2007 0201-


0214 Wed.

データが語る八百長相撲

最近相撲の八百長問題が取り沙汰され、裁判でどうのと、騒がれていますが、アメリカでインチキや不正行為を数量化する方法を研究している Steven D. Levitt 氏が分析した論文が発表されています。

もともとはインチキや不正行為を数量化する方法がないものなのかということを考え、最初は役人の汚職で証明しようとしたらしいのですが、なかなかうまくゆかなかったらしいのです。

ところがある日、ワシントン・ポストの短い記事に、相撲業界の内部者が八百長を告発する本を出したって書いてあったため、自分の立てた仮説が検証できるかどうかと、試してみたというわけです。

というか例によって受け売りですけどね。^^

ということで、今日はこの本の相撲の八百長部分を、わかりやすくご紹介。詳細は Steven D. Levitt 氏の著作をご覧ください。



 

まず、データを集めようということで、Levitt 氏は英語の相撲専門誌「スモウ・ワールド」のバックナンバー約20年分を取り寄せました。

1989年1月から2000年1月までの上位力士281人分による3万2000番の勝敗です。

みなさんもご承知のように、相撲の世界ではそれぞれの力士には番付が与えられ、力士の毎日は番付ですべてが影響されるわけです。

いくら給金がもらえるかとか、付き人が何人付くか、どれだけご飯が食べられるか、どれだけ眠れるなど、すべてがまさに番付次第。

相撲界のエリートというのは、番付が高いほうから66人が幕内と十両の関取で、頂点に立てば何億円も稼げるうえ、皇族のような扱いを受けられます。

上位40人の幕内力士の収入は最低でも年1700万円、一方で70位の力士ではたったの年150万円とまさに天国と地獄。

力士の番付は年に6回開かれる本場所の星で決まり、力士はそれぞれ、15日間毎日1番ずつ、計15番の相撲を取り、「本場所で8番以上白星を上げて勝ち越せば番付が上がる」という仕組みです。

つまり本場所では「8つ目の勝ち星」が非常に重要で、いわゆる番付の格付けが、かかっています。

ですから、千秋楽になって7勝7敗と五分の力士が勝って得るものというのは、8勝6敗の力士が負けて失うものよりも、ずっと大きいわけで、これが八百長が発生するモチベーション?となるわけです。
 


8勝6敗の力士が7勝7敗の力士にわざと負けることは、こうしたモロモロの事情を考えると、非常に少ないはずです。

というわけで、著者は問題の取組をデータ解析したわけですが、対象は本場所の千秋楽で星が五分の力士と、すでに8つ目の白星を上げている力士の対戦です。

関取全体の半分以上が7勝、8勝、または9勝で本場所を終わるため、この条件に当てはまる取組は何百もあります。

千秋楽で7勝7敗の力士同士がぶつかり合う場合は、両者ともどうしても勝ちたいため、八百長が行われる可能性は低いわけです。

また、10勝以上あげている力士がわざと負けることもあまりなさそうなのは、本場所で優勝すれば賞金は1000万円、技能賞、敢闘賞などを取れば200万円という賞金があるからです。


 

ということで、本場所千秋楽に7勝7敗の力士が、8勝6敗の力士に当たった取組、数百番を調べたわけです。

結果は以下の通りでした。

7勝7敗の力士の8勝6敗の力士に対する期待勝率48.7
7勝7敗の力士の8勝6敗の力士に対する実際の勝率79.6

7勝7敗の力士の9勝5敗の力士に対する期待勝率47.2
7勝7敗の力士の9勝5敗の力士に対する実際の勝率73.4

過去の対戦結果から見て、7勝7敗の力士が勝つ割合は半分をほんの少し下回り、これは納得がゆくものです。

その場所の成績も8勝6敗の力士が、やや優勢だということをデータは示しています。

ところが実際の取り組みでは、7勝7敗の力士が8勝6敗の対戦相手に対して、10番中ほぼ8番も勝っているのです。

7勝7敗の力士は9勝5敗の対戦相手に対しても、驚くほど善戦していることになります。
 


ですが数字の上でどれほど怪しくても、勝率が高いというだけでは八百長の証拠にはなりません。

8つ目の白星の比重は高いので、7勝7敗という五分の星の力士は、この重要な一番ではいつもより必死に戦うわけですし。

裏金をもらって力士がわざと負けるということも考えられますが、これはもデータには残らないでしょう。

あるいは二人の力士の間で、他に何か取り決めがあるのかもしれません。

相撲界のエリートたちは非常に固い絆で結ばれているうえ、力士はみんな、元横綱などが経営する相撲部屋に属しているため、ライバルの部屋同士でさえ結びつきは強かったりするわけです。

ということで次に7勝7敗の力士と8勝6敗の力士が、次の場所でどちらも7勝7敗でないときに取り組むと、どうなるかを調べました。

この場合、勝ち越しや負け越しを決める取り組みではないということで、それほど勝ち負けには大きな比重がかかっていないことになります。

つまり、前の場所で勝った7勝7敗の力士は、同じ相手に対して、それ以前の対戦と同じ50%ぐらいの勝率で勝つだろうと予想できます。

80%の勝率なんて、どう見てもありえないわけで、データから実際に計算してみても、前回7勝7敗だった力士は再戦ではたったの40%しか勝っていないことがわかったのです。

あるときは80%で、その次は40%という、2倍もの違いは何でしょうか?

一番理屈に合う説明は、力士たちの間で取引が、あらかじめ成立しているというものです。



今日はどうしても勝ちたいので、オレに勝たせてくれたら、次回はお前に勝たせてやるとかですね。

もちろん、お金も絡んでいるかもしれません。

特に興味深いのは、2人の力士がその後2回目に当たったときには、勝率は約50%に戻っていることです。

ということは、星の貸し借りはどうやら次の対戦までらしい、ということがわかります。

で、怪しいのは個別の力士の成績だけではなく、いろいろな相撲部屋の成績を集計してみると、やっぱり同じようにおかしな動きをしていたのです。

たとえばA川部屋の力士が7勝7敗でB山部屋の力士に当たって勝ち、その後A川部屋の力士がB山部屋の7勝7敗の力士に当たったとします。

この場合、A川部屋の勝率はとても低いのです。
 



つまり、八百長の仕組みは当人同士だけではなく、部屋レベルで仕組まれているのかもしれないということになります。

相撲の世界では、今までに八百長をしたとして、力士に対して公式に罰が与えられたことはありません。

相撲協会の経営者たちはそういう疑いの声を、逆恨みした元力士のでっち上げだと言って片付けてしまっています。

それでも、今回のように、八百長が行われているという報道が、ときどき日本のマスコミで取り沙汰されることがあります。

そういうマスコミの騒動が起きたときも、相撲で八百長が行われている可能性を測るチャンスなわけです。

もしも力士同士や部屋同士の間で本当に入百長が行われているとしたら、記者やテレビカメラが山ほど押しかけてくるときには用心するはずです。

で、そういうときのデータによると、八百長報道のすぐ後に開かれた本場所では、7勝7敗で千秋楽を迎えた力士の8勝6敗の力士に対する勝率は、いつもの80%ではなく、50%なのです。

データをどのように組み合わせても、出てくる答えはいつも同じ。

「相撲に八百長なんてない」とは、とても言い張ることのできないと、データは主張しています。
 


大相撲初場所の最中に、元大鳴戸親方と橋本成一郎氏が八百長を大々的に暴露したことがあります。

2000年1月21日のことです。

不正な取組以外に、麻薬、不倫、賄賂に脱税、さらにヤクザとの深いつながりに至るまで「週刊ポスト」での告発記事として、14回にもわたって掲載したのです。

2人は脅迫電話を受けるようになり、1人はヤクザに殺されると友だちに言って怯えていたそうです。

元大鳴戸親方は板井氏の師匠。

彼の現役時代の八百長とのかかわりを、師匠の立場から告発したのです。

そして告発連載の集大成ともいうべき暴露本の出版の準備も始め、4月26日には日本外国特派員協会で会見する予定になっていました。

ところが、その会見が目前に迫った4月14日に、元親方と橋本氏は、同じ日に、同じ病院で、同じ原因不明の肺炎により揃って死亡してしまったのです。

2人が同じ日に同じ病院で、しかも東京の外国人記者クラブでの記者会見の寸前に死ぬというのは、誰が考えてもとても不自然なことですが、警察は犯罪はなかったと宣言、捜査は行われなかったのです。

それから約1ヵ月後の5月22日、相撲協会は「ポスト」の記事の一部に対して東京地検へ
名誉毀損で刑事告訴。

この告訴は2年後の平成10年3月26日に不起訴処分になりましたが、当然のことでしょう。

告発者の二人が死亡している以上、真実の立証は事実上不可能で、名誉毀損の成立は見込めなかったからです。

皮肉にもこの頃から大相撲の人気は低下してゆき、現在に至っているというわけです。



ですが不自然な死に方をした、2人は置き土産を残していました。

彼らは八百長をした力士の具体的な名前を挙げていたのです。

先ほどの実証データに含まれる力士281人のうち、八百長をしていると名指しされた力士が29人、決して不正に手を貸さないと言われた力士が11人います。

告発者たちが出した名前を、対戦成績のデータに照らし合わせるとどうなるか?

八百長をやっていると名指しされた力士同士の対戦では、7勝7敗の場合、ほぼ80%の割合で勝っているのです。

一方、公明正大だと言われた力士が相手だと、7勝7敗の力士の勝率は過去の対戦成績どおりの約50%。

さらに、告発者たちがクロともシロとも言わなかった力士と八百長と言われた力士が当たった場合の結果は、やはり八百長力士同士が当たった場合と同じぐらい偏っていたのです。

つまり名前の挙がらなかった力士のほとんども、八百長をやっている可能性があるということを、データは物語っています。
 


相撲には他のスポーツと全く違う特徴があります。

それは2人の力士が対戦するとき、一方の力士にとって、その一番にかかっているものが、もう一方の力士にとってよりも、遥かに大きいことがよくあるという点です。

つまり、一方の力士にとっては、勝ち越しの8勝目がかかっている場合です。

たとえば野球だと、勝敗はシーズンの終わりに全部合計され、一番勝ち試合の数が多いチームが地区優勝チームになり、プレーオフに出られるわけです。

どのチームにとっても、勝ち星1つにかかっているものはだいたい同じです。

ですから野球では、あるチームが他のチームに裏金を払って今日は負けてくれと頼み、しかも数週間後にはそのお返しがある、なんてことは起きないわけです。

そんなわけで、ほとんどのスポーツでは、参加者はみんな勝とうとするモチベーションを同じくらい持っているため、どれかのチームがわざと負けたりするなんてことは、そうそうあるとは思えないわけです。

ただ、このようなデータ解析では上位力士が下位力士に裏金を払って負けてくれという八百長の場合は、データにはあらわれません。



こうした類の八百長を止めるためには、8つ目の白星が7つ目とか9つ目の白星と同じぐらいの価値しか持たないようにするという方法しかありません。

つまり心理的に、そういうことがおきにくい構造、つまり八百長する理由がなくなるようにするしか、八百長を無くすることはできないでしょう。

もちろん彼は「週刊ポスト」編集部にも論文を送ったそうです。

この週刊誌はそれまで相撲の八百長について、たくさん記事を載せているため、興味を持ってくれるかもしれないと考えたわけです。

ですが結局、返事はもらえなかったということです。

本の出版講演会で著者 Levitt 氏は、発表当時の相撲論文に対する日本からの反響のなさについて次のように述べています。

「ひょっとして日本じゃこういうことは常識なのかもしれない。あるいは、スポーツでの八百長に対して持つ認識が、日本とアメリカでは文化的に違うのかも。日本でこの本が出版されたらどんなリアクションが起きるか楽しみだ」

彼の本の英語名は、Freakonomics。

米国ではノンフィクション部門でずっとベストセラーを記録し続け、日本では「ヤバイ経済学」というタイトルで翻訳され、2006年5月に初版が発売されています。

http://www.freakonomics.com/

著者の Steven D. Levitt 氏は、シカゴ大学経済学部教授。30歳台で経済学に最も貢献した米国人に授与される John Bates Clark Medal を受賞。ノーベル賞の有力候補だそうです。

 

八百長の由来

百長は、明治時代の八百屋の店主「長兵衛」に由来するといわれています。

八百屋の長兵衛は通称「八百長(やおちょう)」と呼ばれていたのですが、大相撲の年寄・伊勢ノ海五太夫とは囲碁仲間で、囲碁の実力は長兵衛が勝っていたのです。

ですが、八百屋の商品を買ってもらおうという商売上の打算から、わざと負けてて伊勢ノ海五太夫のご機嫌をとっていたのです。

これが後に知れわたり、真剣に争っているように見せながら、事前に示し合わせた通りに勝負をつけることを八百長と呼ばれるようになったというわけです。
 

 

 

 

0213 Tues.

幸せへの方程式

ちょっとしたことがきっかけで「幸福な人」というタイトルの短い日記を読んだ。

「幸福な人」とは「強い人」である。その人は苦難に立ち向かうほど、ますます強くなれる!

という一文が続けてその日記には書かれていた。

そこで素朴な疑問が・・

苦難とは何だろう?

 

 

第三者からは「苦難」と見えても、当の本人にとっては「苦難にあっている」のではなく、問題に対して懸命に取り組んでいるわけだ。

周りがそれをどう受け取るのか?

