを、そのまま受け売るだけです。

自分のおカネを使って自分の責任で取引をした経験がない人に、あなたの大事なお金の運用についてのアドバイスを聞くのはやめた方がいいでしょう。

大事なのはどの長さで見ているかです。

グラフを見るときは、下のような点に注意をしてください。
 


 

上の長い青い線が右下がりですから、この方向へ動いていることがわかります。

右上がりの線の方が短いので、方向としては長い線の方向へ動いていると判断します。

上はローソク足1本が週の単位。

この2つのグラフはドルと円の関係を示しています。

下はローソク足1本が季節の単位。
 

23年間を見るとはっきりと円高だということがわかります。

 

円高傾向だと、日経平均株価は下がる 。

これだけは覚えておきましょう。

今日は、このこと一つだけでいいですから覚えておいてください。

 

 

では円高になると、どういう影響があるのでしょうか?

 

輸入する時には、今まで仕入れが安くなるためコストが削減できます。

輸入関連産業の業績はよくなる傾向が見られます。



輸出する時には、円が高いために買ってもらいにくくなるため、利益が減少します。

輸出関連産業の業績は悪くなりがちです。
 

 

景気の良し悪しはGDP(国内総生産)つまり国内でどのくらいモノが作られたかを計る指標を見ます。

GDPは消費・投資・・輸出・輸入などで影響を受けますが、輸出から輸入を引いた純輸出額がGDPに加算されます。

日本は貿易黒字のためずっとプラスですが、円高が進むと、円で換算した純輸出額は下がりますからGDPは低下します。

逆に貿易赤字大国と呼ばれるアメリカは純輸出額がずっとマイナスなので、ドル高となり通貨の価値が上昇するため、GDPにはプラスに働きます。

円高は輸入だけを考えればプラスなのですが、トータルの経済には悪影響を与えるのです。

 


 

上の赤いグラフが日経平均で青いグラフが私がトレードをしているナスダック総合指数というアメリカの株価です。

最近はアメリカ(青)は戻しているのに、日本(赤)は下げています。

 

黒いグラフがダウ平均で、青いグラフがナスダック。

ほとんど同じですが、アメリカの株価ですから当然です。

下の赤いチャートは日本の株価です。

これ以上説明するとワケがわからなくなるでしょうから今日はここまで。

今日は、一つだけでいいですから覚えておいてくださいと書きましたが、それは何だったでしょうか?

暗唱できますか?

できない人は、もう一度上の方を読み返してください。

 

 

 

0910 Mon.

木曽路銀座3丁目店

昨日はランチを木曽路で食べようということになり、三人で歩行者天国中の銀座へ。

カミサンに料理の腕を上げてもらうには、オイシイものを食べてもらうのが一番だからね。



 

暑かったので、至近距離にもかかわらず車で・・

 

残暑のためだろうか、歩行者天国は空いていた。

 

ご機嫌なカミサン


 

娘はよほどハラが減っていたのだろう・・サッサと一路木曽路へ。

 

ウチでは通称「大和証券ビル」と勝手に呼んでいるが正式には十字屋ビル

 

 5Fが木曽路だが、この中のレストランはどこもハズレなし。

 

焼き肉屋でもないのに、バッグにこういうものを掛けてくれるのがミソ?(笑)

ランチは迷わず「玉響」(たまゆら)。

夏の特別お献立
期間/7月31日(火)〜9月10日(月)
昼のみのメニューだが、厳選された素材をふんだんに使用。
一品一品丁寧に仕上げ、本格的味をお値打ちな価格でご用意とのこと。
 

前菜は器の色合いが素晴らしい。真ん中が酢の物。
 

造里ブルーのシロップの中にはキュウリのスライスと果物が入っている
 

朴葉焼き
 

味噌と餅米と牛肉のコンビネーション
 

替り寿司、茗荷がうまかった・・

 

冷し炊合せ・冷し稲庭うどんは刻んだ茗荷などの薬味もたっぷり。
 

デザートはマロンの粒の入ったアイスクリーム

さてこれだけで、いくらでしょうか?

2000円ポッキリ、これは安い。味はすべてにおいて文句なし。

ここはシーズンごとにこうしたお値打ちランチを提供しているので、時々チェックしておくと、こういうメニューに遭遇する。

中央区銀座3丁目5−4 十字屋ビル 5F
03-3567-0406
 


 

かけている曲は昨日の日記のラインナップ。



iPod とCDのどちらでもOK。

マイナーチェンジした新型ミニは、このセンターコンソールの部分が安っぽくなっていたが、あからさまなコストダウンのしわ寄せだろうね。
 


 

ハーマンカードンのスピーカーシステムは7万円のオプション。

これはリアスピーカー。

 

フロントドアの中低域のユニット

 

フロントドアのツイーター


 

値段にしてはいい音がする。通常はこれで十分。

 

 

0909 Sun.

再編集

今日のように天気のいい週末には、決まってやることがある。

それはそのシーズンごとに買って気に入ったCDをiPodに入れて、再編集をかけるというもの。

もちろん取り込む形式は圧縮なしの、WAV形式。

iPod40G  Used22.69G  Vacant14.42 という状態なので、容量はまだ大丈夫。

作成手順は、3枚のCDをiPodにコピーして、2007Summer というプレイリストを作るわけだ。

車に乗っているときは、このプレイリストをかけながら一夏を楽しむ。

iPod でこうしたプレイリストを作っておくと、曲の長さや曲数はいわゆるCDなどのメディアといった入れ物のサイズで制限されることがないので、思う存分楽しめるのだ。


 

で、時間があるときに、CD2枚に分けることができるように200707Jazz 200708Jazzというように、3枚のCDから選択した曲を2枚分に分けておく。

つまりCDという長さの制約ができるわけだが、その長さの中で選ぶとなると、ああでもないこうでもないと、ちょっと悩みながらも自分の気に入ったものに仕上げるという楽しみが生まれる。

いわゆるその夏の思い出として2枚のCDに焼いておくというわけだ。

今年の夏はこの3枚のCDから選択。

 

Coconut Kiss - The V.I.P Club

Love - Till Bronner

born 2 groove - Euge Groove

 

これはクリスマスアルバムの時にもちょっと書いたことだけど、かれこれ「こんなこと」を20年以上も続けている。

昔はカセットテープでこれをやっていたのだけれど、今から思えば面倒で、よくやっていたなと思う。(笑)

CDを聴いてこうした作業をするためにはまずCDの曲の印象などをメモに書いて、それを見ながら曲を組み合わせ、一本のカセットテープにダビングをしていたのだけれど、もちろん曲の長さ分の時間がかかることになる。

これから思えば、iPodでのプレイリストを使った作業は、驚異的に思えるほど便利で効率的だ。

つまりiPodの出現は、こうした点だけを考えると、まさに私にとっての産業革命に匹敵する出来事だったのだ。

 

聞き返してみると何年経っても、そのときの曲を聴くと、聴いていたときの気分や、その当時どんなことがあったのかも思い出すことがある。

普通の状態なら想い出そうとしても想い出せないことも、音楽と一緒に「あのとき」が蘇るのだ。

そのときの自分にとって、最も頭に焼き付いていた印象などが圧縮され、それがこうした曲とリンクして、索引となって記憶されているのだろう。

そしてその音楽を聴いた瞬間、一瞬にして蘇るのだから、人間の記憶というか脳というのは凄いものだなあと思う。

これはいわゆる計算などで使う左脳ではなく、右脳をでの記憶のため、いつまでも忘れる事がないのかも知れない。

 

こういうことをやったことがない人からは「面倒なことをやってるなあ」と思われるかもしれない。

体験した事がなければ、いくら言葉で説明しても、それがもたらす結果までは推測できないわけで当然だろう。

だけど私にとっては、こうしたことに使う時間がないような、あるいはそういう気分になれないような生活はしたくないなというところで、自分の「心のバロメータ」となってしまっているのかなと思う。