苦難と見るのか、それともチャレンジの一環だと考えるのかだ。

自分の例で言えば、そういうことになる。

振り返って第三者的に見れば結構大変だったんだなあ、というのが「苦難」の正体なのかもしれない。

 

好き好んで苦難に出遭いたい人はいないだろう。

台風の進路予想と同じように、心の準備をすることくらいはできるかもしれないけれど、ほとんどの場合、避けることはできない。

そうなると、できるだけ被害に遭わないよう、家を補強するなどの方法で、何とかやり過ごそうと考えるわけだが、それが予想を上回る強さだと、被害を受けることになる。

そうすると人から見れば「災難だったね」となるわけだ。

運がよければ最小限の被害で、台風一過の青空を見ることができるかもしれない。

 

もし被害を受けたのなら、誰しもがメゲる気分になるかもしれない。

だが大事なのは、そこからだ。

住む場所を変えるのか、それともそこの場所から動きたくないから、今度は壊れない家へ作り直すのか?

などといろいろ考え、そして新たに選択することができる絶好のチャンスだ。

こうして考えると「苦難」というのは、実は未来への未知なる「入り口」なのではないだろうか。

苦難というトンネルを抜けると、どんな困難な状況に出遭っても、必ず解決策がある と信じることができるようなる。

今までと違った困難な体験を通して、自ら進んでチャレンジをする勇気が備わるからだ。

モノは考えようで、新しい発想へのトンネルを見つけるためなら、今までと違う道を歩むことに躊躇することもなくなるだろう。

なぜなら努力の源は、希望から生まれ、それは苦難の強さに比例してより強く成長するからだ。

 

苦難にあわなかった人をうらやんではいけない。

なぜならあなたは人の密かな苦難を知らないだけなのだから。

苦難のない人生はない、ということをまず知ることだ。

それどころか「苦難」とは人生においての絶好のチャンスなのだと思う。

 

そしてそのトンネルを抜けたとき、あることに気づくはずだ。

苦難のトンネルをどのようにくぐりぬけたのか?

それが問われ、そしてそこから得た考え方が、その後の人生を大きく変えることになる。

そう考えると、苦難の道こそが「幸せ」への一番の近道なのかもしれない。

 

 

 

0212 Mon.

乱射

簡単にネット上の日記帳を作ることができるブログの登場で、いわゆる日記を書く人口は飛躍的に増え、誰もが手軽に作家の気分を味わえるようになってきました。

コンスタントに書き続けなければならないという、作家の大変さも、また体験することができます。


 

プロ以外でコンスタントに書き続けることができるケースというは、のっびきならない問題を抱えているか、よほど暇なのか 、書くのがやたら早いか、のどれかでしょう。

私の場合は、暇な時間が結構あるということなのですけどね。^^

ですからほとんどの場合、時々気が向いたときの立ち話か井戸端会議という按配になってしまいます。

そうしたレベルのものは商業的な対価を得ることにつながる可能性というは 、非常に少ないのですが、ではそうした可能性がほとんどないのにもかかわらず、日記を更新し続ける理由というのは、いったい何なのでしょうか?

 

個人が書く日記が物書きのプロと最も違う点は、対価を得る必要がないという点です。

有名人でもない我々がネット上で日記を書く醍醐味といえば、いかに多くの人に読んでもらえるかという点に集約されます。

「自分だけのため」に書くというケースでは、mixi の場合「友人まで非公開」にして友人を限定すればいいわけですが、こうした形態で日記を書いている人は非常に少なく、ほとんどの人は一人でも多くの人に読んでもらいたい モードなわけです。

多くの人に読んでもらうためには、その日記を書いた人が書く日記をまた読みたいと思えるようなものを書けるかどうかです。

つまり多くの人に読んでもらうためには、読み手が面白く感じるか、あるいは新たな興味を抱くことができるような日記を書く必要があります。

 

立ち話にしろ井戸端会議にせよ、一日の体験を振り返り、何らかの結論へたどり着くためには、 「考察」という過程を踏みます。

立ち話や井戸端会議レベルから脱却したレベルの「考察」、つまり読み手が面白く感じたり、新たな興味を抱くことができるような日記を書くには、さまざまな仮説を比較するための根拠となるデータが必要 になります。

つまり、何らかの手段で、そのテーマにまつわることを、調べる必要があるわけです。

つまり考えるということは、何かを調べることだと言い換えてもいいでしょう。

我々は、ネットでの検索という手段を使えるのですが、あらゆる角度から考察するには、ネットの情報だけではなく、書籍で調べることも必要になります。

プロであれば当然そうしたコストは回収できますが、我々が書くような立ち話や井戸端会議レベルのものは、その結果で対価を得ることはできないため、そこまでのコストと時間を割くことはできないわけです。

ネットで調べられる情報と言うのは、書籍の情報に比べて、信頼性という点で、かなり見劣りがします。

書籍の場合は、対価を得るために、出版社側によるフィルターを通っています。

つまりある一定基準のレベルの「信頼性」をクリアするためのコストがかかっているわけです。

 

このように、我々が日記を書く場合は、コストの点から信頼性のある情報をあまり使えないという制約があるわけです。

つまり、面白い日記を書くための信頼できるネタがない状態で書くのですが、そうなるとあとは、「理屈の面白さ」で勝負するしかないわけです。

別の言い方をすれば「ああでもない、こうでもない」と面白い屁理屈をどれだけコネられるかということになります。

このようにいろいろこねくり回して「考える」というプロセスを分析すると、過去の事例を踏まえて推測し、 導き出したいくつかの可能性を持つ結論に対して優先順位をつけるということになります。

こうした「答えを探すためのプロセス」で最も効率がいい方法というのは「書くこと」と「話すこと」です。

以前もどこかで書きましたが「書くこと」や「話すこと」というアウトプットを増やすことで、インプットしたものから結論を引き出すための効率性を高める 、というアプローチが有効になるのではないか、というわけです。

これはプロであろうと、我々のような素人であろうと、面白いものを書くためには同じことで、とても重要なポイントとなります。

この「書く」と「話す」を比較すると、個人理解するスピードに応じて吸収することができる うえ、記録に残すことができるという2点において「話す」と言う方法よりも「書 くこと」の方が適しています。

というわけで「書き倒す」という千本ノックでもって「下手な鉄砲も数打ちゃ当たるだろ」をまずはやってみようというわけです。

案ずるより、横山やすし。^^

とまた下手な鉄砲で無駄ダマを撃ってしまいました。(笑)

 

 

 

0211 Sun.

CASINO LIGHTS 99

ワーナー・ブラザーズ・レーベル所属アーティストにより、1999年7月13,14日 スイス モントルー・ジャズ・フェスティヴァルで収録されたDVD。

当時はクロスオーバーなどとも呼ばれていたジャズ・フュージョン系のプレイヤーがメインなのに、なぜかこのDVDは見逃してしまっていたようで、たまたまオンラインDVDレンタルの DMM で見つけたので借りて観たというわけだ。

 

ボブ・ジェームス・トリオによる、しっとりとしたピアノのイントロで始まるマインド・ゲームズがオープニング。

ボブのピアノソロがメインだが、繊細なインタープレイは徐々に盛り上がり、ボブのモードっぽい、いわゆる辛口な生ピアノフレーズも聴くことができる。

長さといお盛り上がり度といい、アルバムのオープニングにふさわしいクリップだ。

ドラムがどこかで見た顔だと思ったら、クリスボッティーのライブでも登場していたビリー・キルソンじゃないか。^^


 

というわけで、このアルバムではビリーのドラミングが何曲か存分に堪能できるから、それだけでもこのDVDは買いだろう。

 

2曲目はマーク・ターナーとボブ・ジェームスによるオールド・フォークス。

マーク・ターナーは、9歳でクラリネットをはじめ、その後サックスに転向したという若手テナープレイヤー。

イントロのソロを聴くだけで、しっかりとした奏法を身に着けた、実力のあるプレイヤーだということがわかるが、さすがバークリー音楽院で学んだだけのことはあるなと思わせてくれる

かなり長めのソロなので、オクターブに跳躍する際のしっかりした音程や、フレーズの豊かさに感嘆しながら、テナーサックスの音の魅力が存分に味わうことができる。


ウォーム感溢れる音色による低音から高音までの広い音域で安定したブローと、若手とは思えないしっかり感にちょっと驚いた次第。

イマジネーション溢れるメロディ・センスはなかなかのもの。

ボブ・ジェムスもいつもとは違い、トラディショナルなサウンドでもって、トリオプラスサックスという編成で、渋いプレイを演じている。

 

 ケニー・ギャレット・クァルテットによる3曲目は ウェインズ・サング。

ここまでしっとりとした演奏が続いたが、ここで一転し少しアップテンポの、ファンキーさを併せ持ったダイナミックで楽しい演奏だ。

Kenny Garrett は、1960年8月9日ミシガン州デトロイト生まれ。

テナーサックス奏者であった父親の影響でサックスを始め、18でマーサーエリントンオーケストラに参加。

以後数年アメリカ各地をツアーで回りウディ・ショウ、フレディー・ハバードらのバンドで腕を磨き、アートブレイキー&ザ・ジャズメッセンジャーズにも在籍。

84年にはcriss crossレーベルから初リーダーアルバムをリリース。

86年にマイルス・デイビスバンドに抜擢されて以後、マイルスが亡くなるまでの5年間、彼の片腕として世界各地で演奏を繰り広げた実績を持つ。

現在までに13枚のリーダーアルバムを出し、サイドメンとして参加したアルバムも100を超えるという、あらゆるジャンルをこなすミュージシャンだ。

ダウンビート誌のBest Alto Saxophonistでは、フィル・ウッズを凌いで選ばれるほどで、名実ともに現代最高のアルトプレイヤーの一人だといえるだろう。

決めのリフや仕掛けで会場が沸くのだが、その塩梅で彼の人気の高さがわかろうというもの。

ドラムは、ビリーではないのだけれど、誰だろうか?

始めて見る顔だが、しかしライブモノのDVDを見ると、こういうのがゴロゴロ出てくるわけで、アメリカ音楽界の厚さをまざまざと感じた次第。


 

 


4曲目と5曲目では テナーのカーク・ウェイラムがフューチャーされ、ラリー・カールトン節も堪能できる。

しかしラリーは職人だな。

4曲目のギターソロを聴くと、フレーズやボリュームコントロールにラリーの味がでているから彼のファンなら「にんまり」してしまうだろう。

ブルース系のフレーズも取り混ぜながら、フレーズで持って徐々にバンドをノセて行くサマは、ビリー・キルソンの「行くときはいくぜ!」系のノリとあいまって、まさに聴き所満載。

いわゆる8ビート系だが、多彩なリズムと、落ち着いたインタープレイはさすが。

5曲目ではカーク・ウェイラムのサックスがフューチャーされているが、じっくり聴いていると、ビリー・キルソンのいわゆる「落とすところと出すところ」のメリハリのダイナミックレンジがとても広いことに気がつくだろう。

録音がいいためベースのフレーズのキレのよさと、ドラムのコンビネーションも十分に楽しめる。

リズムセクションがいかに大事かということが、如実に伝わってくる Tune だ。

いいオーディオ装置で聴くと、さらに感動できる録音のよさも、このDVDの魅力だろう。

 

6曲目はボーカルのケヴィン・マホガニーをフューチャーしたブルースナンバー。

イントロのジョージ・デュークのピアノがブルースフレーバー満載。うまいねえ・・

しかもこれがエレピなのだからなあ。
 


途中でジョージ・デュークの ROLAND A-90 といういわゆるエレピサウンドというかピアノトーンでのソロという、ちょっと珍しいプレイを聴く事ができる。

カメラが手元をガッチリと撮っているのも嬉しい。

エレピだと思えないサウンドで、ウーム・・であります。^^

ハモンドも隠し味でしっかりとブルース独特のジャージーな雰囲気を盛り上げてくれている。

そして、そこへラリーの例のフレーズが切り込んでくるわけだが、ジョージがラリーの後をキーボードでチョーキングさせながらの掛け合いがまた楽しい。

こうしたオムニバスアルバムでは、さまざまなメンバーの組み合わせで、いろいろなリズムとスタイルのナンバーを楽しめるのがいいね。

 

 

7曲目はチョッパーベースで始まる、キレのいい8ビート。

ケニー・ギャレット、ボニー・ジェームス、カーク・ウェイラム という3本のサックスにリック・ブラウンのフリューゲルホーンが加わる分厚いホーンサウンドが素晴らしい。

このように3人のソロを聴き比べることができるナンバーというのも珍しい。

こうして聴くとサックスの音色の違いやフレーズの違いがとてもよくわかる。

スティービーワンダーでおなじみのクラビサウンドをバックでスパイスとしてジョージが、弾きまくるのだが、こういうところで、「さすがわかってるよなあ」とそのセンスに思わず脱帽であります。

 

ドラムのビリー・キルソンは切れ味鋭いリズムでグイグイと引っ張り、興奮の坩堝へと叩き込む演奏はまさに圧巻。

ボニー・ジェームスのソロのアトでリズムを決めてから次のケニー・ギャレットへとソロを繋ぐのだけれど、こういうところで、こういうリズムでもってバシっと切り替えるところなんぞは、誰が言い出したのだろうか?