オトナになると、毎日の生活や仕事に追われ、どうしても「時間がない忙しい」となりがちで、まあ普通に何も考えずに生活しているとどうしてもそうなってしまう。

 

こうしたCD編集をやってみると、この中の1枚のアルバムだけを通して聴くのと、3枚のCDからそのときの自分が心地よいと感じる「気分」で選択したもの曲ばかりを1枚分聴くのとでは、明らかに気分が違う。

人間は環境にされる部分があるのは間違いないところだと思うし、それがどの程度ならどう影響されるのかはさておいて、そう感じている人は少なくないだろう。

先日書いた日記「ブレイン・マシン」に関連することかも知れないけど、果たしてそれを自分でコントロールできるのか、できないのかは別にして、人は5感を通じてインプットされる情報に影響されるのは間違いないところだろう。

だからこそこうした「いい気分」でいられる時間を長くする工夫をすることで「物事が悪い方向へ動いてゆくことがない」ということは、私の経験からの手応えとして、かなりのレベルではあるのだけれど、だからといって強く主張できるだけの客観的な根拠があるわけではないのが残念なところだ。

こうした気分や、感覚というのは個人レベルで数値化して検証できるわけではないので、はたしてこうしたことが「戯れ言の妄想」なのか、あるいは多少なりとも「かすってはいる」のか、あるいは「大当たりなのに知らない」のかは全くわからない。

だがそう信じる方が、夢を持てるうえ、遙かに毎日が充実するのであれば、それはそれとして、効いているのではないだろうか?^^

って無理矢理かも知れないけどね。(笑)

 

 

0908 Sat.

The V.I.P Club  Coconut Kiss


 

台風一過の秋晴れのもと、で幌を下ろしての早朝ドライブにはこれしかないでしょう!

というアルバムをご紹介。

最近はこればかり。

というのは気持ちのいいスカっと抜けるようなノリのよさが魅力だから。

ジャズの醍醐味はアドリブのフレーズとインタープレイだけど、フュージョンは何と言ってもアレンジ。

楽器の持ち味を生かしたアレンジで、それぞれの楽器のサウンドが織りなすコンビネーションを思う存分楽めるかどうかだが、最近はそういうアルバムが少ない。

でもご心配なく。このアルバムはそういう数少ないレアものの一品。

とにかく、リフのメロディーが印象的で、数回聴けば虜になってしまう魅力を持ち合わせた作品ばかり。

こちらで試聴可。でもCD Quarity のサウンドでないと魅力半減か?

試聴ページでのもう一枚のアルバム「Urban Life」は、ジャケットはイマイチなれど、4曲目の Night Rideと5曲目の Criss Cross だけのためにアルバムを買っても悔いなし。

2曲とも繰り広げられる怒濤のアドリブで「のけぞる」興奮が味わえますぞ。

 

COCONUT KISS

Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Patrick Scales
Piano: Jorg Reiter
Fender Rhodes, Piano solo: Mitchel Forman
Alto Sax: Norbert Nagel
Guitars: Peter Tiehuis
Percussion: Marcio Doctor

Horns Unlimited:
Trumpet, Fiugelhorn: Andy Haderer
Trumpet, Flugelhorn: Rudiger Baldauf
Tenor Sax, Flute: Lothar van Staa
Trombone: Ludwig Gotz
Horns arranged by Wolfgang Haffner
 

イントロのギターのバッキングに分厚いが歯切れのいいホーンが絡み、弾けるリズムにアルトのテーマというコンビネーションでこれぞフュージョン!

途中の生ピアノの疾走感溢れるソロが素敵だ。

そしてそのフレーズの志の高さが、この曲のスパイとして色を添えている。

もう1コーラス聞きたいなあ・・と思った頃にフェードアウトだもんね。

 


SIMPLE LIFE

Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Flugelhorn: Till Bronner
Guitars: Peter Tiehuis
Percussion: Marcio Doctor
Loop programming, Tambourine: Ernst Stroer


これも頭からご機嫌なリズムだが、こういうシンプルなノリがフュージョンの魅力だということを改めて認識。しかしこういうギターのバッキングは堪りませんなあ。

そこへ、かの Till Bronner  のフリューゲルが涼しげなテーマで絡むわけですから。

転調のアトのフェンダーローズでのソロへの入り方が、そんなあ・・という意表の突き方。

そしてモチ、ソロはこの音でこのフレーズなのですから、文句があろうはずなし。

で、Will Lee のベースラインも痺れまくりの線を走るわけです。

冷静になってみると、Till Bronner  のフリューゲルがこの曲のホットなサウンドとよくバランスされたコンビネーションとなって、素晴らしい曲として仕上がっている。

Till Bronner のソロへ戻るところの転調のカッコよさも、お聴き逃しなく。

最後の1分はエンディングのギターとフリューゲルの白熱ソロバトル

ココへの入りも、転調してからだもんね。

それにこのスピード感は爽快以外の何者でもない。



WARM BREEZE

Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Alto Sax: Brandon Fields
Rhythm Guitar: Phil Upchurch
Wah Wah Guitar, Guitar solo: Peter Tiehuis
Loop programming: Ernst Stroer
Flugelhorn: Till Bronner
Flute: Norbert Nagel
Horns arranged by Wolfgang Haffner
 

Wolfgang Haffner がこの前の曲より少しテンポを落とし気味で、タイトなリズムを刻み、 Brandon Fields のアルトが絡む。リフのメロが美しい。

この曲でもメロとサビのところで飽きない転調が入っている。

途中から Peter Tiehuis のギターソロが入るのだけれど、ちょっとペキペキが入った音がまたいい。

リズムの「間」の具合とシュアなリズムは、リズムセクションの Wolfgang Haffner と Will Leeのなせるワザなのだろう。

最後の方でノーベースになるアレンジが新鮮。

そしてそのあとの Wolfgang Haffner のシンバルワークも楽しめるぞ。

 

INTO THE LIGHT
 
Drum and Percussion programming,
Cymbals, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Soprano Sax: Kim Waters
Guitars: Chuck Loeb
Flugelhorn, Trumpet: Till Bronner
Flute: Norbert Nagel
Horns arranged by Chuck Loeb, Wolfgang Haffner and Till Bronner
 

すこし哀愁を帯びた色調のサウンドにソプラノサックスが絡むが、途中での転調の「さりげなさ」が、これまたお洒落。

Chuck Loeb らしいギターソロが、とても良くマッチしている。

バッキングの色合いが、微妙に変わりながら、そしてリズムはまったりと、そしてグルーヴィンに刻まれるわけだから、そりゃあゴキゲンになるわけです。

多分シンセだと思うけど、マリンバや、ストリングスサウンドなども聞こえてくる・・

とにかく、ゆったり感を存分に楽しんでください。

最後のあたりのギターとサックスのソロが聴きもの。

 


RIGHT ON
 
Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Tenor Sax: Andy Suit
Guitars: Peter Tielmis
Guitar solo: Jeff Golub
Percussion: Marcio Doctor

Horns Unlimited:
Trumpet, Fiugelhorn: Andy Haderer
Trumpet, Flugelhorn: Rudiger Baldauf
Tenor Sax, Flute: Lothar van Staa
Trombone: Ludwig Gotz
Horns arranged by Wolfgang Haffner

 

イントロはギター2本のコンビネーションによるカッティングから。

シンコペーションのリズムが印象的。ホーンの刻むリズムが新鮮。

リズムギターのカッティングがかなり凝ったことをしている。

テナーとギターのカッティングが目立つバッキングとのコンビは、ちょっと「ない」組み合わせだね。

バックのホーンとシンセのユニゾンとか、途中でのバッコンバッコンというリズムへの変化など、面白い仕掛けが次々と登場。

そして意表を突く転調と、いきなりのブレイク、というわけで、飽きない仕掛けがてんこ盛り。

パーカッションもしっかりと効いているしね。

 

NIGHT MOVE
 
Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Christian Diener
Fender Rhodes: Mitchel Forman
Soprano Sax: Tony Lakatos
Rhythm Guitar: Phil Upchurch
Wah Wah Gutar, Sounds: Peter Tiehuis
Percussion: Marcia Doctor


暗くなってから聞くと、とてもいい。

ミディアムテンポのベードラとハイハットのリズムが「ずいずい」と乗ってくるから、堪りませんな。

ギターのWOWOW効果や、クラッシュするシンバルの音でアワワと思ってると、ソプラノの哀愁を帯びたサウンドのアトに、フェンダーローズでソロを展開。

怒濤のエモーションが押し寄せるから、良い音のオーディオで聞くと、鳥肌が立つハズ。

iPod の間引きされた音だと、この醍醐味は味わえないだろう・・というレベルなので。

おまけにソプラノのフレーズがこれだからね。

ハイハットがワザとフラットなノリを刻んだりして、 Wolfgang Haffner が職人だといういことがバレてしまうわけです。



FAR FROM HOME
 
Drums, Keyboards. Wolfgang Haffner
Bass: Patrick Scales
Piano: Mitchel Forman
Guitars: Chuck Loeb
Shaker: Marcio Doctor

このリズムに、この生ピアノのこういうソロというコンビネーションで、レベルがわかろうというもの。

これはフュージョンでなくて、完全なジャズだ。聴けばわかるそういう演奏。

生ギターをそうやって、そこだけのために使うんだね。・・参りました。

細かいシンバルワークで、これだけ涼感溢れるサウンドを醸し出せるなんて、知りませんでした。はい。(笑)

クレジットには書いてない、楽器がいっぱいあるから、よく聴くと結構サウンドが厚い。
 


MIAMI BEACH
 
Drums, Keyboards: Wolfgang Haffner
Bass: Will Lee
Flutes: Norbert Nagel
Guitar: Peter Tiehuis
Percussion: Marcio Doctor
Soprano Sax: Tony Lakatos
Vocal: Rogerio jardim

Horns Unlimited:
Trumpet, Fiugelhorn: Andy Haderer
Trumpet, Flugelhorn: Rudiger Baldauf
Tenor Sax, Flute: Lothar van Staa
Trombone: Ludwig Gotz
Horns arranged by Wolfgang Haffner

 
 

さっきの曲と180度雰囲気が違う、灼熱のマイアミサウンド!

ベースのシンコペーションとBドラの張り付き度というか、お互いのフレーズの食い付きがものすごくタイトなのが気持ちいい。

このキレのよさが堪らない。

 

SPRING-ROLL

Drums: Wolfgang  Haffner
Bass: Patrick Scale
Keyboards: Frank Chastenier
Load Guitar, Guitar solo: Andreas Bluml
Rhythm Gust: Peter Tiehuis
'Tenor Sax: Andy Snitzer
Percussion: Marcio Doctor
 

ディストーションで少し歪んだギターのリフと、スネアのカンカンいう音がまた良く合ってるんだね。

それにサックスとギターのリフが一部ユニゾンだと、よく聴くと、かなり細かいことやってますが、一体誰がココまでこだわってるのか?

当然 Producer の WOLFGANG HAFFNER が犯人だろうけど、あんたドラムでしょ?とジョークをいいたくなるレベルまで来てるわけですね。

最後の方のオルガンの音があああ・・

 

 

THE DAY AFTER

Drums. Wolfgang Haffner
Bass: Patrick Scales
Piano: Mitchel Forman
Keyboards: Jo Barnikel
Guitars: Chuck Loeb
 

しっとりと、ドラムはブラシでかなりスローなリズム。最後にこういうのはいいねえ。

生ギターと生ピアノでリリカルな世界が展開される。だけど同じアルバムの中の曲とは思えないのがミソ?

ピアノソロの高い鍵盤の独特の弦を叩く音といい、いいオーディオ装置が欲しくなる曲だ。


PRODUCED BY WOLFGANG HAFFNER

EXCEPT "INTO THE LIGLI"
PRODUCED BY WOLFGANG AND CHUCK LOEB

ALL SONGS COMPOSED AND ARRANGED BY WOLFG HAFFNER

EXCEPT "INTO LIGHl"
COMPOSED AND ARRANGED BY
WOLFGANG HAFFNFR AND CHUCK LOEB.
 

 

 

0907 Fri.

ブレイン・マシン

人間の脳は年齢に制限されることなく、発達する可能性を持っています。

今の実力より少し難易度の高い目標に向かい学習することに加え、脳への外部刺激を利用することで、明確にその効果を体感することができるのです。

誰にでもできる工夫によって、飛躍的に脳の能力を高めることができるということは、今や多くの実験から証明されています。

近年までに行われた多くの研究結果からは、人間の脳は刺激の多い環境によって、記憶の形成や呼び出し能力を高めることができるうえ、何歳になってもそれが可能だということがわかってきたのです。

「適切なレベルの脳への刺激」は、脳を急速にそして長期にわたって大きく成長させることができるのです。

さらに興昧深いのは、過多なストレスや標準よりも刺激の少ない環境が続くと、脳の機能は低下してしまうという点です。

 

 

神経科学者ジョン・ライリー博士は著書「意識の中心」という本で、人間の感覚を遮断するという実験を通じ、喜びや痛みの中枢が脳のどの部分にあるのかを探り、またイルカとのコミュニケーションの確立などについても述べられています。

彼は自らを実験台にして、外部の刺激を利用することで意識をコントロールすることが可能になり、しかも脳にはこうしたことができる、大きな力があることを発見したのです。

ですが深い洞察力を持つ神経科学者の博士でさえ、自ら実験をするまではこうした力には気付かなかったのです。

これがきっかけとなって、アメリカではその後いわゆる「ブレイン・マシン」が認知され、スポーツジムやカウンセリングルームなどに設置されるようになったというわけです。

 

 

ブレイン・マシンを使い、直接脳に刺激を与えると、人間の脳機能は向上するという考えは、
学習障害のある人や、脳に損傷を受けた人にもあてはまることが、近年証明されています。

ロサンジェルスにあるEEGスペクトラム・クリニックで行われたある研究では、EEGバイオフィードバックを用いて、患者は20回の治療を受け、平均22ポイントの知能指数を上げました。

とりわけ、知能指数が100以下の患者は、平均33ポイントを超える向上をみせたのです。

最近では多くの医師や研究者が、バイオフィードバックマシンだけでなく、ライト&サウンド・マシンを利用しています。

バイオフィードバック(Biofeedback)とは、本来感知することのできない生理学的な指標を科学的にとらえ、対象者に知覚できるようにフィードバックして体内状態を制御する技術や技法のことです。

ハロルド・ラッセル、ジョン・カーター博士は、活動過多は光刺激による脳波の同調で効果的に治療できることを証明しています。

彼らはべータ波(15〜20ヘルツ)での光および音による刺激が活動過多(注意欠陥障害
および注意欠陥活動性障害)の子供の認識機能を向上させ、知能指数も上がることに気づいたのです。

今アメリカ国内では、ライト&サウンド・マシンを組み合わせたシステムが、様々な治療に利用されています。



 