アレンジで、こういう風に切り替えるのは、キレがよくないと逆効果なんだけど、さすが超一流のプレイヤーばかりだということがわかる、意表の衝き方には参りました。^^

 

 

8曲目はボニー・ジェームスをフューチャー。

ボニー・ジェームスはマサチューセッツ州ローウェル出身。

小学校の頃よりクラリネットを学びサックスへ転向、アイアート・モレイラやイエロージャケッツ等の前座をつとめアイズレー・ブラザーズやランディー・クリフォード等と共演、ボビー・コールドウェルのバック・ミュージシャンとしても活躍。

彼のエンジニアをしていたポール・ブラウンにより見出され、1992年にインディーズ・レーベルSpindletopからボニー・ジェイムスの名でファースト・アルバム「Trust」を発売。

ジョージはシンセで決められたフレーズを丁寧に紡ぎながら、サウンドにしっかりと彩を添えている。

ボニーはカーク・ウェイラムと比べると、白人らしい?綺麗系の音を出すプレイヤーで、この手の音楽にはよくあっているね。

ちょっと見直したよ。

カールトンのソロギターも、いい味を出してるし。



9曲目はリック・ブラウンのヒット曲ノートリアス。

特徴のあるリフで聴き覚えのある方も多いはず。

リック・ブラウンはヒット曲が多く、この曲もそうなのだけれど、一度聴いたら忘れない特徴のあるサウンドが、彼の大きな魅力だろう。

あの曲がライブではこうなるのか・・ってのが、こうしたライブのよさでもあるんだね。



ボニーのソロと、リックのフリューゲルとは音色もよくマッチして、なかなかよくまとまっている。

彼らはお互いがよく相手のアルバムに参加しているが、こうしたチューンを聴くと、なるほどなと思う。

典型的なフュージョンのジャンルだが、レベルの高い演奏だけに、アドリブ部分だけでも結構楽しむことができるだろう。

 

10曲目、11曲目はアルゼンチンの歌姫ガブリエラ・アンダースをフューチャー。

ダイナミックでちょっとスリリングなイントロが素敵だ。

彼女の声と容姿はこの曲想にまさにぴったり。


 

こういう唄伴をさせるとリック・ブラウンはうまい、というかフリューゲルの音色がよく合っているのだろうね。

リック・ブラウンが吹きながらガブリエラをチラチラと見る目がちょっと、あれかな?(笑)

まさか本人はカメラが、ここまで写しているとは思ってはいなかっただろうね。

こういう発見もまたDVDの醍醐味か。^^

 

11曲目はジョージによる幻想的なフェンダーローズのイントロで始まるが、まさかこのアトでこういうテンポになろうとは、お釈迦様でもご存知なったろうね。^^

ガブリエラ・アンダースにジョージ・デュークがコーラスをつけているが、なかなかいいね。

というわけで、チョッパーサウンドの入った、速いベースとドラム、さらにはパーカッションが加わった、速い8ビートのゾクゾクするようなシ疾走感は鳥肌モノ。

バックではジョージ・デュークとリック・ブラウンがしっかりとサポートしているうえ、ジョージ・デュークの後ろにももう一人キーボードがいて、きちんと仕事をしているから、かなり完成度の高い演奏となっている。

曲名どおりのラテンフレーバー色が濃いサウンドで、まさにフュージョンならではの魅力に溢れたプレイだといっていいだろう。

この速いリズムに16分で炸裂するジョージ・デュークによるパンフルートのサウンドでのアドリブソロが、たまりまセブン。

興奮してオシッコを漏らさないように気をつけてください。^^

 

 

12曲目で、いよいよ真打登場、ご存知フォープレイ。

CDとは違ったライブの適度なラフさが加わり、しかも例によって緻密で安定感溢れたプレイでヒット曲を演奏してくれるわけだから、もう何も言うことはありませんな。

こうしてセッションバンドと聞き比べると、緻密に積み上げられたアレンジで構成された曲もいいものだなあと思う。

CDのような無機質さがなくなり、ライブならではの熱いテカリが適度に入っているため、CDよりも遥かに魅力的な演奏が繰り広げられている。

ワンダホー!ブリリアント!アメイジング!

 

13曲目は、ウェストチェスター・レディボニー・ジェームス、カーク・ウェイラムという2本のサックスにリック・ブラウンのミュートトランペットが加わった、いわゆるフォープレイオールスターともいうべき演奏。

14曲目はアンコールで、さらにジョージ・デュークが加わり、あの名曲ウォーターメロン・マンの演奏となるわけですが、さすがうまくアレンジされている。

ラストなので、メンバー全員がリラックスしているのがちゃんと音に出ている。


 

彼らにすれば、この程度の曲の難易度というのは楽勝だろうから、そういう意味で演奏をするときの力の抜け具合がよくて、いってみればポルシェが160キロあたりから路面に吸い付いてくるあの感触付近のゾーンで演奏しているかのように、よいわけですな。

カールトンも伸びのびとプレイしているしねえ。

会場からの掛け声や、拍手、指笛からも、その塩梅のよさを伺い知ることができますな。

 

しかしジョージ・デュークのシンセプレイは、イカシてる。

こういう電気キーボードって言うのは、厚みのない魅力の乏しい音になりがちなのだけれど、選択されているというか、セットされているサウンドがかなりいいうえに、エフェクトレバーでのチョーキングワザでもって、ちゃんと音楽しているフレーズが紡ぎ出されているところなどは、さすがジョージ・デュークと素直に感心した次第。

シンセプレイヤー必見のDVDといってもいいでしょうな。

曲の途中ではブラスセクションがハーモニーでリフを繰り返すのだけど、誰かが一度だけハーモニーを何度か変えて吹いたんだね!

うわあ、新鮮!って、あれは当然アドリブだろう。

しかしこういうところまで手抜きをせず、神経をきちんと行き届かせている彼らのプロさ加減にはとホント、頭が下がりますな。

録音もハイクオリティーなものなので、サウンドに酔いしれたいときには、いつでもドップリと満足させてくれるはず。

というわけで、早速アマゾンでポチッとクリックしてしまいました。^^

余談だが現在このDVDは売り出されていないため、ヤフオクでは2000円半ばから1万円近くとかなりバラバラの値段で販売されているのでよく調べてから購入したほうがいいだろう。

もちろんアマゾンでも購入可能のようだ。

 

こちらは2枚組みのCDですが。試聴できます。

DVDも2枚組みで出して欲しかったぞ。^^

 

01. マインド・ゲームズ - ボブ・ジェームス・トリオ

02. オールド・フォークス - マーク・ターナー・フィーチャリング・ボブ・ジェームス

03. ウェインズ・サング - ケニー・ギャレット・クァルテット

04. コールド・ダック・タイム - ラリー・カールトン・フィーチャリング・カーク・ウェイラム

05. ソウェト - カーク・ウェイラム・フィーチャリング・ラリー・カールトン

06. イエスタデイ・アイ・ハド・ザ・ブルース

 ケヴィン・マホガニー・フィーチャリング・ラリー・カールトン、ジョージ・デューク、カーク・ウェイラム

07. オールウェイズ・ゼア

 リック・ブラウン、ラリー・カールトン、ジョージ・デューク、ケニー・ギャレット、ボニー・ジェームス、カーク・ウェイラム

08. オール・ナイト・ロング - ボニー・ジェームス・フィーチャリング・ラリー・カールトン

09. ノートリアス - リック・ブラウン・フィーチャリング・ボニー・ジェームス

10. ファイア・オブ・ラヴ - ガブリエラ・アンダース・フィーチャリング・リック・ブラウン

11. ブラジリアン・ラヴ・アフェア - ジョージ・デューク・フィーチャリング・ガブリエラ・アンダース

12. フォー - フォープレイ

13. ウェストチェスター・レディ

フォープレイ、リック・ブラウン、ボニー・ジェームス、カーク・ウェイラム

14. ウォーターメロン・マン - フォープレイ、リック・ブラウン、ボニー・ジェームス、カーク・ウェイラム
 

 

 

0210 Sat.

乳製品と常識

今日の日記は、牛乳をはじめとする乳製品について。

以前の日記で「1日2食健康法」を紹介しましたが、その中に「牛乳をやめる」という項目がありますので、まずはそちらをご覧ください。

さらに、米国のアルバート・アインシュタイン医科大学の胃腸内視鏡外科医の著者である新谷氏が30万例以上の胃腸を診察した経験をもとにした「病気にならない生き方」というベストセラー書にも、「牛乳ほど消化の悪い食物はない、何故なら、牛乳は脂肪分が酸化し、タンパク質も高温のため変質しているという、ある意味で最悪の食物だからです。」とはっきりと書かれています。

著者は三十万例以上の胃腸を検査した膨大な臨床結果によって「健康な人の胃腸は美しく、不健康な人の胃腸は美しくない」ということを教えられた のだと述べられています。

胃腸内の状態は「人相」になぞらえて「胃相」「腸相」と呼ばれるらしいのですが、よい胃相・腸相をしている人は心身ともに健康で、逆に胃相・腸相が悪い人は、心身のどこかに何らかのトラブルを抱えてい ることが多いというのですが、納得できる話です。

逆の言い方をすれば、よい胃相.腸相を保つことが、健康を保つことにつながるということなのです が、この胃相・腸相にもっとも大きな影響を与えるのは、食歴と生活習慣。

ということで今日はこの本から、キモになる部分をまとめてご紹介。

まあ受け売りですけどね。^^

詳しいことは「病気にならない生き方」という本を買って読まれることをお勧めします。




この本では、健康で長生きするための考え方として「ミラクル・エンザイム」を消耗しない生活を送る ことを推薦されています。

これはこの本の著者が命名されたものなのですが、人間の生命活動を担っている五千種以上の「ボディ・エンザイム(体内酵素)」の原型となるエンザイム を指す言葉です。

「エンザイム(酵素)」というのは、生物の細胞内で作られるタンパク質性の触媒の総称で、植物でも動物でも、生命があるところには必ずエンザイムが存在しています。

物質の合成や分解、輸送、排出、解毒、エネルギー供給など、生命を維持するために必要な活動
にはすべてエンザイムが関与しています。

エンザイムがなければ、生物は生命を維持することはできないため、人間の生命も当然のことながら、数多くのエンザイムによって支えられています。

エンザイムの種類が多いのは、一つのエンザイムは一つの働きしかしないという特性を持っているからです。

たとえば唾液の中に含まれる「アミラーゼ」という消化酵素は、炭水化物だけに反応し、その他の脂肪やタンパク質などの消化には、それぞれ別のエンザイムが働くのです。

生命維持に必要不可欠なエンザイムは、それぞれの生命体が、自分の細胞の中で生成されています。

人間の体内にあるエンザイムは五千種以上といわれていますが、私たちも日々の食物を材料に、必要なエンザイムをみずからの体内で作っているのです。

ところが、そうした多くの種類のエンザイムは必要に応じて体内で生成されるといわれているのですが、細胞の中でどのように生成されているのかということは、 実はまだ明らかになっていません。

「ミラクル・エンザイム」というのは、必要に応じて特定のエンザイムに作り替えられる以前の、どのようなエンザイムにもなれる可能性を 持った原型となるエンザイムのことを指しています。

 

このエンザイムにはある特性があります。

特定の場所で特定のエンザイムが大量に消費されると、体の他の部分で必要なエンザイムが不足する のです。

たとえば、大量のアルコールを飲み、肝臓でアルコール分解エンザイムが大量に使われると、胃腸で消化吸収に必要なエンザイムが足りなくなる というわけです。

つまり、エンザイムというのは、何千種類のものが、それぞれ決まった数だけ作られるのではなく、原型となるエンザイムが先に作られ、それが必要に応じて作り替えられ、必要な場所で使われている らしいのです。

現在エンザイムは、健康をつかさどるカギとして世界的に注目を集め、研究が進みつつありますが、まだわかっていないことがたくさんあります。

アメリカの酵素研究の第一人者であるエドワード・ハウエル博士は、生物がその一生のあいだに作ることができるエンザイムの総量は決まっている、というじつに興味深い説を述べています。

その一定量のボデイエンザイムをハウエル博士は「潜在酵素」と呼んでいます。

そして、この潜在酵素を使いきったときが、その生命体の寿命の尽きるときだというのです。

このハウエル博士の説は、「ミラクル・エンザイム説」とも近いものなのですが、エンザイムの研究はまだ途上 で、現時点では仮説でしかないのですが、ミラクル.エンザイムを補う食事をし、ミラクル・エンザイムを浪費しない生活習慣を身につけることが胃相・腸相をよくすることは、 三十万例もの胃腸を診断した臨床に裏付けられた事実なのです。

 


「風が吹けば桶屋がもうかる」ということわざがありますが、一見関係ないように見える小さな原因が、複雑なつながりを経て深刻な病気を引き起こしていることは 、けっして少なくありません。

私たちの健康は、日常何気なく行っているさまざまな行為に支えられています。

食事、水補給、運動、休養、睡眠、精神状態、こうしたもののどれか一つにでも問題が生じれば、 他へも連鎖でその影響が波及するのです。

入院患者に出される食事「病院食」もその一つです。

いまの病院食というのは、まず「お粥」を食べさせようとします。

特に内臓を手術した後の患者などには「胃腸に負担をかけないように三分粥から始めましょう」というわけです。

いかにも体を思いやっているようなモノ言いですが、これ が実は大きな間違いなのです。

病院だから、食べ物については正しい選択がされていると、考えている方は多いのですが、とんでも8分駅まで10分なのです。^^

胃の手術をした患者さんでさえ、「お粥」よりも最初から普通食を提供し たほうが、遥かによい回復を示すのです。

なぜお粥よりも普通食のほうがいいのかは、エンザイムの働きを 理解すればわかることなのですが、普通食がよいのは「よくかむ」ことが必要だからです。

よくかむことは唾液の分泌を促します。

唾液の中には消化エンザイムが含まれており、かむことによってエンザイムと食物がよく混ざり合い、食物の分解がスムーズに進むので消化吸収がよくなるのです。

一方でお粥の場合だと、最初からドロドロしているため、ろくにかまずに飲み込んでしまいます。

そのため、やわらかいはずのお粥は、エンザイムが充分に混ざっていないため消化が悪く、よくかんだ普通食のほうが消化がよいという皮肉な結果になるのです。

 


病院食によく見られるもう一つの間違いは「牛乳」です。

牛乳に含まれるおもな栄養素は、タンパク質、脂質、糖質、カルシウム、ビタミンです。なかでも牛乳は日本人に不足しがちなカルシウムを多く含むという理由で、もてはやされています。