シータ波が誘発する魔法のリズム

こうしたいわゆる「ブレイン・マシン」には様々なタイプがあり、大きく分けて「光と音」を使うタイプと「電気刺激」を使うタイプがあります。

最近の研究では、脳の海馬状隆起の神経回路を電気刺激することで、新しい情報の受け入れ態勢が高まることが分かってきています。

脳の回路は一度刺激されると、その後の継続する電気刺激に対して、より一層活発に反応するようになるのです。

カリフォルニア大学のゲイリー・リンチ氏は、脳が長期記憶を形成するためには、神経細胞の電圧変化と、神経伝達物質の一つであるグルタミン酸塩の分泌という二つの部分からなる、過程が関係していると指摘しています。

記憶形成に必要なプロセスの一つは、電気刺激によって引き起こされるのです。

研究の結果その電気刺激の周波数は、シータ波によって引き起こされるリズムであることがわかりました。

このいわゆる「魔法のシータリズム」は、海馬状隆起が持つ自然のリズムだったのです。

 

バイオフィードバックのパイオニアである。トーマス・バジンスキー博士は、シータ波の領域で起こる特性を利用して、記憶と学習をより効果的に行う方法を考え出し「トワイライト・ラーニング」と名付けました。

脳に対して毎日数分間、シータ波による活動を生じさせることによって、簡単に免疫力を高め、創造性を増し、思考に統一感をもたらすことができるのです。

ここに、南コロラド大学臨床心理学者のユージーンペニストンと、ロジャー・クルコウスキーによる非常に興味深い実験結果があります。

彼らはまず、慢性的アルコール依存症のグループに鬱の度合いのテストをし、グループを二つに分けたのです。

一つのグループは、バイオフィードバックによって脳にアルファ波とシータ波の活動を生じさせるように訓練し、もう一つのグループは「伝統的な療法」で治療したのです。

アルファ波とシータ波で脳を刺激されたる方法を学んだグループは、10週間程度で早い回復速度を示し、13ヶ月後でもこのグループは再発をしなかったのです。

しかし伝統的療法を用いたコントロールグループは、ほとんど回復の兆しを見せなかったというのです。

驚くべき事に、それだけではなく、脳波コントロールを学んだグループは、性格の明らかな変化をも示したのです。

鬱状態を計測するテストの数値が急激に低下し、自立性と決断力が大幅に上昇し、次のような点が劇的に変化したのです。

向上した点:思いやり、抽象的思考・安定性・実直性・決断力・創造性・自制心

改善された点:行動の分裂性・回避性・偏執性・受動攻撃性・不安・身体表現性、気分変調性・精神病的な思考・憂鬱・妄想

 

ペニストンが1989年、国際会議でこの研究を発表したとき、周囲からは疑心暗鬼の目で見られたのですが、今では多くの治療者がこのトレーニングにより、アルコール中毒・PTSD・慢性不安・恐怖症・パニック・鬱病・多重人格障害などの治療に革命的な成果を上げています。

現在アルファ波・シータ波が発生するようなこうしたトレーニングは「ペニストン・プロトコル」と呼ばれています。

今ではアルコール依存症だけに限らず、より高いレベルの統一性や創造性を求める我々にとっても、ヒーリングと性格改善を加速させる、かけがえのないものとなっています。

これを実現させるためには、瞑想やバイオフィードバックなど、様々な方法が使われていますが、大事な点は毎日数分間脳がシータ波で満たされるような状態の刺激を与えることが重要になります。

バイオフィードバックのテクニックは、長い訓練と努力が必要なのですが、最近ではマイクロエレクトロニクス分野の発達により「ブレイン・マシン」を使うことで、脳を素早くそうした状態へ導くことができるのです。

パソコンと同じようにこうした「ブレイン・マシン」は小型化し、汎用性が高く、強いパワーを持ちながら、低価格化が進んでいます。

現在ではすでに30を超える。こうしたマシンが世界中で生産され、活用されています。

日本でもこちらにあるように、測定した脳の活動状態を入力信号として利用し、機器を動かそうという新しい試みが始まっています。

身体を動かして機器を操作するのが困難な人を支援するための福祉機器向けの新しいマン・マシン・インタフェース技術として日立が研究を進め、光トポグラフィを用いて脳活動に伴う脳内の血液量を測定し機器を操作するブレイン・マシン・インタフェースの原理実験に成功しています。
 


 

脳が外部から受ける刺激の種類を変化させると、感情や思考だけではなく脳の物理的構造までも変えることができることを知ってから、機会があれば具体的に自分自身に対して試してみたいという気持ちをずっと持ち続けていました。

そのために時間をかけ、「ブレイン・マシン」を探し、実はあるマシンを数ヶ月使い続けていたのですが、ようやくその効果を実感しレポートできる時期が来たため、今日の日記を書いたというわけです。

そして新たにそのラインナップに加えたのが、先日こちらで紹介した「パルパルス」です。

実は「パルパルス」は視力に対しての効果のためだけに、使っているのではないのです。

この製品はベータ波領域で発生するストレス波を、電気信号によってリラックス脳波(アルファ波、シータ波領域)に 誘導する「マインド・マシン」の機能も併せ持っています。

こちらで書いたような心地よさは、まさにこのアルファ波、シータ波が生み出す「魔法のリズム」が持つ、独特の感覚から生まれるものなのです。

実現できる夢という「希望」のために明確な目標を設定し、探求するに価する何かを見つける過程で、わくわくドキドキするような感動を味わいながら生活をする。

こうした生き方は、これから迎える高齢化社会においては、何物にも代え難い価値を持つようになるはずです。

そのためのきっかけを作ってくれるのが、こうした「ブレイン・マシン」です。

日本ではこうした情報は、ほとんどないのが現状です。

そこでシリーズとして、こういった製品を実際使ってみた感想を含め、レポートを掲載する予定です。

 

 

0906 Thurs.

環境問題はなぜウソがまかり通るのか

こちらを読んでアマゾンでプチッとひと押し。で、一気に読破。うーん、知らなかった・・というわけで、ほとんどの人は私と同じだと思うので・・違う?

なら私だけ知らなかったということか・・(泣 < 笑)

今日はその罪滅ぼし?で、第1章を中心にまとめてみました。

以下は要約。



 

ペットボトルは瓶より軽く便利だが、嵩張るため貯蔵する場所に持ち込んだら、たちまち一杯になってしまう。

なら分別回収してもう一度使えばいいじゃないかという理由で、分別収集をするのがリサイクルで回収するための趣旨だったわけだ。

ところが現実は資源を7倍使い、同時にゴミも7倍に増え、肝心のペットボトルはほとんど再利用されず廃棄され、燃やされているのが現実だ。

1本のペットボトルを作るには、その2倍の量の石油が必要になる。

そして、使い終わったペットボトルをリサイクルするには、輸送や処理のための機械設備や電気などが必要になるため、さらに3.5倍の石油を使うのだ。

つまり実際は、ペットボトルをリサイクルするにはコストが高く、リサイクルできないでいるのだ。

 

リサイクルに対して支払われるお金は、リサイクル率が高い方が多くなる仕組みのため、業者は何とかして、見かけ上のリサイクル率を上げようとする。

今の法律では、ペットボトルを焼いたとしても、それはリサイクルに分類されることになっているため、業者はコストの高い再生をするよりも、焼却した方が儲かることになる。

つまり分別回収されたペットボトルは焼いてしまおうと、中国には売り渡そうと、一切問われないわけだから、とにかくリサイクル率の数字さえ高くしておけば、業者にはお金が入るのだ。

そもそもが中国へリサイクル資源として輸出すること自体が、有害物を含む廃棄物は、国境を越えて移動させてはならないという国際法であるバーゼル条約に違反した行為なのだ。

全く一方的にルールを破り日本の国際的信用を落とすだけ。

このようにペットボトルは、膨大な税金を払って集められ、資源を無駄に使い、我々はそのお金を負担させられているのだ。

 

 