ですが、牛乳ほど消化の悪い食物はないといっても過言ではないのです。それほど牛乳は消化が悪いのです。

牛乳はさらさらした液体状のものなので、のどが渇いたときに水代わりに飲む人もいますが、大きな間違いです。

牛乳に含まれるタンパク質の約八割を占める「カゼイン」は、胃に入るとすぐに固まってしまい、消化がとても悪いのです。

さらに、市販の牛乳はその成分がホモゲナイズという均等化の処理がされていますが「ホモゲナイズ」というのは、搾乳した牛乳の脂肪分を均等化させるために撹拝すること なのです。

なぜホモゲナイズするのがいけないのかというと、撹絆するときに牛乳に空気が混じり、乳脂肪分が過酸化脂質になってしまうからです。

過酸化脂質というのは文字どおり、「酸化がとても進んだ脂」という意味です。

わかりやすくいえば「錆びた脂」です。

これは活性酸素同様、体に非常に悪い影響をおよぼします。

その錆びた脂を含んだ牛乳を、今度は100度以上の高温で殺菌します。

エンザイムは熱に弱く、48度から115度の間で死滅します。

つまり、市販の牛乳というのは、大切なエンザイムを含まないだけでなく、脂肪分は酸化し、タンパク質も高温のため変質しているという、ある意味で最悪の食物なのです。

その証拠に、市販の牛乳を母牛のお乳の代わりに子牛に飲ませると、その子牛は一週間ほどで死んでしまう のです。

エンザイムのない食物で、命を養うことはできないのです。


 

さらに臨床データでは、牛乳や乳製品の摂取は、アレルギー体質をつくる可能性が高いことが明らかになっています。

これは妊娠中の母親が牛乳を飲むと、子供にアトピーが出やすくなるという最近のアレルギー研究の結果とも一致しています。

日本ではここ30年ぐらいのあいだに、アトピーや花粉症の患者が驚くべきスピードで急増しました。

その数はいまや5人に一人ともいわれるほどです。

なぜこれほどアレルギーを起こす人が急増したのかについては、さまざまな説があるのですが、この本の著者によると、その第一の原因は、1960年代初めに始められた学校給食の牛乳にあると考え られているのです。

過酸化脂質を多く含む牛乳は、腸内環境を悪化させ悪玉菌を増やし、腸内細菌のバランスを崩します。

その結果、腸内には活性酸素、硫化水素、アンモニアなどの毒素が発生します。

こうした毒素がどのようなプロセスを経て、どのような病気を招くのかはまだ研究途上ですが、牛乳はさまざまなアレルギーだけではなく、子供が白血病や糖尿病などシリアスな病気を発症する原因となっているという研究論文がいくつも出ています。
 


いろいろな健康被害をもたらす可能性をもっている牛乳ですが、最大の誤解は、牛乳が骨粗懸症の予防に役立つといわれていることです。

年をとるとカルシウムが減るので、骨粗嶺症にならないように牛乳をたくさん飲みなさいといわれます。

でも、これは大きな間違いです。

牛乳の飲みすぎこそ骨粗懸症を招くのです。

牛乳のカルシウムは、小魚など他の食物に含まれるものより吸収がよいといわれますが、それは少し違います。

人間の血中カルシウム濃度は、通常100CC中に9から10ミリグラムと一定しています。

ところが、牛乳を飲むと、血中カルシウム濃度は急激に上昇するのです。

そのため一見すると、カルシウムがより多く吸収されたように思いがちですが、この「血中濃度の上昇」こそが、悲劇をもたらすのです。

じつは急激にカルシウムの血中濃度が上がると、体は血中のカルシウム濃度をなんとか通常値に戻そうと恒常性コントロールが働き、血中腎臓排泄余剰カルシウムを腎臓から尿に排泄してしまうのです。

牛乳を毎日たくさん飲んでいる世界四大酪農国であるアメリカ、スウエーデン、デンマーク、フィンランドの各国では、股関節骨折と骨粗嶺症が多い と言う事実からも、カルシウムをとるために飲んだ牛乳のカルシウムは、かえって体内のカルシウム量を減らしてしまうという皮肉な結果を招く ことは明白な事実なのです。
 


これに対し、日本人が昔からカルシウム源としてきた小魚や海藻類に含まれるカルシウムは、血中カルシウム濃度を高めるほど急激に吸収されることはありません。

ですから牛乳を飲む習慣のない時代の日本には、骨粗嶺症はありませんでした。

現在も、牛乳を飲む習慣のない人や牛乳の嫌いな人に骨粗潔症が多いという話は聞いたことがありません。

小エビや小魚、海藻類は腸内で消化された後、体に必要なカルシウムとミネラル分を吸収するので、体の仕組みに即したよい食物なのです。
 


最近「カスピ海ヨーグルト」や「アロエヨーグルト」など、各種のヨーグルトが「健康によいという効果を 謳い、ブームになっています。

しかし、ヨーグルトを毎日食べると腸によいというのは「ウソ」なのです。

ヨーグルトを食べつづけている人に話を聞くと「胃腸の調子がよくなった」「便秘が治った」「ウエストがスッキリした」というようなことをいいます。

そして、こうした効果があるのは、すべてヨーグルトに含まれている「乳酸菌」のおかげだと信じているのです。

ところが、この「乳酸菌のおかげ」というのが、そもそも怪しいのです。

人間の腸にはもともと乳酸菌がいます。

こうしたもともといる菌を「常在菌」と言うのですが、人間の体は、外から入ってくる菌やウイルスに対するセキュリティシステムができあがってい ます。

ですから、たとえそれが体によい乳酸菌であったとしても、常在菌でないものは、このセキュリ ティーシステムに引っかかり殺菌されてしまうのです。



ヨーグルトが胃に入ると最初に働くのが「胃酸」で、ヨーグルトの乳酸菌は、胃に入った時点でほとんどが胃酸によって殺され てしまいます。

そのため、最近では特別な工夫を施して「腸まで届く乳酸菌」を売りにしたヨーグルトも登場しています。

しかし、腸まで届いたとしても、はたして常在菌と手を取り合って働くことが本当に可能なのでしょうか。

たしかにシャーレの中では生きたまま腸に届くことが確認されているようですが、実際の胃腸の中は実験室とは違います。

著者が「ヨーグルト神話」に疑問を感じるのは、臨床現場では、ヨーグルトを常食している人の腸相がけっしてよいものではない という理由からなのです。

つまりヨーグルトに含まれる乳酸菌が生きたまま腸に届いたとしても、そこで腸内バランスをよくする働きがなされることはないと いうことになります。

では、なぜヨーグルトに「効果」を感じる人が多いのでしょうか。

その理由の一つに「乳糖」を分解するエンザイムの不足が考えられます。

 


乳糖というのは乳製品に含まれる糖分のことですが、これを分解するエンザイム「ラクターゼ」は、年齢を経るごとに減少していきますが、これはある意味で当たり前のことです。

なぜなら「乳」というのは、赤ん坊が飲むものであって、大人が飲むべきものではないからで、本来ラクターゼは大人には必要ないエンザイムなのです。

乳糖はヨーグルトの中にもたくさん含まれています。そのため、ヨーグルトを食べると、エンザイム不足から乳糖をきちんと消化しきれず、その結果として消化不良を起こします。

つまり、ヨーグルトを食べると、軽い下痢を起こす人が多いということなのです。

この軽い下痢によってそれまで腸内に停滞していた便が排出された現象を「乳酸菌のおかげで便秘が治った」と勘違いしてしまっているというわけです。

30万例の臨床結果からも、ヨーグルトを常食していると、腸相は悪くなってゆくことが確認されています。

もしあなたがヨーグルトを常食しているなら、便やガスのにおいが強くなっているはずです。

これは腸内環境が悪くなってきている証拠だと思ってください。

臭いのは、毒素が腸内で発生しているからです。

このように、一般的にも健康効果がうたわれ、企業などがすぐれた効果を訴えているもののなかにも、実際には体にとってよくないものはたくさんあるのです。


 

自分の健康は自分で守る時代です。

私も一時、クレムリのソフトクリームのあまりのうまさに、嵌ってしまい2ヶ月ほど毎日食べていたことがあります。

ソフトクリームはご存知のように、牛乳がベースになっているのですが、ソフトクリーム以外は体に悪いものは一切食べていなかったので、体調は絶好調で多少食べても大丈夫だろうと考えたのです。

しかし、1ヶ月もするとアトピーっぽくなって、カラダのところどころが何となく痒くなってきたのです。

2ヶ月もすると、かなりはっきりと痒くなってきたのです。

思い当たるのはソフトクリームしかなかったので、心残りでしたがきっぱりと食べるのをやめたのです。

すると1週間で痒みは止まり、その後は以前のように体調は絶好調の状態へ戻ったのです。

はからずしも「何を食べるか?それが問題だ!」という日記のハンバーガーをソフトクリームに変えただけの実験を、自ら行うことになってしまったというわけです。

このように食べももの体に与える影響を、一度でも自分の体で体験すると、こうした問題が人事ではないということを、嫌というほどわかるようになります。

 

相手から出される情報を鵜呑みにするのではなく、自分の体で確かめ、真実を見極めること は大事なことです。

ですが、自分の体で確かめるというのは「食べてみる 」「試してみる」だけではわからないこともあります。

先ほどのヨーグルトの例のように「便秘が治ったからよい」などと、勘違いしてしまうことがあるからです。

自分の体で確かめるというのは、食べるものをきちんと選び、それを実践し、そのうえで定期的に「胃相」「腸相」を信頼できる医師に診てもらうなど、客観的な結果を確認する努力をするということ も大事なポイントです。

私の現在の目標は、品質のよい食事と磁気シャワー照射を併用するという方法で、自分の体が悪い食べ物に敏感になるような体質を自ら作り上げるというものです。

このように具体的な目標を掲げることで、食事の内容について、より注意を払うことにもなるわけで、まさに一石二鳥の方法ではないかと、自負する次第です。

 

 

0209 Fri.

ナスダック総合指数はロングサイドゾーンでギャップダウンで開始。終わってみると、ナローレンジの陽線。イントラデイでは、事前チェック銘柄がすべてリバーサルで開始したので入れない。
 



スイングスキャンのAPOLがいいパターンだということを発見。「これしかないモード」だったが意外によく伸びた。指数とは関係なしで上げたが、こういう動きはちょっとハラハラする。

スイング銘柄を整理しなくちゃいけないし、マーケットの動きが全体にい悪く、イントラデイはやる気がイマイチ、闇市、ノミの市。

詳細はこちらからどうぞ。

 

インファナル・アフェア

infernal affairs

珍しく普段ほとんど見ない香港映画のレビュー。

一言で言うなら面白いストーリーなのにテンポが悪いので損をしている作品。

音楽も凡庸。

日本映画と同じように、基本的には今までと同じ問題点を抱えていた。


 

香港ではヒットをしても、アメリカなどの英語圏でのヒットを狙うには、テンポや音楽などまだまだ課題が多いという印象だ。

たとえばタイトルまでの主役二人の関係は、もっと短くスッキリと軽快なリズムで見せることができるはずだし、一度見終わった後でしかわからない冒頭部分での若かりし時の映像の挿入も、必要ない部分だといっていいだろう。

後半になるにつれてストーリーの展開が気になり始めると、テンポはあまり気にならなくなるものの、それでも全編に渡ってスピード感にメリハリがないのが痛いところだ。

役者のキャラクターを見せることに比重を置きすぎたために、制作陣が全体の流れをきちんとコントロールできていないというという印象を受けた。

もっとアクションシーンを取り混ぜるとかすれば、心理描写の部分がより引き立つのだろうが、不要なシーンがダラダラとあるために、そこが息抜きになるという効果よりも、その部分でのストーリー展開や映像の面でどうしても平坦になってしまうのが気になってしまう。

そのため、せっかくの緊張感を緩めて緩急をつけるという印象にはならず、そこがメリハリ不足に感じる原因なのだろう。


 

だが主役の二人は魅力的だ。

ヤンの少し退廃的な哀愁に帯びた表情、ラウの葛藤など役者自体の魅力は十分に描写できている反面、女性陣の魅力が主演の男性たちに比べて弱いのが惜しい。

メインとなるいわゆるヒロイン役の精神科医役も、もっと魅力のある女優なり描き方をすれば、映画自体がかなり引き締まるはずだ。

警官のダンナがマフィアの手先だとわかったときの、妻のりアクションもあれでは、まさに学芸会レベル。

こうしたちょっとしたところが、せっかくのストーリーの素晴らしさを、帳消しにしてしまっている。

主人公が無間地獄の中で生きてゆくという、いわゆる東洋人受けのする終わり方が制作国ではウケたのだと思うが、さて英語圏ではこのあたりがどう評価されるのか。

とにかくこれだけのストーリーなら、アクションシーンをグレードアップしてテンポにもっとメリハリをつければ、さぞや素晴らしい作品になったと思うのだが、調べてみると脚本の評価は高く、2006年アメリカでリメイクされたようだ。

レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャックニコルソン主演で「ディパーテッド」という作品名でリメイクされたというが、さてそちらではこのエンディングをどのように解釈し、映画としてのトータルのバランスがどのようなものになっているのかがちょっと気になる。

 

この映画での一番の失敗は、主役に据える俳優を間違えた、あるいはストーリーをひねり過ぎた、という点ではないだろうか。

私もカミサンも純粋に俳優の魅力という点では、ヤンの方が遥かに上だという評価で、この映画のキャスティングには、ちょっと解せないものがあるのだが、彼をああいう風に使うというのは、あちらでの俳優のランクというかそういいった要素で決められたのだろうか?

ヤンがああなっては、台無しだよなあ。続編に彼が登場しないというのではねえ。

役柄を入れ替えればこの映画の魅力は、さらに何倍にもなるのに、実に惜しいミスキャストだ。

あるいは、ストーリーが半ひねり多かったのかな?