法律まで作り分別収集をさせたが、実際にやってみると、今更リサイクルは駄目だったとは言えなくなってしまったため、こういうことになってしまったというわけだ。

回収した自治体は、ペットボトルを業者にさえ渡せば、業者が捨てたとしても、知らぬ存ぜぬで押し通せば、責任を問われることはない。

自治体への出入り業者は潤い、消費者だけが分別をする手間を強要され、さらにそのコストを税金として支払わなければならないが、役所の懐は一切痛まない。

これほど損をする側と得をする側が、見事に分かれている例は珍しいと言えるだろう。

 

リサイクルによって、負担が増えた金額は日本全体では、約1700億円にもなり、その大半の約1200億円は、自治体が収集して選別する費用に充てられている。

また企業がリサイクルのために負担している費用の中でも、プラスチック包装容器をリサイクルするには、約300億円がかかるのだ。

そしてこの300億円のうちの99%は流通業者が負担しているため、そのコストは製品の値段に、上乗せされることになる。

結果的には消費者にそのまま転嫁されるため、われわれは税金とのダブルで負担を強いられているのだ。

本来リサイクルは資源を節約し、環境を守るためのものだから、正しく機能してさえいれば、捨てるよりも地方税などが安くなって然るべきなのだが、現実にはリサイクルを始めてから地方税が減ったとか、自治体の財政状態が改善されたという話は一切聞いたことがない。

自治体だってリサイクルによって、負担が増えているのだ。

本来家庭から出るごみは、台所のごみなどが含まれているため、水分が多く、そういうものを燃やすには、十分な空間と酸素が必要になる。

そのため、ごみの中にはペットボトルやタイヤなどが混入している方が、よく燃えるため、分別収集をしない方が、トータルでははるかに効率が良いのだ。

法律ができたことによって、おかしくなってしまった、典型的なトホホな例だと言えるだろう。

 

さらにバカらしいのは、家電リサイクルという法律だ。

昔は、買ったところの販売店が引き取ってくれ、粗大ゴミを捨てる場合も、1台あたり500円ほどで済んでいた。

だが家電リサイクル法が1998年に始まってからは、家電を購入する時に、1台当たり3500円も払わなければならなくなったのだ。

それなのに、有用な資源として回収することができない。

これが現実。

わずかな貴金属だけは回収しているが、ほとんどが捨てられている。

家電製品の材料の多くはプラスチック製のため、回収できないからだ。

 

回収したプラスチックは誰も使わないのに、リサイクルと言いくるめ、リサイクル率の数字だけを高くしている。

見かけのリサイクル率の数字を高くするために、500円で済むところを3500円も払っているというバカバカしさ。

燃えるゴミだとか、燃えないゴミだといって、一生懸命に分別して、回収されるのは、たったの10%。

そしてそこから再利用される分というのは実に100分の1程度にすぎないのが実態なのだ。

我々が国民的運動のように啓蒙され、毎日行っている分別回収は、生産量に対して、ペットボトルでわずか23%。その他の容器や包装材料では1%しか回収されていない。

アルミ缶でさえ、ふたの部分と胴体の部分の成分が違うため、単純に回収しても再利用できない。

リサイクルには税金や分担金が集められるため、リサイクル率を高く設定するとお金が支払われることになる。

役所は業者にリサイクルを依頼し、業者はそれを捨てているだけなのだ。

 

日本のゴミは、90%が産業廃棄物で、動物のふん尿、瓦礫、鉱山の廃棄物そして、煙突からの煤塵などが、主な内訳だ。

ゴミは分けても資源にはならないという単純なことを、TVもマスコミも一切言わないのは、そもそもが新聞社が、調べもせずに言い出したという前歴があるから。

業者は産業廃棄物の不法投棄が後を絶たないのは、ゴミ用分別すれば資源という「ウソ」で回収したものの、実際に処理する段階になると、できないというサイクルに陥ってしまっているためだ。

そもそも、輸入された石油の大半は燃料として使われ、自動車が3分の1、産業で15%が使われるのだが、こうした燃料として使われる石油は、そもそもまったく回収することができない。

ペットボトルは日本に輸入される石油全体の1000分の1が使われているだけだから、仮に100%回収しても1000分の1石油の消費量が減るだけ。

ペットボトルをリサイクルすれば、石油の消費を節約でき、資源を有効に利用できる。などと言うのは、40万円の給料の人に対して、400円を節約すると生活がうんと楽になると言うのと全く同じことなのだ。

これに比べると自動車を作ったり、道路を整備したりするために膨大な石油を使っているわけだから、自動車の量を1000分の1だけ減らせば、ペットボトルの分別などしなくてもいいことになる。

それが無理なら、サマータイムなどの制度を取り入れて節約すれば、すぐに実現できる問題ではないだろうか。

つまり今の制度ではペットボトルは焼却するのが、環境にいちばんいいということになる。

つまりは、分別収集をする必要は全くないということになるわけで、結論としては資源を有効に使うなら、リサイクルはやめた方が良いのだと。


 

たまには、こういうのもいいかな・・

普段こういう問題を書かないのは、こういうことを言い出すと、際限がないため。

じゃあどうすればいいのかという、個人ですぐに実現可能な解決法がないわけです。

頭に来て「変えてやる!」っていっても、政治家にでもなるしかないという、現実に直面するだけというのが、やりきれない。

テンションが下がるだけですし、知識として知っていてもねえ、ということなんですが、それはともかくとして、下が索引。

ぜひ買って読んでみてください。新品でなきゃあ444円からで買えます。

 

第1章

資源7倍、こみ7倍になるリサイクル
ペットボトルのリサイクルで環境を汚している
分別回収した方がこみが増える?
大新聞が変えたリサイクルへの流れ
リサイクルするにも資源を使う
ペットボトルをリサイクルすることで資源を7倍使っている
欧米人と日本人で大きく異なる衛生感覚
ペットボトルを原料に戻すためにも石油を使う
日本はリサイクルの優等生だというウソ
リサイクルとお金の流れはどういう関係にあるか
我々はリサイクルのためにどのくらいのお金を取られているのか
リサイクルにまつわる国民への裏切り
リサイクルで儲けているのは誰か
国民的運動のように行っている分別回収の虚しさ
約1兆円のお金がリサイクルのために使われ直接的間接的に我々が支払っている
実際にリサイクルされているのかどうかを調査してみる
本当はごみを分けても資源にはならない
スーパーの袋だけが目の敵にされるのは間違い
ペットボトルのリサイクルより自動車の量を減らす方が格段に環境にやさしく本質的
有意義にペットボトルを使って焼却するのが環境に一番良い
ドィツが環境先進国であるとは必ずしも言えない
リサイクルをはやく止めなければいけない理由
こみ分別の無分別
こみ袋を特定する必要はまったくない
リサイクルの強要は憲法違反
リサイクルした方が良いものと悪いもの



第2章

ダイオキシンはいかにして猛毒に仕立て上げられたか
ダイオキシンは本当に猛毒なのか
つくられたダイオキシン騒動
かつて撒かれた農薬によって日本の水田のダイオキシン濃度は非常に高かった
日本の水田に散布されたダイオキシンの量はベトナム戦争時の8倍にもなる
ダイオキシンは自然界に普通にあるものであり、数億年前から地上にあった
モルモットと人間ではダイオキシンへの毒耐性が違う
ダイオキシンが生成される条件とは
大昔から人聞はダイオキシンに接しながら生きてきた
焼ぎ鳥屋のオヤジさんはダイオキシンを浴び続けているはずなのに健康である
かつてダイオキシン報道に科学は敗れてしまった
専門家の間ではダイオキシンの毒性が弱いことは周知の事実
ダイオキシン対策のために使われた費用の莫大さ
多くの人を不安に陥れたダイオキシン報道の罪
ダイオキシン危険説への反駁
「あなたの子供には奇形児が生まれる」という脅迫
情報操作のケーススタディとしてのダイオキシン問題
環境ホルモンという恐怖物質の登場
タバコは税金を取るからダイオキシンは発生しない?
毒性の強いPCBを強引にダイオキシン類に入れた理由
毒物で死なずに報道で殺される人たち


第3章

地球温暖化で頻発する
故意の誤報
地球温暖化騒ぎの元になったそもそもの仮想記事とは
南極大陸の気温はむしろ低下していた
北極の氷が溶けて海水面が上がるなどという言説がなぜまかり通るのか
南極の周りの気温が高くなると僅かだが海水面は下がる
環境白書や新聞は地球温暖化問題をどう報じたか
「故意の誤報」が起きる原因とは何か
誰も環境を良くすることには反対できないために生じる運動
地球温暖化問題で一体、我々はどうすれば良いのか
地球温暖化防止キャンペーンの誤り
節電すると石油の消費量が増える?
森林が二酸化炭素を吸収してくれるという論理の破綻
形だけの環境改善を我々は望んでいるわけではない
科学的知見に反する現代のおとぎ話
新幹線を使えば飛行機よりも二酸化炭素の発生量が10分の1になる?
二酸化炭素の発生量は水素自動車の方が大きいと発言する人はむしろ良心的だ
地球温暖化はどの程度危険なのか
地球が暖かくなると冷やし、冷えてきたら暖かくする?
京都議定書ぐらいでは地球温暖化を防げない
日本はロシアから二酸化炭素の排出権を2兆円で買うのか
地球温暖化よりも大切なこと


第4章

チリ紙交換屋は
街からなぜいなくなったのか
紙のリサイクルに対する先入観と誤解
森林資源破壊の元凶にされてしまった紙
姿を消したチリ紙交換のおじさんはどこに行ったか
東京湾の漁民は職を失い、一部は清掃業に流れた
チリ紙交換屋さんの仕事が奪われるまで
民から官への逆転現象が起きた紙のリサイクル
国民より業界優先の伝統的体質
庶民を痛めつける環境問題一こみは冷蔵庫に?
分別せずにこみを処理する方法を模索している市
環境運動が日本の火災を増加させた?
故意の誤報と間接的な殺人
自分だけの健康が守られれば良いのか一環境問題の孕む矛盾
 

 

 

0905 Wed.

ディパーテッド


 

以前書いた日記「インファナル・アフェア」のハリウッド版リメイク。

ディパーテッドのストーリーは大まかには、原作とほぼ同じなのだけれど「インファナル・アフェア」とは、まったく別物といっていいだろう。

両方の作品を比べても仕方ないと思えるほど、対象としている「感性」が違うからだろうか。

監督のマーティン・スコセッシは1976年にロバート・デ・ニーロ主演の「タクシードライバー」で一躍有名になり、80年の「レイジング・ブル」でアカデミー監督賞に初ノミネートされて以来、88年の「最後の誘惑」90年「グッドフェローズ」01年「ギャング・オブ・ニューヨーク」04年「アビエイター」と5度も監督賞にノミネートされながら受賞できず、この映画で初のオスカーを受賞したという「いわく付」の作品だ。

監督は、日本人も含む東洋人の好むテイストと、アメリカ人との違いを認識した上で「アメリカ流に解釈するとこうなりました」というように仕上げたようだが、見終わってみると、このあたりが評価されたのかなという気がする。

映画の構成としては、ポストンの下町を舞台に、人種差別も入り交じった世界で展開されるギャングと警察の攻防を、全体像として見せながらも豪華キャストの持ち味を生かそうという欲張った作りだ。

「インファナル・アフェア」の持つ非日常的な「無間地獄」という緊迫感はないが、リアリティの高いより現実的な世界を描こうという意図のように思える。


俳優ではギャングのボス役を演じるジャックニコルソンの存在感が群を抜いている。

なんだか好き勝手にやっているようでいて、全体として観ればさほど違和感なくまとまっているのは、監督の力量もさることながら、役者の個性のなせるワザなのだろう。

マット・デイモンはこういう役をやるには、彼自身の真面目なキャラが邪魔をしているようで、ディカプリオの方が、役にはまっているように思えたが、まあこのあたりは好みもあるのだろうね。


マーク・ウォールバーグが要所でいい持ち味を出しているのも、見逃せないポイントで、この作品に深みを与えている。
 


 

この映画ではディカプリオの破天荒さが魅力として十分に発揮されているため、ニコルソンに喰われることなく、主役としての存在感を示している。

ギャングの世界を描いているため、殺伐としたシーンが多くなるためだろうか、精神科の女医を演じるヴェラ・ファーミガ(Vera Ann Farmiga)を登場させているが、このあたりは、万人受けを狙った制作陣の思惑か。


 

男なら誰だって仮病を使いたくなるほど魅力的な精神科の女医を演じているのは、ヴェラ・ファーミガ(Vera Ann Farmiga)で、1973年生まれの35才。

ネズミとして敵側に潜入するというプレッシャーから、マット・デイモンとディカプリオが精神科の女医を訪れ、それがきっかけでマット・デイモンと恋仲になり、途中でディカプリオに走るという展開になるのだが・・

こういう展開になる人間関係の心理描写がバッサリと省かれているため「二股かけた女」のような役所になってしまっているのは、ヒロインの座を射止めたヴェラにとっては、ちょっと気の毒だ。

美人過ぎるために、多少リアリティーを削いでいるのは仕方ないにしても、男ならそんなことはどうでも良くなるためだろうか、制作陣にとっても「息抜き」のように彼女を使ってしまっている気がするのは私だけだろうか?

難を言えばこうしたストーリー展開での説明不足や必然性の欠如などが見られるものの、しっかりとコストをかけて作られたリアリティーの高さによってカバーされるためだろうか、それほど気にはならない。
 


脚本はある程度オリジナルに沿ってはいるが、最後の展開はかなり違っている。

ディパーテッドという題名らしく、あたかもネズミがコロコロ死ぬように、死者が出まくるわけだだが、これがまた妙なリアリティーを醸し出している。

最後には、主要な登場人物はほとんど死んでしまう、というちょっと意表をつく展開で終わってしまう。

長い映画なので、これぐらいのインパクトが必要だと考えたのかも知れないが、ここは賛否両論分かれる部分かもしれない。

しかし、ここまでこの豪華な俳優を次々と殺してしまうのは、並の監督ではなかなかできないことだろう。


 

この映画のオリジナルとなった「インファナル・アフェア」の3部作だが、1作目は良いが2作目3作目は、はっきりいって映画という作品としては三流の作りだ。

そのため「インファナル・アフェア」の3本とディパーテッドの映画としての完成度を比べると、ディパーテッドのほうが、遙かに高くなってしまっている。

「インファナル・アフェア」の一作目のように主役が二人だけというのは、映画を作る場合、比較的まとめやすいのだが、このディパーテッドでは豪華な4人の俳優を使い、さらにあの三本分をこの長さで、ダレることなく収めていることからも、この監督が只者ではない力量を持っていることが伺える。

このあたりの評価が、オスカー受賞の対象となったのかもしれない。

見終わってみると2時間半と結構な長さだが、特にダレることなく最後まで観ることができたのは、娯楽映画としての完成度として水準以上に仕上がっているからではないだろうか。

「インファナル・アフェア」の1作目と、観比べる楽しみがあるという意味も含め、お勧めできる作品だ。

 

 

 