 

 

0208 Thurs.

先週末から日本株ライブトレードセミナーを開催中のため、今週の月曜日からは東京マーケットをライブで解説。

なわけで朝8時過ぎには、オフィスへ向かい、午後4時ごろには帰宅という、スケジュール。


 

そして夜はナスダックのマーケットが夜11時半から始まるため、時間的に少しタイトな一週間を過ごしている。



 

今日で4日目なのであと一日で終了なのだが、上のチャートのように今週は日経平均がなかなか難しい位置で、たぶん多くのトレーダーたちは苦戦をしているはず。

というわけで セミナーに加え、トレーダーの皆さんのサポートのため、セミナー中にもネットエイドという実況中継のサービスをも同時開催しているのだが、こういう地合いのときはデイトレードもできるし、そのままスイングトレードとして持ち続けてもOKという銘柄を探すことだ。

月曜日のネットエイドを記録をチャートでたどってみると・・

次のように全銘柄が4日目でしっかりと利益を出している。


2007-02-05 09:01:07 はっちshadow
アサヒビール(2502)



緑色の四角い部分が含み益の幅。

横に長い青のゾーンはギャップアップ、赤はギャップダウンを示す。
 

2007-02-05 09:05:00 はっちshadow
いまはロングサイド昭和シェル石油(5002)くらいですね
 



2007-02-05 09:05:10 はっちshadow
日足の形もよいですしね


2007-02-05 09:05:41 はっちshadow
東レ(3402) 

2007-02-05 09:05:50 はっちshadow
は、ショートサイドいくなら良い



2007-02-05 09:06:23 はっちshadow
これだけたくさんあると、日足を見たほうがいいですね。

2007-02-05 09:06:28 はっちshadow
日足をたたいて。

2007-02-05 09:06:40 はっちshadow
住友電工(5802)はショートサイド良いんじゃないですか。まだあまりさげてないですしね
 

2007-02-05 09:10:32 はっちshadow
住友電工(5802)は スイングスキャン ブレイクスキャンどちらも出てるのでながめにホールドできますね
 


2007-02-05 09:09:47 はっちshadow
横浜銀行(8332) 古河電工(5801) とかこの辺よく下げていますね



 

 

明日金曜日に手仕舞いするわけだが、たぶん全銘柄ともしっかりと利益確定できるはずだ。

なかなかすばらしい成績だが、その秘訣はこの二つのスキャンシステムにある。

 

 

下の SWNGSCAN は、スイング銘柄を探すためのデジタル表示システムだが、黄色いマークが上のチャートの銘柄だ。

 


そして下はデイトレード用銘柄を探すためのデジタル表示システムだ。

同じく黄色いマークが上のチャートの銘柄だ。


この二つのスキャンシステムの「両方に表示された銘柄」をその方向へ売買するという簡単な方法だ。

銘柄名が赤ならショート(空売り)青ならロング(買い)というやり方で最大5日間保有するという、ダブルスキャンシステムによるトレード方法。

このスキャンシステムには、銘柄名が自動的に表示されるため、オートマチックで探し出すことができるのだが、上のネットエイドで取り上げなかった下の3銘柄も両方に表示されているが、資金があればもちろんすべて保有してもOKだ。
 

 


9銘柄中現時点のロスはこの三菱電機(6503)だけで、それも非常に少ない含み損失でしかないことがお分かりいただけるはず。
 




このやり方についての詳細は、長くなるのでここでは書かないが、私のセミナーを受けられた方なら、なるほどそういうことなのかとお分かりになると思う。

自分のトレードが、「どうにもなりま千昌夫」という方や、「 ホントに?ヒューストン」と思われる方は、セミナーへどうぞ!

というわけで、今日は「好き勝手なことをやってはいますが、人の役に立つ仕事もしています。」という日記でした。

 

 

0207 Wed.

味覚を磨く

日記では時々マーガリンの危険性などに触れています。

ですが特定の食品の危険性だけを取り上げるのが目的ではありません。

添加物や怪しげな製法で作られたものでも、使いようによっては恩恵を受けられるという側面があります。

自分で作れば数時間かかるものが、加工食品なら数分でできるとか、スーパーやコンビニで、いつでもどこでも簡単に安く手に入れることができるとか、すぐに腐ってしまうはずのものが、長持ちしておいしく食べられるなどのメリットもあるわけです。

ですが、それだけに目を向けて、毎日そうしたものを日に三度口に入れていたら、どうなるでしょうか?

年に1,000回以上口からカラダへ吸収されるものによって、体は確実に変化してゆきます。

 

 

ほとんどの人は「大手スーパーで売っているのだから、変なものであるはずがない」とか「名の通った一流メーカーのものだから大丈夫だろう」あるいは「TVのワイドショーで取り上げていたから間違いない」などと、無邪気に信じたものを毎日食べています。

一方で本屋へ行けば、体に与える害や毒性だけに注目し、その危険性だけをあげつらうようなタイトルが、少なからず目に飛び込んできます。

「何々は危険だ」とか「あれは食べてはいけない」などと声高に主張し、危険性を煽って本を売りたいかと思うような内容のものも、見受けられます。

ですが我々は、それらすべてを自分で実験し、自らの目で確認するなどということはできません。

それを「信じるか信じないのか?」の2択しかできないのです。

その結果は言うまでもありません。

そんなことを言ってたら何も食べるものはなくなるから「何も考えずに、食べたいものを食べる」のか、それとも「自分で調べていいと思うものだけを食べる」のかという選択においては、面倒なことは避け、ほとんどの人は前者の道を選ぶのです。

 

私は後者の道を選択しました。

ですが、それほど「面倒なことをやらなければならない」というわけではありません。

まず調べたい本の内容がどの程度の整合性を持っているのかで、ある程度の信頼性を確認し、そのジャンルで信頼できると思われる複数の本で、検証してゆくのです。

私は本は早く読むことができるので、普通の単行本なら、ざっと内容を把握するには、20分もあれば十分。

本は最新のものでなければ、アマゾンで Used  つまり中古を探すことで、半額から4分の一位の値段で手に入れることができます。

つまり複数の信頼できそうな筋からウラを取るわけですが、もちろんその結果を楽しみながら読むわけですから、ちっとも苦になりませんし、まとまれば日記のネタにもなりますしね。^^

ですが最後に頼りになるのは自分の舌です。

 

こだわりのある蕎麦屋は、ほとんどが材料を厳選し、味で勝負しているわけですが、そうした類のものをコンスタントに食べることによって「違い」がわかるようになります。

今では、インスタントラーメンやスナック菓子は口にしませんが、昔はそういったものも食べていました。

ですが、いまではそういうものを食べると「おかしな後味が口に残って気持ち悪くなる」ため、化学調味料やたんぱく加水分解物を「頭」ではなく「舌」が嫌がるのです。

添加物をなるべく避け、手づくりの食生活を心がけていると「混ぜモノ」の味がわかるように変わってゆきます。

ジャンクフードによって「舌」が麻痺したらもう一生ダメ、というわけではありません。

「舌」つまり「味覚」を取り戻すのは、いつはじめても、遅すぎるということはないのです。

 

 

 

0206 Tues.

昨夜の米国マーケットはロングサイドゾーンだったが、ナスダック総合指数はギャップダウン。スイングは「ちょっとマティーニ」という地合いで、終わってみるとナローレンジの陰線・・

だがデイトレード銘柄はいいものが目白押し。さらに30分ギャッププレイパターンが多く、割とわかりやすいマーケット。詳細はこちらからどうぞ。

 

12月の米国株セミナーでお世話になった**です。

HLBのシュミレーションはこれまでかなりの回数をこなしてると思いますが結果が、微妙な勝ちで手数料負けすると個人的には思います。

自分のやり方が悪いでしょうが。(^^;)

HLBのエントリー条件は

・適正なギャップ
・5日間の高値抜き
・移動平均線の並び順

上の条件だけでエントリーすればトータルでは負けると思ってます。

これらの条件に同じ色のロウソク足が続いてればパス、移動平均線の強さ、抵抗線が邪魔をしてないか、などを考慮すれば勝率は上がると思うんですけどね。

教えてもらいたいのは以下の事なんですがHLBのエントリー条件では買う日に始値より少しでも安い所で買うのが理想的では無いんでしょうか?
(それとも流れに逆らってるからダメなんですかね。)

売る時もその日の値動きを見て少しでも高く売れれば良いですからね。1日のロウソク足で見ればヒゲの部分で買う方が良いと思ってます。

上の考え方は間違ってるんですか?

ご教授お願いします。


以下の点以上のアドバイスのためには、「かなりの回数をこなした」 記録が必要なのですが、それはともかくとして、上記のような条件で手数料負けだけなら、まだ2ヶ月足らずの経験を考えると、立派なものだと思います。

大多数の人が負けている世界で、トントンというのは、大きなロスを食らっていないということに他ならないからです。

「同じ色のロウソク足が続いてればパス、移動平均線の強さ、抵抗線が邪魔をしてないか、などを考慮すれば勝率は上がると思うんですけどね。 」と書かれていますが、まさにその通りだと思います。

始まった値段は、エントリーするかどうかの判断の基準にするためのものなので、実際に売買するときは、始まった値段よりも下がったところで買えるチャンスがあるのなら、そこで執行したほうが有利になりますから、その考え方で問題ありません。

次のステップへ進むには、記録を残して整理し、改善できるところを特定することです。

ブレイク・イーブンで、トントンという現状から確実な利益が出るようにするめには、どこかを変える必要があるのですが、その原因をまず探し、そこを改善するためのレシピを作る必要があります。

受講者用掲示板へこうした点を書き込んで、第三者の目による評価によって、正しい判定をすることから始められてはどうでしょうか?

 

 

スーパー・トリオ Super Trio

チック・コリア/スティーヴ・ガッド/クリスチャン・マクブライド
Chick Corea(P), Steve Gadd(Ds), Christian McBride(B)(Stretch)

Recorded April 3, 2005.

1 Humpty Dumpty 2. The One Step 3. Windows 4. Matrix 5. Quartet #2 Pt. 1 6. Sicily 7. Spain
 

キース・ジャレットやハービー・ハンコックらと並ぶ、現代ジャズ・ピアノ最高峰のひとりであるチック・コリアは「アルティメット・アドヴェンチャー」という素晴らしいアルバムをリリースしたばかり 。

その後すぐのリリースなので、あれっ?と思ったが、テキサス州オースチンのThe One World Theatreで行われた演奏のライブ録音で、日本のみの発売だという。

全曲チック・コリアの再演曲で、リズム隊は、スティーヴ・ガッド(ドラム)とクリスチャン・マクブライド(ベース)という珍しい組み合わせだ。

ガッドのドラムは好きなので、速攻で試聴せずに買ったが、これだけのメンバーだから水準を十分に上回る出来だ。

 

一曲目の Humpty Dumpty はキメも多くアップテンポのノリが心地良く、ドラマチックで、そのうえライブとは思えないほどの演奏。

2曲目のThe One Step は、たトリオの演奏で、ちょっとまったりしているのだけれどノリもあるというオーソドックスな感じは、さすが。

3曲目はお馴染みの、Windows。

昔レッスンで練習した3拍子系の名曲 だが、メカニカルっぽさと、しっとりさ加減を併せ持ったバランスで、いやあ懐かしい曲だ。

ガッドの緻密な刻みはこの曲を新鮮なものにしている。

ラストにあたる曲目の「スペイン」は、CDの収録時間のためだろうか、フェードアウトしているのがちと残念。
 

 

ベースのクリスチャン・マクブライドだが、私はあまり馴染みはないのだ けれど、音色は十分に黒っぽく、そして太く、生きたビートでサウンドをグイグイと引っ張ってゆくのはさすが。

ボウを使ったベースソロはちょっと音程が気になったが、それ以外は文句のつけようがないプレイで、縁の下の力持ち としては十二分にその役割を果たしている。

 

スティーヴは、どちらかといえば、16ビート・8ビート系でセッションが多いドラマーだが、このアルバムでの4ビートのスウィング感も素晴らしく、 精密ながらも痛快なドラミングというガッド節を十分に楽しむことができる。

ただこのガッド節は個性が強いため、ピュアなジャズファンには、好き嫌いの分かれるところかもしれないが、それだけにこの3人の中では、やはり一番目立っているといていいだろう。

特に彼が目立っている4、6、7曲目は好きな人にとっては堪らないだろうね。

まあインタープレイという意味では、ガンガン主張するプレイヤー同士の演奏のほうが面白いわけで、そういう意味では John Patitucci なんかのほうがガッドとタメを張れそうな気がするのだが、なんていうのは、ないものねだりか?