0904 Tues.

やめられない止まらない

といっても「かっぱえびせん」の宣伝では有馬温泉。

と冒頭からいきなりカマしてしまいましたが、このテンションの高さは、何を隠そう頭の血流が、よくなっているからなのでしょうか。

磁気シャワーを浴びると、血流が活発になることは、こちらで詳しく説明をしていますが、頭部に照射することによって、当然のことながら脳の血流は良くなります。

「目が気持ちいい!」という日記で、パルパルス(PalPulse)は単に気持ちがいいというだけではなく、視力が向上する理由として「脳内の血流量」の増加を上げたのですが、それだけにとどまらず、集中力が強くなる事にも関係しているらしいことにも触れました。



ならば磁気シャワーと、パルパルスを併用することで、脳の血流が非常に活発になるのではんだないかと考え、この一ヶ月ひたすら磁気シャワーの照射と、パルパルスの使用を意識して積極的に続けたのです。

そしてその効果に驚くと同時に、その理由と仕組みをさらに深く知りたくなり、パルパルスの元になった製品を使った臨床実験に関連した非常に興味深い資料を入手したので、ここでご紹介します。

以下はその内容の要約です。

 

実験前に「血液画像分析」を担当した医師は、実験の趣旨を伝えたとき、「脳のパルス刺激で血液が変化するとは考えられない」と否定的な見解だったのです。

被験者である57歳の会社経営者の指先から採集した血液は、赤血球がくっつき合った、見ただけでも粘度の高い血液でした。

「これは、ひどいですね。こんな血液では脳梗塞や心筋梗塞が起きても不思議はありま
せんね。肝臓も膵臓もあまり良い状態ではないようですね」というのが画像を見た医師の見解だったのです。

被験者はそれから30分間この製品を使用し、その後再度指先から血液を採取。

医師はガラスに付着した血液を見ただけで「えっ?」と声をあげ「信じられない・・」と感嘆の眩きを漏らしたというのです。

医師のもとへは「血液をサラサラにする」という触れ込みの、さまざまな器具や食品が持ち込まれるのですが、こんなに顕著な血液の変化は初めてだと医師は述懐しています。



血液がドロドロになり、スムーズに流れなくなる原因の一つに、血液特有の凝固作用が上げられます。

血液が凝固して流れにくくなるのは血栓ができるからですが、これは人体の防衛機能の一部なのです。

例えば血管に傷がついた場合、血液が傷口から多量に流出しないようにするため、傷口には血小板が集まり血液を凝固させて傷口を塞ぎます。

人体に備わった人体防衛の反応メカニズムなのですが、この現象は血管の破損の時だけではなく、血液の粘度が高い時にも起こるのです。

その顕著な例が「エコノミー症候群」と呼ばれるもので、飛行機や車に長時間乗っていて、突然立ち上がったり、飛行機や車から降りようとする時に突然血栓症で倒れる病気です。

長時間座席に座っていると、足の血管にドロドロした血液が沈殿して血栓をつくり、それが突然動くことで血管内を移動し、血液の流れを塞ぐためです。

飛行機のエコノミークラスの乗客に発症する人が多いため「エコノミー症候群」と呼ばれていますが、エコノミークラスの乗客だけに起こる現象ではなく、ビジネスクラス、ファーストクラスでも起こり、当然長時間の汽車の旅などでも起こります。

エコノミー症候群の多くは肺動脈を塞ぎ、激痛を招き呼吸困難を起こし、肺だけではなく、血液が凝固して血管を防げば、心筋梗塞や脳梗塞も併発します。

命にかかわるような血栓ではなくとも、小さな梗塞は前述したようにボケの原因になったり、手足の冷え、しびれ、頭痛、肩こり、無力感などの症状が現れることになるのです。

血栓の主な原因は、高脂血症などが原因で、血液がドロドロになるためです。

そのほかに、腸内の悪玉細菌が排出した毒素である「血液凝集促進酵素」によっても血小板凝集が起こるといわれています。

 


ハイテク化が進む企業では、VDT症候群という症状が多発し、多くの人に深刻な影響を与えています。

仕事を一生懸命にすればするほど、音もなく忍び寄り、確実に広がってゆくのですから、ある意味で非常にタチの悪い症状だと言えるでしょう。

長時間パソコンに向かっていると、目の酷使によって、確実に偏頭痛・肩こり・倦怠感・精神不安などの症状に悩まされるようになります。

その兆候としてまず目に現れるのが「ドライアイ」という症状です。

ドライアイは一般的に、単なる眼精疲労として処理されることが多いのですが、目の疲れは同時に、脳の疲れでもあるのです。

これこそがVDT症候群そのものであり、これを放置しておくと、ストレスからくる不眠症になり、精神障害を引き起こし、ウツやボケの遠因にもなってゆくのです。

ですから、私はこの症状を抑えるために、物理療法にはかなりのコストをかけています。

筑波技術短期大学教授の森山朝正医学博士によると、脳の疲れを取る手段として、副作用のない物理療法は非常に適した方法で、臨床試験でも脳の血流をよくするためには、こうした物理療法が、きわめて有効であることが証明されています。


 

磁気シャワーと、パルパルスを併用すると、最初に現れるのが強力な「血管反応」です。

血管が広がり、血液の循環が良くなり、脳の血流量が増加し、さらに目の回りの血液循環がスムーズになって、目に良い影響を与え、頭痛や肩こりも軽減することが実感できます。

角膜や水晶体には血管がないためリンパ液から栄養分を吸収しています。

目のリンパ液は「眼房水」と呼ばれますが、眼房水の多少によって屈折力が変化し、目の機能向上に影響を与えるのです。

脳の血流を活発にして、かつ目の回りの血行をスムーズにしてやることは「眼房水」の分泌を促進するための重要な条件となるのです。

加えてパルパルスによる刺激は、右から左、左から右とCPU制御によって交互に行われるため、その刺激が顔面深部の筋肉層を揉みほぐしてくれます。

これが、すこぶる気持ちいいことは、「目が気持ちいい!」という日記で 触れました。

ですがそれはただ単に、気持ちいいだけではなく、 凝り固まった筋肉、あるいは調節に狂いが生じた眼球内部の毛様体筋(外眼筋・水晶体の厚みを調節する筋肉)および外眼輪筋(眼球周辺の筋肉)などの柔軟性までも取り戻してくれるのです。

これは、しばらく使ってみると、体感効果として非常によくわかるようになります。

 

私が長時間PCの前で過ごすため、定期的に指圧へ通っていることは、日記でもたびたび触れていますが、パルパルスを使うことで、今では凝りの内部へ侵攻することができるレベルまで、到達することができたのです。

普段からの指圧などの物理療法だけでは、毎日蓄積されるVDT症候群の原因を取り除くのが精一杯で、まさにイタチごっこの状態から抜け出すことができませんでした。

ですが今では指圧で「こめかみ」の部分を押してもらうと、その効果をはっきりと自覚することができます。

磁気シャワーは、効果の高さに比べ、体感できる気持ちよさがないのが残念な点だったのですが、パルパルスと併用することで、より効果が高くなるうえ、更に気持ち良さが加わることになるのですから、これはもう堪りません。

そのため、少しでも時間があると、ソファーに横たわって、パルパルスを使うのですが、継続して使っていると、30分ほど使っただけでも、その効果が歴然とわかるようになります。

疲れが取れるためでしょうか、PCに向かって俄然やる気が起きるのです。

体と精神のコンディションがよくなってくると、こうした部分の感覚が非常に鋭敏になってきます。

つまりセンサーが磨かれることで、体のダメージに対して敏感になるのです。

 

PCの前に長時間座り続けることが体と精神によくないことであり、それを防ぐには適度な休憩が重要なことは誰もが知っていることです。

ですが分かっていても、そうしたことを実行できず、「やめなければならない悪循環」を止めることが、非常に難しいことは、私がいまさら説明するまでもなく、何よりも皆さん自身がよく、ご存じのことだと思います。

今ではPCの前で少し疲れを感じると、パルパルスの気持ちよさを味わいたいために、適度な休息を積極的に取りたくなります。

そして、休憩を兼ねてパルパルスを使うことで脳の血流が増加し、効果がさらに高まってゆくという好循環になるわけです。

これはもう、やめられません。

体と精神に対して連鎖障害を加速度的に引き起こすサイクルを、これほど効果的に遮断できるツールが、他にあるでしょうか。

というわけで、使用開始後1ヶ月足らずの時点で、ヤバイ気がするほど、すっかりパルパルスの虜となってしまっています。

気持ちよくなりたいという、人間の持つ本能の部分で中毒状態となり、それが体と精神を救うのですから、やめられない止まらない!!

といっても「かっぱえびせん」の宣伝では有馬温泉。(笑)

 

 

0902 Sun.

価値観

今日は先日ネットエイドの質疑応答中に、ロスの鎌田氏が書かれたURLによるネタです。(笑)

週刊ダイヤモンド2007/07/07号の冒頭欄で、前編集長が「モノづくり信仰の桎梏」と題して、経済学者でありベストセラー作家でもある「野口悠紀雄氏」が東大で金融の最先端実務を教える大学院を開設しようとししたが「金儲けの手段を大学で教えるのは・・」と学内から総スカンを喰って挫折した話が紹介されている。

まさにこちらに書かれている通りで「金儲けは汚いものだから学校で教えるのはダメ」という発想や「肉体的な発汗を伴う労働だけが尊い」という考え方は、日本独特の価値観によるものではないだろうか。

日本は戦後復興のために学校では「モノ作り」の重要性に重点が置かれて来たため、汗水垂らして地道にコツコツと働くことの価値観だけが絶対視されているという側面があるように思う。

金融に関して米国の現状を見ると「日本は果たしてこのままでいいのか?」と思ってしまうが、下記はこちらにある記事を日本語で簡単にまとめたものだ。

さて皆さんはどのように感じられるだろうか?




米国では大学院のビジネススクールとして、今から10年以上も前の1996年前半にMITのスローン経営学大学院で、最初のトレーディングルームが開設されている。

以後60以上のビジネススクールでこうした教育が行われている。

1996というと、ちょうど私がトレードを始めることになった一年前だ。

The Bert W. & Sandra Wasserman Trading Floor in the Subotnick Financial Services Center
2000年開設
敷地面積 7,200スクエアフィート・668.9 m2・ 98.36 坪
建設費: 300万ドル(3億4800万円・116円=1ドル)

マンハッタンのミッドタウンにある Baruch 大学のトレーディングルームは、911事件が勃発後、取引継続のために急遽開設されたもので、事件の二日後には20回線の電話が開設され、仮想と実際のトレーディングのために使用されたという。

Trading Room in the Hughey Center for Financial Services

1997年開設
敷地面積 3,500スクエアフィート・ 325.2 m2
建設費: 180万ドル(2億880万円・116円=1ドル)

Bentley 大学のトレーディングルームは、MBAの学生のために提供されている。


SS&C Technologies Financial Accelerator

2004年開設
敷地面積 12,500スクエアフィート ・ 1161 m2・ 351.3 坪
建設費: 2000万ドル(23億2000万円・116円=1ドル)

コネチカットにあるThe UConn Financial Accelerator は新しいSS&C Technologies program で、MBAや博士号を取得する学生は、スポンサー企業の様々な問題を解決するために、そして会社のための戦略を開発するための、研究開発に取り組んでいる。

Financial Services Laboratory

2004年開設
敷地面積 2,000スクエアフィート ・ 185.8 m2・ 56.21 坪
建設費: 60万ドル(6960万円・116円=1ドル)

ペンシルバニア州にあるリーハイのトレーディングのための実験室は、およそ8,200人の大学生および大学院学生が利用し、科学、芸術、エンジニアリングコースの25%の学生がプログラムに参加している。

Smeal College of Business Trading Room

2001年開設
敷地面積 1,200スクエアフィート ・111.5 m2・33.72 坪
建設費: 25万ドル(2900万円・116円=1ドル)

開設以来数百名の大学生、MBA、大学院生が利用、52台のデュアルディスプレイモニターのパソコンが設置されている。

Reliant Energy Securities & Commodities Trading Center
2001年開設
敷地面積 600スクエアフィート・55.74 m2・ 16.86 坪


テキサスにあるReliant Energy Securities & Commodities Trading Center は、ワークステーション、ブルームバーグの端末を備え、主にエネルギーの取引に関わる産業のリスクに関して学生に教えている。また学内でのトレーディングのコンテストも開催している。
 

EDS Financial Trading and Technology Center

1996年開設
敷地面積 2,500スクエアフィート・232.3 m2・70.26 坪
建設費: 200万ドル(2億3200万円・116円=1ドル)

テキサスのオースチンにあるこの学校の卒業生は、シティグループ、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックスを含む60以上の会社へファンドマネージャーとして就職している。

 

University of Toronto, Rotman School of Management
Rotman Financial Research and Trading Lab

1999年開設
敷地面積 1,700スクエアフィート・ 157.9 m2・  47.78 坪
建設費: 67万ドル(7772万円・116円=1ドル)

カナダのトロントにあるこの学校は、毎年約150人の大学生、MBA学生によるシミュレートされた2日間に渡るトレード競技会を主催している。

Seton Hall University, Stillman School of Business
Center for Securities Trading & Analysis
2004年開設
敷地面積 2,250スクエアフィート・ 209 m2・ 63.23 坪
建設費: 15万ドル(1740万円・116円=1ドル)

20人の学生が10台のワークステーションを使いモルガン・スタンレーやメリルリンチでトレードをするかのような環境でシミュレーションを行うことができる。

Wright State University, Raj Soin College of Business
MTC Technologies Trading Center

2005年開設
敷地面積 1,200スクエアフィート・ 111.5 m2 ・33.72 坪
建設費: 60万ドル(6960万円・116円=1ドル)

 

いかがだろうか?

学校にとっては学生募集のために、そして企業にとっては学生が即戦力となるため、こうしたトレーディングの施設と教育は双方にとって「強力なツール」になるという考え方がベースになっている。

リーマンブラザーズなどの証券会社もこうした施設には多額の投資をしているが、それは就職後の学生の訓練時間を減らすためにも、学校でのこうしたトレーニングは非常に有益だという理由によるものだ。

現実に卒業生はソフトウェアや新しい戦略の知識と共に、多くの金融関連企業に就職し、それが企業の競争力に繋がっている。

金融に関する知識がないと、金融に対する価値を不当に蔑視することに繋がり、どうしても最先端の金融に関する現状や制度の知識などが欠如することになる。

そのため、最先端の金融に関する技術に精通している優れた人材の育成には、大学での教育は不可欠ではないだろうか。

モノ作りは、同じ工程なら中国などの労働力の安い方が有利で、今後将来に向けての展望を考えると、開発途上国から追い上げられるのは、誰の目から見ても明らかだ。

だが日本の金融の世界は、同じような企業の中のケイレツによる人脈と情報を中心に成り立っている。

過去のデータ解析や徹底したシミュレーションによる科学的な理論によるアプローチの比重が非常に少ないため、人的ネットワークだけに頼らざるを得ないのが実情なのだろう。

アメリカでは、様々な人種である、アングロサクソンをはじめとしたユダヤ、華僑、イスラム、インドなどの様々な人的ネットワークに加え、上記で紹介した金融に関する教育による質の向上という蓄積が加わるわけだが、将来果たして日本が太刀打ちできるのだろうか。

 

 


Home / Index of Cool


2007 0901-

 

ブラウザを<更新><リロード>して最新の情報をご覧ください