 

チック・コリアのピアノは、どちらかというと、あまりフュージョンっぽいものは、計算されたような緻密さが、何となく幾何学的な硬い雰囲気 へ作用するようで、いわゆるラテンなどの民族系味付けのアルバムのほうが、バランスがいいように思うのは私だけだろうか。 

すでに60歳を超えているチックだが、変に枯れているわけではなく、チックらしいフレーズの魅力は相変わらずで、以前のままのアグレッシヴな雰囲気に 、やや穏やかさが加わり「アルティメット・アドヴェンチャー」という「今」のアルバムとは、違った一面を楽しめる。

この3人の演奏を聞いたことのない人にも、安心してお勧めできるアルバムだ。

 

 

0205 Mon.

アバウト・シュミット


 

アカデミー主演男優賞2回、助演男優賞2回受賞の俳優ジャック・ニコルソン主演の2002年度作品。個人的にはジャックニコルソンの作品では、ベストの作品といってもいいと思う。

残念ながらアカデミー賞は逃してしまったが、だからどうしたと言いたい、ジャック・ニコルソン過去最高の演技とが織りなす、弱者に優しい視点を持つ感動ドラマ。

あなたの年齢と人生経験に比例して深い感動を与えてくれる作品だと断言していいだろう。

これから日本でも団塊の世代が直面するリタイア後の生甲斐や、老後の孤独という、暗くなりがちなテーマを、笑いとユーモアで、全編に明るい色合いで描き、さらには、コミカルなスパイスが絶妙に振りかけられている。

子供を産む事にしか女性に価値がないという考えに対する、仕事をする事にしか男には価値がないという暴論ともいえる価値観を、見るものに突きつけてくる。

そのため冷静に考えれば主人公はかなり悲惨な状態に追い込まれてゆくのだが、不思議と悲惨に見えないのは絶妙なユーモアセンスのおかげだろう。

ストーリーをざっと紹介しておくと、定年退職直後の妻の急死、娘の不本意な結婚という大きなイベントに直面するジャックニコルソン演じる主役シュミットの物語。

舞台は中西部のオマハから始まるが、自らの存在価値を見出せないまま、孤独の淵に立ちすくんだ時、彼は殆ど成り行きの旅に出て、様々な人間に出会うが、孤独は深まるばかり。

人は誰しも、自分が誰かにとって必要な人間でありたいと願うものだ。

そのため、思いつきで始めたアフリカの孤児を救済するプログラムに参加し、彼は手紙を書くのだが、その朗読が主人公の状況と心情を語り、更には自分自身と対話する機能をはたす構成が上手い。

ネブラスカ州オマハを中心としたアメリカなら少し田舎へ行けば見ることができる誰も訪れたいとは思わない風景ばかりで、それが俗っぽさを十分に醸し出している。

アメリカに長い間住んだ経験のある方ならよくわかる、その普通っぽさというか「俗さ」加減のリアリティーには、恐れ入ってしまう。


 

登場するさまざまな人物のキャラクターは、映画のシナリオに起伏を持たせるためだけに作られているのではない。

主人公の妻や娘、花婿や花婿の家族から牧師を含むすべての人間、主人公の同僚をはじめ、この映画に出て来るすべての人物はまさに「俗物」ばかり。

こんなヤツラと同じなんてまっぴらゴメンだと思っている主人公そのものが、もっとも俗っぽいというシニカルさという、辛口の程よい味付けを、ここまで表現できるのも、ジャック・ニコルソンという俳優との組み合わせがあるからこそだろう。

月22ドルで養子を持つことができるという、ある意味ではアメリカン・ビューティを上回るほどの、最も鼻をつまみたくなるアメリカの世俗臭にどっぷり浸かる主人公を、ジャック・ニコルソンは実在の人物以上のリアリティーで魅せてくれる。

ウンドゥクに一生懸命書く手紙の中に、本音と強がりが入り混じり、笑いながらも、ウンウン・・そうだよねと共感できるツボにグイグイとねじ込んでくる。

そのため、知らず知らずのうちに主人公へ感情移入してしまっている自分に気づくという按配で、ジャック・ニコルソンによる6歳の養子に送る手紙を読むナレーションは、いかなる英語学習教材にも勝る出来栄えだといっていいだろう。
 


 

笑いと涙、重さと軽さのバランスが絶妙で、主人公の行動が、ことごとく私の笑いのツボを刺激しまくってくれた。

こんなヤツラと同じなんてまっぴらだと思っている主人公そのものがもっとも俗っぽいということがエンディングにかけて、ひしひしと伝わってくるのだが、最後はその俗悪さから一歩前進した主人公の笑顔で終わるのがいい。

そのことだけを取り上げれば、ハッピーエンドではないと思うかもしれないが、ここまでの過程を主人公と共感してきた観客に、これほどハッピーなことはないのだと思わせてしまう、監督の手腕には恐れ入る。

自分のもつ俗臭に打ち勝ったという快感を共有させてくれるこういう映画は、類を見ないタイプで、アメリカの保守的価値観をひっくり返す映画だといっていいだろう。
 

 

オチを「感動」と捕らえるか「シニカルな笑い」を感じるかによって、その人の精神状態がモロわかるという面白さもある。

誰からも必要とされず、平凡な男に訪れる意外なこのエンディングには、この映画の魅力の全てがあるといっていいだろう。

映画のほぼ全部が、ラスト1分間のための長い前フリになっているということが見終わった後でわかるという、新鋭アレクサンダー・ペイン監督の緻密で繊細な演出はクリント・イーストウッドも絶賛していたが、まさに鳥肌モノ。

最後のまでの120分以上を、押さえ気味の演技で引っ張り、意図したとしか思えないあのラストの表情を見ると、実にとんでもないレベルの役者だということがわかる凄まじい演技だ。
 


見ているときには、まったく意識させないのだけれど「自分とつながっている」感じが映画を通じて強烈に強く伝わってくる、ジャック・ニコルソンの淡々とした表情の裏には、練りに練られた演技と台詞回しが潜んでいるのだろう。

「恋愛小説家」もよかったが、こちらの演技のほうがニコルソンのエッセンスが集約された秀逸作品だと思う。

アメリカでモーターホームの代名詞となっているウィネベーゴ社製のアドベンチャーというモデルが使われているがこうした小道具の使い方にも、監督のセンスが伺える。

他者に対してやさしくなることができるというハートウォーミングなつくりのため、見終わった後の充実感というか満足度は、意外と高い作品だ。



妻に先立たれたりしたら最悪なことになることがよくわかるため、カミサンは大事にしなきゃあなあ、と映画を見終わった後に自分自身の日常を振り返って反省させられるはず。

さらには、K.ベイツとニコルソンの混浴露天風呂というすさまじいオマケ付き。

退職した後のサラリーマンは寂しいものだということがよく伝わってくるうえ、職無しの男ヤモメは最悪だ、トレーダーでよかったと、つくづく実感できる映画でもあった。

見ないと損ですぜ、ダンナ。
 

 

 

0204 Sun.

2月

いよいよ二月。春はそこまで来ているという、シーズンに突入というわけだけど、暖かくなる前の Warm Up のため、できるだけカラダを動かすことにしている。

なわけで、自転車に乗る頻度を上げようと心がけているのだけれど、寒い季節は特に車があるとラクなのでどうしてもクルマになってしまう。

つまりカラダを動かさなくなるというトレンドに嵌りやすくなるわけだ。


 

これは珍しい途中のビルのガラスに映ったショット。

スポーツクラブへはこういう装備で通っているのだけれど、朝起き掛けで特に髪がグシャグシャのときは帽子を被ることにしている。

運動をした後の帰りは、この格好ではちょっと暑いのだが、行きは寒いから薄着というわけにもゆかない。

スポーツクラブへは、サウナへ入るという目的で出向くことにしている、そしてカラダが暖まったらプールで一泳ぎして心拍を上げるというメニュー。

トレーニングとかカラダのためと考えると、どうしても面倒くさくなるからね。

「気持ちのいいサウナ」というキーワードで、億劫さを吹っ飛ばせというわけだ。

スポーツクラブはアップルストアのそばなので、超至近距離。

人通りの少ない早朝の銀座を、通勤の人たちと逆方向へ向かって走る心地よさは、運動で蘇ったカラダから湧き上がる覇気とあいまって、何物にもかえがたい。

朝イチのサウナはカラダが一気に目覚めるうえ「ものぐさ」にならなかったから味わえる、気持ちよさは、継続するためのモチベーションにも繋がることになる。

人間面倒だと思い始めたら、要注意なのだと思う。何事につけてもね。
 

車の修理ができあがったので、代車とはお別れ。

代車の One へ乗りかえ、そしてまたカブリオレのクーパーSへ戻ると、さまざまな点で違いがはっきりとわかるのが面白い。

One は、横置き4気筒1598cc(85.8×77mm)で、平凡なSOHC16バルブで90ps/5500rpm、最大トルクは14.3mkg/3000rpm。

トルク特性はフレキシブルで、全域にわたってスムーズで静かなこともあって、実用上は十分。

アクセルを踏み込むとスポーティーなエグゾーストノートとともに、実用上は十分な加速で、他の車の流れを十分にリードすることができる。
 


だがミニクーパーSへ戻ると、インタークーラー付きスーパーチャージャーから搾り出される 170ps/6000rpm、22.4kgm/4000rpm は、下からモリモリと溢れるフラットトルクでクルマを引っ張りあげてくれる。

どうしてもボクスターSの加速と比べることになるので、あまり早くは感じないのだが、このベーシックモデルの One と比べると、スムーズにそしてかなり速いことが実感できる。

スーパーチャージャーの「ウィ〜ン!」というサウンドも「その気」を盛り上げてくれるから、シフトパドルを駆使しながら、周りをブッチギルような走りを一度味わうと結構病み付きになるというわけだ。

もちろん、カミサンを隣に乗せてのんびりと走りたいときは、オートモードでスムースな走りもOKだ。

コーナリングは、ゴーカートフィーリングという言葉から想像されるような、タイヤだけが頑張って、ステアリングのみで曲がるような、安っぽいものではなく、ある程度ロールもしながらしっかりと踏ん張る自然な感じで、さすがBMWの味付け!と納得させてくれる。

このクルマの何よりも最も大きな魅力は、スパイスとして振りかけてある、キビキビした「MINIらしさ」という操縦性だろう。

One はホイールが15インチなので路面のアタリが柔らかいので、パワーとのマッチングとしては、なかなかいいバランスだと思える。

一方でホイールサイズが1インチ大きなクーパーSは、当然硬めの感触なのだが、オープンボディーによる適度な「いなし」があるため、運転好きの人には、その硬さは全く気にならないというか「スポーティーなよい乗り心地」だと感じるだろう。



キビキビした「MINIらしさ」溢れるハンドリングのマッチングという意味では、これくらいしっかりとした足回りの方が合っていると思う。

ボディーサイズを他の車と比べると決して小さくないのだけれど、運転していると妙に小さい車に乗っているように感じることともあいまって、比較的高い着座姿勢からの見切りの良さを活かし、コーナーへ切り込むのは非常に痛快だ。

パワーがあるためアクセルのオンオフで、クルマの挙動が変化するのがまたオモシロい。

国産メーカーでは、躍起になって消し去ろうとする、FFのクセを逆手に取った味付けは、BMWの真骨頂というべきで、このあたりの手腕は見事といっていいだろう。



見た目を含めた所有する満足度というかプレミアム感は、400万を遥かに超えるという値段相応に、クーパーSの方がダントツに高く、通行人の視線を浴びる頻度が全く違うのが面白い。

クーペと違って、コンバーチブルはリアウィンドウが小さいので室内は少し狭い感じがするのだけれど、それがまた適度なタイトさを醸し出し、ドライバーがクルマとの一体感を感じる方向へ作用するというわけだ。

このあたりの、ドライバーの心理を考えた全体のパッケージングの上手さは、日本車メーカーがいまだに遥かに及ばない点だ。

つまり数字や、多数によるネガ潰しという手法では生み出すことができないたぐいの、クルマ好きであるとなかろうと、乗った者をまさに「またたび」のようにイチコロにすることができるレベルの味付けが、しっかりとなされているのである。
 


後ろが狭いのなら335クーペに買い換えようか?という提案を、カミサンも娘も蹴ったことからも伺えるように、走り屋だけではなく、女性たちのココロをも虜にしてしまうだけの、二面性のある魅力を持っているのがミニたる「ゆえん」なのではないだろうか。

特にカブリオレの場合は、リアウィンドウとサイドウィンドウが小さいために外から見ると比較的中が暗く、ガラスの濃い緑とあいまって、乗車している女性が魅力的に見えるのだ。

ミニは今でも半年近い納車待ちという人気の理由は、こうした「ちょっとした点」にもあるのではないかと睨んでいる。

隣にどんなクルマが並ぼうと、ミニに乗っていると堂々と誇らしげな気分でいられるというのは、まさにプライスレス。

One であろうとクーパーSであろうと、所有するものに満足感をしっかりと味わわせてくれる、という点でも、ニャンともニクイ車だといっていいだろう。

 

 

 

0203 Sat.

アンチエイジング


自分自身に「老い」を感じるのはどんな時かというある調査によると・・

疲れやすくなった、疲れが長く残ると感じた時が最も多く 62%。

抜け毛や薄毛、白髪が気になったときが 60%。

小さな文字が読みにくくなった 45.5%。

物忘れが多くなった 45,5%。

 

心当たりのある人は意外と多い?

というわけで、手軽にできるアンチエイジング法

 

 

まずは呼吸から。

フルートやウィンドシンセを時々吹くのだが、これにはアンチエイジングの効果があるというわけだ。

要はミトコンドリアを活性化していかに細胞を再生できるかるかということなのだが、胸式呼吸では空気が肺の一部にしか入らないが、腹式呼吸では胸郭が広がって空気がたくさん入るうえ、腹圧によって腸の運動を促進させ、背骨も前後に動くため脊髄液の循環まで良くなるというわけだ。


腹式呼吸の基本

1・腹に両手をあて、意識をお腹に集中させる
2・お腹を凹ませながら、口からゆっくりと息を吐く(腹が背骨につくイメージ)
3・腹を膨らませながら、鼻からゆっくりと息を吸う


次のステップ

1・背筋を伸ばして座り、舌先を上の歯と歯茎の境目につける
2・ふーっと口から息を全部吐き出す
3・鼻から静かに息を吸いながら1から4まで数える
4・息を止め1から7まで数える
5・ふーっと口から息を吐き出しながら1から8まで数える
6・これを3回繰り返す


次のようなイメージを意識しながら行うこと

1・足の裏に意識をおいて息を吸い上げる
2・へその下の丹田まできたら、今度は肛門に意識をおく
3・そのまま背骨の中を通し首の後ろから頭頂上の百会とまで吸い上げる
4・百会で軽く息を止め、鼻・口・喉・胸から吐き、丹田におさめる
5・そのあと足の裏に向けて吐き切る

これは全身呼吸法で、意識の力を利用することで、体の真ん中にあるホルモン系の臓器をも活性化させることができる。

細胞の隅々まで酸素が届けられ、60兆の細胞が再生してゆくというイメージを持ちながらやること。

これをやる前と後とでは、顔が違ってくる。

お試しあれ。

 

 

Twenty Four - 24

ジャック・バウアーが大活躍するアメリカの人気TVシリーズ。

1日24時間の1時間を1話とし1Season24話のリアルタイムドラマとして、連続ドラマの常識を撃ち破った作品。

Twenty Four - 24 は、何ケ所かで同時に発生している事件や人の行動を分割画面で見せる方式や音と目で訴えかけ、見る者をドキドキさせる時間のカウント演出など構成も斬新 。

内容は実に中毒性のある展開が所々に仕掛けてあるため、誰でもが簡単にハマル仕掛けになっている。

アクションシーンはいうまでもなく、見どころの一つがCTUの組織内での人間関係とその言動、さらには一癖も二癖あるキャラの個性 というコンビネーションでさらに畳みかけるわけだ。
 
登場人物の一瞬一瞬の表情や動作が次ぎの展開への鍵となるのでマバタキさえできないというスリリングな展開とあいまって、一気に観たくなるジェットコースター・ドラマ を演じるのは、ヒーローなのか凶悪な殺人鬼なのかが紙一重という、ジャック・バウアー。
 


 

そのジャック・バウアーを演じるのは、Kiefer Sutherland (キーファー・サザーランド)。 Kiefer Willam Frederick Dempsey George Rufus Sutherland。

国籍はカナダで、1966年12月21日ロンドン生まれの40才。

父親は個性派俳優ドナルド・サザーランド。

キーファーが生まれた時すでに大スターだった父の事をよく知らず、ティーンエイジャーの時、友人の家で父親の作品を初めて見て感動し、電話で「僕は悪い息子だったよー」と泣きながら感動を伝えた という。

母親はカナダの女優でシャーリー・ダグラス。

母親の舞台を見て目の前で演じているのは確かに自分の母親だったのに別の人物に見え、その時に演技ってすばらしいと感じて俳優になろうと決めた というが、蛙の子は蛙?

おじいさんはカナダのサスカチュワン州の州知事だったトミー・ダグラス。

結構いいところの坊ちゃんじゃないか。^^

 

最近カナダ国民による「史上最も偉大なカナダ人」に選ばれ、サスカチュワン州の州知事の時に医療保障制度にも貢献。

キーファーはおじいさんから「お前は何がいい事で何が悪いことか分かる子だ。そしてお前はそれに従えるようにがんばらないといけない」と言われた事を今でも実行し感謝していると いう。

えらいぞキーファー!

「ベイボーイ」でカナダのアカデミー賞にノミネートされた時、もしこれを受賞できた時は祖父に自分がどれだけ感謝していたかをとめどなくしゃべろうという事しか考えてなかった。自分のいい所もポジティブな所もすべて祖父のお陰」と言ってい たという。

名前の由来だが、父のドナルド・サザーランドがお金を貸してくれた人々に「長男が生まれた時にはあなたにちなんだ名前をつけよう」と約束してたからだそうです。

俳優ドナルド・サザーランドと女優シャーリー・ダグラスとの間に生まれる。4歳の時両親が離婚。幼い頃から舞台、TVに出演。本格的に映画デビューを果たしたのは83年 で父の出演した「ニール・サイモンの キャッシュマン」。

86年の「スタンド・バイ・ミー」で注目され、以後しっかりとした演技力を持つ若手として多くの作品に出演し、ハリウッドでの地位を確固としたものにした。

「要塞監獄/プリズナー107」などで監督業も手掛ける。



そして2001年、24時間の出来事を1時間毎24回に分け、時間進行通りに描いていく斬新なスタイルで話題を呼び全米で一大ブームを巻き起こしたTVシリーズ「24 TWENTY FOUR」に主演。

主人公ジャック・バウアー役でゴールデングローブ賞TVシリーズ部門の主演男優賞を獲得するなど、俳優人生の大きな節目を迎える。

3年で4000万ドル(48億円)という破格の契約金で、ジャック・バウワー役を引き続き演じる契約にサインしたため、キーファーは米テレビ史上で最もギャラの高いドラマ出演者だ。

5年目のシリーズでは、キーファーはエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ね、さらにキーファーは自身のプロダクション会社をスタートさせ、新しいTVシリーズやWEBのプロダクション制作を 進めるという。

私生活では1990年、キャミリア・キャスと離婚後、「フラットライナーズ」で共演したジュリア・ロバーツと婚約するが、結婚3日前になって「ドタキャン」された ことで有名になった。^^;

96年、映画関係者の女性と再婚したが、こちらも別居を経て04年5月、正式に離婚。

 

 

主な出演作

テイキング・ライブス(2004)
フォーン・ブース(2003)
バロウズの妻(2000)
ヴァージン・ハンド(2000)
ダークシティ(1998)
グランドコントロール 乱気流 (1998)
気まぐれな狂気(1997)
フランキー・ザ・フライ(1996)
評決のとき(1996)
ARMITAGE III POLY-MATRIX(1996)
失踪 妄想は究極の凶器(1993)
三銃士(1993)
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の七日間(1992)
ア・フュー・グッドメン(1992)
フラットライナーズ(1990)
ヤングガン2(1990)
ハマースミスの6日間(1990)
レネゲイズ(1989)
再会の街 ブライトライツ・ビッグシティ(1988)
ヤングガン(1988)
1969(1988)
プロミスト・ランド(1987)
ロストボーイ(1987)
スタンド・バイ・ミー(1986)
世にも不思議なアメージング・ストーリー(1986)
ダブル・トリック 謎のアリバイを追え!(1986)


シリーズ6が待ち遠しい!
 

 

0202 Fri.

昨夜の米国マーケット、ナスダック総合指数はギャップアップ。ロングサイドゾーンなのだが、陽線が続きすぎなのでスイングは要注意。終わってみるとナローレンジの陰線。

イントラデイは事前チェック銘柄の GILD LLTC が見事にブレイクアウト。あとはあまりいいものがなかった。GILD はプルバックが来たが、グッと我慢、これだけのギャップを埋めるのはまず無理だからね。というわけでマーケットの詳細はこちらからどうぞ。

 

自閉症と磁気シャワー

日経サイエンスに、ミラーニューロンという特殊な脳細胞システムの関連記事があったので、その内容をまとめながらの、いわゆる自分用メモ日記。

息子は自閉症で現在毎日障害者専用の施設へ通っている。

通常「障害者」と認定される(身体障害者手帳を持つ)人の割合は全人口の約5%前後。

「自閉症」は普通の人にとっては縁がない発達障害なのだが「自閉症」の診断基準にもよるが1000人中の子どもの約5人に見られるというから、0.5%に相当する。

つまり障害者の10%占めることからわかるように、決して少なくはない障害だといえるだろう。
 


自閉症とは?

自閉症にはさまざまな症状がある。

一見しただけでは特に変わったところがあるとは思えないのだけれど、話しかけると、何かがおかしいことがすぐにわかる だろう。

まず目を合わせにくい。

人からの視線を避け、そわそわしたり、体を揺らしたり、ウチの場合はこれがないので助かるのだが、頭を壁に打ちつけたりすることもある。

自閉症の子どもは恐怖や怒り、喜びといった感情は経験できるのだけれど、他人に心から共感することは難しいように見える。

人との関わりで普通は簡単に感じ取れることができる微妙な手がかりに、まったく気がつかないかのようだ。

 

自閉症の発見

この発達障害は、1940年代に米国の精神科医カナー(LeoKanner)とオーストリアの小児科医アスペルガー(Hans Asperger)がそれぞれ独立に発見した のだが、お互いに相手の研究内容をまったく知らなかったにもかかわらず、偶然にも2人とも「自閉症(autism)」という同じ名前をつけたのだという。

ギリシャ語で「自己」を意味するautosに由来するからだそうだが、自閉症の特徴である「対人的相互作用の回避」は、最近では「自閉症スペクトラム障害」という 呼び方もされている。

自閉症には多くのタイプがあり、症状も軽度から重度へとさまざま で、あまりに多様なため、身内での体験がなければ、こういう人たちがいる施設へ行っても「自閉症」かどうかは、なかなかわからないだろう。

原因が「冷たい母親」という親の育て方に原因があるなどと誤解された時期もあるようだが、現在では科学的に否定されているにもかかわらず、こうした自閉症の子供を持つ親はみな、つらい体験をすることが多い。

そのため自閉症の子を持つ親はなんとかして、その原因を知りたいと願うことになる。

 

自閉症にはある程度の遺伝傾向が知られているが、胎児期の母胎環境も原因になりうると考えられている 。

最新の研究によると、他人に共感したり、相手の意図をくみ取るといった能力には、ミラーニューロンが関係しているのだという。

ミラーニューロンをさらに深く研究することで、自閉症の原因を突き止められる可能性があ るため、診断法や、患者が周囲とよりよい関係を築くための手法の開発にその研究成果を役立てることができるかも知れないと、期待されている。

自閉症の診断基準となる徴候には、対人的孤立、アイコンタクトの欠如、言語能力の不足、共感の欠如などがあり、特に多くの自閉症患者には、隠喩(いんゆ )というメタファーを理解できず、時にはそれを文字通りに解釈してしまうことが多い。

そして他人の動作をまねるのも苦手のようだ。

些細な事柄に異常にこだわり、一方で特に対人的状況において自分のまわりに起こっている重要な出来事を無視してしまう。

ある種の音を極端に嫌がることもあり、ウチの場合は煙をとても怖がる。

これにも周囲の人は困惑してしまう。

これは心の「非常ベル」を鳴らすとはとても思えないような日常的なことに、過剰な反応を示す 「知覚過敏」があるからだ。



原因

自閉症の説明には、解剖学的なものと、心理学的なものの2種類がある が、今回の日経サイエンスでは、「他人とうまく交流をとれない」のは、ミラーニューロンシステムが正しく機能しないせいかもしれないことを説明している。

カリフォルニア大学サンディエゴ校のコーシェン(EricCourchesne)をはじめとする解剖学者たちは、自閉症の子どもには小脳に特徴的な異常が見られることを発見。

小脳は随意筋(意思で動きを制御できる筋肉)の複雑な動きを統合している場所で、自閉症に説明をつけるには、小脳のダメージだけで自閉症が引き起こされていると結論づけるのは時期尚早だという。

小脳性疾患の患者には自閉症の典型的な症状はひとつも見られないからだ。

自閉症患者で見つかった小脳の変化は、自閉症の真の原因である何らかの遺伝子異常によって生じた自閉症そのものとは無関係の副作用である可能性もあるという。

心理学的な説明で最も核心を突く説を提示したのは、ロンドン大学ユニバーシティカレッジのブリス(UtaFrith)とケンブリッジ大学のバロン=コーエン(SimonBaron-Cohen)。



ミラーニューロンシステム

その説とは、自閉症の異常は「心の理論(theoryofmind)」を構築する能力の欠如であるというもの。

「心の理論(theoryofmind)」というのは、他者にも心があることを理鯉し、その動きを推し測る能力 を指すのだが、私たちの脳には特殊な神経回路があり、これの働きによって他者の心の中の動きについて高度な仮説を立てることができる考えられている。

他人の行動を予測できるのも、こうした仮説を立てているからで、自閉症患者が他者と社会的にうまくかかわれないのは 、心の理論を組み立てることができないからで、研究者たちがすべきことは、自閉症ではうまく機能しなくなっている脳機能のメカニズムを解明すること なのだという。

他者の心中を察したり、相手に共感するといった対人的なやりとりには、ミラーニューロンシステムが関連しているらしいのだが、自閉症のおもな症状のうちいくつかは、このシステムの機能障害によって説明できるのだという。

自閉症患者の協力による実験からも、脳のいくつかの領域でミラーニューロンの活動が見られないことがわかっている。

ミラーニューロンの活動を回復させる方法が見つかれば、自閉症の症状のいくつかを緩和できるかもしれないと考えられている。



ミラーニューロンは模倣にも関係している可能性が高いという。

模倣の能力は類人猿にも見られるが、ヒトで最も顕著に発達した能力で、他者の行動をまねたがる性質は 、少なくとも部分的には間違いなく生まれつきのものだ。

シアトルにあるワシントン大学のメルツォフ(AndrewMeltzoff)は、新生児の目の前で舌を出して見せると、その赤ちゃんも同じ仕草をすることを明らかにした 。

赤ちゃんは自分の舌を見ることができないため、視覚によるフィードバックといった「間違い修正 機能」を使ってそうした仕草を習得したわけではないはずだ。

子どもの脳には舌を出すとか微笑むといった母親の視覚的な外見変化を変換するための機構が、運動指令ニューロンにすでに組み込まれているのだろうという。

小児期の言語発達にも脳領域間である種の再変換が必要とされ、親の言葉をまねるには、子どもの脳の中で側頭葉にある聴覚中枢で処理されているシグナルが、運動皮質に送られて発話出力へと変換されなければならない。

ミラーニューロンがこの能力に直接関与しているかどうかはまだわかっていないが、何らかの類似した処理が行われていることは確かだという。

たとえば木の枝をつかむには視覚、聴覚、触覚の情報を迅速に融合させる必要があるのだが、ミラーニューロンシステムによって、人はやがて隠喩を作り出す能力へと進化したと考えられている。

ミラーニューロンのおかげで、ヒトは単にピーナツに手を伸ばすだけでなく、高嶺の花を取ろうとすることができるようになったのだ。

またミラーニューロンは、ヒトが自分を客観的に、つまり他者の視点で見る能力にも関係している可能性がある という。

これは自己認識や内省に不可欠な能力だが、さまざまな実験で、自閉症の子どもは、ミラーニューロンシステムがうまく働いていないことが確認されている。

 

自閉症患者にミラーニューロンの異常が見られることがわかったことで、この疾患の診断と治療の新しい道が開かれると期待されている。

たとえば母親の舌を突き出す仕草をまねようとしないことなどの現象を診断に利用すれば、ごく幼いうちに自閉症であると 、診断することができるようになり、そうなれば、在行われているような行動療法を早くから始めることができるというわけだ。

時機を得た介入はとても重要で、自閉症は通常 2-4歳になったころにおもな症状が現れて周囲がそれと気づくが、それから行動療法を始めるよりも 、早期に始めた方が効果はずっと大きくなるだろう。

別の新しい治療法として、自閉症患者でミラーニューロンを働かなくさせている化学物質のアンバランスを直すという方法が考えられている。

ホーバート(MikhiHorvath)とバーティンスキー(MaryVertinskγ)らは、特殊な神経伝達物質が感情的反応に関連しているミラーニューロンの活動を強めている可能性を示した。

この仮説によれば、こうした化学物質の部分的な欠乏によって、自閉症で見られる共感の欠如を説明できるという。それならば、その神経伝達物質の放出を誘発する化合物や 、ミラーニューロンに対して同じ効果をもたらす化合物を見つければよい。

候補の1つとして挙がっているのが、覚醒剤エクスタシーとして知られているMDMAだ。

この薬物は強い依存性があり、深刻な副作用が知られているが、一方で他者との共感やコミュニケーションを促進することが証明されている。

MDMAに手を加えれば、自閉症の症状の少なくともいくつかを緩和する安全で効果的な治療薬を開発できるかもしれないという。

 

突出風景理論

だがミラーニューロン説だけでは、説明できない症状もある。

些細な物事に過敏に反応したり、体を揺らしたり頭を打ちつけるなどの反復的動作、アイコンタクトの回避、特定の音や煙などに対する過敏な反応や嫌悪感などの 、自閉症の二次的症状は、ミラーニューロン説では説明できない。

このような二次的症状がどのようにして起こるかについては、エルムハースト・カレッジのハーステイン(WilliamHirstein)や、ロサンゼルスを本拠地とする非営利団体のキュア・オーティズム・ナウのアイバーセン(PortiaIversen)は「突出風景理論(saliencelandscapetheory)」と名付けた仮説 で説明されている。

自閉症の子どもはアイコンタクトだけでなく、感情の高ぶりを生じさせるような新しい感覚刺激を避けようとする傾向があ り、その理由はこの仮説で説明できるのだという。

さらに多くの自閉症の子どもが時刻表のような些細なものに心を奪われ、一方でほとんどの子どもが面白いと思うようなものにはまったく関心を示さない理由も ここにあるという。

この仮説を支持する証拠になりそうな実験結果もあり、37人の自閉症の子どもを対象に、発汗によって引き起こされる皮膚の電気抵抗の変化反応をモニターした計測では、自閉症の子どもは自律神経系の興奮レベル は全体的に高いレベルにあるという。

自閉症の子どもは些細な対象や出来事に遭遇すると興奮状態になるのだが、対照群になる子どもたちが興奮するような刺激には、あまり反応を示さないことがしばしば起こるのだという。

何故、彼らの突出風景は歪められてしまうのだろう?

 


人は環境から、視覚情報をはじめ、音やにおいなど、膨大な量の知覚情報を受け取っている。

そうした情報は脳の感覚野で処理された後で、扁桃体に送られる。

ここは、情動をつかさどる大脳辺縁系の入り口として働く場所だ。

扁桃体では、蓄えている知識なども使って、その人が感情的にどう反応すべきかを決定する。

たとえば、強盗を見るとすぐに恐怖を感じる、恋人の姿に強い欲望を感じる、とるに足らないものを見た時には無関心でいる、などといった反応だ。

メッセージは扁桃体から他の大脳辺縁系へと広がり、最終的に自律神経系に達し、この自律神経が体に行動を起こす準備をさせる。

たとえば強盗に出会えば、心拍数は上昇し、筋肉の活動で生じる熱を放散させるため汗が出るだろう。

自律神経の働きが活発になると、今度はそれが脳にフィードバックされ、感情的な反応を増幅する。

やがて、扁桃体は環境中にあるすべての中からその人にとって感情的に重要な「強盗や恋人など」を詳述するマップを作りだす。

このマップが「突出風景」だ。

自閉症の子どもでは、突出風景を描くプロセスに歪みがあるのではないかと考えられている。



こうした歪みの原因としては、脳内での連絡に問題があり、考えられるルートは2つあるという。

ひとつは、入力された感覚情報を処理する皮質領域と扁桃体の間の連絡。

そして、大脳辺縁系と入力に応じた行動を制御する前頭葉の間の連絡だ。

ここでの連絡の異常によって、ごく些細な出来事や物が、自閉症の子どもの心に「自律神経系の嵐」と呼ばれる極端な感情的反応を引き起こすようになる。


 

高熱を出している時には自閉症の症状が一時的に緩和することがある。

これは昔から経験的に知られていた症状なのだが、自律神経反応に関する研究では、これは自律神経系 が体温の制御をしているため、発熱によって自閉症の症状が緩和されるのだろうと推測されている。

突出風景理論によると、頭を打ちつけるといった自閉症の子どもに見られる反復動作は、自己刺激と呼ばれ 、何らかの形で子どもの自律神経の嵐を鎮める働きをしている可能性があるのだという。

自己刺激には鎮静効果があるばかりではなく、皮膚の電気抵抗にも変化が見られるという。

現在、自閉症の子どもの皮膚の電気抵抗をモニターする携帯装置が開発されているが、この装置が自律神経の興奮を検出すると、子どもが着ているベストにつながった別の装置が働き始め 、このベストには、子どもの体を優しく締め付けることによって気持ちをなだめる効果があるのだという。

自閉症の症状を説明するために研究者たちが提唱している、ミラーニューロン説と突出風景説という2つの仮説は、今のところ矛盾する部分はないという。



参考著書の著者

VilayanurS.Ramachandran/1、indsayM.Oherman

V:S.ラマチャンドラン / L.M.オバーマン(カリフォルニァ大学サンディエゴ校)

2人はカリフォルニア大学サンディエゴ校の脳・認知センターで自閉症とミラーニューロンシステムの関係を調査。

同センターの所長であるラマチャンドランは英ケンブリッジ大学で神経科学のPh.D.を取得。

脳の異常に関する専門家として著名な彼は、幻肢や共感覚の研究もあり、その業績によって2005年にヘンリー・デイル賞を授与され、英王立研究所の終身フェローとなっ ている。

オバーマンはカリフォルニア大学サンディエゴ校のラマチャンドランの研究室の大学院生で、2002年に研究チームに加わっている。


原題名

BrokenMirrors : ATheoryofAutism
(SCIENTIFICAMERICAN November 2006)
 

他の参考文献

AUTONOMICRESPONSESOFAUTISTICCHILDRENTOPEOPLEANDOBJECTS.Wllham
Hirstein、PortiaIversenandVilayanurS.RamachandraninProceedingsoftheRoyal
SocietyofLondonB、Vol.268、pages1883-1888;2001.

EEGEVIDENCEFORMIRRORNEURONDYSFUNCTIONINAUTISMSPECTRUMDISORDERS.
LindsayM.Oberman、EdwardM.Hubbard、JosephP.McCleery、EricL.Altschuler、
JaimeA.PinedaandVilayanurS.RamachandraninCognitiveBrainResearch、Vol.24、
pages190-198;2005.

ABRIEFTouxofHUMANCONSCIOUSNESS.Newedition.VilayanurS.Ramachandran.Pi
Press、2005.

 



 

磁気シャワーと自閉症

自分たちでできることで、症状がよくなる可能性の高い方法を探すというのは、どの自閉症を持つ親でも考えることなのだが、実際に有効な手段というのは、ほとんどないのが現実だ。

1992年に渡米した理由の3割は、日本よりもこうした分野では遥かに研究が進んでいるシアトルにあるワシントン大学の医療チームの診断を受けることをきっかけにして「何とかできないものなのか?」という藁にもすがる気持ちからだった。

だが結局は「教育」しかないという結論に達したのだが、親として現実に有効な方法として、私自身を実験台にしている磁気シャワーを浴び続けるという方法を息子にも応用しているわけだが、現在一応の成果が現れている。

高熱を出している時には自閉症の症状が一時的に緩和することがあり、自律神経系が体温の制御をしているため、発熱によって自閉症の症状が緩和さ れるのだろうと推測されているが、磁気シャワーはこの自律神経に「よい作用」があることは、多くの例からも明らかだ。

当然のことながら、脳細胞のミラーニューロンが関連している以上、頭部に対して重点的に磁気シャワーが照射しても安全なはず。

現在は磁気発生装置は枕と腰の二箇所にセットし、睡眠中に連続照射している。

息子に対して磁気シャワー療法をするようになってから現在で8ヶ月目。

当然のことながら、本人は磁気シャワーに対しては、認知も興味もないようだ。

 

使用後すぐに顕著に変わったことを発見したのはカミサンだった。

時々「よだれ」を流すようになっていたのだが、それがピタッと止まったのだ。

それまで私の影響で自分でも磁気シャワーを使っていたため、半信半疑だった彼女は、このできごとを境に、磁気シャワーの効果を確信することになった。

当然だろう。

自閉症は、「冷たい母親説」という親の育て方に原因があると誤解されることが多い。

現在では科学的に否定されているにもかかわらず、こうした自閉症の子供を持つ親はみな、つらい体験をすることが多いのだが、最も悩みそして苦しむのは母親だ。

そのため自閉症の子を持つ母親の原因を知りたい、何とかよくなって欲しいという想いは、誰よりも強い。

 

だが、前例のないことだけに、磁気シャワーを浴びせ続けることには当然慎重にならざるを得ない。

親が具体的にできる手立てがない以上、親としては磁気シャワーに寄せる期待はどうしても大きくなりがちだが、そこはぐっと我慢をしながら時間をかけ、少しずつ照射の時間を長くしていったのだが・・

「よだれ」が止まってからは睡眠中の連続照射に切り替えた。

半年が過ぎ、精神状態が明らかによくなっていることは、心の中が穏やかだということがストレートに現れる彼の表情からも伺える。

頭部へ磁気発生装置をダブルでセットして照射するという実験は、自分で体験済みで、マイナスになる問題点はないことが確信できてきたので、近いうちに、 息子の症状改善のため、頭部にもうひとつ追加する予定だ。
 

 

 

 

0201 Thurs.

昨夜の米国マーケット、ナスダック総合指数はギャップダウンで開始。横ばいのゾーンなのでスイング銘柄はパス。FOMCは予想通り金利据え置きを決めたようで、朝起きてみるとワイドレンジの陽線。

スイングの暇つぶしヘッジモード の2銘柄は、ショートサイド銘柄が大当たり。当然即手仕舞い。イントラデイは、事前チェック銘柄のCHRWが大化け。1月ももうおしまい。マーケットの詳細はこちらからどうぞ。

 

判定してください tack

今日の戦略について意見がほしいです。

先物はギャップアップ気配だったが、始まってみると薄くギャップダウン。なのでハイローは基本的にパス。入るとしたら【7202】のみ。結果は上げたけど微妙だったのでパス。CMEが17595円だったのでリバーサルかと思ったが、昨日の終値に当たって落ちてきたので30ギャッププレイで落ちてくるのを狙う。エントリーは10時まで。

候補はSSでBreakのみONにして1000円以上2000円未満の銘柄

【8815】東急不動産
【8031】三井物産
【8233】高島屋
【8601】大和証券G本社
【5002】昭和シェル
【8355】静岡銀行
【5707】東邦亜鉛

【8252】丸井 騰落率が0%に近かったので監視していた

基本は5円抜きだが、8355の脱出理由はティックが少なかったのでしばらくホールドして陽線が出るか、入った位置くらいまで我慢しようと思ったから。

8355の執行をしていたらたぶん8233の最初の下げは入れなかったかな。その後も実トレなら、十分下げたかなぁってな感じで躊躇してたかも。シミュだから入れた気がする。8031はもう少し後にチャンスがあったが、8601で玉切れなのでエントリーはできないし、下げた後だから躊躇して入れなかったと思う。

判定して頂ける方募集です。よろしくお願いします。



というわけですが、掲示板で誰も書き込みがないので代打であります。^^

静岡銀行(8355)は30分ギャッププレイ。ナイスプレイです。

高島屋(8233)ですが、わたしなら1回目の位置では入りませんが、それはともかく、2回目のショートはいいと思います。


この日の日経平均を見ると・・

横ばいの位置ですから、デイトレード向きの日ですね。


オープニングのデイトレードの場合にトレードしやすい銘柄、やりにくい銘柄を日足チャートで判定しておきます。日足チャートの下のコメントは日足だけを見て書いたものです。


陽線が2本のあとなので、この日はナローレンジになりそうなパターン。

実際にそうなっていますね。ギャップアップなのでオープニングはロングサイドが狙えそうです。
 

5円抜きOKでしたね。

 

この銘柄的にはロングサイドのエントリーチャンスです。

 

これはダメでした。

 

この銘柄的にはロングサイドのエントリーチャンスです。


5円抜きOKでしたね。

 

この銘柄的にはロングサイドのエントリーチャンスです。

5円抜きOKでしたね。

 

日経平均の形から見て、オープニングでのプレイはパスでしょう。

 

 

日経平均の形から見て、オープニングでのプレイはパスでしょう。
 

オープニングはダメで、これは30分ギャッププレイパターンでした。


このようにそれぞれの銘柄の日足チャートと日経平均を見て、オープニングの5円抜きはかなり高い確率で、獲ることができる日でしたね。

そのあとで、30分ギャッププレイで静岡銀行(8355)と高島屋(8233)という流れになると思いますが、そうなると、バイイングパワーがかなり必要ですけどね。^^

 

 

 

 


Home / Index of Cool


2007 0201-

 

ブラウザを<更新><リロード>して最新の情報をご覧ください